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「都市伝説と戦う為に、都市伝説と契約した能力者達……」 まとめwiki

連載 - とある警察幹部の憂鬱-19a

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 窓から、夜の街へと飛び出した影守
 が

「ダウトー」

 そんな声と、共に

「うわっ!?」

 黒い何かに、絡めとられた

「…っ!?兄さん!?」
「お前さん、ここ何階だと思ってんだよ。さすがに死ぬぞ」

 影守を捕らえたのは、髪
 ……黒服H、広瀬 宏也の、髪の毛だった
 しゅるり、と
 その髪を、どこに巻きつけて体を支えているのだろうか
 宙ぶらりん体勢の宏也が、飛び出した影守を、がっちりと髪で捕らえたのだ
 ぺい、と、部屋の中に影守を戻してくる

「なんで、あんたがそこに……と、言うか、人が責任とろうとしたのに、邪魔を」
「違うだろ?こう言う場での責任の取り方、ってのは」

 にやにやと笑っている宏也
 そんな宏也の言葉に、は?と、影守は首をかしげ

 ……ぷるぷると
 美緒が、震えている事に、気付く

「…影守さんに伝えるべき事もありますが……それよりも、兄さん」
「ん?」
「……いつから……見ていたのですか?」

 俯き、宏也にそう尋ねる美緒

 ………そうだ
 窓の外に居て
 飛び出した影守を、即、捕らえた宏也

 いつから、そこにいた?
 そして
 いつから、見ていた?

「美緒が風呂上がる少し前から」
『嘘つけ、お前、妹がこいつを拾った辺りから見てただろうが』

 不意に、頭に響いた声
 よくよく目を凝らして見れば……宏也の肩に、小さな蜘蛛の姿が、見えた
 何らかの都市伝説だろうか

「あ、こら、バラすんじゃねぇよ、イクトミ」
『たまにはいいだろうが、お前だって、妹が心配だったんだろ?まぁ、ついでにデバガメしていた訳だけどよ。俺はそれに付き合わされて色々ラッキーのつもりだったのに、全裸の瞬間、俺の視界塞ぎやがって』
「…………兄さん?」

 俯いたままの美緒
 ぷるぷると、震え続けている

 わかる
 この、震えは
 ………怒りから、くる、震えだ

「よーし、落ち着け、美緒」
「……私は、落ち着いていますが?」
「さっきまでテンパってた奴が何を言う………とりあえず、あれだ。お前さんはもうちょい、素直になっとけ。こいつ、どうやら相当な鈍い奴みたいだから」
「な!?」

 っば!と、顔をあげた美緒
 耳まで赤くなってしまっている

「んじゃ、イクトミ。またこいつが自殺考えないよう、出入り口をがっちり塞ぐぞ。お前の糸で完全に塞げば、出られないだろ」
『っち、仕方ねぇなぁ』
「っちょ!?」

 っぽん!と
 宏也の肩に乗っていた蜘蛛が、人の姿へと変化した
 ネイティブアメリカンのような印象を感じさせるその男は、糸で体を空中に固定し……影守と美緒のいる部屋の、窓を
 その蜘蛛の糸で、完全に、覆った

「あ、玄関の方も、こんな感じで塞いでおくからな。蜘蛛がいればどこにでも現れるこいつに隙はない」
「そんな事したら美緒さんが困るだろうが!?何、妹に迷惑かけてるんだ、あんたは!?」
「なぁに、兄として妹の手助けをしてやるだけさ」
「何の手助けだ!?」

 影守のその突っ込みに、宏也は答える事はなく

「………」
「えーと…」

 この、気まずい状況の中……二人は、マンションの美緒の部屋に、完全に閉じ込められたのだった





続くかどうかわからない





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