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連載 - とある警察幹部の憂鬱-19

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だれでも歓迎! 編集
 ……風呂に、浸かりながら
 美緒は、静かに考え込む

(…わ、私は……何を口走ってしまったのでしょうか…)

 …影守に、泊まって行ってもいい、などと…
 ……自分は、一人暮らしだ
 そんな女が、若い男性を、家に泊めるなど
 ………影守に、ふしだらな女などと、誤解されたく、ない
 ぶくぶくと、半ば湯船に沈みながら、赤くなってしまった頬を治めようとする

 ……どうか、誤解されていませんように
 考え込みすぎて、のぼせそうになる
 のぼせる前に風呂から上がって

 ……あがってから
 気づいた

「ぁ……着替え……」

 …しまった
 何せ、いつも家には、他に誰もいないから
 ……風呂上りは、いつも、バスタオル一枚で
 着替えは、自分の寝室に置きっぱなしだ
 影守がいる前で、バスタオル一枚で出るなど
 それこそ、ふしだらだと誤解されてしまったら……

 だが、考え込んでも、仕方ない
 美緒は、静かに深呼吸すると……体にバスタオルを巻いた状態で、脱衣所を、出た



「か、影守さん、お、お風呂、空きましたから……どうぞ、入っていって、ください」
「え?いや、お風呂まで借りるのは悪いですか……ら」

 …バスタオル一枚の、美緒の姿を、見て
 影守が固まったのを、確かに感じて
 美緒は、頬が赤くなっていくのを感じた

「す、すみません、い、いつもの癖で、着替え、持ってくるの忘れて…………す、すぐに、着替えますから……」

 バスタオル一枚の姿を見られるのが、恥ずかしくて
 足早に、自分の部屋に戻ろうとした美緒

 …………が
 焦っていたのが、悪かっただろうか

「っきゃ!?」
「!」

 脚が、もつれて、転びそうになってしまった
 その美緒を、影守が慌てて抱きとめる

「大丈夫ですか?」
「あ、はい、だいじょう………ぶ……」

 ぴしり
 今度は、美緒が固まる番だった
 ……転びそうになった、拍子に
 バスタオルから、手を離してしまって
 今、影守に抱きついてしまっている、その状態
 ………しかも、全裸

「あqwせdrftgyふじこlp」
「美緒さん落ち着いてっ!?見てません、見えてませんから!!」

 パニック状態になりそうな美緒に、慌ててそう言ってくる影守
 確かに
 美緒は、しっかりと影守に抱きついた状態
 影守からは、美緒の全裸は、見えない

「す、すすすす、すみません………あ、み、見ないで、くださいね?ううう、訴え、ますよ?勝ちますよ?」
「大丈夫、見ませんから、落ち着いて……ほら、バスタオル、拾いましょう?」

 真っ赤になっている美緒に、苦笑する影守
 …そ、そうだ
 バスタオルを、拾わないと…

 ………
 …し、しかし
 ちょっとでも、動いたら
 影守に、見えてしまいそうで
 身動きできない美緒
 影守はもう一度苦笑し、美緒に声をかける

「…同時にしゃがみましょうか?そうすれば、見えないだろうし」
「は、はい……す、すみません」

 気にしないで、といってくれる影守の優しさが、申し訳ない
 二人は、ほぼ同時に、しゃがもうとして

「っ!?」
「っえ……」

 が
 うまく、タイミングが合わなかったのか
 二人は、もつれ合うように、その場に倒れこんでしまい

 むにゅ
 ……ささやかな、しかし、はっきりとした、やわらかさを
 影守は、片手に感じて

「え?…………あ」
「~~~~~~~~~~~~っ!!!!」

 この体勢を、あえて表現するならば
 全裸の美緒が、仰向けで倒れ
 その美緒を、影守がまるで押し倒しているように見えなくもない状態
 しかも、影守の片手は、美緒のささやかなサイズの胸に、触れていて


 数秒後
 リビングに、美緒の悲鳴と、影守が平手打ちを食らった音が響いたのだが
 誰が悪かったという訳でもないのだ




もげろと言いつつ多分終わる




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