ラノロワ・オルタレイション @ ウィキ
破と獣と炎の狂想曲
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破と獣と炎の狂想曲 ◆UcWYhusQhw
「さて……そろそろかな」
宣戦布告を告げる放送を終え暫しの時間がたった頃。
だだっ広いホールに一筋の煙が昇っていた。
それは赤髪、右目の下にバーコードのタトゥーをしたステイル=マグヌスが吸うタバコの煙だった。
おおよそ神父に見えないがれっきとした神父である。
14歳という本来タバコの吸える歳ではないがタバコを好み、このタバコもホールの事務室から拝借したものである。
腕を組みながらホールの壁にもたれ、挑戦者達をただ待っている。
中々広い多目的型ホールなのだがステイルが陣取っているのは玄関前ホール。
そこはガラス張りになっており東西に出入り口が存在していてステイルはその中央に陣取っていた。
だだっ広いホールに一筋の煙が昇っていた。
それは赤髪、右目の下にバーコードのタトゥーをしたステイル=マグヌスが吸うタバコの煙だった。
おおよそ神父に見えないがれっきとした神父である。
14歳という本来タバコの吸える歳ではないがタバコを好み、このタバコもホールの事務室から拝借したものである。
腕を組みながらホールの壁にもたれ、挑戦者達をただ待っている。
中々広い多目的型ホールなのだがステイルが陣取っているのは玄関前ホール。
そこはガラス張りになっており東西に出入り口が存在していてステイルはその中央に陣取っていた。
(できるのなら沢山着て欲しいんだけど)
望むは愚者共があの放送に沢山乗ってもらう事だ。
出来るのならばここで沢山の肯定者を排除しておきたいとステイルは思う。
それが結果的に護るべき存在であるインデックスを護る事になるのだから。
そして不意に思い苦笑してしまう。
出来るのならばここで沢山の肯定者を排除しておきたいとステイルは思う。
それが結果的に護るべき存在であるインデックスを護る事になるのだから。
そして不意に思い苦笑してしまう。
(愚直にすぎるかな……僕も)
余りにも愚直な考えだと。
インデックスを護る為に排除すべき人間は排除する。
シンプル且つ単純なもの。
だけど
インデックスを護る為に排除すべき人間は排除する。
シンプル且つ単純なもの。
だけど
「それでも……いいさ」
ふーっと煙を吐き散らしてそういった。
ステイルにとって御託はいらない。
インデックスの為にただ戦い殺すだけ。
ステイルが自身を持つ炎の魔術によって。
彼女の障害になる者を。
『我が名が最強である理由をここに証明する(Fortis931)』として。
殺しを行い最強である事を証明し続けるのが今、インデックスを救う事になるのだ。
ステイルにとって御託はいらない。
インデックスの為にただ戦い殺すだけ。
ステイルが自身を持つ炎の魔術によって。
彼女の障害になる者を。
『我が名が最強である理由をここに証明する(Fortis931)』として。
殺しを行い最強である事を証明し続けるのが今、インデックスを救う事になるのだ。
「覚悟などとっくの昔にしたしね」
例えこの手が血に汚れようと。
全てを懸けてインデックスを護る覚悟なんてとっくの昔にしたのだから。
例え彼女の隣に居るのが別の人間だとしても。
その誓いは未来永劫変わることはない。
全てを懸けてインデックスを護る覚悟なんてとっくの昔にしたのだから。
例え彼女の隣に居るのが別の人間だとしても。
その誓いは未来永劫変わることはない。
ステイル=マグナスはインデックスの為にあると。
そう言いきれるのだから。
それがステイルが望む道なのだから。
だからこそ
「早速……一人かかったな」
今、西口から現れた愚か者を。
ステイルの全力を持って排除しなければならない。
「さて……準備体操ぐらいにはなるんといいだけど」
そう、ステイルは嗤った。
獰猛な笑顔をこれから処刑すべき女に向けて。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
「弦之介さま……」
その女――朧――はただ歩いていた。
しかしながらその速さは現代をいきるものからすると恐るべき速さで。
彼女は甘い誘惑である甲賀弦之介からの殺害だけを望んで歩いていた。
彼の愛刀を強く握って。
それしか考えずただ、ひたすらに。
しかしながらその速さは現代をいきるものからすると恐るべき速さで。
彼女は甘い誘惑である甲賀弦之介からの殺害だけを望んで歩いていた。
彼の愛刀を強く握って。
それしか考えずただ、ひたすらに。
見慣れぬ街並みも気にせずに。
そして立派な城への感慨をも全くに見せずに。
ただ、愛したものだけを考え。
そして立派な城への感慨をも全くに見せずに。
ただ、愛したものだけを考え。
放送があったホールをただ向かっていた。
朧には何故かそのホールの位置が正確にわかっていたのである。
無論ホールがどんなものか朧には想像は付かない。
だがただ面妖な空気の流れを感じていたのだ。
それに従い、ただ向かっていただけ。
朧には何故かそのホールの位置が正確にわかっていたのである。
無論ホールがどんなものか朧には想像は付かない。
だがただ面妖な空気の流れを感じていたのだ。
それに従い、ただ向かっていただけ。
(弦之介さま……)
胸に秘めた歪んだ願いを持ったまま。
されどその願いは永久に叶う事がなく。
また、それに朧が気付くわけもなく。
されどその願いは永久に叶う事がなく。
また、それに朧が気付くわけもなく。
ただ、歩み続けていたのだ。
そしてホールに辿り着く。
ホールの外見に気にする事はなくそのままはいっていく。
そして朧がみたのは赤毛の長身の異様な男。
だが朧は身内にも妖怪な忍者が居たので特に気にする事も無く歩き続けた。
あれが獲物であるのだと理解しながら刀を抜く。
ホールの外見に気にする事はなくそのままはいっていく。
そして朧がみたのは赤毛の長身の異様な男。
だが朧は身内にも妖怪な忍者が居たので特に気にする事も無く歩き続けた。
あれが獲物であるのだと理解しながら刀を抜く。
「やあ待ってたよ……早速だけど……死んでもらうよ」
男、ステイルが嗤い手を掲げる。
特に会話もいらない。
ただ、シンプルに殺しあうだけ。
それを理解して朧ものったのだから。
特に会話もいらない。
ただ、シンプルに殺しあうだけ。
それを理解して朧ものったのだから。
これから互いの目的の為だけに殺す。
それ以上に語る事など有ろうか。
いや、無いのだ。
いや、無いのだ。
「世界を構築する五大元素の一つ、偉大なる始まりの炎よ(MTWOTFFTOIIGOIIOF)
それは生命を育む恵みの光にして、邪悪を罰する裁きの光なり(IIBOLAIIAOE) 」
それは生命を育む恵みの光にして、邪悪を罰する裁きの光なり(IIBOLAIIAOE) 」
ステイルはそのまま術を唱え始めた。
だが朧は気にせずステイルに向かって歩く。
ただ、ステイルを見たまま。
だが朧は気にせずステイルに向かって歩く。
ただ、ステイルを見たまま。
「それは穏やかな幸福を満たすと同時、冷たき闇を滅する凍える不幸なり(IIMHAIIBOD)
その名は炎、その役は剣(IINFIIMS)」
その名は炎、その役は剣(IINFIIMS)」
そう、ただ『見た』まま。
ステイルを『見続けている』
そして
「顕現せよ、我が身を喰らいて力と為せ(ICRMMBGP)」
宣言が終わった。
ステイルは嗤う。
勝利を確信して。
ステイルは嗤う。
勝利を確信して。
だが
「……ばかなっ!? イノケンティウスが顕現しないだと!?」
彼が絶対の自信を持つ魔女狩りの王が顕現しなかったのだ。
そして朧は嗤う。
そして朧は嗤う。
勝利を確信して。
狂ったように嗤って。
これでまず一人。
ああ、弦之介様に殺してもらえる罪が増えると。
嗤っていた。
「……な、何故だ……!?」
対してステイルは混乱の極みに達していた。
ルーン文字も配置も正しいはず。
なのに何故何もおきない。
今まで通りにやっただけなのに。
その当たり前が通用しない。
ルーン文字も配置も正しいはず。
なのに何故何もおきない。
今まで通りにやっただけなのに。
その当たり前が通用しない。
その間にも朧はこちらに向かってくる。
ステイルは考え考える。
魔術が聞かない。
その理由を、自身が生き残る為に。
ステイルは考え考える。
魔術が聞かない。
その理由を、自身が生き残る為に。
そして思い当たる。
最悪の可能性を。
最悪の可能性を。
「まさかっ……幻想殺し……だと!?」
「……わたしに忍術など聞きませぬよ」
「……わたしに忍術など聞きませぬよ」
そのステイルの声に朧は答えた。
ステイルが想像した通りの答えを。
ステイルが想像した通りの答えを。
そう、朧には聞かないのだ。
上条当麻が持つ幻想殺しに類する能力を持つのだから。
上条当麻が持つ幻想殺しに類する能力を持つのだから。
「冥土の土産に教えましょう、破幻の瞳……わたしに見つめられたものは忍術は使用できませぬ」
「……なっ……っ」
「……なっ……っ」
破幻の瞳。
それこそが朧の持ちゆる力。
彼女に見つめられたら魔術、忍術に類する力は顕現が出来ない。
ステイルの世界にあるような幻想殺しと同じ能力であった。
ステイルは信じるしかない。
何せ今魔術が顕現できないのだ。
信じるしかあるまい、信じるしかなかった。
それこそが朧の持ちゆる力。
彼女に見つめられたら魔術、忍術に類する力は顕現が出来ない。
ステイルの世界にあるような幻想殺しと同じ能力であった。
ステイルは信じるしかない。
何せ今魔術が顕現できないのだ。
信じるしかあるまい、信じるしかなかった。
「では……さようなら」
朧はその言葉をつげ疾駆する。
ステイルを殺害する為に。
殺気を全身に纏いながら。
ステイルを殺害する為に。
殺気を全身に纏いながら。
(ば、馬鹿な……こんなけつま……)
ステイルは信じたくはない。
こんな結末である事を。
インデックスも護れずこんな所で潰えてしまう事を。
何も出来ず魔術も使えずここで朽ちてしまう事を。
信じたくはなかった。
後悔や怒りが混じって。
こんな結末である事を。
インデックスも護れずこんな所で潰えてしまう事を。
何も出来ず魔術も使えずここで朽ちてしまう事を。
信じたくはなかった。
後悔や怒りが混じって。
しかし朧の刃は向かって来て。
ステイルに終わりを告げようと……
「……へぇ。何だもうやっているのか」
その獰猛な声に朧の動きがピッタリ止まる。
東口から現れたものは正しく猛獣というに等しい風格だったのだから。
東口から現れたものは正しく猛獣というに等しい風格だったのだから。
「さぁ……俺も混ぜてくれよ」
里緒は右手に一振りのナイフを持ちそして朧に向けて疾駆する。
それは朧が視認するのが難しい程の速さで。
壁から壁へ飛び少しずつ距離を詰めていく。
その様はまるで獲物を確実に狩る猛獣の様だった。
それは朧が視認するのが難しい程の速さで。
壁から壁へ飛び少しずつ距離を詰めていく。
その様はまるで獲物を確実に狩る猛獣の様だった。
(……ど、どこにおる……?)
対して朧はそれに全く対応できずにいたのだ。
元来朧は忍の里にいても忍術ができる訳ではない。
体のこなし方も忍者の動きではないのだ。
持ちゆるのは破幻の瞳のみ。
元来朧は忍の里にいても忍術ができる訳ではない。
体のこなし方も忍者の動きではないのだ。
持ちゆるのは破幻の瞳のみ。
それ故にまるで獣の如き速さの里緒に対応できなかったのである。
里緒はそのまま天井の方に上がっていった。
朧はその速さに見失ってしまう。
ステイルを見つめ続けながら里緒を捕捉するのは無理だったのだから。
里緒はそのまま天井の方に上がっていった。
朧はその速さに見失ってしまう。
ステイルを見つめ続けながら里緒を捕捉するのは無理だったのだから。
「ど……」
「ははっ……甘いんだよ!」
「つっ!?」
「ははっ……甘いんだよ!」
「つっ!?」
何処にと呟こうとした瞬間真上から降ってくるもの。
朧は反射的に刀を掲げる。
その刹那上から急降下してきた里緒のナイフが刀に当たった。
里緒はそのまま身軽に体を翻して
朧は反射的に刀を掲げる。
その刹那上から急降下してきた里緒のナイフが刀に当たった。
里緒はそのまま身軽に体を翻して
「そらっ!」
「がっ!?」
「がっ!?」
左手の爪で朧の左肩を浅く切り裂いた。
肉が引き裂かれるいやな音、舞飛ぶ血飛沫。
朧は即座に後退しながら思う。
肉が引き裂かれるいやな音、舞飛ぶ血飛沫。
朧は即座に後退しながら思う。
(叶わない……)
里緒に叶わないと。
元々忍術使うものだからこそ圧倒できたのだ。
体術主体のこの獣相手には朧が叶うわけがない。
ならば朧は思う。
このまま死ねるのかと。
元々忍術使うものだからこそ圧倒できたのだ。
体術主体のこの獣相手には朧が叶うわけがない。
ならば朧は思う。
このまま死ねるのかと。
(それだけはなりませぬ……弦之介さまに殺してもらわねばなりません……)
ならないと。
愛する者に断罪されなければならない。
それこそ朧の至純なのだから。
ならば今どうするべきかと。
簡単だった。
愛する者に断罪されなければならない。
それこそ朧の至純なのだから。
ならば今どうするべきかと。
簡単だった。
「………………」
「はっ、逃げるつもりかい?」
「はっ、逃げるつもりかい?」
そのまま背を向けて朧は逃走を始めた。
命をここで散らすべきではないと。
そのまま朧が走れる速さで逃げ出したのだ。
その速度は速いものであったが里緒が追いつけない訳が無い。
里緒はそのまま朧に向かって駆け出そうとする。
何もなければ殺せるだろう。
命をここで散らすべきではないと。
そのまま朧が走れる速さで逃げ出したのだ。
その速度は速いものであったが里緒が追いつけない訳が無い。
里緒はそのまま朧に向かって駆け出そうとする。
何もなければ殺せるだろう。
そう、何も、里緒と朧『以外』に居ないのならば
「炎よ(Kenaz)―――――」
里緒の背後から突如聞こえる詠唱の声。
里緒がそのまま振り向くとそこには
里緒がそのまま振り向くとそこには
「――――――――巨人に苦痛の贈り物を(purlsazNaupizGebo)」
火の粉を散らしたオレンジのライン。
そして轟と爆発し一直線に生まれた摂氏3000度の炎の剣。
それを構えるのは『我が名が最強である理由をここに証明する(Fortis931)』の名を持つ魔術師、ステイル=マグナス。
ステイルは不敵に嗤い炎を従いそこに鎮座していた。
そして轟と爆発し一直線に生まれた摂氏3000度の炎の剣。
それを構えるのは『我が名が最強である理由をここに証明する(Fortis931)』の名を持つ魔術師、ステイル=マグナス。
ステイルは不敵に嗤い炎を従いそこに鎮座していた。
「なっ……」
「見られていないなら……後は僕の狩場だよ……猛獣っ!」
「見られていないなら……後は僕の狩場だよ……猛獣っ!」
ステイルは里緒と朧の刹那の切り結びあいの後密かに準備していたのだ。
確かに朧に見られているのなら魔術は顕現しないだろう。
だが、見られていないのなら顕現できる。
その隙をずっと狙っていたのだ。
そしてそのステイルの天敵といえる朧は里緒によって逃げ出した。
ステイルはそれをあえて見送る。
天敵なのは解っているのだから、無理に相手をする事は無い。
ならば今同じく殺し合いに乗っているこの猛獣、里緒を相手するべきなのだ。
里緒はステイルの発した炎に驚き朧の事を忘れていた。
その朧は無事逃げ出したようだ。
確かに朧に見られているのなら魔術は顕現しないだろう。
だが、見られていないのなら顕現できる。
その隙をずっと狙っていたのだ。
そしてそのステイルの天敵といえる朧は里緒によって逃げ出した。
ステイルはそれをあえて見送る。
天敵なのは解っているのだから、無理に相手をする事は無い。
ならば今同じく殺し合いに乗っているこの猛獣、里緒を相手するべきなのだ。
里緒はステイルの発した炎に驚き朧の事を忘れていた。
その朧は無事逃げ出したようだ。
ならば……ここは後は処刑者と猛獣のみ。
そして猛獣を狩る為に獰猛に嗤う処刑者。
ルーンを展開し炎も顕現できる絶好の狩場だった。
そして猛獣を狩る為に獰猛に嗤う処刑者。
ルーンを展開し炎も顕現できる絶好の狩場だった。
「じゃあ……さっさと終わらせようかっ! 猛獣!」
右手に展開した炎の剣。
それを横殴りに里緒に向かって叩き付ける。
それは里緒に向かって行き熱波と黒煙を纏い全てを喰らい尽くそうとする。
それを横殴りに里緒に向かって叩き付ける。
それは里緒に向かって行き熱波と黒煙を纏い全てを喰らい尽くそうとする。
「ちっ」
里緒はそのまま天井に向かい尋常でない跳躍をしそれを避ける。
その直後、里緒が居た一帯に小規模の爆発が起こり、激しい爆音が響いた。
里緒はその跳躍したスピードを生かしカウンター気味に煙の向こうに見えたステイルに向かって引き裂こうと急降下した。
そしてステイルを引き裂いたと思い里緒は嗤う。
その直後、里緒が居た一帯に小規模の爆発が起こり、激しい爆音が響いた。
里緒はその跳躍したスピードを生かしカウンター気味に煙の向こうに見えたステイルに向かって引き裂こうと急降下した。
そしてステイルを引き裂いたと思い里緒は嗤う。
「ははっ……なんだ見掛け倒し……っ!?」
だけどそのステイルは蜃気楼の様に消えうせた。
まるで最初からその場に居なかったように。
そして背後から聞こえる声。
まるで最初からその場に居なかったように。
そして背後から聞こえる声。
「お見通しだよ……一度見ていたんだから……まさか効くと思った?」
そう、ステイルは嗤い里緒の直ぐ背後に立っていた。
すました顔をして、ステイルは嗤い、赤い炎剣をつきつけている。
朧との戦闘で里緒の動きは見ていたのだ。
奇襲を狙うぐらいステイルには容易に理解できたのだから。
そしてあらかじめ蜃気楼を発し目暗ましを用意していたのだ。
すました顔をして、ステイルは嗤い、赤い炎剣をつきつけている。
朧との戦闘で里緒の動きは見ていたのだ。
奇襲を狙うぐらいステイルには容易に理解できたのだから。
そしてあらかじめ蜃気楼を発し目暗ましを用意していたのだ。
「さて、終わりだよ猛獣……死んでもらおうか」
そして無慈悲に。
ステイルはその炎剣を掲げ。
猛獣を狩ろうとした。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
「口惜しや……口惜しや……」
朧はまだ暗い街中を一人遁走していた。
その心の中や悔しさで溢れていた。
二人もいて、一人には惨敗したのだ。
まるで歯が立たなかった。
これでは、愛するものの為に罪を重なれない。
その心の中や悔しさで溢れていた。
二人もいて、一人には惨敗したのだ。
まるで歯が立たなかった。
これでは、愛するものの為に罪を重なれない。
どうすればと朧は呟く。
走りつつ悔しいと考えながら。
走りつつ悔しいと考えながら。
このままでは思うように殺せない。
ならばどうすればいいと自問する。
ならばどうすればいいと自問する。
そして、その答えが思いつく。
簡単だ。
他人を利用してやればいいのだ。
もっと強者……例えば天膳のようなものを利用として味方につければいい。
そうすればもっと殺せるのだ。
愛する人の為に。
もっと。
もっともっと。
もっともっと。
朧は嗤った。
大いに心の底から。
嗤ったのだ。
【D-4/ホール前/一日目・黎明】
【朧@甲賀忍法帖】
[状態]:健康、精神錯乱? 左肩浅い裂き傷
[装備]:弦之介の忍者刀@甲賀忍法帖
[道具]: デイパック、支給品一式
[思考・状況]
基本:弦之介以外は殺す。そして弦之介に殺してもらう。
1:この場から逃げる
2:他者を利用する?
[備考]
※死亡後からの参戦
※逃げる方向は後継にお任せします。
【朧@甲賀忍法帖】
[状態]:健康、精神錯乱? 左肩浅い裂き傷
[装備]:弦之介の忍者刀@甲賀忍法帖
[道具]: デイパック、支給品一式
[思考・状況]
基本:弦之介以外は殺す。そして弦之介に殺してもらう。
1:この場から逃げる
2:他者を利用する?
[備考]
※死亡後からの参戦
※逃げる方向は後継にお任せします。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
「……と言いたい所なんだけど」
と、不意にステイルは掲げた断頭の鎌を下げる。
警戒はしたまま、空いた左手で煙草を吸い始めていた。
そして里緒に向かって語りだす。
警戒はしたまま、空いた左手で煙草を吸い始めていた。
そして里緒に向かって語りだす。
「少し事情が変わった……取りあえず君を殺さない事にするよ」
「……何故だ?」
「……んー、まぁいいか。単刀直入言っちゃおうか」
「……何故だ?」
「……んー、まぁいいか。単刀直入言っちゃおうか」
少し考え、だが直ぐにステイルは意図を語りだす。
里緒を残した理由。
それは
里緒を残した理由。
それは
「猛獣、手を組め」
「……はっ!?」
「……はっ!?」
里緒との結託だった。
里緒が驚く中、ステイルは飄々としたまま煙草を吸っている。
唖然としつつもやがて里緒は軽蔑するかのように口を開いた。
里緒が驚く中、ステイルは飄々としたまま煙草を吸っている。
唖然としつつもやがて里緒は軽蔑するかのように口を開いた。
「はんっ……それに乗れと……?」
「元々選択の余地なんてないと思うけど? 死にたくなければね」
「元々選択の余地なんてないと思うけど? 死にたくなければね」
ステイルは飄々としながらも炎剣だけを突きつけて。
里緒がNOと答えるのならばそのまま灰と塵にするだけ。
元々は殺すつもりだったのだ。
拒否されるのならば最初の目的に戻るだけ。
むしろ殺した方がいいのだ。
それなのにステイルは協力を要請した、メリットが上回っていると思って。
里緒は突きつけられた炎剣を見つつ、それでも死を恐れないように言葉を紡ぐ。
里緒がNOと答えるのならばそのまま灰と塵にするだけ。
元々は殺すつもりだったのだ。
拒否されるのならば最初の目的に戻るだけ。
むしろ殺した方がいいのだ。
それなのにステイルは協力を要請した、メリットが上回っていると思って。
里緒は突きつけられた炎剣を見つつ、それでも死を恐れないように言葉を紡ぐ。
「ふん……俺にメリットはあるのか?」
「んー殺されず、今、君をメタメタに打ちのめした相手と組めるんだけど?」
「ちっ……魔術師って奴は皆……こんな奴なのか」
「お褒めの言葉、どうも。それでどうするかい?」
「んー殺されず、今、君をメタメタに打ちのめした相手と組めるんだけど?」
「ちっ……魔術師って奴は皆……こんな奴なのか」
「お褒めの言葉、どうも。それでどうするかい?」
そのステイルの言葉に不遜な表情を向ける里緒。
否定も肯定もせず睨むだけ。
ステイルは涼しい顔をしたまま顎に手を置いて考えている。
そして何かを思い出したようにデイバックから一つのものを取り出す。
否定も肯定もせず睨むだけ。
ステイルは涼しい顔をしたまま顎に手を置いて考えている。
そして何かを思い出したようにデイバックから一つのものを取り出す。
「んー……そうだね。これとかどうかい? 君みたいな狂人見たいのはピッタリだけど……?……僕は興味ないけどね」
「っ!?」
「っ!?」
取り出したの変哲な紙みたいなもの。
ステイルは交渉の道具にもならないかとごちるも里緒はそれを見た瞬間、目を見開き興奮し始めている。
今にも飛び出そうとするように。
そのものとは……
ステイルは交渉の道具にもならないかとごちるも里緒はそれを見た瞬間、目を見開き興奮し始めている。
今にも飛び出そうとするように。
そのものとは……
「ブラッドチップ!」
「何だ、知ってるのかい?……というか常用者なのかな」
「よこせっ! 今すぐにっ!」
「何だ、知ってるのかい?……というか常用者なのかな」
「よこせっ! 今すぐにっ!」
ブラッドチップ。
里緒が捜し求めているもの。
使用者起源に至らしめの里緒自身の血液で作り出したものだった。
とはいえステイルはただの麻薬にしか感じていない。
里緒が目的を達するには必要なものだとしらずに。
里緒が捜し求めているもの。
使用者起源に至らしめの里緒自身の血液で作り出したものだった。
とはいえステイルはただの麻薬にしか感じていない。
里緒が目的を達するには必要なものだとしらずに。
「んー……駄目だね」
「貴様っ!」
「そうだね……君が協力して……ノルマを達成するのならば……少しずつ渡すけど?」
「……っ」
「どうする……猛獣?」
「貴様っ!」
「そうだね……君が協力して……ノルマを達成するのならば……少しずつ渡すけど?」
「……っ」
「どうする……猛獣?」
ステイルはあくまで麻薬としてしか思っていない。
だから里緒が単なる常用者としか考えて居なかった。
それ故に里緒の必死さの意味を中毒者故としか思っていない。
里緒の目的もその麻薬の意味も知らずに。
里緒はそこで改めて思案する。
手を組むべきかと。
殺して奪うというより今むしろ自身の命が危機に迫っている。
それに加えブラッドチップをノルマ達成によってやろうと言っているのだ。
だから里緒が単なる常用者としか考えて居なかった。
それ故に里緒の必死さの意味を中毒者故としか思っていない。
里緒の目的もその麻薬の意味も知らずに。
里緒はそこで改めて思案する。
手を組むべきかと。
殺して奪うというより今むしろ自身の命が危機に迫っている。
それに加えブラッドチップをノルマ達成によってやろうと言っているのだ。
里緒の腹の内は直ぐに決まった。
「いいさ……乗ってやる」
承諾すると。
しかしそれだけではない。
ステイルは簡単に里緒を制すると思っているようだがそれは違う。
しかしそれだけではない。
ステイルは簡単に里緒を制すると思っているようだがそれは違う。
「ただし……条件がある」
そう。
里緒は誰にも制御できるはずの無い……猛獣なのだから。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
(やれやれ……手駒ついたけど……ちょっと面倒かな)
あれから暫く時間がたち壁に張り付いているルーンをステイルは一枚づつ丁寧に剥いでいた。
その後ろではせわしなくコピー機がルーンを生産している。
結果的には交渉は成立した。
いくつか里緒が提示した条件を飲んで。
その後ろではせわしなくコピー機がルーンを生産している。
結果的には交渉は成立した。
いくつか里緒が提示した条件を飲んで。
(篭城を解く……ね。本来は拠点戦が得意なのだけど……まぁいいか)
まずはステイルの篭城を解く事。
里緒曰く探し人が居るらしい。
それを探す為に篭城は出来ないと。
余りいい選択とは見えないがこれはならばまだ飲める。
移動しての戦闘は得意では無いがまだできるのだ。
それにあれから挑戦者も来ずここで待っていても仕方ないだろう。
だからそれを飲んだ。
里緒曰く探し人が居るらしい。
それを探す為に篭城は出来ないと。
余りいい選択とは見えないがこれはならばまだ飲める。
移動しての戦闘は得意では無いがまだできるのだ。
それにあれから挑戦者も来ずここで待っていても仕方ないだろう。
だからそれを飲んだ。
(次は……ふん……上条当麻。所詮……僕は……こんなものだ)
次の要求は……人を殺すかもしれないと。
それは殺し合いに乗ったものでは無く脱出を志してるものも含めて。
それが自身の欲求心だと。それが抑えられないだと。
……正直ステイルは流石に難色を示した。
脱出派を削るのはステイルにとっても痛手だ。
元々里緒は殺し合いに乗っているのだから当然の選択ではあるのだが。
それは殺し合いに乗ったものでは無く脱出を志してるものも含めて。
それが自身の欲求心だと。それが抑えられないだと。
……正直ステイルは流石に難色を示した。
脱出派を削るのはステイルにとっても痛手だ。
元々里緒は殺し合いに乗っているのだから当然の選択ではあるのだが。
(……それでも……それを許してしまうのは……仕方ないのかな?……いいさ……今更だ。僕は彼女の為になら手を汚すさ)
しかし……それを飲んだ。
脱出に全く手がかりが無くただ何となく殺し合いに乗らない。
そうながらされ気味の奴なら殺していいと。
つまり役には立たないものを排除すると。
ステイル自身もそれをすると想って。
そう限定的に里緒の条件を飲んだのだ。
脱出に全く手がかりが無くただ何となく殺し合いに乗らない。
そうながらされ気味の奴なら殺していいと。
つまり役には立たないものを排除すると。
ステイル自身もそれをすると想って。
そう限定的に里緒の条件を飲んだのだ。
(上条当麻……君は激怒するだろうか?……でも仕方ない……仕方ないのさ。君のように僕は生きれないのだから)
頭に浮かぶのはあの少年。
彼は怒るだろう。
それでもいいと思った。
今更彼のようには生きれない。
だから……覚悟を再び決めたのだ。
彼女の為に殺せるのだから。
彼は怒るだろう。
それでもいいと思った。
今更彼のようには生きれない。
だから……覚悟を再び決めたのだ。
彼女の為に殺せるのだから。
しかしそこまでして里緒を手駒に加えたかった理由。
(まさか……魔術を打ち消す人間が上条当麻以外にも居るなんてね)
それは朧の事。
魔術を消せる人間が居る事だった。
それは朧だけかも知れない。
しかしながら「上条当麻」以外にも居たのだ。
それを見せ付けられた以上……魔術一辺では叶わないと思ってしまった。
とはいえ生身での接近戦はステイルにとって苦手中の苦手
それ故に接近戦も出来、肉弾戦ができる手駒が必要だった。
つまりはちょうど現れた白純里緒。
余りにも都合が良かったのだ。
殺し合いに乗ったものをコントロールできるし一石二鳥だった。
油断するわけにもいかないのだ、インデックスを守る為にも。
魔術を消せる人間が居る事だった。
それは朧だけかも知れない。
しかしながら「上条当麻」以外にも居たのだ。
それを見せ付けられた以上……魔術一辺では叶わないと思ってしまった。
とはいえ生身での接近戦はステイルにとって苦手中の苦手
それ故に接近戦も出来、肉弾戦ができる手駒が必要だった。
つまりはちょうど現れた白純里緒。
余りにも都合が良かったのだ。
殺し合いに乗ったものをコントロールできるし一石二鳥だった。
油断するわけにもいかないのだ、インデックスを守る為にも。
少しの危険をも排除しないといけない。
なぜならば
なぜならば
(彼女の為に全てを賭ける……)
インデックスを護るとずっと昔に決めていたから。
その為にも何だってする。
例えそれが殺しだって。
そう、ステイルは決めてあるのだから。
その為にも何だってする。
例えそれが殺しだって。
そう、ステイルは決めてあるのだから。
「おい、魔術師。そろそろいいか」
「ああ、これで準備はいいよ……じゃあ行こうか。猛獣」
「ふん」
「ああ、これで準備はいいよ……じゃあ行こうか。猛獣」
「ふん」
だからこそ猛獣を見て思う。
(その為なら猛獣だって何でも操って見せるさ)
それこそ……ステイル=マグナスの生き方なのだから。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
(ふん……余裕振っているけど……そう簡単に使われると思うなよ)
飄々と嗤っているステイルを見て里緒はそう思った。
とりあえず条件は飲んだがいつでも裏切る事はできるのだから。
ステイルの技の種も知ったのだ。
ブラッドチップを殺して奪っても可能なのだから。
しかし里緒にとってもステイルは都合がいい。
これだけ強いのだから多少は組んでいる価値はある。
勝ち残る為にも。
それにもしかしたら……と考えるのだ。
とりあえず条件は飲んだがいつでも裏切る事はできるのだから。
ステイルの技の種も知ったのだ。
ブラッドチップを殺して奪っても可能なのだから。
しかし里緒にとってもステイルは都合がいい。
これだけ強いのだから多少は組んでいる価値はある。
勝ち残る為にも。
それにもしかしたら……と考えるのだ。
(こいつも……もしかしたら同類になりゆるかもしれないしな)
ステイルが里緒の『同類』になるかもしれない可能性。
あのステイルの感じ、雰囲気。
そして望み……それを考えた上で考えた可能性。
そうなる可能性があるのならば一時は組んでいていいだろうと。
あのステイルの感じ、雰囲気。
そして望み……それを考えた上で考えた可能性。
そうなる可能性があるのならば一時は組んでいていいだろうと。
そう思い、里緒は嗤う。
(さて……素直に従ってやる気はないけどね)
猛獣のように。
そう、里緒は
猛獣使いをも圧倒する……飛び切りの『獅子』なのだから。
【D-4/一日目・早朝】
【チーム:猛獣使いと猛獣】
【ステイル=マグヌス @とある魔術の禁書目録】
[状態] 健康
[装備] ルーンを刻んだ紙を多数(以前より増えている)、筆記具少々、煙草
[道具] デイパック、支給品一式、ブラッドチップ@空の境界 、拡声器
[思考・状況]
1:里緒を利用。
2:里緒と共にインデックス探索
3:足手まといは殺す……?
4:上条当麻へ鬱屈した想い……?
5:万が一インデックスの名前が呼ばれたら優勝狙いに切り替える。
【チーム:猛獣使いと猛獣】
【ステイル=マグヌス @とある魔術の禁書目録】
[状態] 健康
[装備] ルーンを刻んだ紙を多数(以前より増えている)、筆記具少々、煙草
[道具] デイパック、支給品一式、ブラッドチップ@空の境界 、拡声器
[思考・状況]
1:里緒を利用。
2:里緒と共にインデックス探索
3:足手まといは殺す……?
4:上条当麻へ鬱屈した想い……?
5:万が一インデックスの名前が呼ばれたら優勝狙いに切り替える。
【白純里緒@空の境界】
[状態]:健康
[装備]:アンチロックドブレード@戯言シリーズ
[道具]:デイパック、基本支給品(未確認支給品0~1所持。名簿は破棄)
[思考・状況]
1:両儀式を探す
2:黒桐を特別な存在にする
3:ステイルに協力。何れの方法にしろステイルからブラッドチップを手に入れる
4:ステイルに同属への可能性……?
5:それ以外は殺したくなったら殺し、多少残して食べる
[備考]
※殺人考察(後)時点、左腕を失う前からの参戦
※名簿の内容は両儀式と黒桐幹也の名前以外見ていません
※全身に返り血が付着しています
[状態]:健康
[装備]:アンチロックドブレード@戯言シリーズ
[道具]:デイパック、基本支給品(未確認支給品0~1所持。名簿は破棄)
[思考・状況]
1:両儀式を探す
2:黒桐を特別な存在にする
3:ステイルに協力。何れの方法にしろステイルからブラッドチップを手に入れる
4:ステイルに同属への可能性……?
5:それ以外は殺したくなったら殺し、多少残して食べる
[備考]
※殺人考察(後)時点、左腕を失う前からの参戦
※名簿の内容は両儀式と黒桐幹也の名前以外見ていません
※全身に返り血が付着しています
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