減速領域

減速領域(ディーセラレイション・ゾーン)は、対象領域内の物体の運動を減速する魔法*1

使い手


裏話

https://twitter.com/tamty92/status/328088815547867137
@dengeki_mahouka 9巻を読んでいて疑問に思ったことなのですが、深雪が使用した場合の『減速領域』について、「効果が気体分子にまで及び、分子の運動状態が低下することによって体積が減り、そのため周囲の空気を領域内に引き込んでしまう」という仕組みだったと思います。
https://twitter.com/tamty92/status/328088984335024128
@dengeki_mahouka 踏ん張らなくてはならないような強風を起こして周囲の空気を引き込む程体積が減っているのであれば、魔法発動の時点で領域内に存在していた気体分子の運動状態はかなりの度合で低下して凍りついてしまうのではないでしょうか。
https://twitter.com/tamty92/status/328089414989381633
@dengeki_mahouka (振動系ではなく移動系の魔法なのかもしれませんが、それでも体積が減っているということは気体分子は凝結=凍結してしまうのかな、と...)
ただ、読んでいた限りではそのような現象は起きていなかったと思うので、そこは何らかの解決法があるのでしょうか。
https://twitter.com/tamty92/status/328089667738157058
@dengeki_mahouka あと、「『減速領域』を解除した瞬間に気体分子が元の運動状態を取り戻し急激に膨張=爆発する」ということについて、既刊で「(ドライアイスを生成する魔法などで)魔法を解除しても、いきなり元の運動状態を取り戻すことはない」という記述があったと思います。
https://twitter.com/tamty92/status/328089891466526720
@dengeki_mahouka 深雪の『減速領域』は別の理屈なのでしょうか。それとも、真由美が使う『ドライミーティア』でドライアイスを気化させるために「昇華」の工程を追加していたように、深雪も気体分子の運動状態を強制的に取り戻させる工程を魔法式の中に織り込んでいたのでしょうか。

https://twitter.com/dengeki_mahouka/status/363685941711343616
ご回答その2。減速領域は運動速度を下げるだけで、気体の持っているエネルギー総量を引き下げる魔法ではありません。運動速度が低下した分は振動に変化するしかない……はずです。 #mahouka
https://twitter.com/dengeki_mahouka/status/363686042479505409
正直申し上げて、この辺りは自信が無いんですけどね(^^; 液体から気体への変化が振動により分子間の距離が広がることによって起こる以上、振動が強まった分子は液体になれないはずです #mahouka
https://twitter.com/dengeki_mahouka/status/363686139783151618
減速により分子間の距離が縮まり、同時に分子の振動が激しくなったことで液化することもできない不自然な状態が、減速領域の在り方だとお考え下さい。厳密じゃ無く申し訳ありません #mahouka

https://twitter.com/takashi_nishiie/status/364159490410553344
@dengeki_mahouka 高校レベルの熱力学を勉強しなおした方がいいのでは? エネルギー量にもよるが運動速度が低下した分が分子内の原子間振動に変化したり、スピン等に変換されたら、分子が熱分解しますよ。物体の熱エネルギーとか圧力というのは運動速度に依存していますしね。
https://twitter.com/takashi_nishiie/status/364164541036236800
@dengeki_mahouka なんか分子単体の振動と、ブラウン運動で例示される分子間の衝突をごっちゃにしている気がする。分子間の平均距離は密度によるもので分子の振動や温度、運動エネルギーと関係なかったりする。
https://twitter.com/takashi_nishiie/status/364165843954835457
@dengeki_mahouka おそらく、この定義を貫こうとすると、減速領域におかれたタンパク質は、不可逆的に変成し、わずかに減速されただけで生物は生物として生きていけない領域になります。タンパク質にとって、分子の振動とか分子内の原子間振動というのは致命的な状況を発生させる。
https://twitter.com/takashi_nishiie/status/364173565504925697
@dengeki_mahouka 分子レベルまで考えるから厄介なことになる。まだ、特定の領域内にある特定の物体から運動エネルギーを奪うと説明された方がわかりやすい。下手に説明しようとしないというのが一番の正解だろう。


https://twitter.com/dengeki_mahouka/status/364352736906592257
こんばんは。テキスト担当の佐島です。減速領域についてご意見を頂戴しましたので、本日はこの話題から行きたいと思います。 #mahouka
https://twitter.com/dengeki_mahouka/status/364352845601980416
前回申し上げた振動は熱振動のことではなく、限定空間内における周期的な反復運動のことです。例えば電子レンジ内の極性が反転する電磁場内で水分子が極性に合わせて回転するように分子の構造的な振動ではなく三次元座標に対して分子が行う振動です。 #mahouka
https://twitter.com/dengeki_mahouka/status/364352913205760000
自信が無いと申し上げたのは、それがどのような振動でどうやって起こっているかを説明づけられないからでした #mahouka
https://twitter.com/dengeki_mahouka/status/364352977269571584
また、仮に熱振動であったとしても、分子の熱分解や蛋白質の変質は起こらないと思います #mahouka
https://twitter.com/dengeki_mahouka/status/364353099202166785
例えば常温下における窒素分子の運動エネルギーは窒素の共有結合エネルギーの1/250以下ですから、運動エネルギーを分子に与えても解離は起こりませんし(モル質量28g、速度510m/s、結合エネルギー945KJ/molで計算) #mahouka
https://twitter.com/dengeki_mahouka/status/364353183616745472
ウサイン・ボルト全力疾走の運動エネルギーを熱に変換しても体温を0.02℃程度上昇させるだけですから、蛋白質の変質は誤差の範囲です(人体の比熱を3.5J/gで計算) #mahouka
https://twitter.com/dengeki_mahouka/status/364353285500575744
ただ本来あり得ない現象ですから、物理的な説明はしないのが一番だというご指摘は仰るとおりだと思います。これをご覧の皆様も、今後はお手柔らかにお願い致します #mahouka

登場巻数

9巻

コメント

  • 気体運動しているから気体の状態を維持できてるんでしょ?減速したら液体・固体になるんじゃないの? - 2013-08-06 13:23:05
    • 沸点にしても、凝固点にしても、そんなの密度と圧力、温度しだいだよ。高温、高圧、高密度状態で、超臨界流体になれば、液体でも気体でもない状態になるしな。分子の速度が半分になると圧力は1/4になるから、圧力が低すぎて液体・固体になれないこともある。 - 2013-08-06 14:06:59
      • これ収束系魔法じゃないんだから密度関係無いし、振動系魔法じゃないんだから温度も関係ないでしょ - 2013-08-06 15:33:15
        • いろいろはしょって、すごく簡単に説明すると、圧力の正体は分子の運動量なんで、分子が減速されると、圧力も下がるんです。温度というのも分子の運動エネルギーの統計値によるものなので、分子が減速されると、温度も低くなる。 - 2013-08-06 17:48:04
  • 何で減速領域に空気が急速に取り込まれるのかわからん。減速しているんだからちんたら取り込まれなければおかしいだろ・・・ - 2013-08-06 16:17:28
    • 分子の速度が半分になると圧力は1/4になるぐらい減圧されるんで、減速領域外は常圧だから、気圧差が解消されるまで減速領域に空気が流れ込む。 - 2013-08-06 17:50:12
    • 各分子がランダムな方向に運動しているので、実感がわかないと思うが、27℃の場合分子の速度の最多値は1600 m/sにもなるんで、いくら減速されているといっても、移動できる空気の単位時間当たりの総量が制限されてなければ、取り込みそのものは原則領域の境界面で音速を超える速度で行われてもおかしくない。減速領域の速度の減速率が50%だったりすると、そのままだと、気圧は0.25気圧で窒素が液化する温度の領域が生まれる。減速状態が維持されれば、領域外から空気が絶え間なく入り込み、液体窒素の水溜りができるのは時間の問題である。結局のところ、特定の領域に入った特定の物体から運動エネルギーを奪い去るぐらいにしとかないと、この作品の表現的に破綻するんだよね。 - 2013-08-06 19:13:42
      • 27℃?劇中は寒冷化が起こった世界の冬ですが…元は物体を減速する魔法なのに、何で流体の移動は制限されてないんですかね? - 2013-08-06 22:01:37
        • 27℃というのは単に近似的に絶対温度300度近くなんで計算のキリが良かっただけでしょう。空気の移動が大きいのは減速領域の領域外です。減速領域の内側と外側で気圧差が生じていますので、境界面の外側では何の制限もなく境界面の内側に向かって音速に近い速度でに空気が移動する。減速されるのは減速領域に入ってから。減速領域の境界面の内側の空気密度が上がって気圧が平衡状態になるまで続く。もっとも、この減速率で分子まで減速していたら、固体窒素ができるまで、絶対温度0度、気圧0の世界にむかってまっしぐらなわけで、矛盾が出てくる。減速領域の定義を、定義した領域内にターゲットの物体が入った時にその物体だけ減速されるぐらいにしとかないと、熱力学に反した表現になるわけです。そもそも、熱力学の範疇ならともかく、量子力学の範疇にまで行って、原子内の電子まで減速されたらどうなるとか、光子まで減速されるなら光速が変わるのかとか、考えだすと、トンデモな状況になることは間違いないのは確かだろう。思考実験としては面白いがね。 - 2013-08-07 10:15:18
          • 深雪の減速領域に逆らうほどの空気が減速領域中心まで押し出されると思っているの?減速領域の境界に減速領域から抜け出せない空気の壁が出来るだけでしょ? - 2013-08-07 21:00:31
            • その壁ってどんな壁? 基本的に気体状態の分子間なんてスカスカなんで、壁なんて作りようがない。減速領域の境界に液体空気の壁ができたとしてもその内側の気圧は0に等しいから、減速領域外からの圧力に負けて構造物として持続可能なものではない。もし持続可能レベル障壁ができるような減速率なら、減速領域内はほぼ絶対零度の状態にまで分子が減速されている状態になるでしょう。 - 2013-08-07 23:54:56
              • 減速領域内の密度が全て一定になると思ってる?減速領域内を全て満たすまで空気を取り込まれると思ってる?減速領域外と接している境界部分だけ密度が均一になるように空気が取り込まれるだけで、それ以上奥(減速領域の中心)へは進むことが出来ないと言ってる。あと壁は減速領域外と気圧を同じくする空気の層、減速領域の中心とは別の密度・別の気圧という意味で壁と表現しただけで物理障壁という意味ではない。 - 2013-08-08 00:14:28
          • 概念拡張魔法なんてのが存在する時点で物理学的に深く掘り下げても意味ない気がする。概念みたいに抽象的なものを魔法で扱えるのだから、魔法によって生じる事象に抽象化が見られても不思議ない。 - 2013-11-11 21:01:06
      • 自信たっぷりにツッコんでるつもりの人が多いが、コメントの下の方で言われてる「改変を意図しない要素について現状を維持する式が必ず組み込まれている」って基本設定を抜きに考察してるから議論が片手落ちになってしまう - 2016-11-25 19:41:32
  • 基本的に減速領域という考え方自体、物理法則を無視したトンデモ設定だからね。何が起きるか思考実験的には面白いが、原子内の電子がどうなるかとかまで考え出すと、破綻するのは明らか。まだ、領域内の時間の流れる速度が遅くなり外部から見ると運動速度が遅くなったように見えるとかの方が辻褄が合わせやすい。 - 2013-08-06 20:40:20
  • 初速300km/sのボタンが地に落ちるということは、物体に対して一定量の減速が行われるのではなく減速領域に入ってればいるほどどんどん減速されていくということだ。また単純な加速系で加重系の改変は無いから重力はそのまま受けるのだろう。減速領域を通過する予定だった風は減速領域を抜け出せなくなり減速領域に空気が留まるので、密度や圧力が急速に減圧することは無いのでは?密度は増すと思うが減速領域外にいる人間の行動を束縛するほどの吸引力が出るとは思えませんね。 - 2013-08-07 02:05:05
    • 初速300km/sのボタン:1mC (=0.001光速!!!) のボタン。 - 2014-10-15 19:27:12
  • 荒らし?消されてたので復元しといた。これ管理者だとIPとか判るんですかね? - 2013-08-08 15:27:52
    • 復元ありがとうございます。IPアドレスはわかりますが特に何もしません。 - 2013-09-02 02:08:12
      • 荒らしに対処しないってこと? - 2013-09-04 00:20:15
  • HEAT弾()といい時速30ノットといい、緻密な設定が売りとか言っときながら作者の知識レベルはこんなもんかよ - 2014-10-15 07:56:39
    • え?緻密な設定が売り、って何処情報?作者はそんなこと言ってたの? - 2014-11-02 00:03:28
      • ttp://dengekibunko.dengeki.com/mediamix/mahoka/ ここに魔法を科学的に構築していく緻密な設定、学園を舞台にした大胆なアクション展開で人気を博す、電撃文庫の大人気スクールマギクス『魔法科高校の劣等生』のアニメプロジェクト展開中!と書いてある - 2014-11-02 00:31:37
        • あくまでも、魔法を科学的にって事で、CADとかの設定作ったって事じゃない?一般的な技術に関しては、緻密じゃないんでしょw - 2015-08-24 09:07:50
  • 空気の密度を偏らせると、これを是正する作用がもたらされ、気流を発生することなく空気の密度は保たれるはずだが、何でこれは気流を発生させてたんすかね。 - 2015-08-24 04:58:28
    • それは収束系魔法の法則であって、これは加速系魔法の間接的な密度変化だから是正作用は関係ないよ - 2016-11-25 19:34:52
  • 馬鹿高校レベルの頭(pv=nRTの理解)があれば破綻がすぐわかるのにね。基礎で説明してるのはこの人ぐらい。>そのままだと、気圧は0.25気圧で窒素が液化する温度の領域が生まれる。 - 2016-01-03 22:55:50
    • ワイ現役Bラン大学生、高校化学などすでに記憶の彼方で理解出来ず(´;ω;`) - 2016-01-04 10:33:08
    • 逆にpv=nRTまでだと領域内外の圧力が平衡になるまで空気の流入が起こることしか分からないから破綻には気付かない。この時、分子の減速によって下がった温度をモル数で補うようになるから領域内の空気の密度が上がっていって、減速による温度低下が77K以下になった所で窒素が液体化しだす。むしろ、その基礎で説明してる人が圧力と体積だけは一定(だから空気の流入が起こる)って条件を忘れて頓珍漢な説明になってる。 (2024-05-10 13:05:08)
  • この作者は恣意的な組み立てやくどさから言って情報業界の人かと思ってたけど違うみたいだな。加速停止や、核融合しそうな減速領域理論とか界面や境界部分のバグに甘すぎる。 - 2016-01-03 23:35:45
  • ドライアイス弾の説明で「通常の魔法式には、改変を意図しない要素について現状を維持する式が必ず組み込まれている」ってのがあったでしょ。そういう式が「必ず」組み込まれているのなら「液化することもできない不自然な状態が減速領域の在り方」というので充分な説明になってるよ。 - 2016-11-09 02:48:55
    • この世界は余剰次元理論が予想されている世界なんだから、閉鎖系の前提で指摘しようとするのがそもそもの間違い。作者本人が「不自然な状態」って言ってる以上、自然にはありえない作用で状態維持させる魔法だと考えるのが妥当だよ - 2016-11-09 19:26:32

用語 系統魔法 魔法
+ タグ編集
  • タグ:
  • 用語
  • 魔法
  • 系統魔法
最終更新:2024年04月01日 22:37

*1 文庫版 魔法科高校の劣等生 第9巻 P297