瞬発力か持続力タイプかを見極める方法
瞬発力タイプのサンプルホース
ダノンプレミアム
ダノンプレミアム
年 | 日 | 場所 | 距離 | レース名 | 時計 | 位置取り | 前半 | 後半 | 上がり | ペース | 場 | 頭 | 着 |
20 | 6.7 | 東京 | 1600 | 安田記念G1 | 1:33.6 | 3-3 | 45.7 | 45.9 | 36.0 | M(-0.2) | 稍 | 14 | 13 |
20 | 4.11 | オー | 2000 | QESG1 | --- | --- | --- | --- | ---- | --- | 不 | -- | 3 |
19 | 11.17 | 京都 | 1600 | マイルCSG1 | 1:33.2 | 4-3 | 47.2 | 45.8 | 34.2 | S(+1.4) | 良 | 17 | 2 |
19 | 10.27 | 東京 | 2000 | 天皇賞G1 | 1:56.7 | 5-5-3 | 59.0 | 57.2 | 34.5 | S(+1.8) | 良 | 16 | 2 |
19 | 6.2 | 東京 | 1600 | 安田記念G1 | 1:32.9 | 9-9 | 45.8 | 45.1 | 34.5 | M(+0.7) | 良 | 16 | 16 |
19 | 4.21 | 京都 | 1600 | 読売マイラーズCG2 | 1:32.6 | 2-2 | 48.5 | 44.1 | 32.2 | S(+4.4) | 良 | 10 | 1 |
19 | 3.10 | 中京 | 2000 | 金鯱賞G2 | 2:00.1 | 3-3-3-3 | 61.0 | 59.1 | 34.1 | S(+1.9) | 稍 | 13 | 1 |
18 | 5.27 | 東京 | 2400 | 東京優駿G1 | 2:23.8 | 3-3-2-4 | 60.8 | 58.3 | 34.6 | S(+2.5) | 良 | 18 | 6 |
持続力タイプのサンプルホース
クレッシェンドラヴ
クレッシェンドラヴ
年 | 日 | 場所 | 距離 | レース名 | 時計 | 位置取り | 前半 | 後半 | 上がり | ペース | 場 | 頭 | 着 |
20 | 7.12 | 福島 | 2000 | 七夕賞G3 | 2:02.5 | 12-11-9-5 | 61.3 | 61.2 | 36.6 | M(+0.1) | 重 | 16 | 1 |
20 | 1.5 | 中山 | 2000 | 中山金杯G3 | 1:59.9 | 16-16-14-15 | 60.2 | 59.3 | 34.9 | S(+0.9) | 良 | 17 | 7 |
19 | 11.10 | 福島 | 2000 | 福島記念G3 | 1:59.5 | 9-9-6-3 | 59.2 | 60.3 | 35.5 | H(-1.1) | 良 | 16 | 1 |
19 | 9.22 | 中山 | 2200 | 産経オールカマーG2 | 2:12.5 | 6-6-7-5 | 61.8 | 58.0 | 33.9 | S(+3.8) | 良 | 10 | 5 |
19 | 7.7 | 福島 | 2000 | 七夕賞G3 | 1:59.7 | 14-12-10-8 | 58.0 | 61.6 | 36.6 | H(-3.6) | 稍 | 16 | 2 |
19 | 4.14 | 福島 | 2000 | オープンL | 1:58.7 | 13-12-4-2 | 57.4 | 61.2 | 36.4 | H(-3.8) | 良 | 15 | 2 |
19 | 3.24 | 中山 | 2000 | 1600万 | 2:00.2 | 9-8-6-6 | 59.9 | 60.3 | 35.6 | M(-0.4) | 良 | 10 | 1 |
19 | 1.6 | 中山 | 2200 | 1600万 | 2:14.3 | 7-7-5-4 | 62.5 | 59.1 | 34.6 | S(+3.4) | 良 | 12 | 3 |
ラップタイムの分類法と基準タイム
超速 | 10.0〜11.0 |
速い | 11.1〜11.5 |
やや速 | 11.6〜12.0 |
やや遅 | 12.1〜12.5 |
遅い | 12.6〜13.0 |
超遅 | 13.1〜 |
距離別 |
m | 前半 | 後半 |
1200〜1400 | 3F | 3F |
1600〜1800 | 4F | 4F |
2000m以上 | 5F | 5F |
芝コース |
瞬発戦 | 32.0〜34.4 |
消耗戦 | 35.7〜 |
ダート短距離 |
瞬発戦 | 〜35.9 |
消耗戦 | 37.3〜 |
ダート中距離以上 |
瞬発戦 | 〜36.4 |
消耗戦 | 37.8〜 |
レースのタイプと求められる能力
スロー | 前半で余力を残しやすく、後半は決め手勝負。多少は距離に不安のある馬でもスタミナを誤魔化して走れてしまう。こうなると距離うんぬんはほとんど意味をなさない |
ミドル | 最も総合的な能力を問われるため実力馬が能力を発揮しやすいレース。どのファクターにおいても上位の力をもつ馬を優先したい |
ハイ | 前半で余力を残しづらく、底力勝負になるため、スタミナの絶対値が高い馬や、底力に秀でた馬がねらい目 |
ペースの判断基準
スローペース | 前半のタイムが後半のタイムより+1.0秒以上遅い |
ミドルペース | 前後半のタイム差がほぼない。または±1.0秒以内 |
ハイペース | 前半のタイムが後半のタイムより−1.0秒以上早い |
瞬発力タイプの特徴
緩急のあるラップに強い
一瞬でローギアからトップギアにできる
11.9-10.8-11.4(イメージ)
前半はゆっくり追走して脚を溜めたいので
スローペースが向く
上り坂と平坦コースは追い風になる
内枠が得意
緩急のあるラップに強い
一瞬でローギアからトップギアにできる
11.9-10.8-11.4(イメージ)
前半はゆっくり追走して脚を溜めたいので
スローペースが向く
上り坂と平坦コースは追い風になる
内枠が得意
瞬発力勝負の一例
2020年11月22日
マイルチャンピオンシップG1のラップタイム
2020年11月22日
マイルチャンピオンシップG1のラップタイム
8F | 7F | 6F | 5F | 4F | 3F | 2F | 1F |
12.5 | 11.0 | 11.4 | 12.0 | 11.6 | 11.0 | 10.8 | 11.7 |
中盤5ハロンのラップが12.0と緩み
その後は11.6→11.0→10.8と瞬時にギアチェンジ
ラスト4ハロンと2ハロンのラップ差は0.8
加速していることから瞬発力勝負になり
このレースでは瞬間的なギアチェンジ力と
加速性能が問われています
その後は11.6→11.0→10.8と瞬時にギアチェンジ
ラスト4ハロンと2ハロンのラップ差は0.8
加速していることから瞬発力勝負になり
このレースでは瞬間的なギアチェンジ力と
加速性能が問われています
持続力タイプの特徴
スタミナが豊富で締まった流れに強い
末脚の持続性が高く重賞レースにも強い
11.6-11.3-11.4(イメージ)
加速しながら追い上げたいので
前半から飛ばしてもOK
ミドル〜ハイペースが向く
下り坂は追い風になる
外枠が得意
スタミナが豊富で締まった流れに強い
末脚の持続性が高く重賞レースにも強い
11.6-11.3-11.4(イメージ)
加速しながら追い上げたいので
前半から飛ばしてもOK
ミドル〜ハイペースが向く
下り坂は追い風になる
外枠が得意
持続力勝負の一例
2019年9月16日
朝日セントライト記念G2のラップタイム
2019年9月16日
朝日セントライト記念G2のラップタイム
11F | 10F | 9F | 8F | 7F | 6F | 5F | 4F | 3F | 2F | 1F |
12.5 | 11.0 | 12.1 | 12.2 | 12.0 | 11.9 | 12.0 | 11.9 | 11.9 | 12.0 | 12.0 |
ペースはほとんど変わらずほぼ一定
いわゆるロングスパート戦である
3歳馬限定の重賞にしてはレベルが高く
このようなレアなラップはほとんど見られないが
このレースではロングスパート力を問われている
ロングスパート力というのは
トップスピードの持続性能と機動力を掛け合わせた能力のこと
特に先行して押し切り好走したリオンリオンは
相当なスタミナがあると見て差し支えないと思います
いわゆるロングスパート戦である
3歳馬限定の重賞にしてはレベルが高く
このようなレアなラップはほとんど見られないが
このレースではロングスパート力を問われている
ロングスパート力というのは
トップスピードの持続性能と機動力を掛け合わせた能力のこと
特に先行して押し切り好走したリオンリオンは
相当なスタミナがあると見て差し支えないと思います
直線が平坦なら→瞬発力タイプが有利
上り坂は→瞬発力タイプが有利
下り坂は→持続力タイプが有利
上り坂は→瞬発力タイプが有利
下り坂は→持続力タイプが有利
馬キャラ判別法
瞬発力タイプ | 後傾ラップの際にパフォーマンスを上げるのが瞬発力タイプ |
持続力タイプ | 前傾ラップの際にパフォーマンスを上げるのが持続力タイプ |
特に競馬初心者の方はこれだけでも覚えておいてください。必ず上達すると思います。
正しいラップタイムの見方
8F | 7F | 6F | 5F | 4F | 3F | 2F | 1F |
12.6 | 11.4 | 12.0 | 12.5 | 11.8 | 10.9 | 10.3 | 11.1 |
スタート→→→→→→→→→→→→→→→→ゴール
上がり2ハロンのラップには、最高速度に達し、日本競馬に必要とされる瞬発力が出ます。
上がり3ハロンは瞬発力または持続力
上がり4ハロンのラップは持続力を反映するのが一般的です。
上がり3ハロンは瞬発力または持続力
上がり4ハロンのラップは持続力を反映するのが一般的です。

上がり最速馬の見分け方
ピンクor赤色→1位
青or水色なら→2位
オレンジ色なら→3位
ピンクor赤色→1位
青or水色なら→2位
オレンジ色なら→3位
上がり最速馬3位以内の馬が好成績のレースで、上がり1位と2位の馬も好成績なら瞬発力戦。
上がりが34.0秒以上かかっているのに、上がり順位が5位以内、つまり、1位と2位の馬に着外が多い場合は持続力勝負
ロングスパート戦になったと判断できる。
ロングスパート戦になったと判断できる。
競走馬の上がり3Fタイムの価値をチェックするポイント
❶同じレースに出走している他馬の上がりとの比較
❷レース全体の上がり3Fラップとの比較
❸レースの上がり3Fラップの推移
❶同じレースに出走している他馬の上がりとの比較
❷レース全体の上がり3Fラップとの比較
❸レースの上がり3Fラップの推移
特に❶は、1頭だけ33秒台の上がりを使い、その他の馬は軒並み34秒台後半以下というような場合は価値が高いが。
34秒0の脚を使っているものの、他馬も34秒台前半の脚を使っているような場合は、そこまで価値は高くならない。
34秒0の脚を使っているものの、他馬も34秒台前半の脚を使っているような場合は、そこまで価値は高くならない。
瞬発力タイプの特徴
一瞬で加速する脚に優れ、タフな流れで沈むタイプ。
日本の競馬はスタートして位置取りが決まると、折り合い重視でレースが進んでいく。
そのため芝レースの約半数はスローペースになります。
一瞬で加速する脚に優れ、タフな流れで沈むタイプ。
日本の競馬はスタートして位置取りが決まると、折り合い重視でレースが進んでいく。
そのため芝レースの約半数はスローペースになります。
騎手がゴーサインを出したときに、どれだけ鋭く加速できるか、ギアチェンジ力が問われる。
折り合い重視で走っているときのラップにあまり意味はなく、仕掛けた後、すなわち全力で走っているときのラップにこそ意味がある。
大半のレースでゴーサインが出るのは残り3Fを過ぎてから、となれば瞬発力を計るには残り2Fのラップで十分ということになる。
その中で、ラスト2Fの合計が22秒台のラップを差し切った馬の瞬発力は価値が高くなります。
持続力タイプの特徴
スタミナが豊富で、締まった流れや大一番など、スピードを持続する脚に優れるタイプ。
スタミナが豊富で、締まった流れや大一番など、スピードを持続する脚に優れるタイプ。
マニュアル自動車のような、徐々にギアチェンジをしながら追い上げていくタイプと言ったほうがわかりやすいかも。
持続力のある馬は先行してこそ持ち味を生かすことが可能。
ポイントは馬群を縦長にできるかどうかである。馬群が密集していると、最後の直線で瞬発力のある馬に差し切られてしまう。
ポイントは馬群を縦長にできるかどうかである。馬群が密集していると、最後の直線で瞬発力のある馬に差し切られてしまう。
いかに縦長の馬群を作って、瞬発力タイプの脚を道中で消耗させるかがカギになります。
穴を狙うなら逃げ先行馬!
ハイペースの逃げ馬は瞬発力がありません。その弱点を補うためには、とにかくハイペースで逃げるしかない。
前半にリードを取ることで、瞬発力タイプの脚を道中で消耗させ、後続を寄せつけずに進むのが勝ちパターンになる。
このような持続力タイプの先行馬は、展開により勝敗を左右されることが少ないうえ、競馬は余程ハイペースにならない限り逃げ先行馬が圧倒的に有利なので、差し・追い込み馬よりも馬券に絡むケースが多いです。
持続型で穴を狙うなら逃げ先行タイプが狙い目になります。
ハイペースの逃げ馬は瞬発力がありません。その弱点を補うためには、とにかくハイペースで逃げるしかない。
前半にリードを取ることで、瞬発力タイプの脚を道中で消耗させ、後続を寄せつけずに進むのが勝ちパターンになる。
このような持続力タイプの先行馬は、展開により勝敗を左右されることが少ないうえ、競馬は余程ハイペースにならない限り逃げ先行馬が圧倒的に有利なので、差し・追い込み馬よりも馬券に絡むケースが多いです。
持続型で穴を狙うなら逃げ先行タイプが狙い目になります。
ラップ用語の基礎知識
1ハロン(1F)
1ハロンは200mのこと。競走馬は1ハロンを概ね12秒程度で走れるといわれています。
1ハロン(1F)
1ハロンは200mのこと。競走馬は1ハロンを概ね12秒程度で走れるといわれています。
前半3ハロン・4ハロン
スタートしてから600mの地点が3ハロン。800mの地点が4ハロン。
後半のラップを比較する場合はその逆から調べてください。
スタートしてから600mの地点が3ハロン。800mの地点が4ハロン。
後半のラップを比較する場合はその逆から調べてください。
5ハロンラップ
先頭を走る逃げ馬が5ハロン=1000mを通過した時点のタイムのこと。
主にマイル戦1600m以上の距離で重視されるタイムである。
この時計が59秒を下回る場合はハイペース。62秒を上回る場合はスローペースになります。
先頭を走る逃げ馬が5ハロン=1000mを通過した時点のタイムのこと。
主にマイル戦1600m以上の距離で重視されるタイムである。
この時計が59秒を下回る場合はハイペース。62秒を上回る場合はスローペースになります。
加速ラップ
最後の3ハロンが12.2→11.9→11.4のように、ゴールへ向けてラップタイムが加速していく状態のこと。
特にスローペースで発生しやすい。
基本的には前有利の流れなので、加速ラップを差し切った馬の瞬発力は信頼できることが多いです。
最後の3ハロンが12.2→11.9→11.4のように、ゴールへ向けてラップタイムが加速していく状態のこと。
特にスローペースで発生しやすい。
基本的には前有利の流れなので、加速ラップを差し切った馬の瞬発力は信頼できることが多いです。
ラップタイムの分け方
❶1000〜1400mの短距離は=前半3F×後半3F
❷1600〜1800mは=前半4F×後半4F
❸2000m以上の長距離は=前半5F×後半5F
長距離のレースでは前後半5ハロンのラップタイムを比較してください。
❶1000〜1400mの短距離は=前半3F×後半3F
❷1600〜1800mは=前半4F×後半4F
❸2000m以上の長距離は=前半5F×後半5F
長距離のレースでは前後半5ハロンのラップタイムを比較してください。
ラップタイムの優先順位
❶2ハロン=瞬発力
❷3ハロン=瞬発または持続力
❸4ハロン=持続力
※❶ほど優先順位は高くなります。
❶2ハロン=瞬発力
❷3ハロン=瞬発または持続力
❸4ハロン=持続力
※❶ほど優先順位は高くなります。
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