ヒュプノス・チェイン

ヒュプノス・チェインは、精神干渉系魔法の一種である。

既知の精神干渉系魔法である大規模催眠魔法「ヒュプノス・ガーデン」の使用範囲を10人以下に限定する代わりに、「チェイン・キャスト」の技術で複製することで数千人単位で催眠させることを可能にした対集団催眠魔法。

ロッキー・ディーンの「ギャラルホルン」対策の切り札として、津久葉夕歌が魔法式アレンジ、司波達也がチェイン・キャストの組み込みを担当、東山和時が監修という役割分担で完成させた。

元々は、精神干渉系魔法に適正がある魔法師ならば汎用的に使える魔法として開発が進められたが、技術的な限界により（一流の魔法師でも100人が限界）、魔法演算能力が優れた魔法師である司波深雪専用の魔法となった。

CADは、一条将輝の戦略級魔法「海爆(オーシャン・ブラスト)」の起動式を格納している『パソコンを組み込んだCAD』の最新型を使用している。

2100年10月15日、北海道の枝幸〜紋別間のオホーツク海沿岸に侵攻してきた新ソビエト連邦軍の艦隊に対して、性能テストとして使用、全軍を無力化した。

「ヒュプノス・チェイン」の命名者はアンジェリーナ・クドウ・シールズ。思いつきで出した命名案がそのまま採用された。