ラノロワ・オルタレイション @ ウィキ
CROSS†CHANNEL
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CROSS†CHANNEL ◆UcWYhusQhw
「あたしは…………」
部長があたしの事をみている。
あたし、須藤晶穂の選択を。
あたし、須藤晶穂の選択を。
あたしが選ぶ選択は……
あたしはどうしたい?
そんなあの時と同じような考えが廻る。
そんなあの時と同じような考えが廻る。
あたしは浅羽にもう一度会いたい。
あんな終わり方は絶対に嫌だった。
だから、浅羽を止めにあたしは部長に付いて行くべきなんだろう。
自分自身でもそれを選ぶべきなんだろうと思える。
あんな終わり方は絶対に嫌だった。
だから、浅羽を止めにあたしは部長に付いて行くべきなんだろう。
自分自身でもそれを選ぶべきなんだろうと思える。
…………だけど。
思い浮かぶのは大河さんの顔。
あたしを励ましてくれた実は年上の人。
大河さんは凄く優しくて。
迷っていたあたしとテッサさんを導いてくれた。
思い浮かぶのは大河さんの顔。
あたしを励ましてくれた実は年上の人。
大河さんは凄く優しくて。
迷っていたあたしとテッサさんを導いてくれた。
その人の大切な人が……呼ばれたんだ。
きっと本当に心の底から大切なんだ。
……そう強く思えたから。
……そう強く思えたから。
そして大河さんはその事で苦しんでいると思う。
あたしはまだ誰も失っていない。
だから、大河さんの苦しみの深さなんてきっとわからないだろう。
大切な人を失う哀しみなんて……どれくらいなのだろう。
きっと想像できないもので……あたしは酷く恐怖を感じた。
あたしが大河さんに出来る事なんてない。
あたしはまだ誰も失っていない。
だから、大河さんの苦しみの深さなんてきっとわからないだろう。
大切な人を失う哀しみなんて……どれくらいなのだろう。
きっと想像できないもので……あたしは酷く恐怖を感じた。
あたしが大河さんに出来る事なんてない。
…………でも。
それでも、あたしの為に言葉をかけた大河さんの為に。
厳しくも優しい励まししてくれた大河さんの為に。
それでも、あたしの為に言葉をかけた大河さんの為に。
厳しくも優しい励まししてくれた大河さんの為に。
あたしがかけられる言葉なんて少ないけど。
できることなんてすくないけど。
できることなんてすくないけど。
何かやりたい……そう思えたのだから。
でも、浅羽にもあいたくて。
自分が大河さんに誓った事。
大河さんの為にやりたい事。
大河さんの為にやりたい事。
ぐるぐるまわって。
その先の言葉が出ない。
沈黙だけが続いて。
……あたしは結局選べない。
また、前のように。
あたしはやっぱり駄目なのかな?
また、前のように。
あたしはやっぱり駄目なのかな?
浅羽と大河さんも選べないで……あたしは……
「…………わかった。もういい」
「……えっ……きゃっ!?」
「……えっ……きゃっ!?」
水前寺部長はそう言って車を急に止めた。
その顔は何処か悟ったようで。
あたしは訳が判らず固まったままだった。
その顔は何処か悟ったようで。
あたしは訳が判らず固まったままだった。
きょとんしているあたしを尻目に車から降りてあたしがいる方の扉を開けた。
巨漢の部長から見下ろされる形になって少し怖いと思ってしまう。
何もしないとわかっているのに。
巨漢の部長から見下ろされる形になって少し怖いと思ってしまう。
何もしないとわかっているのに。
「須藤特派員、君は神社に向かいたまえ」
「え?」
「おれ一人で北東に居るだろう浅羽特派員の元に行く」
「え?」
「おれ一人で北東に居るだろう浅羽特派員の元に行く」
あたしは驚いて部長の顔を凝視する。
部長は腕を組んでいつものような顔を浮かべてる。
意図は……全くわからない。
あたしが迷っていたのが悪いのだろうか。
部長は腕を組んでいつものような顔を浮かべてる。
意図は……全くわからない。
あたしが迷っていたのが悪いのだろうか。
「え、でも……」
「須藤特派員。正直迷ってるのだろう?」
「……あ、う……」
「須藤特派員。正直迷ってるのだろう?」
「……あ、う……」
ズバリとしたその答えに返す言葉も無い。
その通りだった。
あたしは押し黙って、何も言えなくなってしまう。
部長は溜息をついてはっきりと言う。
その通りだった。
あたしは押し黙って、何も言えなくなってしまう。
部長は溜息をついてはっきりと言う。
「はっきり……言うが……迷っているなら足でまといだ」
「……」
「……迷っている状態で着いてこられて肝心な時、ポカしてほしくないのだよ」
「……」
「……迷っている状態で着いてこられて肝心な時、ポカしてほしくないのだよ」
その言葉は厳しさと共に優しさが篭ったもので。
そして、あたしを見据えて
そして、あたしを見据えて
「心配するな――――浅羽特派員は必ず連れて帰る」
そう、告げた。
その言葉にはしっかりとした意志が篭っていて。
いつもの自信満々の部長だった。
その言葉にはしっかりとした意志が篭っていて。
いつもの自信満々の部長だった。
「もう一度会いたいのだろう? 浅羽特派員に」
「……は、はい」
「なら、連れて帰るから……そう、心配はするな」
「……は、はい」
「なら、連れて帰るから……そう、心配はするな」
部長はそう強く言ってくれてけど。
……でも、あれ?
という事は……
……でも、あれ?
という事は……
「部長一人という事ですか」
「そうだ、須藤特派員が行かないというのなら当然だろう?」
「で、でも危険ですよ! 一人で行くなんて襲われたらどうするんですか!」
「それは、須藤特派員がいても同じだろう?」
「で、ですが!」
「そうだ、須藤特派員が行かないというのなら当然だろう?」
「で、でも危険ですよ! 一人で行くなんて襲われたらどうするんですか!」
「それは、須藤特派員がいても同じだろう?」
「で、ですが!」
一人で行くという事。
それは誰かに襲われたらひとたまりも無く死んでしまう危険性があるという事。
いくら大人のような体格とはいえ、部長は特別な力なんて持っていない。
そんな部長が一人で行ってしまえば……
それは誰かに襲われたらひとたまりも無く死んでしまう危険性があるという事。
いくら大人のような体格とはいえ、部長は特別な力なんて持っていない。
そんな部長が一人で行ってしまえば……
「危険です!」
「だが、ゆっくりしてる暇は無い。考えても見たまえ。おれですら危険と言うのなら浅羽特派員はもっと危険だろう?」
「……う」
「だが、ゆっくりしてる暇は無い。考えても見たまえ。おれですら危険と言うのなら浅羽特派員はもっと危険だろう?」
「……う」
その言葉にまたしても詰まってしまう。
やはり言葉では部長に勝てそうも無い。
あたしはついうつむいてしまう。
やはり言葉では部長に勝てそうも無い。
あたしはついうつむいてしまう。
「だから、おれは今すぐ一人で浅羽のもとに行く」
部長の改めての宣言。
あたしは何も言えず、口を真一文字に結ぶだけ。
あたしは何も言えず、口を真一文字に結ぶだけ。
このまま部長を行かすしかないのだろうか……?
そう思った時だった。
「……悪いけど、一人で行かせる訳には行かない」
そう言って物陰から現れる二人の少年。
ぱっと見何処にもいそうな二人の少年が私達の前に現れたのだった。
その時あたしは確かに聞いた。
部長のいらいらとした舌打ちを。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
少し唖然としている晶穂と逆に憮然としている水前寺に向かって二人の少年はそう名乗った。
身なりは何処にでもいる少年のようで、悠二は大人しそうな学ランの少年で、キョンは気だるそうなブレザーの子である。
晶穂は最初は殺し合いに乗っているかと疑ったが二人は違うと言ってその場は収まった。
何より悠二は既に仲間のヴィルヘルミナから安全と聞いていたからだ。
そのヴィルヘルミナの事を晶穂は悠二に伝えようとしたが、どうやらその空気ではない。
何処か剣呑な雰囲気がしていたから。
身なりは何処にでもいる少年のようで、悠二は大人しそうな学ランの少年で、キョンは気だるそうなブレザーの子である。
晶穂は最初は殺し合いに乗っているかと疑ったが二人は違うと言ってその場は収まった。
何より悠二は既に仲間のヴィルヘルミナから安全と聞いていたからだ。
そのヴィルヘルミナの事を晶穂は悠二に伝えようとしたが、どうやらその空気ではない。
何処か剣呑な雰囲気がしていたから。
「車の音がしたから僕たちは物陰に隠れていたんだ。安全かどうかわからなかったから……結果的に盗み聞きのようになってごめん」
「……ちっ、おれとしたが。ミスを……」
「……ちっ、おれとしたが。ミスを……」
最初に仕掛けたのは悠二。
水前寺のあからさまの舌打ちにも動じず、ただ苦笑いを浮かべるだけ。
晶穂はそんな水前寺を不安そうに見るだけで、キョンはやる気無さそうに動向を見守っていた。
水前寺のあからさまの舌打ちにも動じず、ただ苦笑いを浮かべるだけ。
晶穂はそんな水前寺を不安そうに見るだけで、キョンはやる気無さそうに動向を見守っていた。
「一人で行くといったよね……?」
「ああ……」
「……うん、僕らは行かせる訳にはいかない」
「ああ……」
「……うん、僕らは行かせる訳にはいかない」
悠二の確認の意味の言葉。
その言葉に水前寺は頷くと即座に強い意志を籠めて悠二はそう宣言する。
水前寺は眉をひそめて反論する。
その言葉に水前寺は頷くと即座に強い意志を籠めて悠二はそう宣言する。
水前寺は眉をひそめて反論する。
「どういうことだね、坂井クン。別におれが向かおうが構わないだろう?」
「うん、だけど北東は危険だ」
「危険?」
「うん、だけど北東は危険だ」
「危険?」
晶穂の危険という呟きにうんと頷いて返す悠二。
悠二は自分達は北東からやってきた旨を伝え、そして
悠二は自分達は北東からやってきた旨を伝え、そして
北東に居る危険人物の名を上げた。
それは大佐から聞いたフリアグネの事。
きっと彼にあったら水前寺ではひとたまりも無いだろう。
それに追随するように気だるそうに見えるキョンが口を開けた。
それは大佐から聞いたフリアグネの事。
きっと彼にあったら水前寺ではひとたまりも無いだろう。
それに追随するように気だるそうに見えるキョンが口を開けた。
「北東……なら、シズがいるんじゃないか」
「シズ?」
「俺の同行者を殺した人だ……既に二人も殺してる」
「っ!?」
「シズ?」
「俺の同行者を殺した人だ……既に二人も殺してる」
「っ!?」
その殺したという言葉に晶穂ははっとして顔を恐怖に染めた。
殺したという人が居るという事。
それはつまり浅羽の危険にもなるという事で。
不安で仕方なかった。
殺したという人が居るという事。
それはつまり浅羽の危険にもなるという事で。
不安で仕方なかった。
「マオさんもアリソンさんも軍人だといっていた。それをあっという間に屠ったという事は危ないんじゃないか?」
「……」
「時に水前寺、お前、他に仲間は居るのか?」
「……」
「時に水前寺、お前、他に仲間は居るのか?」
キョンの問いに水前寺は憮然としながら、答える。
「居る。他に六人だ」
「……悠二さんも知ってると思うけどヴィルヘルミナさんも居ます。皆神社に集合する約束で……」
「……悠二さんも知ってると思うけどヴィルヘルミナさんも居ます。皆神社に集合する約束で……」
晶穂のつけたしの言葉に悠二がはっとする。
少し考えて、悠二は
少し考えて、悠二は
「なら、一旦神社に戻った方がいい。彼女はきっと力になってくれるはず」
水前寺にそう告げた。
確かにヴィルヘルミナの実力は一騎当千に等しい。
そんな彼女が護衛に着けば確かに安全だろう。
だけど、水前寺は
確かにヴィルヘルミナの実力は一騎当千に等しい。
そんな彼女が護衛に着けば確かに安全だろう。
だけど、水前寺は
「…………それは受け入れる事は出来ないな」
「……え?」
「……え?」
その提案を蹴った。
何故ならば
何故ならば
「これはおれの問題だ。浅羽特派員はおれ達の問題だ。誰にも口を出されたくない。おれが解決しなければならない、救わなければなら無い問題だ」
「……だけど」
「それに、戻っている間に浅羽特派員が襲われたら? 危険な人物がごろごろいるというのだろう?」
「……うん」
「そんな所に、浅羽特派員を置いておけない」
「……だけど」
「それに、戻っている間に浅羽特派員が襲われたら? 危険な人物がごろごろいるというのだろう?」
「……うん」
「そんな所に、浅羽特派員を置いておけない」
そして、水前寺は言う。
「だから、おれ一人で行く。異論はないな?」
自分の絶対の意志を。
その意志は曲げられないというように。
キョンも晶穂も頷くしかなかったが……しかし
その意志は曲げられないというように。
キョンも晶穂も頷くしかなかったが……しかし
「いや、一人ではいかせられない。危険なのは何も変わらない」
それに反抗するのは坂井悠二。
彼の目も意志も滾っていて。
水前寺に真っ向に反抗している。
彼の目も意志も滾っていて。
水前寺に真っ向に反抗している。
お互いににらみ合って。
そして、悠二が口を開く。
そして、悠二が口を開く。
「だから、僕がついて行く」
「……何?」
「勿論、君と浅羽の時には口を出さない……だけど、一人だけでないだけでも安全面は格段に違う。余裕が無い君とは」
「……む」
「それが僕が妥協できる点だ……君は?」
「……何?」
「勿論、君と浅羽の時には口を出さない……だけど、一人だけでないだけでも安全面は格段に違う。余裕が無い君とは」
「……む」
「それが僕が妥協できる点だ……君は?」
そう返してきた悠二。
交渉を持ちかけ、悠二が出した妥協点。
水前寺は腕を組み深く考え、
交渉を持ちかけ、悠二が出した妥協点。
水前寺は腕を組み深く考え、
そして
「………………わかった。坂井クンの意見に乗ろう。そうと決まったら、さっさと車に乗りたまえ。ボヤボヤしてる暇なんて無いぞ」
憮然と多少納得していないながらも悠二に譲った。
ここで、意地の張り合いを先に進まない。
そんな事をしているうちに浅羽が危険かもしれない。
それならば、悠二を連れて行った方がいいと判断したからだ。
元々危険なのは確かなのだから。
ここで、意地の張り合いを先に進まない。
そんな事をしているうちに浅羽が危険かもしれない。
それならば、悠二を連れて行った方がいいと判断したからだ。
元々危険なのは確かなのだから。
「詳しい話は車の中でする。キョンクンだったかな。君は須藤特派員と共に神社に向かいたまえ。そこに仲間が居るだろう」
「……おい、俺の意志は無視かよ」
「無視だ」
「……………………なんかあいつとそっくりだ……」
「……おい、俺の意志は無視かよ」
「無視だ」
「……………………なんかあいつとそっくりだ……」
キョンはその水前寺の一方的な意見にがっくりと肩を落としながら溜息をつく。
晶穂はまあまあといいながらキョンを慰めていた。
悠二はキョンに向かって
晶穂はまあまあといいながらキョンを慰めていた。
悠二はキョンに向かって
「御免、いきなりだったけど……君と別れる事になりそうだ」
「……いいさ。この場合は仕方ない。また会えるだろう。俺は俺の力で見つけてみせるさ。そっちも頑張れよ」
「うん……ありがとう。あ、もしよかったらだけど」
「ん?」
「余裕があったら警察署に向かってくれないかな。そこに殺人者が居たんだ」
「……それってまさか、お前の……」
「……いいさ。この場合は仕方ない。また会えるだろう。俺は俺の力で見つけてみせるさ。そっちも頑張れよ」
「うん……ありがとう。あ、もしよかったらだけど」
「ん?」
「余裕があったら警察署に向かってくれないかな。そこに殺人者が居たんだ」
「……それってまさか、お前の……」
キョンの顔が真剣になっていくのに悠二は冷静に応える。
勤めて、冷静に。
勤めて、冷静に。
「うん、そうだと思う」
「……わかった」
「ありがとう」
「……わかった」
「ありがとう」
そう短く言葉を交わす。
キョンも悟り、意志は伝わった。
これで充分。
キョンも悟り、意志は伝わった。
これで充分。
そして
「じゃあ、無事にな。坂井悠二」
「そっちこそ」
「部長……浅羽を」
「任せたまえ」
「そっちこそ」
「部長……浅羽を」
「任せたまえ」
四人は別れを告げ。
彼らは別の道を歩き出したのだった。
【C-2/中央部/一日目・午前】
【坂井悠二@灼眼のシャナ】
[状態]:健康
[装備]:メケスト@灼眼のシャナ、アズュール@灼眼のシャナ
[道具]:デイパック、支給品一式、湊啓太の携帯電話@空の境界(バッテリー残量100%)、不明支給品0~1個
[思考・状況]
基本:シャナ、朝倉涼子、“人類最悪”を探す。目先の危難よりも状況打破のために活動する。
1:水前寺と共に北に。
2:“少佐”の真意について考える。
3:シャナと再会したら――。
[備考]
※清秋祭~クリスマスの間の何処かからの登場です(11巻~14巻の間)。
※会場全域に“紅世の王”にも似た強大な“存在の力”の気配を感じています。
[状態]:健康
[装備]:メケスト@灼眼のシャナ、アズュール@灼眼のシャナ
[道具]:デイパック、支給品一式、湊啓太の携帯電話@空の境界(バッテリー残量100%)、不明支給品0~1個
[思考・状況]
基本:シャナ、朝倉涼子、“人類最悪”を探す。目先の危難よりも状況打破のために活動する。
1:水前寺と共に北に。
2:“少佐”の真意について考える。
3:シャナと再会したら――。
[備考]
※清秋祭~クリスマスの間の何処かからの登場です(11巻~14巻の間)。
※会場全域に“紅世の王”にも似た強大な“存在の力”の気配を感じています。
【水前寺邦博@イリヤの空、UFOの夏】
[状態]:健康、シズのバギーを運転中
[装備]:電気銃(1/2)@フルメタル・パニック!、シズのバギー@キノの旅
[道具]:デイパック、支給品一式
[思考・状況]
1:悠二と浅羽を探す。。
2:浅羽捜索のため、北東の方角へと移動する。
3:もし途中で探し人を見つけたら保護、あるいは神社に誘導。
4:浅羽が見つからずとも、午後六時までには神社に帰還する。
[状態]:健康、シズのバギーを運転中
[装備]:電気銃(1/2)@フルメタル・パニック!、シズのバギー@キノの旅
[道具]:デイパック、支給品一式
[思考・状況]
1:悠二と浅羽を探す。。
2:浅羽捜索のため、北東の方角へと移動する。
3:もし途中で探し人を見つけたら保護、あるいは神社に誘導。
4:浅羽が見つからずとも、午後六時までには神社に帰還する。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
そんなこったで、俺は国木田と古泉を足した様な坂井悠二と一旦は別行動をする事になってしまった。
仕方ないといえば、仕方ないが、何というか釈然としない。
まぁそれでも、男と一緒に行動するよりはいいかと俺は自己完結する。
目的の為に行動するだけだ。
………………そもそも、俺の目的自体人頼りなのだが。
……まぁこの際は仕方ない。やるだけはやってみよう。どれくらいできるかさっぱりわからんが。
仕方ないといえば、仕方ないが、何というか釈然としない。
まぁそれでも、男と一緒に行動するよりはいいかと俺は自己完結する。
目的の為に行動するだけだ。
………………そもそも、俺の目的自体人頼りなのだが。
……まぁこの際は仕方ない。やるだけはやってみよう。どれくらいできるかさっぱりわからんが。
「キョンさん」
「うん?」
「うん?」
そう、俺に話しかけてたのは須藤晶穂という少女。
宇宙人でも未来人でも超能力少年でも異世界人でも無いただの普通の少女。
ぶっちゃけただの一般人。
こういう少女を俺は待っていた!
ああ、何と言う平穏。これがこんな状況でなければゆっくりと世間話していたいね。
……はぁ。どれだけ今までが非日常だったんだという話だ。
まぁそんな事はともかくとして、この須藤晶穂なる人物。
どうやら、俺とちょっと似てるらしい。
宇宙人でも未来人でも超能力少年でも異世界人でも無いただの普通の少女。
ぶっちゃけただの一般人。
こういう少女を俺は待っていた!
ああ、何と言う平穏。これがこんな状況でなければゆっくりと世間話していたいね。
……はぁ。どれだけ今までが非日常だったんだという話だ。
まぁそんな事はともかくとして、この須藤晶穂なる人物。
どうやら、俺とちょっと似てるらしい。
「水前寺部長が何か無理やり私を押し付けたようで……」
「かまわん、かまわん、気にするな」
「でも、本当御免なさい」
「かまわん、かまわん、気にするな」
「でも、本当御免なさい」
……単純に我侭で傲慢な人に引っ張りまわされる常識人という意味で。
はぁ、何か何処の世界にもこういう星の下に生まれる人っているよなぁ。
そう、俺みたいに。
……自分で言っていて、何か虚しくなってきた。
まぁ常識人は辛いよって事よ。
はぁ、何か何処の世界にもこういう星の下に生まれる人っているよなぁ。
そう、俺みたいに。
……自分で言っていて、何か虚しくなってきた。
まぁ常識人は辛いよって事よ。
「部長大丈夫かな……」
「坂井が着いてるし、大丈夫だと思うが」
「……さっきも古泉という人に襲われて……大変だったので」
「ほう…………………………古泉!?」
「坂井が着いてるし、大丈夫だと思うが」
「……さっきも古泉という人に襲われて……大変だったので」
「ほう…………………………古泉!?」
おい、今何と言った?
俺の聞き間違えじゃなきゃ、あの胡散臭い笑顔を貼り付けたたいしたことできない超能力少年だと思うんだが。
俺の聞き間違えじゃなきゃ、あの胡散臭い笑顔を貼り付けたたいしたことできない超能力少年だと思うんだが。
「……え、ええ。古泉といってました」
「…………あいつ……おい……」
「大丈夫ですか?」
「……ああ、知り合いなんだ……あの馬鹿」
「…………あいつ……おい……」
「大丈夫ですか?」
「……ああ、知り合いなんだ……あの馬鹿」
おいおい、聞き間違いじゃないのかよ。
古泉……絶対ろくでもないことしてないと思ったがろくでもないことしてやがった。
まさか、殺し合いに乗ってるのか、あの馬鹿。
……はぁ、やっぱりろくでもない事してやがった。
基本的にあいつが絡む事、やる事はとんでもない。
殺人事件を演出するのはいいが、本当にお前がやってどうする。
しかしだな、
古泉……絶対ろくでもないことしてないと思ったがろくでもないことしてやがった。
まさか、殺し合いに乗ってるのか、あの馬鹿。
……はぁ、やっぱりろくでもない事してやがった。
基本的にあいつが絡む事、やる事はとんでもない。
殺人事件を演出するのはいいが、本当にお前がやってどうする。
しかしだな、
「何の為に……?」
「さぁ……ハルヒさんが鍵だとみんなの話し合いではそうらしいと……」
「…………またか」
「さぁ……ハルヒさんが鍵だとみんなの話し合いではそうらしいと……」
「…………またか」
やっぱりというか、やっぱりそうなのか。
古泉がやる事といったら前の似非殺人事件同様にハルヒが絡む。
となると、あいつはハルヒに絡んで何かをやっているらしい。
ハルヒを元の世界へ返す為に?
…………いや、それはない。ハルヒ一人を帰す為に殺し合いなど乗らないはずだ。
自惚れてる訳じゃないが、ハルヒ一人を返した所でどうにかなる問題ではない。俺やSOS団の皆が必要なはずだ。
むしろ、ハルヒ一人を返した所でブレーキが利かず暴走するだろう。
……じゃあ、あいつは何をやろうとしている?
まさか、長門が死んで、先も見えず、自暴自棄になったか?
いや、古泉に限って、そんな事は無いはずだ。
それに自暴自棄ならハルヒは絡まないだろう。
なら、あいつは冷静さを保って、いつもの胡散臭さを保って何かをしよとうしている。
古泉がやる事といったら前の似非殺人事件同様にハルヒが絡む。
となると、あいつはハルヒに絡んで何かをやっているらしい。
ハルヒを元の世界へ返す為に?
…………いや、それはない。ハルヒ一人を帰す為に殺し合いなど乗らないはずだ。
自惚れてる訳じゃないが、ハルヒ一人を返した所でどうにかなる問題ではない。俺やSOS団の皆が必要なはずだ。
むしろ、ハルヒ一人を返した所でブレーキが利かず暴走するだろう。
……じゃあ、あいつは何をやろうとしている?
まさか、長門が死んで、先も見えず、自暴自棄になったか?
いや、古泉に限って、そんな事は無いはずだ。
それに自暴自棄ならハルヒは絡まないだろう。
なら、あいつは冷静さを保って、いつもの胡散臭さを保って何かをしよとうしている。
「あ、あのキョンさん」
何をしようとしている?
よからぬ事をしているのは明らかだ。
しかし、いつものようにその意図がわからん。
古泉の事だ、あったら必要の無いことまで、ベラベラ喋るんだろうが生憎今あいつはいない。
よからぬ事をしているのは明らかだ。
しかし、いつものようにその意図がわからん。
古泉の事だ、あったら必要の無いことまで、ベラベラ喋るんだろうが生憎今あいつはいない。
「おーい」
ならば、俺が少し考えないといけないのだが。とはいっても簡単に思いつくわけが無い。
というより、思いつくなら古泉はいらん。
あいつが考えそうな事……それは胡散臭い事だ。
胡散臭くて、信じられそうも無い事を誇張気味に話すといういかにもな話だ。
じゃあ、何だ?
というより、思いつくなら古泉はいらん。
あいつが考えそうな事……それは胡散臭い事だ。
胡散臭くて、信じられそうも無い事を誇張気味に話すといういかにもな話だ。
じゃあ、何だ?
「駄目だ……こりゃ……あーあ。部長も悠二さんも無事かなぁ……」
……わからん。
しかし、これで目的の一つが加わったぞ。
古泉の胡散臭い陰謀を暴いてやる。
もしそれが殺しとか、ふざけた事やるようだったら容赦はしない。
あいつに今はやりの友愛とかは持つ気はせんが兎も角、そのまま放置する訳にも行かない。
ならば、考えて動かねばならん。
面倒くさいけどな。
……しかし、古泉がいないと話しにならん。
もっと古泉に会って詳しい話を知る奴はおらんのか。
……いや、俺が一番詳しいとは言えば詳しいんだが、直接あった奴から聞いたほうがいい。
都合よく落ちているわけも無いが…………願うだけはしたいもの……
しかし、これで目的の一つが加わったぞ。
古泉の胡散臭い陰謀を暴いてやる。
もしそれが殺しとか、ふざけた事やるようだったら容赦はしない。
あいつに今はやりの友愛とかは持つ気はせんが兎も角、そのまま放置する訳にも行かない。
ならば、考えて動かねばならん。
面倒くさいけどな。
……しかし、古泉がいないと話しにならん。
もっと古泉に会って詳しい話を知る奴はおらんのか。
……いや、俺が一番詳しいとは言えば詳しいんだが、直接あった奴から聞いたほうがいい。
都合よく落ちているわけも無いが…………願うだけはしたいもの……
「あーーーあの古泉という奴もう一度あったら絶対、とっちめてやる!」
ん、今の声。
おい……まさか
おい……まさか
「古泉だと!?」
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
「さて、もうちょっとよ」
美琴の先導の元シャナは神社に向かっていた。
互いにいろいろな事を話しながら順調に進んでいる。
互いにいろいろな事を話しながら順調に進んでいる。
美琴はその言葉に顔が赤くなる。
思い起こすのはあのつんつん頭のあの少年。
幻想を破壊する年上の男の子。
だけど、美琴はそれを否定するように大きく首を振る。
思い起こすのはあのつんつん頭のあの少年。
幻想を破壊する年上の男の子。
だけど、美琴はそれを否定するように大きく首を振る。
「いやいや……ないない! いや、あれはちょっと……いやでも……」
「……?」
「……?」
シャナは不思議に思うもきっといるのだろうと自己完結する。
恋する乙女モードの美琴を一先ずおきながら思うのは悠二。
大切な人である悠二。
未だ行方さえ知らない。
何処にいるのだろうと少し焦燥に襲われていく。
死に別れるなど絶対に嫌だった。
恋する乙女モードの美琴を一先ずおきながら思うのは悠二。
大切な人である悠二。
未だ行方さえ知らない。
何処にいるのだろうと少し焦燥に襲われていく。
死に別れるなど絶対に嫌だった。
あの櫛枝実乃梨のように。
そう思ったら胸が締め付けられるような気がして苦しい。
(悠二……何処にいる?)
そして、何処かに居る悠二の事を想いそして、今は置いていけるように話を変える。
「それで御坂美琴。古泉という奴。次あったらどうするの。やる事は決まってると思うけど」
「……勿論ぶっ飛ばすわよ。許さないんだから……あの思い出すだけで腹が立つ」
「……勿論ぶっ飛ばすわよ。許さないんだから……あの思い出すだけで腹が立つ」
「ああ、腹が立つ。あの貼り付けたようないやらしい笑顔ぶっ飛ばす」
拳をわなわな震わせていた。
そして続く罵詈雑言。
シャナはそんな美琴に若干ひきながらもやはり思うのは一人の少年で。
そして続く罵詈雑言。
シャナはそんな美琴に若干ひきながらもやはり思うのは一人の少年で。
(悠二……)
強く強く思いながら。
胸に手を置き、鼓動を感じながら。
胸に手を置き、鼓動を感じながら。
「あーーーあの古泉という奴もう一度あったら絶対、とっちめてやる!」
会いたいと強く願った時。
その時。
その時。
「駄目だ……こりゃ……あーあ。部長も悠二さんもぶじかなぁ……」
聞こえた名前。
強く思っていた名前。
強く思っていた名前。
「悠二!?」
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
そして、四人が交差する。
「古泉だと!?」
「悠二!?」
「え、ちょっと誰あんた!?」
「え、ひゃ!? な、何!?」
「悠二!?」
「え、ちょっと誰あんた!?」
「え、ひゃ!? な、何!?」
胸に強い想いと意志を秘めながら。
【C-2/中部・市街地/一日目・午前】
【キョン@涼宮ハルヒの憂鬱】
[状態]:両足に擦過傷、中程度の疲労
[装備]:発条包帯@とある魔術の禁書目録
[道具]:デイパック×2、支給品一式×2(食料一食分消費)、カノン(6/6)@キノの旅、かなめのハリセン@フルメタル・パニック! 、カノン予備弾×24
[思考・状況]
基本:古泉を見つけ、よからぬ事を考えてるなら正す。朝倉涼子を探しここから脱出するための協力を求める。
0:古泉だと!?
1:古泉を見つけ、よからぬ事を考えているなら正す。
2:神社へ晶穂と共に向かう。
3:そう容易くはいかないだろうから朝倉からの協力を得るための策も考えておく。
4:涼宮ハルヒ、朝比奈みくるを探す。
[状態]:両足に擦過傷、中程度の疲労
[装備]:発条包帯@とある魔術の禁書目録
[道具]:デイパック×2、支給品一式×2(食料一食分消費)、カノン(6/6)@キノの旅、かなめのハリセン@フルメタル・パニック! 、カノン予備弾×24
[思考・状況]
基本:古泉を見つけ、よからぬ事を考えてるなら正す。朝倉涼子を探しここから脱出するための協力を求める。
0:古泉だと!?
1:古泉を見つけ、よからぬ事を考えているなら正す。
2:神社へ晶穂と共に向かう。
3:そう容易くはいかないだろうから朝倉からの協力を得るための策も考えておく。
4:涼宮ハルヒ、朝比奈みくるを探す。
※悠二からシャナ世界について聞いたかはお任せします。
【須藤晶穂@イリヤの空、UFOの夏】
[状態]:健康、シズのバギーの助手席
[装備]:園山中指定のヘルメット@イリヤの空、UFOの夏
[道具]:なし
[思考・状況]
基本:浅羽にもう一度会う。大河を励ましたい
0:え、え!?
1:キョンと神社に帰る神社に帰る。
2:もし途中で探し人を見つけたら保護、あるいは神社に誘導。
3:水前寺が心配。
[状態]:健康、シズのバギーの助手席
[装備]:園山中指定のヘルメット@イリヤの空、UFOの夏
[道具]:なし
[思考・状況]
基本:浅羽にもう一度会う。大河を励ましたい
0:え、え!?
1:キョンと神社に帰る神社に帰る。
2:もし途中で探し人を見つけたら保護、あるいは神社に誘導。
3:水前寺が心配。
【御坂美琴@とある魔術の禁書目録】
[状態]:肋骨数本骨折(ヴィルヘルミナによる治療済み、急速に回復中)、全身各所に擦り傷
[装備]:さらし状に巻かれた包帯(治癒力亢進の自在法つき)、ポケットにゲームセンターのコイン数枚
[道具]:デイパック、支給品一式×2、金属タンク入りの航空機燃料(100%)、ブラジャー、
須藤晶穂のデイパック(調達物資@現地調達 入り)
[思考・状況]
0:え? 誰? 古泉って!?
1:シャナを連れ、神社に戻る。その際、水前寺と晶穂のことを報告。
2:上条当麻との接触について、シャナから詳しい話を聞く。
3:もし途中で探し人を見つけたら保護、あるいは神社に誘導。
4:古泉一樹への報復(毛虫の恨み)を果たす。
[状態]:肋骨数本骨折(ヴィルヘルミナによる治療済み、急速に回復中)、全身各所に擦り傷
[装備]:さらし状に巻かれた包帯(治癒力亢進の自在法つき)、ポケットにゲームセンターのコイン数枚
[道具]:デイパック、支給品一式×2、金属タンク入りの航空機燃料(100%)、ブラジャー、
須藤晶穂のデイパック(調達物資@現地調達 入り)
[思考・状況]
0:え? 誰? 古泉って!?
1:シャナを連れ、神社に戻る。その際、水前寺と晶穂のことを報告。
2:上条当麻との接触について、シャナから詳しい話を聞く。
3:もし途中で探し人を見つけたら保護、あるいは神社に誘導。
4:古泉一樹への報復(毛虫の恨み)を果たす。
【シャナ@灼眼のシャナ】
[状態]:健康
[装備]:逢坂大河の木刀@とらドラ!
[道具]:デイパック、支給品一式(確認済みランダム支給品1~2個所持)
[思考・状況]
基本:この世界を調査する。
0:悠二!?
1:美琴の案内で神社へ。ヴィルヘルミナとの合流を果たす。
2:古泉一樹への報復(毛虫の恨み)を果たす。
3:悠二に会いたい。
[状態]:健康
[装備]:逢坂大河の木刀@とらドラ!
[道具]:デイパック、支給品一式(確認済みランダム支給品1~2個所持)
[思考・状況]
基本:この世界を調査する。
0:悠二!?
1:美琴の案内で神社へ。ヴィルヘルミナとの合流を果たす。
2:古泉一樹への報復(毛虫の恨み)を果たす。
3:悠二に会いたい。
[備考]
※封絶使用不可能。
※清秋祭~クリスマス(11~14巻)辺りから登場。
※封絶使用不可能。
※清秋祭~クリスマス(11~14巻)辺りから登場。
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前:スキルエンカウンター 古泉一樹の挑戦 | シャナ | 次:CROSS†POINT――(交錯点) |