かごめ


《かごめ》

「犬夜叉」のヒロインではない。
ついでにトマトジュースとスローフードでおなじみの食品メーカーでもない。

AC7稼動の企画で名前が公募で決定したキャラのひとりで、その儚げな乙女のビジュアルから絶大な人気を誇る少女詩人。
ACいろは稼動頃、「アルカディア」誌上で行われたポプキャラ人気投票では第四位(女の子キャラでは僅差でジュディを抑えて一位)という辺りからも、ファンの多さをうかがわせる。

一見物静かな(むしろ根暗な)印象があるキャラだが、そもそも最初の担当曲となったミスティは非常にロック色が強く、エモ(エモーショナル・ハードコア)もまたスピード感のある激しい曲調のジャンルであり、キャラの雰囲気とは対照的なところが興味深い。


ポプキャラは詳しい設定がなされていないキャラも数多くおり、かごめもその一人であるが、加えて人気キャラであることからユーザーの受け取り方も千差万別。
「少女」というだけで詳細な年齢設定もないので年齢は15、6歳と見られることもあれば11歳くらいと考える人もおり、人間じゃなかったりすると考えている者もいる。詳細設定がない故に、独自の設定が暴走するきらいのあるポプキャラの典型例ともいえる(注1)。

なおCSの対戦モードではカタカナ表記になっているが、AC7公式のスペシャルページでも、ひらがな表記が正式であることが触れられている(余談だが、ACネット対戦のCOMとして登場する際も、ちゃんと「かごめ」とひらがな表記である)(注2)。


AC17の削除曲ラッシュで、「ミスティが削除されるのではないか」とかごめスレを中心にファンが恐慌状態になるという一幕もあったが、ミスティ・ミスティリミともに残留したことでファンも胸をなでおろしていた。
このことについて「流石のコンマイといえど多数のかごめファンを敵に回すのに利はないと悟った」という者もいるが、おそらくスタッフの功績ではないかという見解もある(しかしAC18ではとうとうミスティRemixが削除という憂き目にあっている)。
なお件のAC17では版権曲の担当キャラの座を与えられたが、描き下ろしでなく16かごめの使い回しであること、なおかつ曲のチョイスそのものでかごめスレではひと悶着あったらしい。

そんなこんなで担当曲は4曲(AC18現在)と割合恵まれているようだが、バージョン違いは2種類しかないという優遇されてるんだかされていないんだかよく解らんキャラである。

なおキャラクターとしてのかごめは、ダンスキャラポもそこまで難しくはない。
そもそも人気があるキャラであるため使い手も多く、熱帯で見かける機会は多いだろう。COMとしてはかつて時空の塔(~AC15)や大海原(AC16)に出現した。AC17では天空聖域に出現する。

当地の変態では、宮城の人が愛してやまないキャラの筆頭。
しかし狐のかごめ観は世間一般と非常に大きなずれがあるらしい(注1)。


初出の担当譜面ジャンルである「ミスティ(Misty)」は「Mist」(霧)の形容詞形で、「霧のかかった」「ぼやけた」「おぼろげな」などといった意味合いがある。この曲の製作者であるnagureoは「メローな曲」といっているが、その実のところ基本はかなりのハードロックであることはあまり知られていない。
AC9ではバラードバージョンにリミックスされたロング譜面が登場したが、AC16でロング譜面がなくなった際にミスティリミックスとしてショートバージョンで新生。元々ミスティLongEXはレベル40だったが、非常に回復パートが長くクリアが容易なためAC12で38に格下げされ、それでもなお逆詐欺と言われ続けていた。しかしミスティリミになってEXは38でも屈指の難攻略譜面として新生している。
狐野郎がかごめ狂であることはよく知られているが、これのEXを投下されることは捨てゲーすらも辞さないレベルで嫌っている。


16かごめの担当曲となったエモ(EMO)とは、正確には「エモーショナル・ハードコア」というジャンルのこと。エモコア、エモロックなどとも呼ばれる。
エモはジャンル的にはハードコアの類縁であり、近縁のジャンルではシューゲイザーなどがある。
疾走感があり哀愁を感じるメロディに情緒的な詩を乗せるスタイルを指す。日本ではあまり馴染みのない(というか、ほとんど雑多なJポップの一形態とみなされてしまう)ジャンルだが、アメリカではこのムーヴメントが元で若者の自殺者が多くなったと指摘されることもあり、退廃的なイメージを持たれている。

件の曲(「Sorrow」)はともちんが曲を作っており、スタッフコメントからともすけべがかなり早い段階からかごめ枠をキープしていたことについて触れられている。
歌唱を担当した吉廣麻子女史は元来ボサノヴァ系統の曲を得意としている人であり、公式ページなどのライナーノーツからはそのイメージづくりに相当苦労したことがうかがえる。


{この曲の制作に取りかかった時にいただいたコンセプトは、「絶望」でした。
人生に望みを持たない、生きていることを罪と感じている女の子のイメージでお願いします、と。
正直、ツライ仕事でした。だって、どんなにお天気で気分がいい日でも、ネガティブモードにならなくてはいけません。
雪の日にレゲエを歌う方がいいです。でも、私もプロの端くれ。
キャラクターの絵と、いただいたイメージの言葉達と向き合いながら、一生懸命、暗い、暗い歌詞を書きました。

ただ、それだけでは治まりません。言霊ってありますから。
それで、TOMOSUKE さんには内緒で、歌詞にも一縷の望みをそっと忍ばせました。
悲しみしかないこの世界で、全てに絶望をしても、誰にも期待しなくなっても、自分の流した涙の温度に、生きていることを感じるんです。あぁ、悲しく儚い歌です。
(AC16公式ページ、エモのライナーノーツより抜粋)}

なんか知らんうちに尻寺に移植されてたらしいが、ムービーにかごめが出てこないことは多くのかごめファンを絶望のズンドコにたたき落としたとかなんとか。



編集注釈

注1
有名な例としては、AC7公式サイトのミスティの項で「ミスティとサニーが陰陽の関係」というコメントがあったためか、ポエット仲良しと考えている人間も多いらしい。(たまにはポジティブのサニーのことも思い出してあげてください)
その一方で同項ではデザイナーのshio女史が「テルオもしくはヨシオと並べるといい感じ」といったことを述べているが、いずれもあくまでスタッフ個人の見解であり、公式設定と一概には決めつけられないというかむしろ「公式“設定”」ではない
なので、(かごめに限った話ではないが)ある種の固定イメージを持っている人に対してこうした発言を理由に「公式設定無視すんな」「公式でもこう言っているだろう」などと突っかかるのはお門違いも甚だしいので注意すべき。特にこうしたカップリングにも関連する話は、当事者同士で不毛な争いを生み、なおかつ泥沼化させるだけで双方にカケラもメリットはない。
当然のことだとは思うが、気に食わないなら余計なことをせず触れないのが大人の作法である。できない奴はでFA。


注2
にもかかわらず、ファンといいながら堂々と「カゴメ」とカタカナ表記をしている痴れ者も稀にいる(ファンサイトを標榜していながらそういう間違いをかましている例も少なからずある)。
かつてあった2chキャラ板のかごめスレでこれをやると、まず当時の代表的なスレ住人であった狐などが容赦なく噛みついてきて、たまにそのあと同調する幾人かが追い打ちをかましてくるという塩梅であった。
というか自分の好きなキャラの正しい表記くらいはできて当然だろう常識的に考えて…。



2chにおけるキャラスレ]…存在していたがDat落ち、再建の目途なし

タグ:

+ タグ編集
  • タグ:
最終更新:2017年02月18日 17:36