一閃。
ミュージックの終了とともにみゆきの放った横薙ぎの刀身が「にわか雨の悪竜」の喉元を的確に捉えます。
悪竜は巨体を悶えさせ、緑の鱗をバラバラと落としていきます。眼をカッと見開き、断末魔の雄叫びを上げながら尾をバタつかせますが、もうこちらに攻撃を仕掛けるような気力は残っていないようです。
悪竜は巨体を悶えさせ、緑の鱗をバラバラと落としていきます。眼をカッと見開き、断末魔の雄叫びを上げながら尾をバタつかせますが、もうこちらに攻撃を仕掛けるような気力は残っていないようです。
「みんなーありがとー!みんなの応援、しっかりと感じるよー!」
わたしは客席、そしてカメラに半ばはしゃぐように手を振ります。
ひなたは胸を張り、みのりは両手でピースサイン、みゆきは刀を仕舞い背中を向けて決めポーズ。
いつの間にか観客も増えており、傘をさした人々がこちらに手を振りかえしてくれています。
悪竜は遂に身動き一つ取れずに地面に横たわり、……そして、いくつか落としていった鱗を置いて、光となって消えていきました。
雨は止み、雲の切れ間から太陽の光が燦々と降り注いでいます。雲は風に流され、どんどん霧散していきます。
ひなたは胸を張り、みのりは両手でピースサイン、みゆきは刀を仕舞い背中を向けて決めポーズ。
いつの間にか観客も増えており、傘をさした人々がこちらに手を振りかえしてくれています。
悪竜は遂に身動き一つ取れずに地面に横たわり、……そして、いくつか落としていった鱗を置いて、光となって消えていきました。
雨は止み、雲の切れ間から太陽の光が燦々と降り注いでいます。雲は風に流され、どんどん霧散していきます。
──アンコール!アンコール!アンコール!……