「都市伝説と戦う為に、都市伝説と契約した能力者達……」 まとめwiki

連載 - ツンデレと老婆-04b

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匿名ユーザー

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 ……えー
 化死窪喪血、と思われるもっさりしてほのかにピンク色のオーラを放つナマモノには逃亡されてしまい
 やや気まずい雰囲気が流れたものの……とりあえず、男が女子トイレにいつまでもいるというのは問題なので、場所を移す事にした
 学園祭という人が多い環境、何か話していても、そうそう、周囲に気づかれる事はない

「…あぁ言うのを見て平気、って事は。黄昏、あなたも契約者なの?」
「え?……って事は、瑠璃さんも?」

 あぁ、やっぱりなのか、と瑠璃は小さく頭を抱えた
 …兄が以前言っていた事が、ほんの少しだけ、わかった気がする

「えぇ、そうよ鏡のおばーちゃんと契約してるわ」
『ほっほ。正確には、「鏡の中の四次元婆」だけどねぇ』

 そっと、裂邪とミナワに、小さな手鏡を見せる瑠璃
 そこには、白い着物を纏った老婆の姿が映し出されていた

「追いかけてきてた気配は、その婆ちゃんか」
『ほっほっほ。鏡さえあれば、どこでも覗けるからねぇ』

 つまるところ、鏡が存在する学校のトイレに逃げ込んだ時点で、裂邪達は瑠璃からは逃げられなかったノアd
 シェイドのシャドーダイブで、トイレの個室から移動していれば、また別だったのだが

「それで?あんたは、何と契約してるの?」
「俺は……このミナワと、他に三つ」
「御主人様と契約しています、ミナワです」

 ぺこり、瑠璃に頭を下げるミナワ
 そう、と瑠璃はミナワに小さく笑いかけ
 …ふと、何かに気づいたように、怪訝な表情を浮かべる

「……他に三つ?多重契約じゃない。それって、危ないんじゃないの?」
「まぁ、そうだけど…」
「大丈夫です!ご主人様のことは、私達が護りますから!」

 裂邪が、都市伝説に飲み込まれるような状況には、陥らせないと
 そうとでも言うように、断言するミナワ
 そんなミナワの発言に、裂邪はメロメロである

 …いい都市伝説と契約したものだ
 瑠璃はどこか、微笑ましいものを覚える

「そう。でも、気をつけなさいよ?この街、やたらめったら都市伝説が多いんだから。契約者だと、特に遭遇しやすいわよ」
「あぁ…さっきの、赤いマントのおっさんと、赤いはんてんのロリ幼女のように?」
「そうね、ちょうど、さっきのって言うか、あそこにいるような…」

 ………
 …………

 瑠璃達の、前方に
 先ほどの騒ぎで、一瞬姿を見せた、真っ赤なマントと、赤いはんてんが……見えた
 その色合いのせいか、人ゴミの中でも普通に目立つ

 いくら、都市伝説と契約者はひきつけあうと言っても、遭遇しすぎだろう
 どう言葉を続けたらいいものか、瑠璃も裂邪達もちょっと困るのだった






続くかどうかわからない




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