「都市伝説と戦う為に、都市伝説と契約した能力者達……」 まとめwiki

連載 - 花子さんと契約した男の話-33

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 …クラスメイトと一緒に、お祭の会場を歩いていく
 何故
 何故、私は変に緊張しているんだろう?
 べ、別に、緊張する必要なんてないはずなのに

「…どうした?」

 小さく、首を傾げられてしまった
 何でもないの、と私は慌てて誤魔化す

 …何故だろう
 彼には、何度も助けられているような気がする
 何から?
 それは、わからない
 でも、間違いなく……彼は恩人なのだ、と断言できる
 何故、そんな風に思うのか?
 それすらも、わからないのだけれども

 ………ただ
 学校では、休み時間だけではなく、ヘタをしたら授業中すら寝ている事のある、彼が
 時折…酷く凛々しく見えるのも、事実で

「………」

 …こうやって、傍にいると
  2人で、歩いていると
 故か、酷く緊張してしまって
 鼓動が、落ち着かないのだ


「委員長?」

 どうかしたのだろうか?
 今日の委員長は、随分とぼ~っとしている気がする
 …昨日、「夢の国」に襲われた後遺症でも残っているんだろうか?
 忘れ切れていないのか?

「え、あ…ご、御免なさい」
「いや、謝らなくていいんだが…体の調子、悪いのか?」

 念のため、そう聞いたのだが
 委員長は、首を左右に振ってきて

「う、ううん。何でもないわ」
「そうか?」

 そのわりには、頬が赤いような?

「どれ」

 ぺとし

「~~~~~~~っ!?」

 額に手を触れ、顔を見つめて見る
 ……熱い
 それに、よくよく見れば、委員長の頬が、ほんのりと赤くて

「委員長、熱あるんじゃないのか?風邪でも引いたんじゃないか?」
「え、い、いえ、か、かかかかか、風邪なんて、引いてないわよ?」
「でも、熱いし、赤いし」
「っこ、ここここここここここ、これは、風邪じゃなくて…」

 ……?
 何故、挙動不審なのだろう
 風邪気味なのを、そんなに隠したいのか?

「…まぁ、秋祭りが楽しみなのはわかるけど、無理するなよ?今日は早めに寝た方がいい」
「あ、う、うん………」

 ぷしっ、と耳まで赤くなっている委員長
 完全に、風邪気味で熱が出ているのだろう
 季節の変わり目は風邪を引きやすい
 最近は、新型インフルエンザも流行っているみたいだし、気をつけないと
 と、なると、風邪気味の委員長をあちこち連れまわす訳にもいかない
 適度に見て回ったら、帰らせた方がいいかもしれない
 そう考えながら、俺は委員長と並んで、ゆっくりと秋祭り会場を回っているのだった





 終わってしまえ








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