以下ネタバレ注意!
過去とトラウマ
大好きな姉が、変身能力を使い自身の「身代わり」となる事で牢屋敷に捕まり、そのまま帰ってこなかった。
姉は殺人を犯して処刑されており、ナレハテとなった後、本作における看守として
氷上メルルや
ゴクチョーと共に文字通り牢屋敷の管理をしている。
自分のせいで姉がそんな目に遭ってしまったと思い詰めており、誰かが自分の「身代わりになる」事がトラウマとなっている。
背伸びをして頑張る妹
作中では常に冷静沈着で意味深な雰囲気を纏っているクールビューティな美少女風だが、振り返るとかなりのポンコツであり、シナリオの制作者もそのギャップを狙っていると考えられる。
以下にそのポンコツと見られる行動を書き出してみると
- 大切な姉との思い出のリボンを落とす(二回)。
- 自分が勝手に落としたのにアリサを泥棒扱いし、喧嘩になる(二回ともアリサに拾ってもらっている)。
- 黒幕を誤認してミリアを狙撃。
- 勝手に孤立して犯人も想定していないスケープゴート化し、議論を撹乱。
- 襲撃してきたシェリーに一発も当てられない。
- 武器を置いたまま侵入し、背後から黒幕により射殺される。
- 握手などで触れば良いだけなのに草むらから飛び出してタッチを実行。
- ココへの説得に失敗しダストシュートに落とされる。
- その場の銃で咄嗟にココを狙撃してしまう。
かなりの数というか動けば動くほど問題となるような行動を起こしている。
また、足手まといが嫌だからと単独行動をしているが、それでもほとんどの殺人事件に巻き込まれている。
- ノア殺し→落としたリボンがメインのトリックに使われる。
- ミリア殺し→黒幕を誤認してミリアを狙撃し、他にも余計な行動により勝手に犯人候補になる。
- ハンナ殺し→シェリーに銃がどうせ当てられないのを見越されて襲撃され、アリバイトリックに使われる。
- アリサ自殺→自殺なので特になし。
- ナノカ殺し→よりによって銃を置いた挙句、背後から黒幕に撃たれて死亡。
- メルル殺し→マーゴの立体音響に騙され、アリバイ工作に使われる。
- ココ殺し→ココの説得に失敗してダストシュートに落とされ、拾った銃で反射的に撃ち殺す(他のキャラと違いトラウマである身代わりに誰かがなったわけではなく姉(看守)を殺されたくないというエゴが動機。)
これら数々のポンコツ行動は、明らかにシナリオ制作側も意識して書かれている。
例として序盤ではエマの視点から、「何か暗躍しているように見えた」と書かれていながら、「実際には落としたリボンを必死に探していただけ」などのミスリードが使われたりしている。
また、エマ主人公の最終盤には過去の牢屋敷参加者であるような情報が手に入るが、実際は身代わりなった姉の情報だった。
このように、デスゲーム系作品にありがちな過去大会参加者、クールで意味深な重要キャラなどの属性かのような伏線を張りながら、実際は姉のために背伸びをして必死に頑張る妹キャラというギャップ効果を狙ったキャラとして作られている。
本人もそのような従来のデスゲーム系漫画やゲームに影響されたのか、わざわざフルネームで他の人物を呼んだり、言葉の節々に厨二病のような台詞が見受けられる。
黒幕を除き他の殺人を犯したキャラとは違い、唯一トラウマ(身代わり)関係なく突発的に殺人事件を起こしている。
ナノカの姉はどうやってナノカの検査の身代わりになったのか?
ナノカの姉は自身の魔女因子の検査を無事に切り抜けた後、ナノカの検査もナノカの姿に変身することで受けたようだが、一体どのようにして検査が行われると分かったのだろうか。
作中ではハンナの口からも魔女因子に関する検査の話が出るが、本人はいつされたのか全く分からないと語っていた。
他の少女達の場合も魔女因子の検査を受けているのだろうが、いつどのような形で自身の検査が行われたのか誰も分からないようだった。
最終更新:2025年08月11日 19:37