「都市伝説と戦う為に、都市伝説と契約した能力者達……」 まとめwiki

連載 - 不良教師と骨と模型-f1

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 それは、中央高校の学園祭最中の事

「ふぅ…」

 やれやれ、とため息をつく中央高校教師
 自転車で来た訪問客の自転車を整理するという、地味だが体力勝負、なおかつ意外と大事な仕事である
 ちょっと、一息ついたところ

「高元先生、お疲れ様」
「あ…校長先生」

 にこにこと
 校舎内を見回っていた出道校長が、声をかけてきた
 どうぞ、とスポーツ飲料のペットボトルを差し出す

「暑い中、大変でしょう?水分補給はまめにしたほうがいいですよ」
「あ…すみません、ありがとうございます」

 いただいます、と
 校長の好意に甘える事にした高元
 正直、かなり喉が渇いていた
 ごくごくと喉を鳴らす高元の様子に、校長は笑った

「どうですか?この学校の学園祭は」
「ぷは………噂では聞いていましたが、思っていた以上に賑やかですね」

 学園祭の出し物を決める時のクラスの生徒達の様子などから、何となくは感じ取っていたが
 当日の熱気は、予想以上だった
 これは、有名になる訳だ
 納得である

「まぁ、勉強勉強ってばっかりじゃ、息が詰まるからね、たまには、はめを外させるのもいいんじゃないかな」
「はは、そうですな……はめを外しすぎるのも、問題ですが」

 苦笑する高元
 何というか…その
 一部、ちょっぴりはめを外しすぎているところも、あるようなないような
 そんな予感がしないでもないのだ
 主に、部活の方の出し物に

「…さて。高元先生も、そろそろ休憩時間でしょう?ご自分のクラスや、他の出し物も見て回ったらどうです?」
「え?…あぁ、もうこんな時間でしたか」

 そろそろ、自転車整理は交代の時間だ
 やってきた他の教師に、後の仕事を任せ
 高元はひとまず、自分のクラスの様子を見に行くことにしたのだった


 高元の姿を見送り
 校長はまた、訪問客や生徒でごった返す校内に入っていく

「…う~ん、やっぱり、契約者や都市伝説も結構来てるな………うわ、この気配、GW中に出現したっていうあれかな?厄介な……」

 学校敷地内の都市伝説や契約者の気配を感じ取り、苦笑する校長
 …彼は、契約都市伝説の能力により、校舎内ではほぼ、万能なのだ 
 気配を感じ取るくらいはできる

「大丈夫かな、とは思ったけど…やっぱり、やった方がいいか」

 人波に、半ば流されながら
 しかし、彼は人気のない場所にたどり着き……周囲に、誰も居ないことを確認し
 こう、口にした


「『校則 第48条 学校敷地内での人死に、及び傷害を禁ずる』」


 校長が、そう、口にした直後
 中央高校の敷地が……強い、結界で覆われた
 誰にも気付かれる事なくさりげなく、しかし、はっきりと

「…これでよし。でも、これ疲れるんだよなぁ」

 ふぅ、とため息をつく校長
 だが、これで……今日一日、校舎内にて、死人が出ることはない
 怪我人が出ることも、ない

 ……学校敷地内を、完全に、絶対的に支配する
 それが、彼、出道 桐男が契約とした都市伝説の片方の力
 これを破るには、よほど能力の高い者でなければ、不可能だ

「…さて、っと。荒神先生でもからかいに行こうかな」

 疲れた体を、引きずって
 しかし、彼は、某不良教師をからかうと言う命知らずな事をすべく、鼻歌交じりで人波の中に戻っていったのだった



続く予定?ないよ!!!



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