鉄鎚は語る ◆7KR.e180t.
前後をなんらかの驚異に挟まれた状態で、小太郎は現状把握に努めた。
「……つまり、あいつらが襲ってきたんは金糸雀って人形の仇打ちのためで、
お前の持ってるその腕みて勘違いされたってことやな?」
「うん、そういうこと」
トリエラから簡潔な現在状況を聞き、小太郎は考える。
今襲ってくる二人組は、明確な理由があってこちらを攻撃してきている。
それはつまり、廃病院で会った銀髪の少女や、学校にいた同じような銀髪と違い、
無差別の殺し合いをしているわけではないということである。
二人組がトリエラを襲ったのは金糸雀を殺したのがトリエラと思われているからだ。
「……つまり、あいつらが襲ってきたんは金糸雀って人形の仇打ちのためで、
お前の持ってるその腕みて勘違いされたってことやな?」
「うん、そういうこと」
トリエラから簡潔な現在状況を聞き、小太郎は考える。
今襲ってくる二人組は、明確な理由があってこちらを攻撃してきている。
それはつまり、廃病院で会った銀髪の少女や、学校にいた同じような銀髪と違い、
無差別の殺し合いをしているわけではないということである。
二人組がトリエラを襲ったのは金糸雀を殺したのがトリエラと思われているからだ。
しかし小太郎は、金糸雀を殺害した人間を見ている。
そのため、この戦いが完全な誤解から起こったことであるとわかっている。
もっとも、トリエラ自身がその人形の腕を持っているということもあり、誤解されたのは無理はないが。
そのため、この戦いが完全な誤解から起こったことであるとわかっている。
もっとも、トリエラ自身がその人形の腕を持っているということもあり、誤解されたのは無理はないが。
この誤解が解ければ、ひとまずは下の連中から攻撃されることはなくなる。
だがこの状況なので、自分たちによる説得は難しい。
それでは、どうやってこの場を切り抜けるべきか。
だがこの状況なので、自分たちによる説得は難しい。
それでは、どうやってこの場を切り抜けるべきか。
「ゴホウビ、ドウスル?キズナオスカ?ドウグホシイカ?ソレトモキキタイコトアルカ?」
さっきからしきりに聞いてくるQBの選択肢。
どれを選ぶかの選択権は、トリエラから託されている。
さっきからしきりに聞いてくるQBの選択肢。
どれを選ぶかの選択権は、トリエラから託されている。
まず傷を治す。
自身の足がまともに動けば、ここからの脱出は安易だ。
トリエラと共にここから脱出して、その後落ち着いてネギの話をすることができる。
だがその場合、放置された下にいる二人組に誤解されたままだ。
追撃される気はないが、後々のことを考えるとまずい気がする。
自身の足がまともに動けば、ここからの脱出は安易だ。
トリエラと共にここから脱出して、その後落ち着いてネギの話をすることができる。
だがその場合、放置された下にいる二人組に誤解されたままだ。
追撃される気はないが、後々のことを考えるとまずい気がする。
それなら追加支給品を要求するか。
初期の支給品と違い、はずれのようなものは流石にないだろうが、
それでも今この場で役立つものが出るという保証はない。
強力な武器に出てこられても、相手にそれを使うわけにはいかない。
誤解が深まる一方だ。
初期の支給品と違い、はずれのようなものは流石にないだろうが、
それでも今この場で役立つものが出るという保証はない。
強力な武器に出てこられても、相手にそれを使うわけにはいかない。
誤解が深まる一方だ。
―――ならば。
「ほんなら――――ということでいいか?」
「……それで大丈夫なの?」
「誰も怪我せんとこの場を切り抜けるなら、こうするのが一番ええと思う」
「わかった。あなたに任せる」
「……それで大丈夫なの?」
「誰も怪我せんとこの場を切り抜けるなら、こうするのが一番ええと思う」
「わかった。あなたに任せる」
トリエラも情報が不足しており、またこれまでの自分の行いに対しての疑問から、
敵対する者は殺す、という選択肢をとれずにいた。
できるならば、下にいる人たちの誤解をとっておきたい。
そう考えた彼女は、小太郎の考えに乗ることにした。
敵対する者は殺す、という選択肢をとれずにいた。
できるならば、下にいる人たちの誤解をとっておきたい。
そう考えた彼女は、小太郎の考えに乗ることにした。
すると話を終えたころ合いを見計らったように、
デパートの階段を駆け上がる足音と
ガタゴトと何かを引きずる音が聞こえてきた。
デパートの階段を駆け上がる足音と
ガタゴトと何かを引きずる音が聞こえてきた。
「ほな、いくで!」
相手が近くまで来たことを聞きとると、小太郎は飛び出した。
相手が近くまで来たことを聞きとると、小太郎は飛び出した。
「俺は犬上小太郎!お前らが追ってきたんはトリエラ!俺らはお前の兄弟の仇やない!」
お揃いの服の二人組は突然出てきた小太郎に驚きつつも、警戒を緩めない。
そのうちの、人形の方が口を開いた。
「あったばかりの人間にそんなこと言われても、信じられるわけがないよ」
当然の反応。おまけに口調はひどく冷たい。
しかしこちらのことを信じてもらえないことは想定内。だから彼はこの手を選んだ。
「そりゃそうやな。だからこいつに答えてもらう」
そういった彼の背後からでてくるトリエラとQB。
トリエラの姿をみた人形は警戒心をますます強める。
「……なんでそいつがここにいるの?」
少女の方がQBを見ながら聞いてきた。
「……経緯はまだ聞いとらんけど、ここにおるトリエラは、3人殺しとる。
3人殺しのご褒美を渡すためにこいつはここにおるんや」
「だったらそいつが金糸雀を殺したんじゃないか!」
「落ち着けや!俺は金糸雀って人形を殺した奴の姿をみとる!トリエラやない!」
「そんなこと、信じられるものか!」
「やからこそ、こいつに答えてもらうんや!QB!金糸雀を殺した奴の名前と、今どっちにおるか答えろ!」
「ジョウホウガ、ゴホウビダナ?」
「ああ、そうや!」
お揃いの服の二人組は突然出てきた小太郎に驚きつつも、警戒を緩めない。
そのうちの、人形の方が口を開いた。
「あったばかりの人間にそんなこと言われても、信じられるわけがないよ」
当然の反応。おまけに口調はひどく冷たい。
しかしこちらのことを信じてもらえないことは想定内。だから彼はこの手を選んだ。
「そりゃそうやな。だからこいつに答えてもらう」
そういった彼の背後からでてくるトリエラとQB。
トリエラの姿をみた人形は警戒心をますます強める。
「……なんでそいつがここにいるの?」
少女の方がQBを見ながら聞いてきた。
「……経緯はまだ聞いとらんけど、ここにおるトリエラは、3人殺しとる。
3人殺しのご褒美を渡すためにこいつはここにおるんや」
「だったらそいつが金糸雀を殺したんじゃないか!」
「落ち着けや!俺は金糸雀って人形を殺した奴の姿をみとる!トリエラやない!」
「そんなこと、信じられるものか!」
「やからこそ、こいつに答えてもらうんや!QB!金糸雀を殺した奴の名前と、今どっちにおるか答えろ!」
「ジョウホウガ、ゴホウビダナ?」
「ああ、そうや!」
確認を終えたQBは、しばし下を向いたままぼうっとしている。
全員が沈黙する。
少しでも不穏な動きがあれば攻撃するとばかりに、
人形はバイオリンを構え、少女はこちらに両手を向けてくる。
やがてQBは答えた。
全員が沈黙する。
少しでも不穏な動きがあれば攻撃するとばかりに、
人形はバイオリンを構え、少女はこちらに両手を向けてくる。
やがてQBは答えた。
「かなりあヲコロシタヤツノナマエハヴぃくとりあ=ぱわーどダ。
ヴぃくとりあ=ぱわーどハアッチニイル」
ヴぃくとりあ=ぱわーどハアッチニイル」
そして指差した方向いるのはタバサだった。
「え……私?」
戸惑いの声があがる。
「いや、ちゃうやろ。そっちの方向にヴィクトリアがおるっちゅうことや」
即座に小太郎の突っ込みが入る。
「あ……そっか。じゃああなたたちが金糸雀を殺したんじゃないっていうのは本当なんだ」
「せやからちゃうって言うたやろ!」
「そっか。疑ってごめんね。蒼星石、行こう。金糸雀の仇をとらなくちゃ」
「え……私?」
戸惑いの声があがる。
「いや、ちゃうやろ。そっちの方向にヴィクトリアがおるっちゅうことや」
即座に小太郎の突っ込みが入る。
「あ……そっか。じゃああなたたちが金糸雀を殺したんじゃないっていうのは本当なんだ」
「せやからちゃうって言うたやろ!」
「そっか。疑ってごめんね。蒼星石、行こう。金糸雀の仇をとらなくちゃ」
QBのもたらした情報をあっさり信じたタバサは、小太郎たちに謝罪すると、階段を駆け降りる。
棺桶を引きずって。
棺桶を引きずって。
(主催者側のQBがゲームの参加者の為に嘘をつくことは考えにくい。
あの人が3人殺したっていうのは少し引っ掛かるけど、少なくとも金糸雀を殺したわけじゃないみたいだ)
一方の蒼星石も、タバサほど純粋にではないが、この情報を信じた。
(それに殺した人間は金糸雀の胴体を風穴にしてしまう武器か魔法と、幅広い刃物を持っているんだ。
トリエラという人が持っているのは銃とナイフ……あんな殺し方は無理だ。
仮にそんな武器を持っているなら、ここで出さないのも考えにくい)
そう結論付け、トリエラ達が仇じゃないと判断した蒼星石も謝る。
あの人が3人殺したっていうのは少し引っ掛かるけど、少なくとも金糸雀を殺したわけじゃないみたいだ)
一方の蒼星石も、タバサほど純粋にではないが、この情報を信じた。
(それに殺した人間は金糸雀の胴体を風穴にしてしまう武器か魔法と、幅広い刃物を持っているんだ。
トリエラという人が持っているのは銃とナイフ……あんな殺し方は無理だ。
仮にそんな武器を持っているなら、ここで出さないのも考えにくい)
そう結論付け、トリエラ達が仇じゃないと判断した蒼星石も謝る。
「僕も、ごめん。いきなり疑ってかかって悪かったよ。
けど後で教えてくれ。どうして君が金糸雀の腕を持っているのか……」
とはいえ、トリエラが金糸雀の腕を持っているのも事実だ。
その理由も聞きたいところだが、タバサが先に行ってしまった。
タバサを追いかけるために、蒼星石も階段を下って行く。
けど後で教えてくれ。どうして君が金糸雀の腕を持っているのか……」
とはいえ、トリエラが金糸雀の腕を持っているのも事実だ。
その理由も聞きたいところだが、タバサが先に行ってしまった。
タバサを追いかけるために、蒼星石も階段を下って行く。
「……ゴホウビハオワッタ。カエルゾ」
QBが帰っていく。
QBが帰っていく。
「………」
小太郎はQBが帰るのも見向きもしなかった。
じっとタバサが降りて行った方向を眺めていた。
正確には後ろに引きずっていたものを。
じっとタバサが降りて行った方向を眺めていた。
正確には後ろに引きずっていたものを。
(なんであの子、棺桶引きずっとんのや!?)
そう、棺桶である。
少女のほうは、棺桶を引きずっていた。
通常の神経の人間なら当然そのことに疑問を抱く。
奇怪といえばあまりに奇怪な行為。
あの中に道具でも入れているのだろうか。
だが参加者は内蔵量無限のランドセルを持っており、彼女も背負っていた。その目的は考えられない。
というか棺桶とは普通、死者を入れて土に埋めたり、火で燃やしたりするために使われるものである。
だったらあの中に入っているのは死体か?
いや、しかし棺桶は普通、運搬に使うものではない。
そんなものを引きずる少女と、それを疑問にも思ってなさそうな人形の組み合わせに頭が痛くなる。
少女のほうは、棺桶を引きずっていた。
通常の神経の人間なら当然そのことに疑問を抱く。
奇怪といえばあまりに奇怪な行為。
あの中に道具でも入れているのだろうか。
だが参加者は内蔵量無限のランドセルを持っており、彼女も背負っていた。その目的は考えられない。
というか棺桶とは普通、死者を入れて土に埋めたり、火で燃やしたりするために使われるものである。
だったらあの中に入っているのは死体か?
いや、しかし棺桶は普通、運搬に使うものではない。
そんなものを引きずる少女と、それを疑問にも思ってなさそうな人形の組み合わせに頭が痛くなる。
「……て、こんなこと考えとる場合やない!トリエラ!とりあえずここからでるで!」
棺桶の存在が非常に気になるが、その思考から離れて、現状の問題を思い出す。
下からくる驚異は去ったが、まだ上からの脅威は終わっていない。
もっとも、上からくるのが何なのかはわからないのだが。
だが、遠目にも何かがあったとわかるこの状況下で飛ぶなど、
どんな危険人物に見られるかわかったものではない。
そういうことが理解できない不注意な人間が、まともな神経を持っているというのも考えにくい。
また、ここまで生きてこれたというのも考えにくい。
恐らく上からきた人間は、レミリアのように強力かつ殺し合いに積極的な人間だ。
そんな人間を相手にするのに今の状態では、正直劣勢と言わざるをえないだろう。
そう判断し、トリエラに呼びかける。
下からくる驚異は去ったが、まだ上からの脅威は終わっていない。
もっとも、上からくるのが何なのかはわからないのだが。
だが、遠目にも何かがあったとわかるこの状況下で飛ぶなど、
どんな危険人物に見られるかわかったものではない。
そういうことが理解できない不注意な人間が、まともな神経を持っているというのも考えにくい。
また、ここまで生きてこれたというのも考えにくい。
恐らく上からきた人間は、レミリアのように強力かつ殺し合いに積極的な人間だ。
そんな人間を相手にするのに今の状態では、正直劣勢と言わざるをえないだろう。
そう判断し、トリエラに呼びかける。
さっきの少女に棺桶のことを聞きたくて仕方がないこともあるし。
うなずいた彼女とともに、先に出た二人とやや遅れて、彼らもデパートを後にする。
うなずいた彼女とともに、先に出た二人とやや遅れて、彼らもデパートを後にする。
ところで小太郎は、QBにヴィクトリアの居場所を聞く際に「どっちにいる?」と方向を聞いた。
そしてQBが指差した方角は、南西だった。
北東にあるこの街から南西はかなり広い。
これが彼がもし「何処にいる?」と訊いてれば、この街にいることはわかっただろう。
彼らがヴィクトリアを見つけることができるかは、生憎彼ら自身の手にかかっている。
そしてQBが指差した方角は、南西だった。
北東にあるこの街から南西はかなり広い。
これが彼がもし「何処にいる?」と訊いてれば、この街にいることはわかっただろう。
彼らがヴィクトリアを見つけることができるかは、生憎彼ら自身の手にかかっている。
* *
(ヴィクトリア=パワードが金糸雀を殺した……?)
QBの情報でトリエラは4人の中で一番驚いていた。
幸い全員の注意は他所にいっており、トリエラの変化に気づく者はいなかったが。
QBの情報でトリエラは4人の中で一番驚いていた。
幸い全員の注意は他所にいっており、トリエラの変化に気づく者はいなかったが。
小太郎の作戦は成功し、ひとまずは誤解が解け、上がってきた二人が去る。
その後、上からくる人間から逃れるために、外へと向かう。
周囲を警戒をしながらも、彼女の思考はめぐるましく働く。
その後、上からくる人間から逃れるために、外へと向かう。
周囲を警戒をしながらも、彼女の思考はめぐるましく働く。
先ほど電話越しに話したシャナと同じ声の人間。
トリエラは彼女がシャナかどうかまだ半信半疑であったが、
これについては確実にヴィクトリアという人間だったということでいいのだろう。
トリエラは彼女がシャナかどうかまだ半信半疑であったが、
これについては確実にヴィクトリアという人間だったということでいいのだろう。
では彼女が言っていたことは真実か否か。
小太郎がネギの仇を探していると言うのは本当だった。
だが彼の口ぶりだと、仇撃ちをしたいとまでは思ってはなさそうだ。
誇張して言ってしまったことも考えられるが、争わせるためにあえて誇張したとも考えられる。
小太郎がネギの仇を探していると言うのは本当だった。
だが彼の口ぶりだと、仇撃ちをしたいとまでは思ってはなさそうだ。
誇張して言ってしまったことも考えられるが、争わせるためにあえて誇張したとも考えられる。
(真実に嘘が交わっている?)
ばれない嘘を吐くのなら、真赤な嘘を吐くのではなく、真実を交えた嘘が有効だ。
そのことに気づいたトリエラは、
この町で接触してきたシャナの声は、全てヴィクトリアである、
ヴィクトリアは大なり小なりの嘘を交えている、
ということを前提に、彼女との会話を回想する。
そのことに気づいたトリエラは、
この町で接触してきたシャナの声は、全てヴィクトリアである、
ヴィクトリアは大なり小なりの嘘を交えている、
ということを前提に、彼女との会話を回想する。
まず、レミリア・スカーレットが警察署を破壊したということ。
だがトリエラ自身はそれを目撃していない。
また、レミリアが警察署を破壊した理由も分からない。
念話というのでククリを呼んだヴィクトリアはともかく、レミリアが警察署に人がいたと判別する方法はない。
レミリアが意味もなく破壊行為をしたということも考えられなくはないが、
それよりも、警察署を破壊したのはヴィクトリアであり、
ヴィクトリアはトリエラを倒壊によって殺そうとした後に脱出。
その場に居合わせたレミリアと出会ったと考えたほうが自然だろう。
レミリアと偶然居合わせた確率も、ここが町であり、人が多く集まるであろうことを考えるなら、
空を飛んでいる者同士、居合わせる確率は低くないだろうと推察する。
だがトリエラ自身はそれを目撃していない。
また、レミリアが警察署を破壊した理由も分からない。
念話というのでククリを呼んだヴィクトリアはともかく、レミリアが警察署に人がいたと判別する方法はない。
レミリアが意味もなく破壊行為をしたということも考えられなくはないが、
それよりも、警察署を破壊したのはヴィクトリアであり、
ヴィクトリアはトリエラを倒壊によって殺そうとした後に脱出。
その場に居合わせたレミリアと出会ったと考えたほうが自然だろう。
レミリアと偶然居合わせた確率も、ここが町であり、人が多く集まるであろうことを考えるなら、
空を飛んでいる者同士、居合わせる確率は低くないだろうと推察する。
次に、旅館の上空で撃墜された、という話。
恐らく、警察署を破壊するほどの力を持つヴィクトリアでもレミリアを倒すには至らなかった。
ならばと自分が助かるためにと、ククリのいる旅館へとあえて向かった。
ククリが旅館にまだいることは安易に予想できる。
その為ヴィクトリアはわざわざ旅館まで行き、ククリ達がレミリアと戦うよう仕向けた。
恐らく、警察署を破壊するほどの力を持つヴィクトリアでもレミリアを倒すには至らなかった。
ならばと自分が助かるためにと、ククリのいる旅館へとあえて向かった。
ククリが旅館にまだいることは安易に予想できる。
その為ヴィクトリアはわざわざ旅館まで行き、ククリ達がレミリアと戦うよう仕向けた。
そして小太郎も交えた戦闘が行われ、旅館は崩壊した。
しかし幸運にも、旅館の崩壊による死を免れたククリと連絡を取ることができ、
犬上小太郎に助けられたこと、
金糸雀という人形も一緒だということ、
リルルとひまわりが逃げることができたということを聞くことができた。
しかし幸運にも、旅館の崩壊による死を免れたククリと連絡を取ることができ、
犬上小太郎に助けられたこと、
金糸雀という人形も一緒だということ、
リルルとひまわりが逃げることができたということを聞くことができた。
ククリにウソをつくメリットはないし、このことはすべて事実と捉えられる。
またこれまでの経緯から、のび太と小太郎は仲間であるが、
少なくとも小太郎はゲームに乗っていないだろう、ということは判断できる。
またこれまでの経緯から、のび太と小太郎は仲間であるが、
少なくとも小太郎はゲームに乗っていないだろう、ということは判断できる。
そしてククリは何者かに殺され、側にいた金糸雀はヴィクトリアに殺された。
聞き取りにくかったが、何者かがご褒美の要求をした。
ククリを殺したと思われる、その場にいた者は金糸雀とヴィクトリアの二人。
トリエラは、ククリを殺したのもヴィクトリアなのでは、と考える。
ヴィクトリアは恐らくレミリアから逃げきれたことで、ククリを用無しと判断した。
そしてご褒美のためにククリと、金糸雀を殺した。
だがそこに小太郎が現れ、殺害現場を目撃されてしまった。
聞き取りにくかったが、何者かがご褒美の要求をした。
ククリを殺したと思われる、その場にいた者は金糸雀とヴィクトリアの二人。
トリエラは、ククリを殺したのもヴィクトリアなのでは、と考える。
ヴィクトリアは恐らくレミリアから逃げきれたことで、ククリを用無しと判断した。
そしてご褒美のためにククリと、金糸雀を殺した。
だがそこに小太郎が現れ、殺害現場を目撃されてしまった。
そのことに対し、なぜ小太郎に罪を着せなかったのかと考えたが、
大きく嘘をつくことで、真相がばれやすくなるのを避けたのではと考える。
さらに、小太郎が仇撃ちをしようとしてるというあながち嘘とも言えない情報を自分に教えたことから、
自分と小太郎を争わせようとしたのではないか、と推察する。
(これでひとまず、話はつながる…)
大きく嘘をつくことで、真相がばれやすくなるのを避けたのではと考える。
さらに、小太郎が仇撃ちをしようとしてるというあながち嘘とも言えない情報を自分に教えたことから、
自分と小太郎を争わせようとしたのではないか、と推察する。
(これでひとまず、話はつながる…)
金糸雀がククリを殺し、ヴィクトリアが金糸雀を殺した、という線もありえる。
ヴィクトリアが言ったのは、ククリが金糸雀に殺されたということだけなのだし、その部分は嘘ではないのかもしれない。
だがこれには、金糸雀がゲームに乗っているという前提条件が必要になる。
仮に金糸雀がゲームに乗っていたのならその可能性は低くはないだろうが。
トリエラには金糸雀が悪なのか善なのか判断ができない。
ヴィクトリアが言ったのは、ククリが金糸雀に殺されたということだけなのだし、その部分は嘘ではないのかもしれない。
だがこれには、金糸雀がゲームに乗っているという前提条件が必要になる。
仮に金糸雀がゲームに乗っていたのならその可能性は低くはないだろうが。
トリエラには金糸雀が悪なのか善なのか判断ができない。
トリエラは、金糸雀のことをネギ・スプリングフィールドと戦った時のことだけしかしらない。
あの時はネギに襲われていたように見えたが、
ネギ・スプリングフィールドは小太郎の知り合いで、恐らくゲームにはのっていなかった。
そのネギに襲われていたから金糸雀は悪だ、という考え方もあるが、早計だ。
ククリとの情報交換でトマが誰かを燃やして殺そうとしたという話に対して、
自分はそれが勘違いか、何らかのトラブルがあったと判断した。
金糸雀とネギの時にも、そういう食い違いがあった可能性はある。
あの時はネギに襲われていたように見えたが、
ネギ・スプリングフィールドは小太郎の知り合いで、恐らくゲームにはのっていなかった。
そのネギに襲われていたから金糸雀は悪だ、という考え方もあるが、早計だ。
ククリとの情報交換でトマが誰かを燃やして殺そうとしたという話に対して、
自分はそれが勘違いか、何らかのトラブルがあったと判断した。
金糸雀とネギの時にも、そういう食い違いがあった可能性はある。
だがここで思い出す。
(ネギ・スプリングフィールドと会ったとき、彼は何て言っていた?)
(ネギ・スプリングフィールドと会ったとき、彼は何て言っていた?)
『すみません……今、楽にします。恨むなとは言いませんし、正義を気取るつもりもありません。
でも、僕がやらなきゃいけないんです。人を殺そうとしてしまった僕が、リリスさんを止めなければいけないんです。
僕が、やらなきゃ……僕が、僕が、背負わなければいけないんです……』
でも、僕がやらなきゃいけないんです。人を殺そうとしてしまった僕が、リリスさんを止めなければいけないんです。
僕が、やらなきゃ……僕が、僕が、背負わなければいけないんです……』
つまり彼は人を殺すことで、何らかの方法でリリスの殺人を止めようと考えていたようだ。
そのために殺しに対して積極的になり、金糸雀を殺そうと―――
そのために殺しに対して積極的になり、金糸雀を殺そうと―――
だがそこまで考えて、トリエラは自己嫌悪に陥る
(結局、自分の都合のいいように考えたいだけ……
真相はわからないし、私がネギを殺したのは事実。それは変わらない)
(結局、自分の都合のいいように考えたいだけ……
真相はわからないし、私がネギを殺したのは事実。それは変わらない)
だいたいこの推測もこれまで同様、確証がまったくない憶測だらけのものだ。
解っている事実は、金糸雀をヴィクトリアが殺したということだけである。
これ以上推察は無意味だ。後は小太郎の情報を得なければならないだろう。
解っている事実は、金糸雀をヴィクトリアが殺したということだけである。
これ以上推察は無意味だ。後は小太郎の情報を得なければならないだろう。
二人は安全に話ができる場所を求めて、外へと向かう。
そして彼女達はデパートの外でレミリアとQBの戦いを目にする。
そして彼女達はデパートの外でレミリアとQBの戦いを目にする。
* *
タバサ達も、その光景を見ていた。
レミリアとQBが戦う様子を、遠目に見ていた。
「あれ、さっき金糸雀のこと教えてくれたモンスターだよね?」
タバサが問う。
「うん。QBっていうジェダの手下だ」
蒼星石が答える。遠くてはっきりとは分からないが、一人は見覚えがある。というより先ほどまで近くにいた。
「じゃあ、QBと戦ってるあの人がヴィクトリアかな?」
レミリアとQBが戦う様子を、遠目に見ていた。
「あれ、さっき金糸雀のこと教えてくれたモンスターだよね?」
タバサが問う。
「うん。QBっていうジェダの手下だ」
蒼星石が答える。遠くてはっきりとは分からないが、一人は見覚えがある。というより先ほどまで近くにいた。
「じゃあ、QBと戦ってるあの人がヴィクトリアかな?」
そう聞かれて、蒼星石は言葉に詰まる。
「……いま気付いた。僕たち、ヴィクトリアって人のことしらないよ」
トリエラが仇だと思い込んでいたせいで少々思考が追い付いていなかったようだ。
本当の仇の相手のことも知らずにその相手を探すなんて、無茶にもほどがある。
引き返して小太郎という少年にヴィクトリアについて聞いてみようかと蒼星石は考える。
だがその前にこの戦いに決着がつきかねない。
「……いま気付いた。僕たち、ヴィクトリアって人のことしらないよ」
トリエラが仇だと思い込んでいたせいで少々思考が追い付いていなかったようだ。
本当の仇の相手のことも知らずにその相手を探すなんて、無茶にもほどがある。
引き返して小太郎という少年にヴィクトリアについて聞いてみようかと蒼星石は考える。
だがその前にこの戦いに決着がつきかねない。
「…援護しにいったほうがいいのかな」
二人はレミリアの危険性を知らない。
そのため現時点の行動でしか彼女のことを図れない。
主催者側のQBを倒すという行為は、はたから見れば対主催としての行動に見える。
それなら大まかには自分たちにとって味方だという判断だ。
二人はレミリアの危険性を知らない。
そのため現時点の行動でしか彼女のことを図れない。
主催者側のQBを倒すという行為は、はたから見れば対主催としての行動に見える。
それなら大まかには自分たちにとって味方だという判断だ。
だが同時に、やや軽率な行動と見えなくもない。
参加者となったリリスに対してならともかく、ご褒美をもってきたQBに対して攻撃をするということは、
ジェダに対する明らかな反逆行為だ。
最悪、援護した自分たちもろとも首輪が爆発させられる恐れもある。
参加者となったリリスに対してならともかく、ご褒美をもってきたQBに対して攻撃をするということは、
ジェダに対する明らかな反逆行為だ。
最悪、援護した自分たちもろとも首輪が爆発させられる恐れもある。
「う~ん…助けてあげたいけど、体力も魔力も残り少ないから役に立てないかも…」
タバサからの答えは、やや弱気な答えだった。
考えてみれば、リリスとの戦い以来、まともな休息をとっていない。
タバサからの要望で、この町で休みことにしていたが、来てすぐにいろいろあり、休む暇がなかった。
タバサからの答えは、やや弱気な答えだった。
考えてみれば、リリスとの戦い以来、まともな休息をとっていない。
タバサからの要望で、この町で休みことにしていたが、来てすぐにいろいろあり、休む暇がなかった。
(だめじゃないか、僕!タバサが死んでしまったらレックスの夢見ができなくなる。
金糸雀の死を見て、冷静でいられなかったけど、そのことを忘れちゃだめじゃないか!
それにそれ以上に、僕はタバサに死んでほしくない!)
金糸雀の死を見て、冷静でいられなかったけど、そのことを忘れちゃだめじゃないか!
それにそれ以上に、僕はタバサに死んでほしくない!)
蒼星石は自身を責める。
タバサが非常に元気がいいから忘れていたが、彼女の疲労はかなり大きい。
タバサ自身、疲労を隠す子みたいだから、もっと注意して見ておくべきだった。
「でも、悪い魔物と戦ってる人は助けてあげないとだめだよね!」
駆けだそうとするタバサ。蒼星石が止めようとしたが、それよりも早く誰かがタバサの肩をつかむ。
タバサが非常に元気がいいから忘れていたが、彼女の疲労はかなり大きい。
タバサ自身、疲労を隠す子みたいだから、もっと注意して見ておくべきだった。
「でも、悪い魔物と戦ってる人は助けてあげないとだめだよね!」
駆けだそうとするタバサ。蒼星石が止めようとしたが、それよりも早く誰かがタバサの肩をつかむ。
「ちょっとまてお前!ええと…名前なんやった?」
先ほど別れたばかりの少年だ。確か小太郎と言ったか。
「タバサ!」
タバサが名乗る。
「ああ、そうかタバサ!お前何しに行くつもりや!」
「あの子を助けにいくの!」
「お前、あいつの仲間なんか?」
「仲間じゃないけど、敵でもないよ。あの子ジェダの手下と戦ってるし」
「阿呆!あいつはレミリアいうて、このゲームにのっとる悪もんや!」
「え?じゃあなんであの子はQBと戦ってるんだい?」
蒼星石が問う。
「なんや、最強を証明するためやとか言ってたな」
小太郎が答える。
「それってどういうこと?」
さらなる説明を求めようと、タバサが問う。
「ようわからん。ともかくあいつにとっては動いてる強い奴は全員標的やっちゅうことなんやろ」
先ほど別れたばかりの少年だ。確か小太郎と言ったか。
「タバサ!」
タバサが名乗る。
「ああ、そうかタバサ!お前何しに行くつもりや!」
「あの子を助けにいくの!」
「お前、あいつの仲間なんか?」
「仲間じゃないけど、敵でもないよ。あの子ジェダの手下と戦ってるし」
「阿呆!あいつはレミリアいうて、このゲームにのっとる悪もんや!」
「え?じゃあなんであの子はQBと戦ってるんだい?」
蒼星石が問う。
「なんや、最強を証明するためやとか言ってたな」
小太郎が答える。
「それってどういうこと?」
さらなる説明を求めようと、タバサが問う。
「ようわからん。ともかくあいつにとっては動いてる強い奴は全員標的やっちゅうことなんやろ」
ようするにレミリアというのは強者狙いの無差別殺人者ということなのだろう。
事前に情報を聞かずにあそこまで行ってたらあぶなかったかもしれない。
事前に情報を聞かずにあそこまで行ってたらあぶなかったかもしれない。
「ええと……じゃああれは悪いモンスター同士の戦いなの?」
タバサが問う。
「そうやな…どちらも化けもんには変わりないな」
「そっかぁ。じゃあ様子を見てた方がいいね」
納得したのか、タバサが足を向けるのを止める。
4人は戦闘の決着を待つことにした。
タバサが問う。
「そうやな…どちらも化けもんには変わりないな」
「そっかぁ。じゃあ様子を見てた方がいいね」
納得したのか、タバサが足を向けるのを止める。
4人は戦闘の決着を待つことにした。
「あ、なんか落としよったで!?」
レミリアが棒状の何かを落とすのを小太郎がその目で確認する。
その後、たくさんの何かを撃ち落とす桃色の砲撃がおこり、
そして巨大な十字架が立てられ、動くものはなくなった。
レミリアが棒状の何かを落とすのを小太郎がその目で確認する。
その後、たくさんの何かを撃ち落とす桃色の砲撃がおこり、
そして巨大な十字架が立てられ、動くものはなくなった。
「えっと…決着がついたのかな?」
蒼星石が他の人間に意見を求める。
「わからない。まだ地上で戦ってるのかもしれない」
トリエラがその問いに答える。
「バルディッシュ。なにかわかった?」
『確証はできませんが、先ほどまでレミリアという者が振るっていたのはグラーフアイゼンであると推測します。
ですが、先ほどの砲撃はレイジングハートによるものです。最後の攻撃は不明。』
「そっか。じゃあレミリアが宿屋を壊しちゃったんだね」
タバサがバルディッシュに質問し、バルディッシュが答える。
「えっと…その宝石も魔法かなにかなの?」
トリエラが発言をした宝石に驚き、タバサに問う。
「この子はバルディッシュ。私の支給品で、魔法の杖なんだ」
「へえ……喋る道具まで支給されてるんだ……」
蒼星石が他の人間に意見を求める。
「わからない。まだ地上で戦ってるのかもしれない」
トリエラがその問いに答える。
「バルディッシュ。なにかわかった?」
『確証はできませんが、先ほどまでレミリアという者が振るっていたのはグラーフアイゼンであると推測します。
ですが、先ほどの砲撃はレイジングハートによるものです。最後の攻撃は不明。』
「そっか。じゃあレミリアが宿屋を壊しちゃったんだね」
タバサがバルディッシュに質問し、バルディッシュが答える。
「えっと…その宝石も魔法かなにかなの?」
トリエラが発言をした宝石に驚き、タバサに問う。
「この子はバルディッシュ。私の支給品で、魔法の杖なんだ」
「へえ……喋る道具まで支給されてるんだ……」
「一体どうなったのかな…」
「なんにせよ、これ以上は近くまで行ってみんと解らんわ」
状況把握のためにと、4人は戦場跡へとむかう。
「なんにせよ、これ以上は近くまで行ってみんと解らんわ」
状況把握のためにと、4人は戦場跡へとむかう。
慎重にその場に向かい、4人が目にしたものは、
深く抉れた地面と、
QBの頭部のみの死体だった。
深く抉れた地面と、
QBの頭部のみの死体だった。
圧倒的実力。
旅館で戦った時より明らかに凄まじい攻撃。
そしてスピード。
ひまわりの機転(?)でブチ切れて予備動作の大きい大技を繰り出してもらわなければ、到底逃げ切れなかった。
ましてや、勝つということはますます難しい選択肢だっただろう。
旅館で戦った時より明らかに凄まじい攻撃。
そしてスピード。
ひまわりの機転(?)でブチ切れて予備動作の大きい大技を繰り出してもらわなければ、到底逃げ切れなかった。
ましてや、勝つということはますます難しい選択肢だっただろう。
「……ひどいな」
「勝ったのはレミリアみたいやな」
「もう周辺にはいないのかしら?」
「ちょっとまって。調べてみる」
「勝ったのはレミリアみたいやな」
「もう周辺にはいないのかしら?」
「ちょっとまって。調べてみる」
タバサがエリアサーチを行う。
この周辺には自分たち以外動くものはないようだ。
「う~ん…この辺りにはいないみたい。あ!あっちに何か落ちてる!」
この周辺には自分たち以外動くものはないようだ。
「う~ん…この辺りにはいないみたい。あ!あっちに何か落ちてる!」
物陰へ向かい、鉄槌を拾い上げる。
「タバサ、重くないかい?」
「うん、大丈夫だよ。モーニングスターぐらいの重さかな?
サンチョがいたら渡してるんだけど、私にも使えるみたい」
「うん、大丈夫だよ。モーニングスターぐらいの重さかな?
サンチョがいたら渡してるんだけど、私にも使えるみたい」
そう言ってタバサは鉄鎚をぶんぶん振りまわす。使い心地は悪くないみたいだ。
サンチョという人物が誰なのかはよくわからないが。
サンチョという人物が誰なのかはよくわからないが。
「……でたらめや」
その光景をみて小太郎はそう呟く。
自分と同じぐらいの少女が金槌を振りまわし、棺桶を引きずる。
雰囲気で彼女が吸血鬼ではないとわかるが、はたしてそれが正しいのか疑問に思う。
その光景をみて小太郎はそう呟く。
自分と同じぐらいの少女が金槌を振りまわし、棺桶を引きずる。
雰囲気で彼女が吸血鬼ではないとわかるが、はたしてそれが正しいのか疑問に思う。
静かな戦場跡に、電子的な声が響く。
『グラーフアイゼン?』
『……バルディッシュか?』
『……バルディッシュか?』
【教祖様と棺桶とつられる人々】
【G-1/街路/1日目/夜中】
【タバサ@ドラゴンクエスト5】
[状態]:ハイテンション、HP消費(大)、MP消費(大)
[装備]:グラーフアイゼン(ハンマーフォルム)@魔法少女リリカルなのはA’s(ダメージ有り、カートリッジ0)
バルディッシュ・アサルト@魔法少女リリカルなのは(カートリッジ残数2)(待機形態・自己修復中)、
イシドロ&ククリ&金糸雀の死体+真紅の腕In棺桶
[道具]:支給品一式×2(イシドロの服の食料も回収済み)、手榴弾×2、ヴェルグ・アヴェスター@Fate/hollow ataraxia
[思考]:この子がグラーフアイゼン?
第一行動方針:グラーフアイゼンと情報交換。小太郎たちとも。
第二行動方針:蒼星石の敵討ちを手伝う。
第三行動方針:レミリアが気になる。
第四行動方針:『仲間探し』『宿屋での休息』を行う。
第五行動方針:自分と仲間の身は「何としても」守る。
基本行動方針:「どんな手段を使ってでも」レックスを捜し出し、仲間と共に脱出する。
[備考]「ドラゴンクエスト5」内でタバサが覚えている魔法は全て習得しています。
ミッドチルダ式魔法について、バルディッシュからある程度説明をうけました。
いずれイシドロは「復活」させるつもりです(最悪、全ての戦いが終わった後にでも) 。
白レンのことを見限りました。もう味方だと思っていません。
ヴィクトリアの容姿を知りません
【G-1/街路/1日目/夜中】
【タバサ@ドラゴンクエスト5】
[状態]:ハイテンション、HP消費(大)、MP消費(大)
[装備]:グラーフアイゼン(ハンマーフォルム)@魔法少女リリカルなのはA’s(ダメージ有り、カートリッジ0)
バルディッシュ・アサルト@魔法少女リリカルなのは(カートリッジ残数2)(待機形態・自己修復中)、
イシドロ&ククリ&金糸雀の死体+真紅の腕In棺桶
[道具]:支給品一式×2(イシドロの服の食料も回収済み)、手榴弾×2、ヴェルグ・アヴェスター@Fate/hollow ataraxia
[思考]:この子がグラーフアイゼン?
第一行動方針:グラーフアイゼンと情報交換。小太郎たちとも。
第二行動方針:蒼星石の敵討ちを手伝う。
第三行動方針:レミリアが気になる。
第四行動方針:『仲間探し』『宿屋での休息』を行う。
第五行動方針:自分と仲間の身は「何としても」守る。
基本行動方針:「どんな手段を使ってでも」レックスを捜し出し、仲間と共に脱出する。
[備考]「ドラゴンクエスト5」内でタバサが覚えている魔法は全て習得しています。
ミッドチルダ式魔法について、バルディッシュからある程度説明をうけました。
いずれイシドロは「復活」させるつもりです(最悪、全ての戦いが終わった後にでも) 。
白レンのことを見限りました。もう味方だと思っていません。
ヴィクトリアの容姿を知りません
【蒼星石@ローゼンメイデン】
[状態]:金糸雀のローザミスティカ継承、全身打撲(行動には余り支障なし)、タバサに感化されて神経麻痺
[装備]:金糸雀のバイオリンと弓@ローゼンメイデン、戦輪×9@忍たま乱太郎
[道具]:支給品二式、ジッポ、板チョコ@DEATHNOTE
素昆布@銀魂、翠星石の如雨露@ローゼンメイデン、
旅行用救急セット(消毒薬と針と糸)@デジモンアドベンチャー
[思考]:このハンマーも魔法の杖…?
第一行動方針:グラーフアイゼンと情報交換
第二行動方針:トリエラ達に金糸雀やヴィクトリアについて話を聞く
第三行動方針:タバサを休ませたい
第四行動方針:タバサと共に金糸雀の仇のヴィクトリアを討つ。
第五行動方針:レックスを最優先で探す。雛苺は後回し。
第六行動方針:タバサの『夢』に入ってレックスと接触する?
基本行動方針:タバサとレックスをどんなことをしてでも守る
[備考]タバサに強い感情(忠誠心?)を寄せています。また軽度の依存も自身で感じています。
シャナを危険視しています。
蒼星石は金糸雀のローザミスティカを獲得したため、その能力を使用できます。
ヴィクトリアの容姿を知りません
[状態]:金糸雀のローザミスティカ継承、全身打撲(行動には余り支障なし)、タバサに感化されて神経麻痺
[装備]:金糸雀のバイオリンと弓@ローゼンメイデン、戦輪×9@忍たま乱太郎
[道具]:支給品二式、ジッポ、板チョコ@DEATHNOTE
素昆布@銀魂、翠星石の如雨露@ローゼンメイデン、
旅行用救急セット(消毒薬と針と糸)@デジモンアドベンチャー
[思考]:このハンマーも魔法の杖…?
第一行動方針:グラーフアイゼンと情報交換
第二行動方針:トリエラ達に金糸雀やヴィクトリアについて話を聞く
第三行動方針:タバサを休ませたい
第四行動方針:タバサと共に金糸雀の仇のヴィクトリアを討つ。
第五行動方針:レックスを最優先で探す。雛苺は後回し。
第六行動方針:タバサの『夢』に入ってレックスと接触する?
基本行動方針:タバサとレックスをどんなことをしてでも守る
[備考]タバサに強い感情(忠誠心?)を寄せています。また軽度の依存も自身で感じています。
シャナを危険視しています。
蒼星石は金糸雀のローザミスティカを獲得したため、その能力を使用できます。
ヴィクトリアの容姿を知りません
【トリエラ@GUNSLINGER GIRL】
[状態]:頭部殴打に伴う激しい頭痛。胴体に重度の打撲傷複数、全身に軽度の火傷、疲労困憊。
右肩に激しい抉り傷(骨格の一部が覗き、腕が高く上がらない)。
[装備]:拳銃(SIG P230)@GUNSLINGER GIRL(残弾数8/8)、
ベンズナイフ(中期型)@HUNTER×HUNTER、 トマ手作りのナイフホルダー、防弾チョッキ
[道具]:基本支給品、回復アイテムセット@FF4(乙女のキッス×1、金の針×1、うちでの小槌×1、
十字架×1、ダイエットフード×1、山彦草×1)、US M1918 “BAR”@ブラックラグーン(残弾数0/20)
ネギの首輪、金糸雀の右腕(コチョコチョ手袋が片方だけついている)、血塗れの拡声器
インデックスの0円ケータイ(『温泉宿』の番号を新規に登録)@とある魔術の禁書目録 、北東市街の詳細な地図
9mmブローニング弾×23
[服装]:普段通りの男装+防弾チョッキ
[思考]:金槌も喋った……?
第一行動方針:安全な場所で小太郎とここで起きたことを含めて話をする
第二行動方針:タバサ達とも情報交換しておきたい。
第三行動方針:付近にいるはずのレミリアを警戒。
第四行動方針:好戦的な参加者は積極的に倒す。
第五行動方針:トマとその仲間たちに微かな期待。トマと再会できた場合、首輪と人形の腕を検分してもらう
基本行動方針:最後まで生き延びる(当面、マーダーキラー路線。具体的な脱出の策があれば乗る?)
[備考]:携帯電話には、島内の主要施設の番号がある程度登録されているようです。
トリエラが警察署地下で見た武器の詳細は不明。
ククリを殺したのがヴィクトリアではないかと疑っています。
[状態]:頭部殴打に伴う激しい頭痛。胴体に重度の打撲傷複数、全身に軽度の火傷、疲労困憊。
右肩に激しい抉り傷(骨格の一部が覗き、腕が高く上がらない)。
[装備]:拳銃(SIG P230)@GUNSLINGER GIRL(残弾数8/8)、
ベンズナイフ(中期型)@HUNTER×HUNTER、 トマ手作りのナイフホルダー、防弾チョッキ
[道具]:基本支給品、回復アイテムセット@FF4(乙女のキッス×1、金の針×1、うちでの小槌×1、
十字架×1、ダイエットフード×1、山彦草×1)、US M1918 “BAR”@ブラックラグーン(残弾数0/20)
ネギの首輪、金糸雀の右腕(コチョコチョ手袋が片方だけついている)、血塗れの拡声器
インデックスの0円ケータイ(『温泉宿』の番号を新規に登録)@とある魔術の禁書目録 、北東市街の詳細な地図
9mmブローニング弾×23
[服装]:普段通りの男装+防弾チョッキ
[思考]:金槌も喋った……?
第一行動方針:安全な場所で小太郎とここで起きたことを含めて話をする
第二行動方針:タバサ達とも情報交換しておきたい。
第三行動方針:付近にいるはずのレミリアを警戒。
第四行動方針:好戦的な参加者は積極的に倒す。
第五行動方針:トマとその仲間たちに微かな期待。トマと再会できた場合、首輪と人形の腕を検分してもらう
基本行動方針:最後まで生き延びる(当面、マーダーキラー路線。具体的な脱出の策があれば乗る?)
[備考]:携帯電話には、島内の主要施設の番号がある程度登録されているようです。
トリエラが警察署地下で見た武器の詳細は不明。
ククリを殺したのがヴィクトリアではないかと疑っています。
【犬上小太郎@魔法先生ネギま!】
[状態]:気が僅か、疲労(中) 背中と左足に怪我(瞬動術は使えないがそれなりに動ける)
[装備]:手裏剣セット×7枚@忍たま乱太郎
[道具]支給品一式(水少量、パン一個消費)、工具セット、包帯、指輪型魔法発動体@新SWリプレイNEXT
[思考]:この金槌レミリアがもっとったやつやんな…
第一行動方針:タバサ達から話を聞きたい。特に棺桶について。
第二行動方針:トリエラから色々話を聞きたい。あと一発殴る。
第三行動方針:付近にいるはずのレミリアを警戒。
第四行動方針:ネギの件が一段落した後、シャナ一行あるいは梨花一行との合流を図る
第五行動方針:双葉に頼まれた梨々、小狼に頼まれた桜を探す。見つけたら保護する。
第六行動方針:信頼できる仲間を増やす(必ずしも行動を共にする必要はない)
[備考]:紫穂に疑いを抱いていますが確信はしていません。
シャナのしろがね化を知りました。ただし容姿の変化以外は分かっていません
[状態]:気が僅か、疲労(中) 背中と左足に怪我(瞬動術は使えないがそれなりに動ける)
[装備]:手裏剣セット×7枚@忍たま乱太郎
[道具]支給品一式(水少量、パン一個消費)、工具セット、包帯、指輪型魔法発動体@新SWリプレイNEXT
[思考]:この金槌レミリアがもっとったやつやんな…
第一行動方針:タバサ達から話を聞きたい。特に棺桶について。
第二行動方針:トリエラから色々話を聞きたい。あと一発殴る。
第三行動方針:付近にいるはずのレミリアを警戒。
第四行動方針:ネギの件が一段落した後、シャナ一行あるいは梨花一行との合流を図る
第五行動方針:双葉に頼まれた梨々、小狼に頼まれた桜を探す。見つけたら保護する。
第六行動方針:信頼できる仲間を増やす(必ずしも行動を共にする必要はない)
[備考]:紫穂に疑いを抱いていますが確信はしていません。
シャナのしろがね化を知りました。ただし容姿の変化以外は分かっていません
* *
「あれ?ここにもいないみたいなの」
誰もいなくなったデパートに幼い声が響く。
先ほどまで誰かの叫ぶ声や足音等が聞こえてきたが、すでにその音達は聞こえない。
遠くの音だったので、その声の主たちや蒼星石が既にデパートの中にいないことに気付かない。
「蒼星石、どこなの?またいなくなっちゃったの?」
正しくはあの場にいたのは蒼星石ではないのだが、彼女は知らない。
「もしかして、かくれんぼしてるの?ヒナが鬼なの?」
返事は返ってこない。
「だったらヒナ、さがしちゃうの!ジャコ!桜!」
返事が返ってこないことを肯定の意味ととったのか、雛苺はデパートじゅうを探し回ることにした
誰もいなくなったデパートに幼い声が響く。
先ほどまで誰かの叫ぶ声や足音等が聞こえてきたが、すでにその音達は聞こえない。
遠くの音だったので、その声の主たちや蒼星石が既にデパートの中にいないことに気付かない。
「蒼星石、どこなの?またいなくなっちゃったの?」
正しくはあの場にいたのは蒼星石ではないのだが、彼女は知らない。
「もしかして、かくれんぼしてるの?ヒナが鬼なの?」
返事は返ってこない。
「だったらヒナ、さがしちゃうの!ジャコ!桜!」
返事が返ってこないことを肯定の意味ととったのか、雛苺はデパートじゅうを探し回ることにした
【人形と下僕】
【H-1/小規模デパート一階/1日目/夜中】
【雛苺@ローゼンメイデン】
[状態]:真紅と翠星石のローザミスティカ継承。精神崩壊。見るものの不安を掻き立てる壊れた笑顔。
桜をミーディアムにしたことにより消耗回復&自動回復付加。
[服装]:普段通りのベビードール風の衣装。トレードマークの頭の大きなリボンが一部破けている。
[装備]:ジャック・オー・ランタン@からくりサーカス(繰り手もなしに動ける状態)
※ジャコの首には真紅と翠星石の首が括りつけてある。
[道具]:基本支給品一式、ぼうし@ちびまる子ちゃん ツーカー錠x5@ドラえもん
光子朗のノートパソコン@デジモンアドベンチャー、ジュジュのコンパス
[思考]:蒼星石、どこなの~?
第一行動方針:下から上へ、デパートにいると思われる蒼星石達を探す。
第二行動方針:桜をミーディアムとして、戦う。 彼女の負担なんて知ったことではない。
第三行動方針:「新ルールのアリスゲーム」(=殺し合いのゲーム)に乗って、優勝を目指す。
基本行動方針:優勝して「永遠に孤独とは無縁な世界」を作り、真紅を含めた「みんな」と暮らす。
[備考]:
雛苺は真紅と翠星石のローザミスティカを獲得したため、それぞれの能力を使用できます。
自分の支給品をマトモに確認していません。
『ジャック・オー・ランタン』は、真紅の持っていた「人形に命を吹き込む力」によって
一時的に動ける状態です。
雛苺の『力』を借りて動いているので、この状態は維持するだけでも雛苺の『力』を消耗しますが、
現在負担は桜へといきます。
城に誰か強敵(まともに戦うとメンドクサイ相手)がいると思っています。今すぐ戦う気はありません。
【H-1/小規模デパート一階/1日目/夜中】
【雛苺@ローゼンメイデン】
[状態]:真紅と翠星石のローザミスティカ継承。精神崩壊。見るものの不安を掻き立てる壊れた笑顔。
桜をミーディアムにしたことにより消耗回復&自動回復付加。
[服装]:普段通りのベビードール風の衣装。トレードマークの頭の大きなリボンが一部破けている。
[装備]:ジャック・オー・ランタン@からくりサーカス(繰り手もなしに動ける状態)
※ジャコの首には真紅と翠星石の首が括りつけてある。
[道具]:基本支給品一式、ぼうし@ちびまる子ちゃん ツーカー錠x5@ドラえもん
光子朗のノートパソコン@デジモンアドベンチャー、ジュジュのコンパス
[思考]:蒼星石、どこなの~?
第一行動方針:下から上へ、デパートにいると思われる蒼星石達を探す。
第二行動方針:桜をミーディアムとして、戦う。 彼女の負担なんて知ったことではない。
第三行動方針:「新ルールのアリスゲーム」(=殺し合いのゲーム)に乗って、優勝を目指す。
基本行動方針:優勝して「永遠に孤独とは無縁な世界」を作り、真紅を含めた「みんな」と暮らす。
[備考]:
雛苺は真紅と翠星石のローザミスティカを獲得したため、それぞれの能力を使用できます。
自分の支給品をマトモに確認していません。
『ジャック・オー・ランタン』は、真紅の持っていた「人形に命を吹き込む力」によって
一時的に動ける状態です。
雛苺の『力』を借りて動いているので、この状態は維持するだけでも雛苺の『力』を消耗しますが、
現在負担は桜へといきます。
城に誰か強敵(まともに戦うとメンドクサイ相手)がいると思っています。今すぐ戦う気はありません。
【木之本桜@カードキャプターさくら】
[状態]:左腕に矢傷(処置済)、魔力消費(極大) 、疲労(中)、精神不安定、雛苺のミーディアム
[装備]:マジカントバット@MOTHER2、パワフルグラブ@ゼルダの伝説、
クロウカード『水』『風』 、リインフォースII@魔法少女リリカルなのはA's
[道具]:基本支給品
[服装]:梨々の普段着
[思考]:…………。
基本行動方針:雛苺の命令に従う。
※魔力があるため、雛苺が戦闘しない限りは持ちこたえられます。
ただ回復していく分の魔力はほとんど雛苺に持っていかれます。
[リインフォースIIの思考・状態]:
※永沢、レックスを危険人物と認識。梨々の知り合いの情報を聞いている
※魔力不足により、現在使用不能
[状態]:左腕に矢傷(処置済)、魔力消費(極大) 、疲労(中)、精神不安定、雛苺のミーディアム
[装備]:マジカントバット@MOTHER2、パワフルグラブ@ゼルダの伝説、
クロウカード『水』『風』 、リインフォースII@魔法少女リリカルなのはA's
[道具]:基本支給品
[服装]:梨々の普段着
[思考]:…………。
基本行動方針:雛苺の命令に従う。
※魔力があるため、雛苺が戦闘しない限りは持ちこたえられます。
ただ回復していく分の魔力はほとんど雛苺に持っていかれます。
[リインフォースIIの思考・状態]:
※永沢、レックスを危険人物と認識。梨々の知り合いの情報を聞いている
※魔力不足により、現在使用不能
≪227:Humpty Dumpty sat on a wall | 時系列順に読む | 229:Selection mistake≫ |
≪227:Humpty Dumpty sat on a wall | 投下順に読む | 229:Selection mistake≫ |
≪227:Humpty Dumpty sat on a wall | タバサの登場SSを読む | 231:幻影(前編)≫ |
蒼星石の登場SSを読む | ||
トリエラの登場SSを読む | ||
小太郎の登場SSを読む | ||
桜の登場SSを読む | 230:ロボットは電気鼠の夢を見るか?>> | |
雛苺の登場SSを読む |