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抗争激闘編

第1話 運命
マリ「あら…、お気に入りのカップが…。まさか彼に何か…。いや、もうあの人の事は…」
父親「どうしたマリー。カップなどメイドに任せておけ。それより、今度の食事会の事だが…」
マリ「ええ、お父様…」
マリアンヌは靴紐が切れお気に入りのカップが割れ家が瓦解し、不吉な雰囲気を感じた。
ー意識してか、してないのか。ただの偶然なのか。それは遠い日本の方向を見上げていた。
望まない結婚に気分を伏せつつ…。

そんなことはつゆ知らず彼は東北ヒルズでお茶を楽しんでいた。
ベスト10に入った頃、ヒルズでティータイムを楽しむ彼の前にある男が現れた。
この出来事をキッカケに彼の周りには嵐が吹き荒れる事になる。

??「ガーリックトースト…、いやミルドキックと呼ぼうか」
話しかけてきた男は黒いスーツにボサボサの頭。そしてメガネをかけていた。
痩せてもいないが、太ってもいない。髪はストレートでもパーマでもない。
なんとも中途半端に感じられたが気配はただ者ではなかった。
桃尻「私の異名を知っているとは…何者だ?」
男は不敵に笑った。
??「メル・ギブソン…いや還元セールと呼んでくれ」
桃尻「メル・ギブソン…!!」
還元「いや、違う」
桃尻「還元ギブソン…!!」
還元「ヤナギブソンみたいになっとる!!」
桃尻「で、メル・ギブソンが私に何のようだい?」
還元「もういい…。大分裸連合会の事だ…」
聞いた事がある。大分裸連合会、血も涙もない連中で人を人とも思わないらしい。
それに加えて、気に入った人にお姫様抱っこを強要してくるそうだ。恐ろしい。
しかし、彼にとってはまったく関わりがなく、要件が読めなかった。
還元「奴らがこの界隈をその手にしようとしているらしい。力を貸してくれ。奴らにでかい顔をさせられん」
つまり、援軍が必要なわけか。
還元「無論、横浜噛ませ愛好会はお前に手をださん。それに、お前とオレが組めば他の有力者も易々と手を出せんだろ」
桃尻「噛ませ愛好会には何人もの人材がいるとは聞いている。しかし、群雄割拠だな」
還元「大分裸連合会だけじゃない。ダジャレに強い中国地方広島カープ愛好会、ジャッキー村松、エグザクティブ加藤、渡辺の名を操る者、そして暁の騎士。他にも数え切れないぐらいの敵に囲まれている」
名前はどれも聞いたことがある。
気づけば彼の周りは敵だらけだった。確かにこの男と組めばこの上ない力になる。それを断る理由はないだろう。

桃尻「だが断る」
還元「なっ…!?」
桃尻「私も大分裸連合会に興味がある。無論、そいつらだけじゃない。渡辺と言われた男にもな…」
還元はこちらに聞こえる程の舌打ちをした。明らかな敵意をむき出しにし睨みつける。
桃尻「別にお前と敵になろうとは言っていない。だが、誰と組むかはそれからだ」
還元「大した自信だな。後悔するなよ」
彼の選択は後々の抗争に嵐を巻き起こす事になる。
それは遠くない先の話だった。

還元「…、出方を変えるか。味方は多い方がいい」
そう思うと還元は口をつり上げて笑った。

どん「ぶひゃー」

第2話 意図
「これがあたしのスタンド、イエローイエローハッピー。ばよえーんとなりたくないなら、あたしの前から消えるといいよ」
男は逃げるように去っていったた。
覚えてろよ!、といかにもな捨て台詞を吐くとすぐに姿が見えなくなっていった。ため息をつく。
「TOKYOだから楽しみにしてたのに大したことないなー。エグザクティブ加藤も一応常連だって聞いてたのに」
「甘いな」
闘いの終わるのを見計らって一人の男が影から出てくる。
男はサングラスをかけ黒いスーツに身を包み、まるで伯爵のような髭を蓄えている。
落ち着いた雰囲気からすでに初老のようだが、若々しさに溢れていた。
男は長身ではないが、彼女が小柄なため対照的に大きく見え対照的なコントラストを打ち出していた。
「なにをー! 無駄な闘いはするなとか言ってたでしょー!!」
以前からあの程度のレベルを相手にするのは時間の無駄だと言い切っていた。実際、今も面倒だと姿を消していたのだ。
「あたしにばかり押し付けてー」
ぷんぷんと頬を膨らます彼女を微笑ましく見つめた。
「争いの種は刈るのに限る。後々の事を考えればな」
「争いは復讐しか生まないって言ったじゃない」
どちらも言い分は分かっているだけに熱くなる事はなく、自然と会話は止んだ。
元々彼は相手にする気などなかったが。彼女も言い争って勝てる相手ではないと理解していた。

TOKYO CITY中枢。その二人を見詰める一人の男がいた。
「あの二人がそうか…」

「でさー、誰の所行くの? 秘密主義もいいけど、いい加減教えてよ」
「ああ……」
彼は周りを見渡して再び視線を戻す。
「その前に……」
胸元からナイフを取り出し、草藪の影に向かって放り投げる。
その行動には素振りがなくノールックで繰り出された物だった。
「なになに?」
彼女は理解できずただただ驚きの声を上げる事しか出来ない。
彼は表情一つ変える事なく、口を開く。
「いい加減にするんだな」
観念して草藪の影から男が現れる。
「何者だ?」
還元「噂通りの人ですね。私はメル・ギブソン…いや還元セールと呼んでくれ」
「メル・ギブソン…!!」
還元「いや、違う」
「還元ギブソン…!!」
還元「ヤナギブソンみたいになっとる!!」
「で、メル・ギブソンが私に何のようだい?」
還元「何故あなたがこの人と一緒にいるんですか?」
「ちょっと待ったー!!」
状況がよく分からないが自分が置いてけぼりになっている事は分かったので声を荒げる。
還元「なんですか?」
「あたしを置いてきぼりにするなとコノヤロウ」
還元「レディーに挨拶がありませんでしたね。貴方の事はよく承知してますよ」
「ほほう、感心だね。なにあたし有名人? レッドカーペット芸人?」
??「芸人じゃ大したことがないぞ…」
還元「大分裸連合会、隊長イッスン・ポンシーノ。大分の蒼い虎と呼ばれた実力者」
ポン「えっへん」
ポンは偉そうに胸を張る。還元はここでツッコミを入れようと思ったが身の危険を感じてやめた。
還元「わんこそばをいっぱい食べたり、でこぽんを丸飲みしたり、幼女やAV女優を好んだり、好きな投稿者にはセクハラを繰り返すなど数々の伝説を持つという…」
??「それのどこが伝説が詳しく」
ポン「いやいや! もっと色々あるでしょ、暴走族を潰したり、政治家を誘拐したり…」
還元「それはない」
??「禿同」
ポンシーノはちくしょー!!と叫ぶとどこかに走り出してしまった。

還元「待ってくださいよ、何故あなたがここにいるんですか? それに、何故彼女と?」
??「ここで一波乱起きるなら付き合わない手はないだろう」
還元「貴方が無闇に破綻を求めているとは思いません、何か企んでるでしょう」
??「それこそ邪推だな。私は興味ないよ」
そう答えると男は後を追った。後ろ姿を見て還元は考えさせられる。

「なにを考えている…。オドール氏。いや、オドール・テリヤキマックバーガー…」
その様子を見ていた一人の男が近づいてくる。
「あの人が伝説の男ですか」
男は似たような外見と服装をしている。異なるのだが雰囲気が似てるとでも言おうか。
「徳島うどんの会のオドール氏、他とは雰囲気が違うな」
「ラーメンも好きなそうですね。僕は味噌ラーメンが好きですよ」
還元はその言葉に頷く。
「オレは豚骨が好きだ」
何かを企んでいるのは間違いない。
「蕎麦も好きです」
しかし、あの二人が手を組んだとなるとこちらも動かなければならない。
「桃尻はどうした?」
「ああ、彼ですか。動き始めましたよ、面白くなってきましたね」
この男は能力が高すぎる故に楽観視する傾向がある。同等の力を持っているだけに対応に困る。
「私たちも動きましょう」
「焦るんじゃない。早く動いても……。それはお前も痛いぐらい分かっているだろう」
男は顔をしかめて頷く。
「……、もう負けるのは嫌ですからね」
「そういう事だ。相手の出方を分析して動く、それが賢い生き方だ」
奴らの目的を分析しなければ。うかうかしてられないな、そう還元は思いつつ唇を噛んだ。
「だが、行動が活路を開くこともある……」
「いや、それで噛ませなったんやんか! なったんやんか!!」
男は取り乱して還元にもたれる。
「節子…。悪いのは戦争や、俺達やない!!」
「兄ちゃん…」

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最終更新:2009年09月19日 14:31