事象情報
事象番号:U-0901-RL 「エーテネルの穴」
識別クラス:Taranis
管理レベル:bleu
対処手順
現在、U-0901-RLの対処方法は発見されていません。
連邦外務省布告令第21309021号に基づき、大エンダー社会主義共和国(以下GESR)との協定が結ばれ、GESR研究員との共同研究が進行中です。
エーテネル研究都市周辺の全ての地域に対して、カバーストーリー「政府事業としての研究都市の設置」を流布し、必要以上の情報詮索を阻止してください。
事象詳細
U-0901-RLは、レーヴリュミエール統治企業連邦(以下RLG)スクレアー州に存在するエーテネル地域で発生している半径1㎞内(以下0901-1空間)の異常気象の総称です。
0901-1空間では、一切の気候変動が発生することがありません。具体的には、気温20℃、湿度0%、天候は常に晴れであり、これは0901-1空間に近接する外部の天候に左右されません。
実験により、この地域内では水の急激な蒸発が確認されています。
人為的な気候操作の試みは現在のところすべて失敗しています。(詳細は補遺1を参照)
補遺1 実験記録
実験記録0901-1
実験内容:0901-1空間内にスプリンクラーで水道水を散布する。
結果:変化なし。
考察:散布した水は太陽光によって蒸発したとみられるが、それによる気温・湿度の変化は見られなかった。状態が変化する条件を引き続き研究する。
実験記録0901-2
実験内容:0901-1空間内に人工降雨弾を用いて雲、及び降雨を発生させる。
結果:変化なし。
考察:人工降雨弾を用いた雲の生成も失敗に終わった。どのような試みを持ってしてもこの空間内での気候変動は発生し得ない可能性がある。
追記:人工降雨弾によって、周辺地域に必要以上の降雨が発生したため、以後このような実験を行う際にはrougeクリアランス以上の研究員に許可を得てください。
実験記録0901-3
実験内容:0901-1空間内に小部屋を建設し、内部で加湿器を用いる。
結果:変化なし。
考察:室内だろうが室外だろうが、この空間内の異常性は発揮された。タンク満タン状態からの加湿器が「水がなければ加湿はできない」とアナウンスするまでの時間が通常より極端に短かったのは特筆される事項だろう。
追記:実験に■■■研究員所有の【編集済み】コラボ加湿器を用いることを、以後禁止とします。
実験記録0901-4
実験内容:0901-1空間内に500mlペットボトルの水を、キャップを締めたまま放置する。
結果:30分ほどで内容物がすべて蒸発した。
考察:実験記録0901-3の、加湿器の水が異様な速さで消失する原因の裏付けとなるだろう。この空間内では、ケースなどのいわゆる「外枠」はすべて無意味なものらしい。太陽光が直接的な蒸発の原因でないとするなら、人体の水分も危険な状態に陥る可能性がある。識別クラスの格上げを申請するべきだろうか。
補遺2 発見経緯
U-0901-RLは、統一暦■■■年、現在のRLGが成立する以前に存在していた「カレ共和国」で発見された。
発生直後はその範囲が極めて狭かったために地域住民には認知されることはなかったが、当時の研究所職員が雨天にもかかわらず不自然に晴れている領域を見つけたことによってその存在が認知された。混乱を防ぐために、当初はカバーストーリーによる対処が行われていたが、それと同時期にRLGが成立したため、一時的な混乱もあり、住民が完全に認知することは幸いにもなかったとされる。
成立後は当該地域周辺を国が買収し、エーテネル研究都市が開発されたため、現在は研究都市周辺の地域に対するカバーストーリーの流布によって漏洩を防止する手順が組まれている。
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