……えー
化死窪喪血、と思われるもっさりしてほのかにピンク色のオーラを放つナマモノには逃亡されてしまい
やや気まずい雰囲気が流れたものの……とりあえず、男が女子トイレにいつまでもいるというのは問題なので、場所を移す事にした
学園祭という人が多い環境、何か話していても、そうそう、周囲に気づかれる事はない
化死窪喪血、と思われるもっさりしてほのかにピンク色のオーラを放つナマモノには逃亡されてしまい
やや気まずい雰囲気が流れたものの……とりあえず、男が女子トイレにいつまでもいるというのは問題なので、場所を移す事にした
学園祭という人が多い環境、何か話していても、そうそう、周囲に気づかれる事はない
「…あぁ言うのを見て平気、って事は。黄昏、あなたも契約者なの?」
「え?……って事は、瑠璃さんも?」
「え?……って事は、瑠璃さんも?」
あぁ、やっぱりなのか、と瑠璃は小さく頭を抱えた
…兄が以前言っていた事が、ほんの少しだけ、わかった気がする
…兄が以前言っていた事が、ほんの少しだけ、わかった気がする
「えぇ、そうよ鏡のおばーちゃんと契約してるわ」
『ほっほ。正確には、「鏡の中の四次元婆」だけどねぇ』
『ほっほ。正確には、「鏡の中の四次元婆」だけどねぇ』
そっと、裂邪とミナワに、小さな手鏡を見せる瑠璃
そこには、白い着物を纏った老婆の姿が映し出されていた
そこには、白い着物を纏った老婆の姿が映し出されていた
「追いかけてきてた気配は、その婆ちゃんか」
『ほっほっほ。鏡さえあれば、どこでも覗けるからねぇ』
『ほっほっほ。鏡さえあれば、どこでも覗けるからねぇ』
つまるところ、鏡が存在する学校のトイレに逃げ込んだ時点で、裂邪達は瑠璃からは逃げられなかったノアd
シェイドのシャドーダイブで、トイレの個室から移動していれば、また別だったのだが
シェイドのシャドーダイブで、トイレの個室から移動していれば、また別だったのだが
「それで?あんたは、何と契約してるの?」
「俺は……このミナワと、他に三つ」
「御主人様と契約しています、ミナワです」
「俺は……このミナワと、他に三つ」
「御主人様と契約しています、ミナワです」
ぺこり、瑠璃に頭を下げるミナワ
そう、と瑠璃はミナワに小さく笑いかけ
…ふと、何かに気づいたように、怪訝な表情を浮かべる
そう、と瑠璃はミナワに小さく笑いかけ
…ふと、何かに気づいたように、怪訝な表情を浮かべる
「……他に三つ?多重契約じゃない。それって、危ないんじゃないの?」
「まぁ、そうだけど…」
「大丈夫です!ご主人様のことは、私達が護りますから!」
「まぁ、そうだけど…」
「大丈夫です!ご主人様のことは、私達が護りますから!」
裂邪が、都市伝説に飲み込まれるような状況には、陥らせないと
そうとでも言うように、断言するミナワ
そんなミナワの発言に、裂邪はメロメロである
そうとでも言うように、断言するミナワ
そんなミナワの発言に、裂邪はメロメロである
…いい都市伝説と契約したものだ
瑠璃はどこか、微笑ましいものを覚える
瑠璃はどこか、微笑ましいものを覚える
「そう。でも、気をつけなさいよ?この街、やたらめったら都市伝説が多いんだから。契約者だと、特に遭遇しやすいわよ」
「あぁ…さっきの、赤いマントのおっさんと、赤いはんてんのロリ幼女のように?」
「そうね、ちょうど、さっきのって言うか、あそこにいるような…」
「あぁ…さっきの、赤いマントのおっさんと、赤いはんてんのロリ幼女のように?」
「そうね、ちょうど、さっきのって言うか、あそこにいるような…」
………
…………
…………
瑠璃達の、前方に
先ほどの騒ぎで、一瞬姿を見せた、真っ赤なマントと、赤いはんてんが……見えた
その色合いのせいか、人ゴミの中でも普通に目立つ
先ほどの騒ぎで、一瞬姿を見せた、真っ赤なマントと、赤いはんてんが……見えた
その色合いのせいか、人ゴミの中でも普通に目立つ
いくら、都市伝説と契約者はひきつけあうと言っても、遭遇しすぎだろう
どう言葉を続けたらいいものか、瑠璃も裂邪達もちょっと困るのだった
どう言葉を続けたらいいものか、瑠璃も裂邪達もちょっと困るのだった
続くかどうかわからない