『ゼビウス』(訳注:公開時は「知られざる過去」という副題が付いていた)は、ナムコがグルーヴ・コーポレーションと共同制作した2002年のCGI映画。上映時間75分。
当時開発開始から20周年を迎えていた、1983年発売の同名アーケードゲームを原作としている。
当時開発開始から20周年を迎えていた、1983年発売の同名アーケードゲームを原作としている。
2002年8月10日に初公開されたこの映画は、同年8月16日まで東京のテアトル池袋で限定公開された[1] [2]。この上映を除き家庭用メディアとしてリリースされたことはなく、再上映も行われていない。
概要
本作は2002年2月に制作発表された[3]が、その時点ではほとんど情報がなかった。制作チームはアニメ業界の新人ばかりだったが、三間雅文(オーディオプランナー)や小倉信也(設定・演出補)といった著名な人物も参加している[4]。雑誌『Official PlayStation 2 Magazine』は、ナムコが5月の東京国際アニメフェアで本作を再び予告したと報じた(訳注:リンク切れのため元記事を確認できず)。
映画『ゼビウス』は2002年4月に設立された新レーベル「ガリンペイロ」による映画企画の第2弾としてロードショー公開された。劇場ポスター及びAmazonのページによると、2002年9月25日にVHSとDVDがケンメディアからリリースされる予定だったようだ[5]。
しかし、制作会社のグルーヴ・コーポレーションは公開当時から資金繰りが悪化しており、2003年6月30日に事実上倒産[6] 。同社制作の映画が多数キャンセルされたり、DVDでリリースされなかったりする原因となり、『ゼビウス』も例外ではなかった。
しかし、制作会社のグルーヴ・コーポレーションは公開当時から資金繰りが悪化しており、2003年6月30日に事実上倒産[6] 。同社制作の映画が多数キャンセルされたり、DVDでリリースされなかったりする原因となり、『ゼビウス』も例外ではなかった。
プロットと評価
西暦2150年の木星。探査船パイロットのタケルとパートナーロボットのマーサは、謎の戦闘に巻き込まれて巨大な宇宙船に不時着、その中でルウ・ミーという謎めいた少女(実は機械生命体)に出会う。ルウ・ミーはタケルに、地球を攻撃し征服しようと企む存在「ガンプ(GAMP:General Artificial Matrix Producer)」について警告する。今から1万年前、木星でガンプと交戦した巨大宇宙船は航行不能になり、傷ついた艦体を「空間疑似」で隠して救援を待っていたのだ。先ほどの戦闘は、巨大宇宙船の防衛システムが突如作動し、木星にあるガンプの基地「アンドア星」を覚醒させてしまったことが原因だった。地球に再び進攻しようとするガンプを止めるため、タケルはソルバルゥ宇宙船を操縦しアンドア星に向かう。
(訳注:CINEMA TOPICSの記事[7]や宣伝ポスターを参考に訳を修正)
(訳注:CINEMA TOPICSの記事[7]や宣伝ポスターを参考に訳を修正)
映画のストーリーは、人類が1万年以上前に高度な文明を築いたものの、戦争によって崩壊したという原作ゲームの背景設定に基づいている。ゲーム版の設定である「ガンプは古代地球人が作り上げた生体コンピューターで、人類を管理しようと独自に動き出したため、抵抗する人類との戦争になった」という点も引き継いでおり、世界観を共有した外伝的作品と言ってよい。
この映画は当時の鑑賞者から概ね否定的な評価を受けており[8]、主にアニメーションと脚本の質の低さを批判する声が多かった。これが、シリーズのファンでさえこの映画をほとんど忘れてしまった理由の一つかもしれない。
発見状況
本作は長らくオンラインに映像が上がらず、ポスターやフライヤーのみ発見されていた。それらの宣伝資料からは複数のスクリーンショットやあらすじが確認できる。
2017年12月14日、HAZUKIというユーザーによって、この映画のスクリーンショット4枚がTwitterにアップロードされた[9](訳注;後述する予告編から抜粋したもの)。
2020年11月27日、バンダイナムコスタジオは「ナムコ ミュージアム オブ アート」シリーズの第2弾として、YouTubeチャンネルにゼビウスの回顧動画をアップロードした。動画の最後には本作の短いクリップが挿入されており、これはバンダイナムコがマスターテープを所有している可能性を示唆するものである。
2024年6月7日、YouTuberのRndStrangerが、グルーヴ・コーポレーションのプロモーションDVD(訳注:ビデオ販売店で本作のDVDを予約すると貰えた非売品)から抜き出した1分間の予告編をアップロードした。
メディアギャラリー




「ナムコ ミュージアム オブ アート」のゼビウス回(映画の映像は4分30~35秒)
映画の予告編(プロモーションDVDに収録)
外部リンク
- The Lost Media Wiki:Xevious (partially found CGI animated film adaption of arcade shooter; 2002) 元記事
- [1] 電撃オンライン:テアトル池袋で劇場版「ゼビウス」公開!初日はスタッフによる舞台挨拶も
- [2] CINEMATOPICS:シューティングゲームの金字塔の映像化完成!『XEVIOUS【映画版】』初日イベントにてクリエイターが舞台裏を語る!
- [3] IGN:Namco Announces Xevious CG (英語)
- [4] SF MOVIE Date Bank:XEVIOUS(映画版ゼビウス)
- [5] AmazonのVHS販売(予定)ページ
- [6] 帝国データバンク:倒産速報―グルーヴ・コーポレーション
- [7] CINEMA TOPICS ONLINE:XEVIOUS 結末近くまでのストーリーを記載
- [8] Movie Theaters:ゼビウス/XEVIOUS 公開初日の感想レポート
- [9] HAZUKI氏のツイート