概要
GrauSchmieden。
軍事正常化委員会(通称:黒旗)によって編成された
偽装MAID部隊。
出自のあまりの後ろ暗さや制服の色などから“へどろ隊”の通称で知られる。
MAID戦力を実際より多く見せ、敵対勢力となる正規軍の戦意減退、及び自軍のMAID戦力の消耗を防ぐという目的を持つ。
構成員は
303作戦以降の数ヶ月間だけ存在した旧
偽装MAID部隊“武装少女団”出身の者を中心に、新たに補填された元難民などで構成されている。
小隊規模の運用や、ディステル、ネルケ、ツュプレッセン、フリーダーの四個分隊による作戦活動など、かつての流れを色濃く受け継ぐ。
現在の境遇は皇室親衛隊の陰謀によるものであると担当官より教え込まれており、基本的に彼らに対する情け容赦というものは皆無。
隊員が死亡した場合は心臓付近を抉り取り、あたかもコアが摘出されたかのような状態を装うなどの処理が施される。
ただし遺体の回収が可能だった場合は、その後MAID化させる事もある。
- 通称:「黒旗のMAID部隊」「へどろ隊」「グレムリン」「グレイゴースト」
- 出身:様々。多くが元難民
- 所属:軍事正常化委員会
- 基本装備:FMP44K省力短機関銃、バハウザーKP5、プロパガンダ軍刀、UzF150、etc
- 平均身長:163.5cm前後
- 平均年齢:22歳前後
- 教育担当官代表:ミヒャエル・ザンベンドルフ → エーランド・ミルズ
個人の尊厳 |
★ |
武器の命中率 |
★★ |
情け容赦 |
- |
数の暴力 |
★★★★ |
制服
ジークフリート量産計画に使われる予定だった備品を、元親衛隊員が離反の際に略奪。グレーを基調とした地味な色合いに染め直したもの。
頭部装備は一般的なMAIDのヘッドドレスではなく、シュタールヘルムと呼ばれる軍用ヘルメットにフェイスガードを追加した。
なお黒旗は『セレスライト条約』抵触に伴う
国際対G統合指令部からの追求を免れるためにこの制服を女性用戦闘服と主張しており、ヘルメットや防弾装備はその口実も兼ねる。
FMP44K省力短機関銃
フルマ・ヴェルケ製の省力短機関銃。型式番号末尾のKはクルツの略。
可能な限りプレス加工を用いる事により、極めて高い生産性を誇る。
市街地戦闘を旨とするグラウシュミーデン隊では、取り回しやコストの都合から本銃が採用された。
女性のみの部隊という事を考慮し、重量削減の為に銃身を切り詰めてあるものの、それでも重量効率に難を残す。
種別 |
省力短機関銃 |
製造 |
Florenzer Machinenfabrik Werke AG(FLMA-Werke) |
口径 |
9mm |
銃身長 |
201mm |
使用弾薬 |
9mm×19mm(9mm Parabellum) |
装弾数 |
32発 |
作動方式 |
オープンボルト式ストレートブローバック |
重量 |
6.1kg |
発射速度 |
500~600発/分 |
初速 |
380m/s |
有効射程 |
100m |
バハウザーKP5簡易拳銃
通称“箱型拳銃”。KPはKisten Pistoleの略。
バハウザーC96をベースとして、
ヴォ連製自動拳銃ドルカレフTT33を参考に外見や構造を大幅に簡略化したもの。
グリップ部分はただの棒状に、またバレルのライフリングやセーフティレバーも省略した。無理な簡略化の影響で命中率の低下が著しい粗悪品。
元々は
ザハーラ共和国などの南方諸国向けの輸出モデルだったが、サイドアームのシェアを他国に奪われ、在庫が大量に余っていた。
それに目をつけた
軍事正常化委員会が、そのほぼ全てを格安で購入。事実上、グラウシュミーデン隊の専用装備となっている。
種別 |
自動拳銃 |
製造 |
Bachauser-Werke AG |
口径 |
9mm |
銃身長 |
105mm |
使用弾薬 |
9mm×19mm(9mm Parabellum) |
装弾数 |
8+1発 |
作動方式 |
シングルアクション式ストレートブローバック |
全長 |
253mm |
重量 |
1.02kg |
初速 |
380m/s |
有効射程 |
20m |
プロパガンダ軍刀
非常に簡素な構造の軍刀。
威嚇目的で鞘がかなり大きめに作られているが、刀身そのものは小型の粗鉄製ナイフ。
柄と刀身をボルト止めしただけの粗末な設計のため、激しい戦闘で柄の部分が折れる事も多い。
ただし、破損した際に交換が容易である点では生産性に優れていると云えなくもない。
略称ツィー・ファウスト。
エントリヒ帝国ではかなりポピュラーな無反動砲。
同部隊においても戦車やMAIDを相手取る際の武装として採用された。
その他
散弾銃(トレンチ・ガン)や銃身の長いライフルなど、通常の部隊同様、隊員の一部は作戦によって装備を変更する。
どの装備も例外なく安価なものが採用され、刻印消去などの加工が施される。
関連項目
登場作品
最終更新:2009年03月11日 21:39