「都市伝説と戦う為に、都市伝説と契約した能力者達……」 まとめwiki

犬神憑きと怪人アンサー-02

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匿名ユーザー

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だれでも歓迎! 編集
学園祭に向けて準備が進められているとある放課後、双子の姉妹である「犬神憑き」の契約者、天倉紗江と「怪人アンサー」の契約者、天倉紗奈は家路へと歩いていた。姉妹の後ろを、「犬神憑き」の内の一匹の黒い大型犬がついてきている。

「紗奈ちゃんのクラスの出し物、執事・メイド喫茶だっけ?」
「うん、そうだよ。今、荒神先生にも執事服を着せようってクラスの有志で追いかけてるんだけど…なかなか捕まってくれないんだよねー
でも、獄門寺くんや小鳥遊くんも手伝ってくれてるんだもの…絶対に執事服を着せてみせる!
紗江ちゃんのクラスは?」
イベントや行事に対してやる気を見せる紗奈。
今回の場合、やる気に加えて普段白衣を着ている荒神先生の執事服を見たいという好奇心もあり、有志の一人として先生を追いかけていた。追いかけられている先生にとってはたまったものではないだろうが。

「(あ、荒神先生も大変なんだなぁ…)
私のクラスの出し物は『ワクワクトレジャーボックス』だよ。手錠で繋がれた男女1組がペアを組んで、校内に置かれた箱の中から手錠の鍵を探すの。箱には鍵以外にもいろいろ景品が入ってて、空けた人が貰えるんだよ。
執事・メイド喫茶かあ…紗奈ちゃんのメイド服見たいなぁ。見に行ってもいいかな?」
「へぇ…なんか楽しそうだね。休憩時間に顔出しにいくからね。
紗江ちゃんなら大歓迎だよ!来てくれるの楽しみにしてるね」

「君たち…注射をしても…いいかな?」
和やかな空気は、毒々しい色の薬品の入った注射器を持って、ボロボロの黒いコートを着た注射男の登場によって霧散した。
「お断りします!」
「よくないっ!」
即答する紗江と紗奈。注射器の中の液体が都市伝説にも効くのか分からないので、念のため犬神を下がらせておく。
「そんなこと言わずにさあ…注射をさせてくれよぉぉぉ!!」
目を血走らせて姉妹に襲い掛かる注射男の攻撃を左右に分かれて回避。
紗江が注射器を持っている方の手首に手刀を打ち込み、取り落とした注射器を遠くへ蹴飛ばす。
紗奈が注射男の手首を取り、外側に返すようにして注射男の体制を崩して地面に倒した。
犬神が倒れた注射男の喉に噛みつく…首の骨が折れたのか、ごきり、と音がしてそれきり注射男は動かなくなった。

「そちらのお二方、少しよろしいですか?」
注射男を倒した直後、背後から声をかけられた。
二人が振り向くと、いつの間に現れたのか、黒いサングラスを付けて黒いスーツを着た男性が立っていた。
「…どちら様ですか?」
「…何か?」
「失礼いたしました。私は、都市伝説から一般人を守る「組織」という機関に所属している黒服…A-No.666と申します。
先ほどの戦いを拝見させていただいた結果、ぜひとも組織に貴女方のお力を貸して頂きたいと思い、お声を掛けさせていただきました。
私達と共に、悪事を働く都市伝説から罪なき人々を守ってはいただけませんか?」

突然の出来事に、しばらく考えていた二人が口を開いた。
「…わかりました。私達の力で、悪い都市伝説から家族やクラスメートを守れるなら…」
「…わかった。せめて、身近な人達は守りたいから」

こうして、天倉姉妹は組織に加入することになる。
組織の闇も知らないまま…

続く…?

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