| ――――――――――――――――――――――――――本人確認が完了しました、ようこそ。 |
「元来の力を失ひし其が才を行使するには、操る天象の『余地』借り受くることとなる。「さても天象の操り繰り返し、其の住まふ『神域』は成り成りにけり。其がそのことにおどろきしは………。讖滓「ー繧剃スソ縺」縺ヲ螟ゥ蛟吶r謫阪k縲ゅ☆縺ケ縺ヲ縺ッ豌代r螳医k縺溘a縺ォ |
事象情報
事象番号:U-0901-RL 「エーテネルの穴」「晴天の代償、彼岸は美しく」
識別クラス:Taranis→Lugus→analysé
管理レベル:bleu→rouge→noir/0901-RL
対処手順
異常空間の拡大防止のため、レーヴリュミエール連邦政府の外交努力により能力行使を阻止する活動が行われています。クリアランスレベルnoir/0901-RLに指定された職員は「U-0901-Δ」を開発してください。これらの開発のために管理している異常現象・異常物体の特性利用がUERIA理事会によって許可されています。
UERIA理事会及び倫理委員会により0901-1空間内への立ち入り及び同空間内での実験の実施は無期限で禁止されました。
「UAβクラス事象」の発生を受け、当該地域周辺に対してカバーストーリー「大規模地盤沈下による非常事態宣言」を流布しています。対応計画に関しては付録1Aを参照してください。
連邦外務省布告令第21309021号に基づき、大エンダー社会主義共和国(以下GESR)との協定が結ばれ、GESR研究員との共同研究が進行中です。
事案0901-1Aの発生のため、クリアランスレベルはrougeに引き上げられました。
音声記録及び実験記録0901-6により、クリアランスレベルはnoir/0901-RLに引き上げられました
事象詳細
U-0901-RLは、レーヴリュミエール統治企業連邦(以下RLG)スクレアー州に存在するエーテネル地域で発生している半径1㎞内(以下0901-1空間)の異常気象の総称です。
0901-1空間では、一切の気候変動が発生することがありません。具体的には、気温20℃、湿度0%、天候は常に晴れであり、これは0901-1空間に近接する外部の天候に左右されません。
実験により、この地域内では水の急激な蒸発が確認されています。この現象は密封状態、非密封状態に関わらず発現することがわかっています。事案0901-2Bにより人体への重篤な影響が確認されたため、0901-1空間への立ち入りを禁止するとともに観測計器による経過観察のみに留め置かれています。研究員が空間内に入って実験を行う行為は倫理委員会により禁止されています。
人為的な気候操作の試みは現在のところすべて失敗しています。(詳細は補遺1を参照)
実験記録0901-5及び音声記録0901-1より、本事象の発生原因は彼岸連合帝国の統治者である「向緋花大御神」であることが確認されています。本事象の解消のため彼岸連合帝国及び西アフリカ合州国の協力のもと「Project rétablir」のが進行中です、詳細は別資料「U-0901-Δ」を参照してください。
本異常空間は統一暦■■■年以降動きがみられていませんでしたが、事案0901-1Aの発生により範囲が急激に拡大したことを受け、識別クラスをLugusに引き上げました。
補遺1 実験記録
実験記録0901-1
実験内容:0901-1空間内にスプリンクラーで水道水を散布する。
結果:変化なし。
考察:散布した水は太陽光によって蒸発したとみられるが、それによる気温・湿度の変化は見られなかった。状態が変化する条件を引き続き研究する。
実験記録0901-2
実験内容:0901-1空間内に人工降雨弾を用いて雲、及び降雨を発生させる。
結果:変化なし。
考察:人工降雨弾を用いた雲の生成も失敗に終わった。どのような試みを持ってしてもこの空間内での気候変動は発生し得ない可能性がある。
追記:人工降雨弾によって、周辺地域に必要以上の降雨が発生したため、以後このような実験を行う際にはrougeクリアランス以上の研究員に許可を得てください。
実験記録0901-3
実験内容:0901-1空間内に小部屋を建設し、内部で加湿器を用いる。
結果:変化なし。
考察:室内だろうが室外だろうが、この空間内の異常性は発揮された。タンク満タン状態からの加湿器が「水がなければ加湿はできない」とアナウンスするまでの時間が通常より極端に短かったのは特筆される事項だろう。
追記:実験に■■■研究員所有の【編集済み】コラボ加湿器を用いることを、以後禁止とします。
実験記録0901-4
実験内容:0901-1空間内に500mlペットボトルの水を、キャップを締めたまま放置する。
結果:30分ほどで内容物がすべて蒸発した。
考察:実験記録0901-3の、加湿器の水が異様な速さで消失する原因の裏付けとなるだろう。この空間内では、ケースなどのいわゆる「外枠」はすべて無意味なものらしい。太陽光が直接的な蒸発の原因でないとするなら、人体の水分も危険な状態に陥る可能性がある。識別クラスの格上げを申請するべきだろうか。
実験記録0901-5
実験内容:【削除済み】
結果:【削除済み】
考察:【削除済み】
付記:事案0901-1Bを参照してください。
実験記録0901-6
実験内容:向緋華大御神による小規模能力行使
結果:0901-1空間が半径■■.■■m拡大した。
考察:研究員団の提言は裏付けられた。
補遺2 発見経緯
U-0901-RLは、統一暦■■■年、現在のRLGが成立する以前に存在していた「カレ共和国」で発見されました。
発生直後はその範囲が極めて狭かったために地域住民には認知されることはありませんでしたが、当時の研究所職員が雨天にもかかわらず不自然に晴れている領域を見つけたことによってその存在が認知されました。混乱を防ぐために、当初はカバーストーリーによる対処が行われていましたが、それと同時期にRLGが成立したため、一時的な混乱もあり、住民が完全に認知することは幸いにもなかったとされています。
成立後は当該地域周辺を国が買収し、エーテネル研究都市が開発されたため、現在は研究都市周辺の地域に対するカバーストーリーの流布によって漏洩を防止する手順が組まれています。
補遺3 事案0901-1A
統一暦213年7月、従来まで半径1㎞内で観測されていた0901-1空間がその範囲を急激に広げ、統一暦213年7月現在の観測時点で半径■■.■㎞まで拡大しました。
本事案を受けエーテネル研究都市の■■%が0901-1空間範囲内に入り、ERIA-P■■及びERIA-P■■■が機能不全に陥りました。この事案による被害総額及び被害者数は現在調査中です。
事案発生を受け、UERIA理事会は連邦政府及びスクレアー州自治政府に対して「UAβクラス事象」の発生を通告し、当該地域周辺に対してカバーストーリー「大規模地盤沈下による非常事態宣言」を流布しています。対応計画に関しては付録1Aを参照してください。
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付録1A |
付録1A
事案0901-1A発生を受け、下記の対応計画が立案され、UERIA理事会にて審議中です。
対応計画
1.ERIA-P■■、ERIA-P■■■、除外ERIA-A■の一時的業務停止措置
拡大範囲に近接している3ERIAに関して業務を停止し、被害範囲の拡大を防ぎます。ただし、除外ERIA-A■に関してはTaranisクラスU-■■■-RLの調査、収容を行える唯一の施設のため、完全な機能停止状態するのは収容違反危険性の面から反対意見が出ています。
2.AIMIDによる当報告書のアクセス制限
異常現象の危険性及びの情報漏洩による混乱の影響が過大であることから、AIMIDによりクリアランスレベルrougeが引き上げられています。
追記:2に関しては音声記録0901-1及び実験記録0901-6をもって無効となっています。
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補遺4 事案0901-1B
統一暦213年7月、実験記録0901-5の空間内実験において実験担当研究員が急速な衰弱を見せ、救急搬送される事案が発生しました。この事案により、実験担当研究員1名が死亡し、1名が現在もICUで治療中です。死亡した実験担当研究員を諸手続きを経て解剖したところ、体内にしめる水分量が一般的に健康とされる成人男性の20%に満たないレベルで消失していたことが判明しています。本事案は事案0901-1Aと同時に発生しており、関連性が指摘されていますが詳細は不明です。この事案に対する対応計画は付録1Bを参照してください。
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付録1B |
付録1B
事案0901-1B発生を受け、下記の対応計画が立案され、即時実行されました。
1.0901-1空間内への侵入禁止
0901-1空間内へ一切の侵入を禁止しています。
2.AIMIDによる当報告書のアクセス制限
事案を受け、下級研究員への無用な情報拡散を防ぐため、当報告書はクリアランスレベルviolet以下の研究員には開示されません。
追記:2に関しては音声記録0901-1及び実験記録0901-6をもって無効となっています。
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音声記録0901-1
| 記録者 |
神月 保奈美(こうづきほなみ) |
| 役職 |
上席研究員(クリアランスレベル:violet(当時)) |
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| 同席者 |
水鳴 汐乃(みずなき しの)研究員 |
| 役職 |
彼岸連合帝国神学者 |
事前情報
事案0901-1Aの原因を究明中に彼岸連合帝国より招集を受け、U-0901-RL管理責任者の神月 保奈美 上席研究員が彼岸連合帝国に派遣された際に記録されたものです。発言者を明確にするため、名字のみ表記するとともに、水鳴研究員の発言は赤字で表記します。なお、本筋に関係のない範囲は省略しています。
ー記録開始ー
| 氏名 |
発言内容 |
| 神月 |
それで、今回の事象に関連しているかもしれないっていう資料はどれでしょう? |
| 水鳴 |
これです、帝国図書館に収蔵されていて私も初めてみた書物なのですが、どうやら気象に関する事をメインとして記述されている物だそうで。私自身の専攻は先程お話した通り神格統治による臣民生活の変化や影響力に関する事柄でありますので、こういったものは如何せん初めてなもので。 |
| 神月 |
いえいえ、わざわざ専攻外のものを調べていただき大変助かります。それで、書物の内容は? |
| 水鳴 |
はい、注目すべき文書はこの部分、「元来の力を失ひし其が才を行使するには、操る天象の『余地』借り受くることとなる。さても天象の操り繰り返し、其の住まふ『神域』は成り成りにけり。其がそのことにおどろきしは………。」と言うところですね。 |
| 神月 |
なるほど、「本来の力を失いし其」と言うのが指すのは一体? |
| 水鳴 |
彼岸神話においては、向緋花大御神、すなわち我々の統治者様そのものを指します。 |
| 神月 |
なるほど………海延さんが謁見されたと噂の……… |
| 水鳴 |
左様。それで、統治者様は「神々の戦い」に敗北し、その能力である「無制限に天候を操作する能力」を部分的に失ったと言い伝えられています。それが「操る天象の『余地』借り受くることとなる。」の部分になります。要するに、天候を操作するのにどこかへ「代償」を払う事になったわけです。我々の解釈では、その「代償」こそ、あなた方の言う「U-0901-RL」なのではないかと。 |
| 神月 |
にわかに信じがたくはありますが、その「代償」がERIAが研究の対象にしているものであると? |
| 水鳴 |
見立てでは。彼岸神話の一文に「それが力を使ひしほど、海辺に花うつろひ積もり、かくて消えゆく。²」と言う文言があります。これはかつては春の太陽の夕焼けと風に乗せられた花びらだと言う説が有力でしたが、今回これが覆される事象を我々も経験してしまいました。 |
| 神月 |
この前の台風ですね? |
| 水鳴 |
ええ、よくご存知。そこで我々はこの神話に書かれている事柄をそのまま経験してしまいました。それは各地でニュースとして取り上げられ、臣民、そして貴方の知るところになったのです。そして同日、全く同じ時間に貴方がたはそちらが呼ぶ「事案0901-1A」を経験した。これは「代償」と呼ぶ以外に我々は原因が思いつきませんでした。 |
| 神月 |
……私は気象現象の専門家としてキャリアを積みましたが、そのような神格実態による気象操作など経験がありません。それゆえに、U-0901-RLにしろ事案0901-1Aにしろ、そして台風にしろ、非科学的手段で説明せざるを得ないのかもしれませんね。こう言うと失礼かもしれませんが、何とも気味の悪い話です。 |
| 水鳴 |
統治者様のような、神様が統治を行う国、それ自体が世に存在しないものと捉える人々もいます。科学に精通する貴方であればより当然のことです。 |
| 神月 |
ご理解いただきありがとうございます。さて、これを持ち帰って同僚にどう説明すれば良いんでしょうか………… |
ー記録終了ー
終了報告書
| 我々の研究している事象は全て、現状明らかになっている物理現象、化学反応、数式などでは説明のできないものばかりです。研究を進めれば進めるほど、むしろその謎は広がるばかりでありました。そのため、我々は解決の糸口が見つかるかもしれないという一縷の望みと「其」が間違いであると言う科学者としての信念を持って、彼岸神話の内容を読み込みました。結果的に、我々研究員は情けなくも、その神話の内容を信じざるを得ないほど多くの証拠を手に入れてしまいました。そして、我々はその「代償」を払ってでも、それが真であると我々の目で証拠を得なければならないのです。 |
| ―上席研究員 神月 保奈美 |
付記:この報告の後、神月研究員より実験0901-6の実施を申請され、UERIA理事会及び倫理委員会で審査中です。承認されました。実験実施後、事象の特殊性からクリアランスレベルはnoir/0901-RLに引き上げられました。
| 我々の使命はその異常現象を解明し、対処方法を確立し、そしてその危機から人々を遠ざけることである。この実験申請は危機から人々を遠ざけるという理念には必ずしも則さない。しかし、時に我々の犠牲を払ってでも原因を証明し、対応策を見つけ出す事が最優先となる特異な事象も発生する。それが0901という現象であり、我々が速やかに解決すべきものである。「其」に頼る以上、国家的な侵攻、併合が発生する可能性も指摘されたが、統一暦基底世界においてそれは「管理者」が存在する限り起こり得ない事象である。何も知らず事態が発展するほうが危険である以上、その証明・解決のためにも本実験の実施を強く支持する。 |
| ―UERIA-0A ■■■■■■ |
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事象情報
事象番号:U-0901-RL 「エーテネルの穴」
識別クラス:Taranis→Lugus
管理レベル:bleu→rouge
対処手順
現在、U-0901-RLの対処方法は発見されていません。
「UAβクラス事象」の発生を受け、当該地域周辺に対してカバーストーリー「大規模地盤沈下による非常事態宣言」を流布しています。対応計画に関しては付録1Aを参照してください。
連邦外務省布告令第21309021号に基づき、大エンダー社会主義共和国(以下GESR)との協定が結ばれ、GESR研究員との共同研究が進行中です。
事案0901-1Aの発生のため、クリアランスレベルはrougeに引き上げらえれました。
事象詳細
U-0901-RLは、レーヴリュミエール統治企業連邦(以下RLG)スクレアー州に存在するエーテネル地域で発生している半径1㎞内(以下0901-1空間)の異常気象の総称です。
0901-1空間では、一切の気候変動が発生することがありません。具体的には、気温20℃、湿度0%、天候は常に晴れであり、これは0901-1空間に近接する外部の天候に左右されません。
実験により、この地域内では水の急激な蒸発が確認されています。この現象は密封状態、非密封状態に関わらず発現することがわかっています。
人為的な気候操作の試みは現在のところすべて失敗しています。(詳細は補遺1を参照)
本異常空間は統一暦■■■年以降動きがみられていませんでしたが、事案0901-1Aの発生により範囲が急激に拡大したことを受け、識別クラスをLugusに引き上げました。
補遺1 実験記録
実験記録0901-1
実験内容:0901-1空間内にスプリンクラーで水道水を散布する。
結果:変化なし。
考察:散布した水は太陽光によって蒸発したとみられるが、それによる気温・湿度の変化は見られなかった。状態が変化する条件を引き続き研究する。
実験記録0901-2
実験内容:0901-1空間内に人工降雨弾を用いて雲、及び降雨を発生させる。
結果:変化なし。
考察:人工降雨弾を用いた雲の生成も失敗に終わった。どのような試みを持ってしてもこの空間内での気候変動は発生し得ない可能性がある。
追記:人工降雨弾によって、周辺地域に必要以上の降雨が発生したため、以後このような実験を行う際にはrougeクリアランス以上の研究員に許可を得てください。
実験記録0901-3
実験内容:0901-1空間内に小部屋を建設し、内部で加湿器を用いる。
結果:変化なし。
考察:室内だろうが室外だろうが、この空間内の異常性は発揮された。タンク満タン状態からの加湿器が「水がなければ加湿はできない」とアナウンスするまでの時間が通常より極端に短かったのは特筆される事項だろう。
追記:実験に■■■研究員所有の【編集済み】コラボ加湿器を用いることを、以後禁止とします。
実験記録0901-4
実験内容:0901-1空間内に500mlペットボトルの水を、キャップを締めたまま放置する。
結果:30分ほどで内容物がすべて蒸発した。
考察:実験記録0901-3の、加湿器の水が異様な速さで消失する原因の裏付けとなるだろう。この空間内では、ケースなどのいわゆる「外枠」はすべて無意味なものらしい。太陽光が直接的な蒸発の原因でないとするなら、人体の水分も危険な状態に陥る可能性がある。識別クラスの格上げを申請するべきだろうか。
補遺2 発見経緯
U-0901-RLは、統一暦■■■年、現在のRLGが成立する以前に存在していた「カレ共和国」で発見されました。
発生直後はその範囲が極めて狭かったために地域住民には認知されることはなかったものの、当時の研究所職員が雨天にもかかわらず不自然に晴れている領域を見つけたことによってその存在が認知されました。混乱を防ぐために、当初はカバーストーリーによる対処が行われていましたが、それと同時期にRLGが成立したため、一時的な混乱もあり、住民が完全に認知することは幸いにもなかったとされています。
成立後は当該地域周辺を国が買収し、エーテネル研究都市が開発されたため、現在は研究都市周辺の地域に対するカバーストーリーの流布によって漏洩を防止する手順が組まれています。
補遺3 事案0901-1A
統一暦213年9月、従来まで半径1㎞内で観測されていた0901-1空間がその範囲を急激に広げ、統一暦213年9月現在の観測時点で半径■■.■㎞まで拡大しました。
本事案を受けエーテネル研究都市の■■%が0901-1空間範囲内に入り、ERIA-P■■及びERIA-P■■■が機能不全に陥りました。この事案による被害総額及び被害者数は現在調査中です。
事案発生を受け、UERIA理事会は連邦政府及びスクレアー州自治政府に対して「UAβクラス事象」の発生を通告し、当該地域周辺に対してカバーストーリー「大規模地盤沈下による非常事態宣言」を流布しています。対応計画に関しては付録1Aを参照してください。
付録1A
事案0901-1A発生を受け、下記の対応計画が立案され、UERIA理事会にて審議中です。承認されました。
対応計画
1.ERIA-P■■、ERIA-P■■■、除外ERIA-A■の一時的業務停止措置
拡大範囲に近接している3ERIAに関して業務を停止し、被害範囲の拡大を防ぎます。ただし、除外ERIA-A■に関してはTaranisクラスU-■■■-RLの調査、収容を行える唯一の施設のため、完全な機能停止状態するのは収容違反危険性の面から反対意見が出ています。AIMID管理下に置くことで合意し承認されました。
2.AIMIDによる当報告書のアクセス制限
異常現象の危険性及びの情報漏洩時の混乱発生の可能性から、AIMIDにより要求クリアランスレベルが引き上げられています。
3.彼岸連合帝国及び大エンダー社会主義共和国へ緊急協議を要請
彼岸連合帝国との「天津此花条約」及び 大エンダー社会主義共和国との「GRE相互連携協定」を理由として、両国に対し事案0901-1Aに関する調査の協力・支援要請が連邦政府より発出されました。
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事象情報
事象番号:U-0901-RL 「エーテネルの穴」
識別クラス:Taranis
管理レベル:bleu
対処手順
現在、U-0901-RLの対処方法は発見されていません。
連邦外務省布告令第21309021号に基づき、大エンダー社会主義共和国(以下GESR)との協定が結ばれ、GESR研究員との共同研究が進行中です。
エーテネル研究都市周辺の全ての地域に対して、カバーストーリー「政府事業としての研究都市の設置」を流布し、必要以上の情報詮索を阻止してください。
事象詳細
U-0901-RLは、レーヴリュミエール統治企業連邦(以下RLG)スクレアー州に存在するエーテネル地域で発生している半径1㎞内(以下0901-1空間)の異常気象の総称です。
0901-1空間では、一切の気候変動が発生することがありません。具体的には、気温20℃、湿度0%、天候は常に晴れであり、これは0901-1空間に近接する外部の天候に左右されません。
実験により、この地域内では水の急激な蒸発が確認されています。
人為的な気候操作の試みは現在のところすべて失敗しています。(詳細は補遺1を参照)
補遺1 実験記録
実験記録0901-1
実験内容:0901-1空間内にスプリンクラーで水道水を散布する。
結果:変化なし。
考察:散布した水は太陽光によって蒸発したとみられるが、それによる気温・湿度の変化は見られなかった。状態が変化する条件を引き続き研究する。
実験記録0901-2
実験内容:0901-1空間内に人工降雨弾を用いて雲、及び降雨を発生させる。
結果:変化なし。
考察:人工降雨弾を用いた雲の生成も失敗に終わった。どのような試みを持ってしてもこの空間内での気候変動は発生し得ない可能性がある。
追記:人工降雨弾によって、周辺地域に必要以上の降雨が発生したため、以後このような実験を行う際にはrougeクリアランス以上の研究員に許可を得てください。
実験記録0901-3
実験内容:0901-1空間内に小部屋を建設し、内部で加湿器を用いる。
結果:変化なし。
考察:室内だろうが室外だろうが、この空間内の異常性は発揮された。タンク満タン状態からの加湿器が「水がなければ加湿はできない」とアナウンスするまでの時間が通常より極端に短かったのは特筆される事項だろう。
追記:実験に■■■研究員所有の【編集済み】コラボ加湿器を用いることを、以後禁止とします。
実験記録0901-4
実験内容:0901-1空間内に500mlペットボトルの水を、キャップを締めたまま放置する。
結果:30分ほどで内容物がすべて蒸発した。
考察:実験記録0901-3の、加湿器の水が異様な速さで消失する原因の裏付けとなるだろう。この空間内では、ケースなどのいわゆる「外枠」はすべて無意味なものらしい。太陽光が直接的な蒸発の原因でないとするなら、人体の水分も危険な状態に陥る可能性がある。識別クラスの格上げを申請するべきだろうか。
補遺2 発見経緯
U-0901-RLは、統一暦■■■年、現在のRLGが成立する以前に存在していた「カレ共和国」で発見されました。
発生直後はその範囲が極めて狭かったために地域住民には認知されることはなかったものの、当時の研究所職員が雨天にもかかわらず不自然に晴れている領域を見つけたことによってその存在が認知されました。混乱を防ぐために、当初はカバーストーリーによる対処が行われていましたが、それと同時期にRLGが成立したため、一時的な混乱もあり、住民が完全に認知することは幸いにもなかったとされています。
成立後は当該地域周辺を国が買収し、エーテネル研究都市が開発されたため、現在は研究都市周辺の地域に対するカバーストーリーの流布によって漏洩を防止する手順が組まれています。
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