第61話~第70話

遂に始まる運命の対決!
ローカルハート等を賭けた戦いが幕を開ける!
悲喜交々の抽選結果やいかに?
次回、名産奇跡獣道中記第61話『運命の抽選』
対戦の火蓋が落とされる!


「それでは、抽選くじに入る!」
キセキシンパンダの一言で、ミラクル・ロワイヤルの組み合わせ抽選に入った。
抽選結果は以下の通りに!


ヴィオラVSデスティニーVS理恵(コウモリ)VSビート・エレキテル

コックスVSセトネVSビターVSマダム・ウィンター

レオーガVSフォールVSドラグーンVSチン

ガマスVSルクスVSコメットVSハルトマン・ローズ

ビースVSイービスVSビブロスVSミラクーン

ティアットVSファータVS霊夢VSカナ

ユアントVSブロッケンVSエスパースVSウォッチ

ドレッサVSテスラVSラパンVSウィザーグロー

ファルアイVSグラースVSトラックVS小町

ソードルVSブレイブVSドワーフVSチック

トライズVSフルールVSミラーVSパペット・メイデン

シックールドVSギリズマVSヨーヨードVSレディ・スパイダー

キャッフィVSハピネスVSケントニスVSブックス

テンマッドVSテスラVSフォンVS華扇

シャロッグVSウェールVSモルテVS黒影

ソレットVSヴォルフVSポイニクスVSハクタクルムーン

「これも、運命かしら…」
「わちき、とても勝てそうにないや…」
「大丈夫、私が支援するわ」
「カナさんは私が守るわ」
「自分ににた自分と戦う事になるなんて…」
「やったあ!あいつと一緒だ!」
「中々の組み合わせじゃねーか」
(姉さん…、ごめんなさい)
(この仮面の人、どことなく懐かしい雰囲気ね…)
「オイラ、何とかなったっス!」
「何でよ!何で私がウェールと戦わなくてはいけないのよ!有り得ないわ!」
「仕方ないですー」
「け…いや、ハクタクルムーン。頼むぞ」

一喜一憂する一同。次回、バトル開始!

幻想町からヴアルが消失!
残されたミラクルアイのメンバーと、クレッセパレナーデ達はミラクルアースへ向かおうと模索!
一方霖之助は、あるミラクルアイのメンバーにミラクルアースとの空間を切り裂く剣を与える…!
次回、名産奇跡獣道中記・第63話『草薙の剣と仮面の聖人』
ミラクルアースへの道は近い…!

「…起きて慧音!ハクタクルムーンがミラクルアースに連れ去られたわ!」
「何!ミラクルアースとは何だ!」
クレッセパレナーデは慧音にミラクルアースの事を話し、
ハクタクルムーンがミラクルアースに連れ去られた事を話した。
「とりあえずどうすればいいんだ…」
「私も分かりません…」

一方、宮古霊園では。
「あやややや、仕事で遅れました…」
「遅いですよ、他の方はまだ来てませんが…」
何故か妖山学園の高校生・古明地さとりと、文々。新聞の新聞記者・射命丸文は宮古霊園にいた。
「時間が無いわ、仮面を被りましょ、スピード・レイヴン」
「ええ、サード・テレパス」
さとりは白い仮面を被り、文は黒い仮面を被った。
それぞれサード・テレパス、スピード・レイヴンと名乗り、目的地へ急ごうとすると…。

「せーがー、どこだー」
霊園で泣いている子供を発見。
テレパスは子供の方向に右手を翳し、子供の考えを読み取った。
(彼女の名前は宮古芳香。母親の青娥が数日前にいなくなり、精一杯探していたのね…。
青娥…、もしかして、ユアント・ニャルー!?)
何故か慌てるテレパス。そしてテレパスは芳香をレイヴンに預け、シンキに連絡。
「もしもしシンキさん?もしかしてミラクルアースで何かあった?」
『ニュースで流れていたわ!ケイオスがヴアルの近くにいるわ!
後アリス…、いやメイデン達も映ってたわよ!貴方達は無事なの?』
「今そこには私とレイヴンしかいないわ!こちらに行けるかしら?」
『…残念だけど方法は無いわ。ただ、草薙の剣さえあれば…」
「草薙の剣ね。どこにあるかしら…」
テレパスとシンキが悩んでいると…。

「心配無用だ!」
「適切人物の彼女が現れたわ!」
「草薙の剣なら、私が所持しています!」
現れたのは霖之助と先代巫女(幽霊)と、
紫色の仮面を被ったヘッドホンとマントの少女。
仮面の少女は仮面を脱いだ。
妖山学園大学部教授の、豊聡耳神子だ。
神子は再び仮面を被り、プリンス・セイントと名乗り語る。
「草薙の剣は、ミラクルアースと地球の境目を切り裂く伝説があります。
しかし適正者でないと切り裂けません。その適正者が私です。
先代巫女様が先程起きたヴアル消失の事態を受け、草薙の剣の適正者を霖之助さんと調べた結果、
プリンス・セイントの姿の私である事が分かりました」

テレパスは再びシンキに連絡。
「シンキ!草薙の剣が使えるわ!」
『…分かったわ!今からサラが魔法陣を呼び出すから、そこで草薙の剣を切りなさい!』
「分かったわ!お願いセイント!もしかしたらウィンター達もいるかもしれないわ!」
「…了解」

するとそこに、慧音とクレッセパレナーデも駆けつけた!
「頼む!私達も連れてってくれ!」
「ハクタクルムーンがミラクルアースにいる筈よ!」
「分かったわ。それより魔法陣が現れたわ。セイント、頼むわよ」
テレパスの一言で魔法陣に立ち、草薙の剣を振り回したセイント!
「戯れは終わりだ!ショウトクスラッシュ!」

セイントが草薙の剣を振りかざす。すると亜空間が現れた!
「…多分これだわ!急いで飛び込むのよ!」
テレパスはローズの事を思いつつも亜空間に飛び込んだ。
続いてセイント、レイヴン、芳香、慧音、クレッセパレナーデ、先代巫女も飛び込んだ!
だが霖之助は何故か飛び込まなかった。
「…霖之助さん!何故飛び込まないのよ!」
先代巫女の一言に対して、出した答えは。
「…僕にはミラクルアースで活躍する素質等全く無い。
地球で古道具屋を営む責任もあるからね。
頼んだよ。みんn」

プツッ

言いかけた途中で、無惨にも亜空間の入り口が閉じられた。
「霖之助さーん!」
先代巫女が叫ぶ中、全員がミラクルアースへ到着。
ルイズが、ミラクルアースへワープしたヴアルまで魔法陣を繋げてくれたのだ。

「…とりあえずローズに連絡よ」

ザー、ザー

通じない。ケイオスが電波を遮断しているのだろう。
先代巫女は力を溜め、思い切って技を出した!
「夢想転生!」
ヴアルの壁が開き、中へと入れるように!
全員が、中へと入って行ったー。

既に予選が終盤である事も知らずに。

  • あらすじ
ワールドハートとローカルハートを全て集めると、願いが一つだけ叶えられる事実が明らかに。
ローカルハート等を賭けた戦いの抽選が決まり、いよいよ戦いが始まった!
幻想町に残されたミラクルアイのメンバーと慧音達も、ミラクルアースへと向かったのであった…。

テンマッド・カイマンス
VS
リムテスラ
VS
フォン・フォン
VS
茨木華扇


「私の科学力にひれ伏しに来たのかしら?」
「ふざけるな!ヴィリーム・テスラ…、ぐあっ!」
「電気は科学の前には無力よ。観念しなさい」
テスラが落雷攻撃を仕掛けるものの、テンマッドが科学力で返り討ちにした。

「…フォン・フォン!ウドンフォーム!」
フォン・フォンがキセキプテラウドンのローカルハートでフォームチェンジ!
「延饂飩弾(リボルバーサヌキショット!」
フォンの右手から弾が発射された!
…のだがうどんだった。
「ひーん!何で香川県のローカルハートはギャグ性能なのよー!」

そしてテンマッドが科学ミサイルをフォンに発射!
「科学の前には昼食はいらないわよ!」
テンマッドの圧倒的な科学力の前に気絶したフォン。

「…ふざけないで」
「無力な貴方が何を言ってるのかしら?」
「ふざけないで!!」

怒りが頂点に達したのは、妖山学園の先生である、茨木華扇先生。
華扇は右腕の包帯を剥がし、その真の姿を見せた。
「科学の右腕の持ち主とは面白いですね…」
「こ、これは…!」
テスラとテンマッドが目にしたのは、
機械で作られた高性能の義手。

「驚くのはこれからよ!いでよ、ミラクルパワー!」
「ミラクルパワーだと!」
テスラが驚くのも無理は無い。
なんと義手にミラクルパワーが宿っているのだ。

「さあ行きますよ!ロケット・アームズ!」
義手がロケットランチャーと化し、テンマッドに向かって発射!
「ならばこちらも、ミサイルで対抗よ!」
先程の科学ミサイルを更に発射した!

ドカーン!

相打ちに終わる。義手は華扇の右腕に戻って来た。
「まさかこの技が相打ちになるなんて…」
驚く華扇。
「科学ミサイルを相殺出来た事は、ひとまず褒めるわ。
でもね…、私の科学力はまだまだこんなものじゃないわよ!」
今までは冷静だったが、怒り出したテンマッド。
両肩から機械が出現し…!
そして機械はテンマッドの体を包み込み、機械のアーマーを身につけた!
「この形態になるのもファルアイとの本気の争い依頼ね!
これはテンマッド・サイエンスフォームよ!
さあ、改めて科学力の前にひれ伏しなさい!」
フォームチェンジしたテンマッドが、華扇に向けて電圧光線を発射した!

ドカーン!

「おっと、そうはいかないな…」
サツマイモ色のテスラが、手からロケットを出して電圧光線を防いだ!
「これはリムテスラ・ロケットフォームだ。
鹿児島県のローカルハートの賜物だ」

少し芋臭くなったバトル部屋。
「…華扇、悪いが合体技を出すぞ」
「どうするんですか!」
「お前の義手に、私のミラクルパワーを注ぐ!全てはお前に託す!」
変身分のミラクルパワーを華扇の義手に注入するテスラ。
注入終了後テスラは変身解除され、屠自古に戻ってこの一言を残し気絶。
「頼んだぞ、負けるな…」

華扇は注入されたミラクルパワーを込め、
義手が、ひとりでに組みかわり巨大なレーザー砲と化した!

「さあ行きます!イバラキ・ギガレーザー!」
極太のレーザーがテンマッドに向かって発射された!

(…甘いですね)ニヤリ
そしてテンマッドに命中寸前…!

「…やむを得ないね!科学反射鏡!」
アーマーを捨てたテンマッドが、科学力でアーマーを科学反射鏡に変換し、
極太レーザーを華扇に向けて反射!

ピチューン!

「きゃあああ!」
華扇に命中し、爆発を起こしてレーザーが消失。
砂埃が消え、現れたのは…!

気絶している3人と、余裕で立っているテンマッド。
「やはり私の科学力が勝ちました…!
ヴィオラ様、お先に失礼…!」

テンマッドは出口の扉に向かい、控え室の椅子に座った。
「これでケイオス側の一勝です…!」

【テンマッド・カイマンス:決勝進出!】

一方、気絶した3人が目を覚ました。
「ごめんね…、実力不足だったわ…」
「気にするな…(畜生…!畜生…!)」
「私なんてただのギャグ要因よ…!」

決勝カードの1枠をケイオスに奪われてしまった…!
頑張れミッドヴィリーム

名産奇跡獣道中記、第64話『教授・能楽・月の兎・奇跡獣人!』


  • あらすじ
テンマッドと戦ったテスラ達。
華扇先生の義手が真の力を出し、勝ったかと思いきや、
科学の力の前に敗北してしまう…!


ドレッサ・クロフィー
VS
リムテンツァー
VS
リムラパン
VS
キセキウィザーグロー


「貴方がキセキウィザーグローかしら…」
「ああ。ローカルハート…、それとワールドハードを合体させて出来る、
願いが叶う彗星・クルミパワー彗星を狙ってるんだよな?」
「確かにローカルパワーを有するクルミパワー彗星は一つだけ願いが叶うから、
我々ケイオスは当然狙っているわ。例の件の為ね…」
やりとりしているのは、ナノケイオスのドレッサ・クロフィーと、キセキウィザーグロー。

一方、別の部屋にいた小町はクルミパワー彗星の言葉に反応!
(クルミパワー彗星…!もしかしてあいつか!)

さて再びこちらの部屋にて。
「やっぱりな。だが私もミマとの約束があるから、そうはさせないぜ!行くぞ!」
「超学の力を見せましょう!」
ドレッサとウィザーグローが戦い始めた!

「私も助太刀します!ウィザーグローさん!」
「…私も行くぞ!」
ラパンとテンツァーがウィザーグローを助けようとするが…。

「…手を出すな!私単独で十分だぜ!」
「でも…!」
「…ウィザーグローに賭けてみよう、ラパン」
ウィザーグローの言葉を鵜呑みに出来ないラパンだったが、
テンツァーの一言で思いとどまった。

ウィザーグローとドレッサの戦いは壮絶な戦いに…!
「ミマ様の願いは、私が叶えるんだぜ!」
「私だって、ヴィオラ様の願いを叶えたい!」

そして数時間後。意外な決着に!
「ファイナル・ウィザーグロー・スパーク!」
「ドルフィン・ストロベリー・サザンクロス!」

互いの物凄い必殺技がぶつかった。そして…。

両者気絶。残されたのはテンツァーとラパン。
(…!)
何かを感じたテンツァーは、ラパンにこの一言を残した。
「ラパン、決勝はお前が行け。私は今は行けない」
「え…」
「希望という武器がある限り、きっと勝てるさ…」
「…はい(魔理沙さんの分も頑張ります!)」

【リムラパン:決勝進出!】

ラパンは出口に向かい、
テンツァーは奈良県のローカルハートをラパンに託し、
入口経由でどこかへ…。
「プリンス・セイント、いるんだよな…!」

名産奇跡獣道中記、第65話『仕方ないじゃない!』
余裕があれば次の話も今日投下するかも。


  • あらすじ
ウィザーグローの発言により、ローカルハートとワールドハートの正体が、
『クルミパワー彗星』である事実が判明。
一方試合結果は、ウィザーグローとドレッサが相打ちになり、
テンツァーに道を譲られる形でラパンが決勝へと駒を進めた。
ウィザーグローの意志を受け継ぎ…!


シックールド・エリキザード
VS
リムギリズマ
VS
キセキヨーヨード
VS
レディ・スパイダー


「…私は決勝には行かないわ!」
まさかのシックールドのこの発言で始まったこの戦い。その理由だが…。
「だって私が決勝に行ったら、いつもヴィオラ様やレオーガ様にボコボコにされるんだもん!
後ユアントやソードルにだって…!」

涙目で訴えるシックールド。
すると黄色い仮面を被った少女で、ミラクルアイの一員であるレディ・スパイダーが、
「ならウチ行くわ!」
するとギリズマも。
「そこはこの私しかいないわね!」
更にヨーヨードも。
「いやいや、オイラが行くッス!」
そして、小声のシックールドが一言。
「じゃあ、私が…」
「「「どうぞどうぞ」」」
「行く訳ないじゃない!仕方ないじゃない!」
…こんなやりとりが続いている。全員遠慮状態。

「みんな、ジンギスカン出来たわ!」
ギリズマがキセキジンギスラープのローカルハートを用いてフォームチェンジし、
3人にジンギスカンを振る舞った。
「…ちなみにこれは、シープフォームよ!」
どおりでもふもふ。ジンギスカン食いは数時間続いた。

その最中…。
「なあギリズマはん。ウチらだけで抜け出さへん?
あそこのドアにウチが糸を張るから、ギリズマはんも脱出できるで…」
「ふふふ…。乗ったわ…」
だが丸聞こえ。

「抜け駆けは許さないわ!待ちなさー…」ビターン!
「逃げるのはダメッ…」ビターン!
追いかけようとするシックールド達だったが、蜘蛛の糸で動けない。

「これがウチのやり方や!ほなさいならー!」
スパイダーはドアノブに糸をかけて扉を開いた!

【レディ・スパイダー:決勝進出!】

「嘘やー!何で?」
実はスパイダーが糸をかけたドアは、出口のドアだった。
これにより、スパイダーが強制的に決勝進出。
(オワタ…、ウチ)

一方、内心ほっとしているシックールドだった。


名産奇跡獣道中記、第66話『博麗奥義』。
確かに第2部でもいいかも。


  • あらすじ
打って変わって爆笑展開になったシックールド戦。
ジンギスカンが出る中、レディ・スパイダーが自業自得な勝利を手にした…。


ティアット・ナイント
VS
リムファータ
VS
博麗霊夢
VS
カナ・アナベラル


式神班長ティアット・ナイント。
小さな体ながら、ケイオスにおいてNo.3の座についている。
コックス・ナイントの娘であり、地球では八雲橙と名乗って霧湖中学校に通う。
「まさか私の同級生の橙ちゃんが…!」
ファータが焦燥しつつも、ミマの娘であるカナを守る。

「貴方達は下がってなさい…。私が本気を出すわ…」
霊夢は自らのミラクルパワーを解放して、周囲に超サ●ヤ人の如く紅白のオーラを放つ。
更に白い狐の耳と尻尾が生え、奇跡獣人と似た戦闘形態に。

「むっ…!これはコックス様がおっしゃった『ハクレイノミコ』と呼ばれるミラクルパワー!
これを奪えばヴィオラ様が喜ばれる!」
「力なんて誰にも渡さないわよ。さて…、行くわよ!」

霊夢は颯爽と空へと舞い、ティアットに向かって突撃!
「封魔陣突撃!」
負けじとティアットも長い爪を立てて、霊夢の隙を伺う。
「鳳凰の爪!」

一方ファータとカナは、ただ見守る事しか出来なかった。
そんな中、カナはファータにある物を渡した。
「…これ、私のお母さんとその友達の形見なの。受け取って」
ファータが受け取ったのは緑色と赤色の変わった形のミラクルハート
「私のお母さんのミマ・アナベラルと、お母さんの友達のシンキ・マーガトロイドの形見の結晶よ。
お母さんがミラクルアースに最後に帰った前日に、何故か私の懐にあったわ。
もしかして、お母さんが何度か言ってたミラクルパワーと関係あるのかな?」
ファータはどう答えるべきか分からず、とりあえず笑顔で受け取った。

一方、霊夢は戦闘状態とは言え、徐々にミラクルパワーが減っていった。
一瞬の隙を見逃さなかったティアットは、霊夢に攻撃を仕掛けた!
「青鬼と赤鬼の爪!」
「うわああ!」
隙を見せた霊夢が攻撃を受ける!

「ヴィリーム・ファータ・カルーセル…きゃあ!」
ファータが支援に回るも、ティアットの爪が風を返した。
ファータは吹き飛ばされる!

一気にピンチに陥った。
するとそこに2つの影が!
「霊夢、だらしないわね」
「超音速で駆けつけました!」
現れたのは…!
現れたのは霊夢の母親・先代巫女(幽霊)と、
黒い仮面を被った少女でミラクルアイの一員であるスピード・レイヴン。

「霊夢は下がって、どうやら私が出る番ね」
霊夢とファータとカナの事をレイヴンに預けて、今度は先代巫女が単身でティアットに挑む。

…つもりが霊夢も立ち上がった。
「お母さんに負担はかけさせないわ!」
親子の巫女が、ティアットに挑む。

ティアットも遂に本気になるようで、黒猫のオーラを漂わせて爪が鋼のように硬くなった。
「私の爪が本気にさせたわ…」

いきなりティアットは大技を仕掛け、霊夢も先代巫女の支援を受けて大技を放つ。
「ケイオス・デストロイア・ティアット・メタリック・クロー!」
「夢想封印!」
必殺技で押し合う両者。しばらく互角だったが、やがてティアットが優勢に。

するとファータの能力に目を付けたレイヴンが、自らの仮面を外して正体を明かした。
「バァ。スピード・レイヴンの正体は、新聞記者の清く正しい射命丸でした…。
…と言ってる場合ではないです!さあこうします!」
射命丸は、いきなりファータにスピード・レイヴンの黒い仮面を被せた。
「これで風の力を増幅が可能です。霊夢さんを手助けして下さい!」
「はい!」

仮面を被ったファータは精神を研ぎ澄まし、風を集めて霊夢に放った!
「これが私とスピード・レイヴンさんとの合体奥義です!
ヴィリーム・ファータ・ミラクルアイ・レイヴン・カミカゼ!」
レイヴンの仮面と赤いシンキの形見の宝石が光り、
ファータから放った突風が、霊夢の背中に追い風となって現れた!
更に先代巫女も霊夢を支援し、フルパワーの力を得た霊夢が超必殺技を放つ!
「夢想大転生!」
遂に押し切り、ティアットに直撃!

…だが、ティアットは立ったまま。
「ヴィオラ様、コックス様…」

バタン

ティアットは気絶。霊夢も同時に戦闘状態が解除されて気絶。

先代巫女がファータに話す。
「リムファータ、これをお前に託す。霊夢の分も頼むぞ」
ファータは陰陽玉のような結晶を受け取った。

「頑張ります…、後これはお返しします」
射命丸に仮面を返してスピード・レイヴンに再変身させ、ファータは出口へ向かった。

【リムファータ:決勝進出!】

一方、ティアットの姿を見て動揺しているコックスは…。
「リムファータ、決勝では覚えておけ…!」

名産奇跡獣道中記、第67話『あたいたちの戦い!』
ほのぼの路線。


  • あらすじ
ファータと霊夢達は、ケイオスのティアットと戦う。
先代巫女とミラクルアイのスピード・レイヴンの支援もあり、見事逆転勝利。
霊夢はファータに決勝への切符を譲る。一方コックスは…。


ファルアイ・ドクタック
VS
リムグラース
VS
レトロ・トラック
VS
小野塚小町


「あたい一号!」
「えーと、あたい二号?」
「あたい三号、なのです!」
「にゃーん」
「…逃げやがったな」
なんという事でしょう。争う雰囲気等全くございません。
どうやらファルアイは、宿敵であるテンマッドが決勝進出したと聞き、
決勝進出を自ら辞めたらしい。

「私の発明ショーを、見るのです!」
「わーい発明ショーだー!」
「あたいも楽しみー!」
子供のように楽しむグラースとトラック。

一方小町は、ドレッサ・クロフィー戦のウィザーグローの発言について、真剣に考えていた。
(クルミパワー彗星…。間違いねぇ、あたいの親戚の奴だ…)

するとグラースが小町に声をかける。
「こまっちゃんも、発明ショーに参加しようよ!」
「…そ、そうだな。一緒に楽しんでやるか」

こうしてワイワイガヤガヤと、あたいたちは楽しんだ。
そろそろ誰が決勝に行くべきかについての、話し合いに突入。

そして誰が決勝進出に相応しいかを指差しで発表する事に。
「「「「せーのっ!」」」」

ファルアイ→グラース
グラース→グラース
トラック→グラース
小町→グラース

自分自身も指しているが、全員がグラースを指した。
「やったぁ!あたいだー!」

そして小町がチルノにアドバイス。
「リムグラース。いや、ちーちゃん。
決勝進出したリムファータを支えられるのはお前だけだ。
いいものをやる。持っていきな。あたいにはこれが何だか分からないからな」
小町がくれたのは、死神のような幽霊のようなオーラを放つミラクルハート。
本人はこれが何か知らない(フリをしている)。

(これはあたいがヴィオラとかの相手用の物だったんだ。
相手がいい奴だから、ここはグラースに託すか)
「…ちゃん、こまっちゃん!」
「すまん、寝てた」
「ありがとう、こまっちゃん!」

【リムグラース:決勝進出!】

小町だけではなく、トラックとファルアイからも激励を受け、
意気揚々と決勝へ進むグラースであった。

名産奇跡獣道中記、第68話『娘々狂奏曲』。
2話投下…出来たら投下予定。


  • あらすじ
平和的に決着した、あたいたちの戦い。
グラースが意気揚々と決勝への道を進んで行くのだった。


ユアント・ニャルー
VS
リムブロッケン
VS
リムエスパース
VS
ミセス・ウォッチ


何故か現れないユアント。ブロッケンは退屈そうに頬を膨らませて遊んでいる一方、
「あら、貴方私にそっくりね…」
「奇遇ね。もしかして何か縁でもあるのかしら…」
エスパースとウォッチが偶然にも似ているのに驚き、意気投合している。
所詮他人の空似、と言った所だろうか。

3人がそれぞれを過ごしていると、突如ユアントが壁から登場!
「ご開帳~♪」
ユアントはどんな壁でもすり抜ける能力を持っており、この技が成し遂げられる。

戦闘に突入。エスパースがナイフとトランプを投げると、ウォッチも時計の針を投げて応戦!
「甘いわ~♪そんな攻撃等お見通しよ~♪」
「きゃあ!」
「やめなさい!」
いきなり背面の壁から避難して現れたユアントが、簪でウォッチとエスパースの背中を攻撃!

「今助けるよ!2人とも!」
ブロッケンがエスパースとウォッチを救うべく、ユアントに向かって攻撃!
「あら危ないわね♪隠れないと♪」
ユアントが壁から消え、ブロッケンは壁を崩してしまった!

その後もいたちごっこのような展開が繰り返される。
そしてあの技を使おうと決心したのは、エスパースとウォッチ。
「貴方、あれは出来るかしら」
「ええ、やむを得ないわ」

そして2人はそれぞれの技名を宣言!
「ヴィリーム・エスパース・ワールド!」
「ザ・ワールド!時よ止まれ!」
そう、時間停止である。こうすれば勝ったも同然…、では無かった。

「時間停止は卑怯よね~♪私は時空の壁だってすり抜けられるのよ~♪」
なんとユアントは時空の壁ですらすり抜ける事が出来るのだ。
どうにか2人は攻撃をかわしたものの、先程の時間停止で大幅にミラクルパワーを消耗したようだ。

遂にミラクルパワーが尽きて気絶した2人。
ユアントはブロッケンを翻弄し、とうとう追い詰めた。
そしてとどめを刺そうとブロッケン目掛けて簪を振り下ろそうとした、その瞬間!

「やめろー!せーがー!」
聞こえてきたのは、青娥の娘である芳香の声。
気配を感じて、1人でここまで来たのだ。
そして芳香は涙ながらに語り出した!
「せーが…!せーがが悪人になったら、私どうすればいいんだー!
お父さんが今いない私は…、私は…。
ひとりぼっちに鳴っちゃうじゃないかー!!!」

(ひとりぼっち…)
何かを思ったブロッケンが、優しく芳香をそっと抱きしめる。
するとユアントは…。
「芳香、よく聞きなさい♪貴方はひとりぼっちじゃないわ♪
ヴィオラ様の言う事を聞けば、貴方はずっと私のそばにいられるわ♪」

それに対して芳香は。
「嘘だ!そんなの嘘だー!
サード・テレパスとかいう白い仮面の女の子が言ってたぞー!
『貴方のお母さんはケイオスの配下・ナノケイオスの一員』となー!」

「あの仮面の子が貴方に嘘を吹き込んでいるのよ♪さあ芳香、いらっしゃい♪」
「…」
遂に黙り込んだ芳香。
一方、ブロッケンは破壊してしまう程度の力を溜め込んでいて、
いよいよ必殺技を放つ!
「芳香の言う事が正しいんだよ!
テレパスが誰か知らないけど、芳香を信じてみようよ!
ヴィリーム・ブロッケン・フォーカード!」
4人に分身したブロッケンが、ユアントをくまなく探し、
遂に壁をすり抜ける瞬間を狙って攻撃が命中!

「…どちらが正しいのかしら、貴方達とヴィオラ様…」
この一言を残し、ユアントは気絶。
芳香は涙ぐみながら、気絶しているユアントを抱きしめたのだった…。
「せーが…、またあの頃に戻ろうよ…」

辛うじてブロッケンの能力の暴走は、今回は起きなかったようだ。
ブロッケンはまた1人に戻り、
気絶している3人を振り向かずに決勝への道へと進んで行った…!

【リムブロッケン:決勝進出!】

残された4人は、それぞれの思いが交錯していく…!
(本当にそっくりだったわ…)
(まさか時空の壁まですり抜けるとは…)
(せーが…、私は間違ってないよなー)
(お許し下さい…、ヴィオラ様…)

名産奇跡獣道中記、第69話『満月の気配』。
どうにか出来た。


  • あらすじ
あまりにもそっくりな自分と出会ったエスパースとウォッチ。
途中で芳香が現れ、ブロッケンが最終的に決勝へ…!


ソレット・セレネルフ
VS
リムポイニクス
VS
リムヴォルフ
VS
キセキハクタクルムーン


既に始まっていた試合。
気配が消せるソレットの前にヴィリーム達は苦戦…、しなかった。
「嗅覚と陰陽術てモロバレよ!」
悲しい事に、ソレットの動きは完全にヴォルフに読まれていた。
そしてフルボッコにされるソレット。
これで勝ったも同然!
(ではありません…。あの二人は月に関係がある…!
ならば月のパワーを私がいじって…)

ソレットは試合会場に浮かぶ満月をいじり、怪しい青い満月へ変えた。
すると、ヴォルフとハクタクルムーンに異変が…!

なんとヴォルフとハクタクルムーンが、無言でポイニクスを攻撃し始めた!
2人は虚ろな瞳でポイニクスを見つめ、ポイニクスを集中攻撃!
「おいヴォルフ!ハクタクルムーン!
どうしちまったんだ!」

無言の2人。だが2人は喋る事を封じられていて、
心の中ではこう叫んでいた。
(お願い、ポイニクス…!逃げて…!
私はあの月のパワーに操られていているのよ…!)
(くっ…!あの満月のパワーのせいで、
ポイニクスを無意識に攻撃してしまう…!)

ポイニクスはソレットを狙おうとするが、気配が消えていて攻撃が外れていく。
遂にポイニクスの力が僅かに。
「ヴィリーム・ポイニクス・コロナ!」
最後に放った技は…、宇宙の彼方へ。
「畜生…」
「これで貴方もおしまいね…。後は2人を同士討ちすれば…」
「なんてな」
「えっ」

ドゴーン!

なんとポイニクスは月を破壊した!
それと同時に2人も元に戻った。
「やられた分は全て倍返しだ!
ヴィリーム・ポイニクス・イカロス!」
炎の不死鳥をポイニクスが放った!
ソレットは、過去にヴィオラと対峙した出来事を思いつつ気絶。

それと同時にクレッセパレナーデと慧音が現れ、再びハクタクルムーンと融合した慧音は眠るように気絶。
ヴォルフは慧音の看病に専念する事にし、ポイニクスが決勝へ。

【リムポイニクス:決勝進出!】

「慧音…、敵は取るからな…!」
ポイニクスは慧音達にこう言って、ヴォルフに激励されて出口へ向かった

名産奇跡獣道中記、第70話『幸せと魔法の辞書』。
今日はおまけ付き。うじゃうじゃ。


  • あらすじ
一見弱者に見えたソレットだったが、実は月のパワーをいじる程の能力の持ち主だった!
ポイニクスが月を壊してどうにか勝利したが、ソレットは意味深な思いをしつつ気絶した…!


キャッフィ・オーレッチ
VS
リムハピネス
VS
リムケントニス
VS
ドクター・ブックス


「貴方、魔法使いかしら?」
そう訪ねたのはキャッフィ・オーレッチ。ナノケイオスの一員だ。
「厳密に言うと違うわ。私はミラクルパワーを駆使する戦士…と言った所かしら。
それに貴方もその筈よ。貴方の魔法はミラクルパワーを使っている筈よ」
難しい会話を続けるキャッフィとケントニス。両者が戦闘に突入する瞬間!

「今ウサ!ヴィリーム・ハピネス…」
不意打ち攻撃をキャッフィに仕掛けるハピネス!だが…。
「甘いわー!キャトン・キャッフィ・シャム!」
強烈なキャッフィの魔法に、たまらずハピネスはダウン!

その後戦闘を再開したキャッフィとケントニス。
両者の魔法が激突し、終始互角の展開に!

一方、蚊帳の外状態のブックスは…。
「あ、それそれ…」
徳島県の名産奇跡獣、キセキウズシオドリのローカルハートを使い、
アワオドリフォームの姿で1人虚しく阿波踊り。

それはさておき、遂に互いの必殺技を放ったキャッフィとケントニス!
2人の技が激突した!「キャトン・キャッフィ・スフィンクス!」
「ヴィリーム・ケントニス・マンドレイク!」
キャッフィが放つ砂の猫の魔法と、ケントニスが放つ魔法の草の技がぶつかり、爆発!
そして砂煙が消えた後にドヤ顔で立っていたのは…、なんとドクター・ブックス!
「…我が勝ったぞ!」
一瞬動揺したが誇らしげになったブックス。
実はブックスが勝ったのにはいくつかの偶然が重なったのが理由であった。

  • 偶然その1
技を放った際に、ケントニスが喘息を起こし爆風の威力が抑えられた!

  • 偶然その2
気絶していたハピネスのおかげか、ブックスの爆風被害が抑えられた!

  • 偶然その3
ブックスが阿波踊りをしてたので、微妙に爆風を受ける面積が減った!

  • 偶然その4
ブックスは今朝、納豆を食べた!(違)

何がともあれ決勝進出したブックス。
誇らしげに出口へ向かった。

【ドクター・ブックス:決勝進出!】

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最終更新:2018年11月23日 16:16