黒服Hと呪われた歌の契約者 06
「はいはい……はい、りょーかいっと。「暗部」はこれで壊滅か?…結局こうなった訳だ」
「…あの黒服、消すのは勿体ないと思うぞ?何分、女体化すると神々が産み出したもう至宝な乳になるからな…………いや、それだけじゃなくて、仕事能力とかその辺りの面でもな。もし、「組織」として「首塚」を管理下におくのを諦めてないんなら、「首塚」と縁のあるあいつを切るのは惜しい…まぁ、あいつの言葉じゃないが、「首塚」がこっちの下に付いてくれるとは到底思えないが………あー、はいはい。「上層部」としては、そう言う考えか」
面倒だな、とでも言いたそうな表情の黒服
元・人間であり…人間であった頃の記憶・感情を完璧に残している彼は、「組織」の黒服の中でも、トップクラスに人間味が溢れている
……まぁ、別のとある方面でも「組織」トップクラスなのは、さておき
元・人間であり…人間であった頃の記憶・感情を完璧に残している彼は、「組織」の黒服の中でも、トップクラスに人間味が溢れている
……まぁ、別のとある方面でも「組織」トップクラスなのは、さておき
「わかった。あの黒服の今後の扱いに付いては、ちょっと考えてる事があるんで。あとで資料でまとめておく……じゃあ」
通話を切り、黒服はため息をつく
まったく、しばらくは忙しくなりそうである
あの三面鏡の少女に、セクハラする時間が減るではないか
まぁ、あの過労死候補ナンバー1の同僚から、「鮫島事件」解決に尽力した少女なのだから…と、明日の秋祭り三日目で豪遊できる程度の小遣いを渡すよう頼まれているから
明日も会える訳で、その際にじっくりねっとりみっちりとセクハラするつもりではあるが
まったく、しばらくは忙しくなりそうである
あの三面鏡の少女に、セクハラする時間が減るではないか
まぁ、あの過労死候補ナンバー1の同僚から、「鮫島事件」解決に尽力した少女なのだから…と、明日の秋祭り三日目で豪遊できる程度の小遣いを渡すよう頼まれているから
明日も会える訳で、その際にじっくりねっとりみっちりとセクハラするつもりではあるが
…しゅるしゅる
うっかりと髪を伸ばしつつ、彼は携帯を弄り続ける
うっかりと髪を伸ばしつつ、彼は携帯を弄り続ける
…携帯に登録していない番号を、彼は素早く打ち込む
「……はい、こちらH……あぁ、そっちでも確認したか?そうそう、「夢の国」「鮫島事件」共に解決。「暗部」は最早壊滅状態。「暗部」再建は難しそうだな。まぁ、俺としては「暗部」はあまり好きじゃないんで、再建しないでほしいんだが……あぁ、うん」
連絡相手は「組織」の人間ではない
…この黒服もまた、ある意味でイレギュラーなのだ
いや……元・人間の黒服たち
……その行動を、「組織」が完全に管理し、制御するなど可能なのか?
否、それは不可能なのである
何せ、彼らは「心」を持っていて、自分たちの考えで動くのだから…
…この黒服もまた、ある意味でイレギュラーなのだ
いや……元・人間の黒服たち
……その行動を、「組織」が完全に管理し、制御するなど可能なのか?
否、それは不可能なのである
何せ、彼らは「心」を持っていて、自分たちの考えで動くのだから…
「俺としちゃあ、元・人間の黒服中心でこれからの「組織」を動かしていってほしいんだがねぇ。感情ない黒服はあれだ、行動パターンがエロゲ並に読みやすくてつまらない。あのマッスル黒服やらやる気のない奴やら……過労死候補ナンバー1やら、あぁ言う連中の方が見ていて楽しい」
楽しげにそう言って……そして、不意に真面目な表情に戻る
「「組織」はしばらく、今回の件の事後処理に追われる。そっちにちょっかいを出す暇はないはずだ……ま、しばらく羽伸ばしとけ……なぁ、「薔薇十字団」」
通話を切る
…まったく、これからどれだけ忙しくなるやら
黒服は、かすかに憂鬱になりながら、夜空に浮かぶ満月を見上げたのだった
…まったく、これからどれだけ忙しくなるやら
黒服は、かすかに憂鬱になりながら、夜空に浮かぶ満月を見上げたのだった