第14-11章.
ヴァイサンパーヤナは言った、「素晴らしい業績を残したヴィヤーサが王へのスピーチを終えると、ヴァスデーヴァの息子(クリシュナ)もまた王に語りかけた。プリター(クリシュナ)の息子である王が、心に悩みを抱え、戦いで殺された親族や近親者を失い、太陽が暗くなった日食や煙に包まれた火のように紋章が崩れているのを知り、ダルマの息子を慰めるヴリシュニ族の小道具(クリシュナ)は、彼にこう話しかけようとした。
ヴァスデーヴァは言った。「心の曲がったところはすべて破壊(滅亡?)につながり、まっすぐなところはすべてブラフマン(霊的な卓越性)につながります。このことだけが、すべての真の叡智の目的であり目標であるならば、(このことを理解する者に)精神的な気晴らしが何をもたらすだろうか?汝のカルマはまだ消滅しておらず、汝の敵はまだ征服されていない。それゆえ、インドラとヴリトラの戦いの物語を、私が聞いたとおりに、汝に伝えよう。王よ、太古の昔、プリティヴィ(大地)はヴリトラに包まれていた。そして、あらゆる臭いの座であるこの地上の物質の抽象化によって、四方に悪臭が生じた。ヴリトラは強大なインドラの雷撃によって深い傷を負い、(水の中に)入り込み、その財産を破壊した。水はヴリトラに奪われ、その液体の財産は水から離れた。これを見てインドラは非常に怒り、再び雷で彼を打った。そして、彼(ヴリトラ)は、最も強力なインドラによる雷撃に打ちのめされ、ジョーティ(光明物質)に身を投じて、その固有の性質を抽象化した。光り輝く物質がヴリトラに圧倒され、その性質、色、形が失われたので、怒りに燃えたインドラは再び雷を彼に投げつけた。こうして、計り知れない力を持つインドラによって再び傷つけられたヴリトラは、突然ヴァーユ(気体)の中に入り込み、その固有の性質を奪い去った。この物質はヴリトラに圧倒され、その性質、すなわち触覚が失われたので、インドラは再び怒りに満ち、雷を彼に投げつけた。そして、強大な(インドラによって)そこに傷つけられ、彼はアカサ(エーテル)を圧倒し、その固有の性質を奪った。アカサはヴリトラに圧倒され、その性質である音は破壊され、百の犠牲の神は非常に憤慨し、再び雷で彼を打った。こうして強大なインドラは、突然彼(サクラ)の体に入り込み、その本質的な属性を奪った。そして、ヴリトラに追い越され、彼は大きな幻想に満たされた。そして、バーラタ族で最も強大な尊者よ、我々はヴァシスタがインドラを慰め、百の犠牲の神がその目に見えない雷光によってヴリトラをその肉体の中で殺したと聞いた。