西果新島(さいかしんとう)は、久米島沖西30kmの沖合に位置するメガフロートである。国産資源開発の為に
日本が建設し2097年2月に完成した。
概要
井桁に組んだ海底資源採掘施設を最下部に持ち、その上にフロートを兼ねる12本と鉱石の搬出路を兼ねる4本、合わせて16本の円柱の上に正八角形の人工地盤を載せた半潜水型のメガフロート。
人工地盤は5層構造の居住区画になっており、その中には来島者用の高級ホテルが作られている。
地下1層にはショッピングモールがオープンしている。
刻印魔法の防御システムによってフロート表面に斥力場が発生する。これは大型海洋生物を寄せ付けない他に、付着物も超音波洗浄の原理で剥がしてしまう。
災害対策としても
刻印魔法が使用されている。事前に刻印を施しておくことで極短時間で建材の耐火性や耐衝撃性を、一時的にだが飛躍的に高められるからである。
西果新島竣工記念パーティー
2097年3月28日夕方に開催された竣工記念パーティーである。人工地盤地下1層のホテル宴会場で開催された。
開催時間は2時間半
裏話
20巻 南海騒擾編 あとがき より
作中に出てきた海底資源鉱床は2015年1月に独立行政法人石油天然ガス・金属鉱物資源機構が存在を確認したと発表した「ごんどうサイト」を参考にしています。今年(2016年)2月にも沖縄海域で海底熱水鉱床の確認が発表されていますし、実際商業ベースで採掘できるようになればいいですね。技術の進歩に期待しましょう。
作中の人工島は1975年に開催された沖縄国際海洋博の「アクアポリス」をモデルにしています。規模や構造は全く違いますが。
私自身は、海底資源開発にはこういうメガフロートより「オーシャンスパイラル」のような海中建造物の方が有望ではないかと考えているのですが、今回のストーリーではメガフロートの方が都合良かったので、このような形になりました。オーシャンスパイラルもロマンですよねぇ、私が生きているうちに実現しないものでしょうか。
登場巻数
20巻
コメント
施設 用語
最終更新:2016年09月13日 20:55