「都市伝説と戦う為に、都市伝説と契約した能力者達……」 まとめwiki

連載 - 花子さんと契約した男の話-52

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だれでも歓迎! 編集
 それは、7月の夏休みに入る前の事
 中央高校、学園祭にて

「おかえりなさいませ、御主人様~!」
「お帰りなさいませ、お嬢様」

 2年B組の出し物、「執事&メイド喫茶」
 多種多様な執事服、メイド服の生徒達が、客をもてなす
 特に、メイド服は今時の萌え狙いのものから、歴史的資料にのっとった由緒正しいものまで多種多様
 あらゆるニーズに対応していた

 そして
 このクラスの、呼び込みは

「お嬢様、お帰りになられないのですか?」

 にこにこと
 どこか、楽しげに呼び込みしている、2年B組担任荒神 秀…の、双子の弟、荒神 涼と

「えぇと、その……お、お嬢様、お帰りになりませんか…?」

 あぅあぅと、自信なさげに呼び込みしている、英会話講師ディラン・ドランスフィールド
 どちらも、どちらかというとイケメンの部類に入る
 その二人が呼び込み擦るのだから、女性がころころ引っかかっていく

「よし、作戦通り!」
「…いいのか、それで」

 満足気な花房 真樹に突っ込む、獄門寺 龍一
 二人とも、執事服姿である
 龍一の傍らには、メイド服姿の花子さんがいるのだが…都市伝説契約者や、霊感の強い者でもない限り、その姿は見えない

「メイドも執事も、ありとあらゆるタイプをそろえた!これで完璧!…後は、先生が観念して呼び込みしてくれれば」
「……黙れ」

 不機嫌そうな涼
 …ちゃっかり、執事服を着せられている
 似合っているから、困る

「さ~!忙しくなるぞ!龍一も、接客頼むぞ?」
「…自分でいうのも何だが、愛想ないぞ、俺は」
「無愛想執事も求められているんだ、時代は」

 …訳がわからん
 小さく、ため息をつく龍一
 …まぁ、花子さんも楽しそうだし、いいか

「……それじゃあ、委員長、頑張ろうか」
「あ、え、そ、そうね」

 クラシックメイド服姿の委員長に、声をかけ
 龍一は、店の接客に当たることにしたのだった



 さぁさ、学園祭の始まりだ
 はたして、無事に終わるかな…?


多分続く




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