「都市伝説と戦う為に、都市伝説と契約した能力者達……」 まとめwiki

連載 - 花子さんと契約した男の話-32

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 祭り会場を、ぶらぶらと歩く
 今日は、花子さんは都市伝説の友人と祭を回るらしく、俺のそばにはいない
 花子さんが、そうやって友人と祭を見て回れる平和が戻ってきた事に、俺はほっとしていた
 だから、寂しさは特に感じない
 まぁ、特にやる事もなくて、退屈ではあるのだが…
 どうすっかな、とぶらぶら歩いていると

「…あ」
「お?」

 あ、委員長だ
 昨日見かけたのと、同じ浴衣
 あれ?一人か?

「委員長?一人なのか?」
「あ、う、うん、みんなとはぐれちゃって…」

 そう言えば、昨日、「夢の国」のパレードに襲われていた時も一人だったな
 まぁ、一人で居たからこそ、「夢の国」に襲われたのかもしれないが…

 …そう考える俺の視界の隅に、入ってくるポスター
 その内容は、「夢の国」の脅威がなくなった、と言うもの

 昨日戦ったチェ○ャ猫を思い出す
 …あいつも、解放されたのだろうか?
 そうだったらいい、と望む

「…あ、あの」
「うん?」

 っと、しまった
 委員長の事を忘れるところだった

「どうした?」
「そ、その…お、お祭、一緒に見て回らない?」

 委員長にそう言われて
 俺は、小さく首をかしげる

「別に、構わないけど」
「そ、そう?」
「でも、俺なんかと歩いても詰まらないと思うぞ?」

 それに、委員長は逸れた、と言っていたし
 そっちとうまく合流して、祭を見て回った方が楽しいと思うのだが
 俺の言葉に、委員長は困ったように笑ってきた

「そんな事、ないわよ。ほら、お祭を楽しみましょう?」
「……っとと」

 委員長に手を引かれる
 …まぁ、いいか
 昨日、パレードに追いかけられた記憶が、残っているかどうか
 それが心配だから、それを確認する為にも、今日は委員長と行動しようか
 そう考え、俺はそのまま、委員長に手を光れて行くのだった


 fin




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