「都市伝説と戦う為に、都市伝説と契約した能力者達……」 まとめwiki

単発 - 野球拳!

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トイレとは、花子さんがもっとも力を発揮する場所だ。
俺が契約している都市伝説も花子さんなのでよくわかる。
だから、都市伝説や他の契約者との戦いでは、まず公衆トイレに入るのが俺の必勝法だった、のだが。
「いけ!花子さん!」
「はい!」
花子さんの操ったトイレの水が、濁流となってナイフを持った男に襲い掛かる。が、
「無ぅ駄だよ」
男に近づいた濁流は、ただの水となり、床に落ちる。
「やっぱ駄目か」
「ど、どうしましょう!」
男の首には、ニンニクを模った銀のペンダント。そんな物どこで手に入れたのかと小一時間問い詰めたくなる代物だが、なかなかに協力だ。
なにしろ男は、「ニンニクには魔よけの効果がある」の契約者だ。都市伝説は近寄るだけでダメージをくらう。遠距離攻撃は見ての通り。
「あのペンダント、どうにかしないとな」
「どうにかって、どうするんですか?」
「うむ…………おい、ナイフ野郎!」
「あぁん?なんだ、命乞いか?」
「野球拳をやろう」
「…………は?」
「野球拳だよ。じゃんけんして、負けたら服を脱ぐ、あれだよ。
 お前が負けたら、お前が脱ぐ。俺が負けたら……花子さんが脱ぐ!」
「私が!?」
「のぉった!!」
「えぇ!?」
「よし、決まりだ。じゃん、けん、ポン!」

「負けたか。よし花子さん、脱ぐんだ!」
「む、むむむむむ無理ですよ!」
「何を言う、ルールなんだから仕方ないだろう!」
「こっ、こここれ脱いだら、裸じゃないですか!!」
野球拳を数回した結果、ほとんど負けてしまった。
ナイフ野郎は靴下を脱いだだけだが、花子さんはブラウス一枚で、しゃがみ込み、必死で躯を隠している。
ちなみに、下着は真っ先に脱がして、現在俺の手の中だ。…………まだ暖かいな。
「おぉい、早く脱げよ」
「そうだぞ、花子さん、これはルールだ!」
ナイフ野郎もノリノリである。ロリコンめ。
「「脱ーげ!脱ーげ!脱ーげ!!」」
「無理ですー!!」
むむ、強情だな、花子さん。
「えぇい!もういい、俺が脱がす!!」
見ろ、花子さんが脱がないからナイフ野郎が痺れを切らしたぞ。いいぞ、さっさと脱がせ、ナイフ野郎。
「こ、来ないでえぇぇぇぇぇぇ!!!」
鼻息が荒いナイフ野郎に、花子さんが叫んで、トイレの水が襲い掛かり、
「だぁから、無、へぶっ!?」
その水に吹き飛ばされ、トイレの壁に激突、気絶した。

「……へ、…………あれ?」
花子さんが呆然としているな。当然か。
とりあえず、このナイフ野郎は警察に追放しておくか。
しかし、まさかこんなペンダント一つで攻撃が効かなくなるとは、都市伝説は奥が深い。
「………………なんで、それ持ってるんですか?」
花子さんが、俺の手にあるニンニクの飾りのペンダントを指差して言った。
「ん?そりゃあ、ナイフ野郎が花子さんを見てる間に取ったからさ。これの効果は都市伝説から身を守る事。
 そして俺は契約者だけどただの人間。近寄れる。アンダスタン?」
「じゃ、じゃあ、殴ったりとか、できたんですか?」
「できたよ?都市伝説の攻撃じゃないし」
まあ、ナイフ持った相手にそんな事したくないけど。なんでそんな事を聞くんだか。
「何の為に野球拳したんですか!!?」
「え、花子さんを脱がしたかったからだけど」
その為にわざと負けたんだし。
「ば…………」
「ば?」
「バカァァァァァァァァ!!!」
その後、しばらく花子さんは口をきいてくれなかった。
やはり、下着を真っ先に脱がしたのはダメだったのだろうか。





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