Openbox は軽量で自由度の高いウインドウマネージャです。デスクトップ環境 LXDE に組み込みのウインドウマネージャとして Openbox が採用されています。
Openbox は単独のウインドウマネージャとして動作させることもできます。その場合、ドックとの連携機能がありますが、ドックそのものは Openbox は提供してません。簡単なメニューがあるだけです。外付けのドックやパネルでカスタマイズするのが普通でしょう。
lxpolkit をインストールするのがお薦めです。LXDE に似てきてしまいますが、さほど大掛かりになりません。lxpolkit は電源オフのメニュー追加にも役に立ちます。deb 系ディストリの場合、つぎのように入力します。
$ sudo apt install lxpolkit
Openbox に機能がないので、壁紙設定機能のあるソフトが必要です。切り替えメニューが不要であれば、xwallpaper コマンドでも良いでしょう。
$ sudo apt install xwallpaper
いろいろなドックを試してみたところ、アイコンが表示できなかったり、表示できてもステータスがおかしかったりしました。ネットワークマネージャと fcitx5 の両方のトレイアイコンを問題なく表示できたのは、tint2 と wmdocker でした。
xfce4-panel などデスクトップ環境のタスクバーも使えますが、軽さと機能と完成度のバランスにより、tint2 がよく使われてます。
$ sudo apt install tint2
tint2 の設定ツールは tint2conf です。初期画面ではサンプルのパネルを選べるようになっていて、どれかのパネルをダブルクリックすると、パネルマネージャの画面が立ち上がります。
gsimplecal をインストールするのがお薦めです。パネルマネージャの「Clock」で、「Left Click Command」に gsimplecal と入力し、「Right Click Command」に lxterminal --geometry=69x9 -e ’ncal -b -3 | less’ などと入力してみるのが一案です。
tint2 に今のところメニューがないので、jgmenu をインストールします。
$ sudo apt install jgmenu
テキストエディタで ~/.config/jgmenu/jgmenurc を開いて menu_valign = top と書き換えてコメントアウトします。
Openbox のメニューの「Exit」はログインマネージャの画面に戻るだけで、電源ボタンがありません。そこで lxpolkit とともに lxsession-logout もインストールします。lxsession-logout は Openbox のセッション終了にも対応してます。
jgmenu からログアウトのメニューを出すには、~/.config/jgmenu/append.csv というファイルを作成して、つぎのように入力します。
^sep() ログアウト,lxsession-logout,system-log-out
テキストファイル ~/.config/openbox/autostart を作成します。実行する各コマンドは末尾に & を付ける必要があります。
tint2 & xwallpaper --maximize ~/.config/openbox/壁紙.jpg & pactl set-sink-volume @DEFAULT_SINK@ 47% & lxpolkit & numlockx & nm-applet --no-agent &
jgmenu をインストールすれば Openbox 備付のメニューはあまり使わないかもしれませんが、メニューの余計な項目を削除して見通し良くしたいなどの場合は、設定ファイルをホームにコピーして、編集して下さい。メニューの「Reconfigure」をクリックすれば反映されます。
$ sudo cp /etc/xdg/openbox/menu.xml ~/.config/openbox $ sudo chown ユーザー名 ~/.config/openbox/menu.xml $ sudo chgrp ユーザー名 ~/.config/openbox/menu.xml
Openbox のテーマが最も多いのは gnome-look.org でしょう。ダウンロードしたファイルを解凍して(拡張子 .obt の中身は zip ファイル)、~/.local/share/themes/ にディレクトリごと置きます。
Openbox のテーマはタイトルバーとウインドウ枠だけで、他の見栄えには介入しないようです。テーマを変えたいそれぞれのツールキットごとの設定が必要です。
GTK のテーマを gnome-look.org から選んで、解凍先は Openbox と同じく ~/.local/share/themes/ です。GTK2 の場合は、~/.gtkrc-2.0 を作成または編集します。
gtk-icon-theme-name = "gnome" gtk-theme-name = "backwater-desert" gtk-font-name="MMCedar P 8"
GTK3の場合は、~/.config/gtk-3.0/settings.ini を作成または編集します。
[Settings] gtk-icon-theme-name = gnome gtk-theme-name = backwater-desert gtk-font-name = MMCedar P 8.7
qt5 のテーマは qt5ct をインストールすると変えることができます。
$ apt install qt5ct