激走レンジ
令和版芝コースの馬場レベル表
オール野芝 | 小倉(夏) | 中山(秋) | 阪神(秋) | 新潟 | 中京(秋) | ||
軽い芝 | 東京 | 京都 | 新潟 | 小倉(夏) | 中山(秋) | 阪神(秋) | 中京(秋) |
オーバーシード | 東京 | 京都 | 阪神 | 福島 | 中京 | 中山 | 小倉(冬) |
重い芝 | 阪神 | 中山 | 中京 | 福島 | 京都(冬) | 小倉(冬) | |
非常に重い芝 | 函館 | 札幌 |
オール野芝 ▶︎最も軽い芝で、速い時計が出やすい
軽い芝 ▶︎時計面では野芝に劣るものの、こちらも速い時計が出やすい
オーバーシード ▶︎ケースバイケース
重い芝 ▶︎馬場が重く、時計もかかりやすい
非常に重い芝 ▶︎JRA10場の中で最も重く、時計もかかりやすい
軽い芝 ▶︎時計面では野芝に劣るものの、こちらも速い時計が出やすい
オーバーシード ▶︎ケースバイケース
重い芝 ▶︎馬場が重く、時計もかかりやすい
非常に重い芝 ▶︎JRA10場の中で最も重く、時計もかかりやすい
令和版ダートコースの馬場レベル表
軽いダート | 東京 | 京都 | ||||
重いダート | 札幌 | 函館 | 小倉 | 福島 | 新潟 | 阪神 |
非常に重いダート | 中京 | 中山 |
時計の出方は芝の生育状況によって左右されます。例えば、気温が上がり野芝の生育が旺盛になる初夏〜晩夏は速い時計が出やすく、スピードと瞬発力を求められます。
逆に気温の低い野芝の休眠期・特に冬場は時計がかかりやすくなる。小倉芝の夏開催は野芝のみ、最高レベルの軽い芝になるが、オーバーシードで冬場に行われる開催は時計を要するので、重い芝になることが多く、スタミナとパワーを求められます。
京都の冬開催も同様の傾向がみられることが多い。
京都の冬開催も同様の傾向がみられることが多い。
また、秋開催9〜10月の中山・阪神・中京はオール野芝で行われるため、こちらも軽い芝になります。
※一年を通してオール野芝で開催されるのは新潟競馬場しかありません。
※一年を通してオール野芝で開催されるのは新潟競馬場しかありません。
軽い芝向きのサンプルホースと馬柱
コントレイル

芝質 | 着度数 |
軽い芝 | (6-2-0)0 |
重い芝 | (2-0-1)0 |
最もわかりやすい例として、コントレイルの馬柱を取り上げてみたいと思います。
コントレイルは軽い芝で(6-2-0)と、何度も連対しているように、軽い芝向きの馬キャラである。
自身の上がり最速は33.0なので、これぐらい速い上がりを出せれば、軽い芝で十分通用しますし、キレ負けする心配もないでしょう。
重い芝もこなせるようですが、これは能力が高いからこそできる芸当だと思います。
一度も連対を外したことがないなんて、並大抵の努力では成し遂げられません。
あの名馬キタサンブラックでさえも4着以下になったことがある訳ですから
この馬は相当強かったはずです。
個人的にはもう少し現役を続けてくれれば、重い芝が得意なのか苦手なのかわかるんだけど...
結局わからず仕舞い。コントレイルは4歳で、ジャパンカップG1を最後に引退しています。
重い芝向きのサンプルホースと馬柱
スカーフェイス

芝質 | 着度数 |
軽い芝 | (1-0-0)6 |
重い芝 | (3-3-1)9 |
過去の成績を見ていただければ一目瞭然でしょう、軽い芝だと(1-0-0-6)で、重い芝だと(3-3-1-9)と、明らかに重い芝に偏って良績を残しています。
スカーフェイスは自身の上がり3ハロンが33秒台を下回る、キレ味を問われる瞬発力勝負では一度も勝ったことがない、明らかに重い芝巧者であることがわかります。
※因みに上記の画像は競馬ラボさんからお借りしました。
基本的にズブい馬というのは、速い上がりを出すことができません。だから、軽い芝に出走するとキレ負けしてしまう可能性が高くなるのです。
よって、スカーフェイスの激走レンジは、中山・阪神・中京など、重い芝向きの馬キャラということになります。
夏競馬は函館記念で3着と好走したように、洋芝も合いそう。
負けた馬の次走は大抵人気を落としますから、スカーフェイスのような穴馬が突っ込んでくると波乱を起こします。
気になる方は追跡して追っかけてみてはいかがでしょうか。
ハヤヤッコ

芝質 | 着度数 |
軽い芝 | (1-0-1)1 |
重い芝 | (1-0-0)3 |
ダート質 | 着度数 |
軽いダート | (2-1-0)6 |
重いダート | (2-3-2)6 |
ハヤヤッコの場合
こちらは芝とダートに実績があるため、両方とも比較してみましょう。
こちらは芝とダートに実績があるため、両方とも比較してみましょう。
ハヤヤッコの戦績をよく見てみると・・・中山ダートに限ると(1-3-1-2)と良績が集中しており、連対を外したのは僅か2回だけという激走っぷり、よっぽど得意なんでしょう。
函館記念G3で優勝したように、中山のダートで走れるくらいですから、相当なパワーの持ち主だということが推測できます。
当時の函館記念は相当タフな馬場状態だったので、競馬ファンの皆さんも覚えているはずです。
よって、ハヤヤッコの激走レンジは、洋芝のある函館・札幌や、ダートは中山・東京など、重い芝向きの馬キャラということがわかりました。
意外と簡単でしょう?競走馬の馬柱を見るだけで、簡単に馬キャラが見抜けてしまうのです。
予想手順
❶当該距離での持ち時計を確認する
時計が早くなるほど好都合なのか、時計が遅くなるほど強いのかなど。
時計が早くなるほど好都合なのか、時計が遅くなるほど強いのかなど。
❷その時の着順
例えば軽い芝で、1分06秒3の速い持ち時計があって、その時の着順が1着なら、軽い芝に適性がある可能性が高いでしょう。
例えば軽い芝で、1分06秒3の速い持ち時計があって、その時の着順が1着なら、軽い芝に適性がある可能性が高いでしょう。
❸当該距離での距離実績を確認する
競走馬が出走するレースにおいて、その距離をこなせるかどうか(得意としているか)というのは非常に大切で、適性を見極める以前の前提条件になります。
競走馬が出走するレースにおいて、その距離をこなせるかどうか(得意としているか)というのは非常に大切で、適性を見極める以前の前提条件になります。
それでは予想手順を説明したいと思います。
短距離の場合はスピードの絶対値を問われるので、スピード重視、持ち時計のみでも馬キャラを見分けることは可能です。ただし、距離が伸びるほど走破タイムは道中のペースに左右されるため、タイムでの判断は難しくなります。
その場合は全体の走破時計だけではなく、馬自身の上がり3ハロンのタイムにも注目する必要があります。
短距離の場合はスピードの絶対値を問われるので、スピード重視、持ち時計のみでも馬キャラを見分けることは可能です。ただし、距離が伸びるほど走破タイムは道中のペースに左右されるため、タイムでの判断は難しくなります。
その場合は全体の走破時計だけではなく、馬自身の上がり3ハロンのタイムにも注目する必要があります。
馬キャラ分類表
タイプ | 持ち時計 | 持ち時計記録時の着順 | 当該距離実績 | 適性(馬キャラ) | 期待度 |
❶ | ⭕️ | ⭕️ | ⭕️ | 軽い芝巧者(人気馬に多い) | ▲人気馬が軽い芝をえてそれに応える。穴馬という意味では妙味が薄い |
❷ | ⭕️ | ⭕️ | ✖️ | 軽い芝巧者もムラ駆け(穴をあける) | △走れる軽い芝をえてもムラ駆けだけに、特徴をつかみづらいタイプ |
❸ | ⭕️ | ✖️ | ⭕️ | 重い芝巧者 | ◎一番わかりやすいタイプ。得意条件を得た時にキッチリ変わる |
❹ | ⭕️ | ✖️ | ✖️ | タイプ不明も当該距離では用済み | ---当該距離だけではタイプはわからない |
❺ | ✖️ | ⭕️ | ⭕️ | 重い芝はこなせるけど、軽い芝は未知数 | ×軽い芝初経験の人気馬が飛ぶパターン。こいつを切って穴ねらいも |
❻ | ✖️ | ⭕️ | ✖️ | 重い芝こなすもムラ。軽い芝は未知数 | △②の重い芝バージョン。アテにならないけど、特大ホームランの可能性あり |
❼ | ✖️ | ✖️ | ⭕️ | 極端な重い芝タイプ。ダート馬に多い | ◯走れる箇所は少ないので、条件変わり、1走目が特に狙い目 |
❽ | ✖️ | ✖️ | ✖️ | 消し | ---消し |
馬キャラ分類表②
馬キャラ | 上がり3Fが35秒切ったときの成績 | タイプ | 適性 |
馬キャラi | ⭕️ | a | 時計面でも上がり面でも、軽い芝に最も適性がある |
軽い芝向き | ✖️ | b | 軽い芝に問題ないが、上がり勝負よりも、一貫した速いペースでこそ能力を発揮する |
馬キャラv | ⭕️ | c | 上がり勝負に強いが、高速決着は未知数、ペースアップすると不安あり |
軽い芝未知数 | ✖️ | d | 馬場レベルが低下してこそ、典型的な重い芝巧者 |
馬キャラiii | ⭕️ | e | cが時計勝負に対応できなかったパターン。スローなら軽い芝もこなせる |
重い芝向き | ✖️ | f | 瞬発力はあるけど、テンに行けないタイプ。馬場の後押しがあれば即圏内へ |
上がり3ハロンで馬キャラを見分けるポイント
非常に軽い芝が好走レンジだと判断できるパターン
- 馬キャラ分類表の馬キャラが①または②
- 生粋の軽い芝である・新潟・東京・京都で、上がり34秒前半を切っての好走が多い
軽い芝が好走レンジだと判断できるパターン
- 北海道を除く競馬場で、走破タイムがムネヒロタイムより早い決着での好走が多い
- 上がり34秒台での好走が多い
重い芝が好走レンジだと判断できるパターン
- 阪神・中山芝に良績がある
- 上がり35秒台での好走が多い
- 上がり34秒台で追い込み切れないレースが多い
非常に重い芝が好走レンジだと判断できるパターン
- 馬キャラ分類表の馬キャラが③⑤⑥⑦のうちどれか
- 函館・札幌芝に良績がある
- 上がり36秒以上かかる決着での好走が多い
- 32秒台の上がりを出せる馬は→軽い芝向き
- 33秒台の上がりを出せる馬は→軽い芝向き
- 34秒前半の上がりを出せる馬は→軽い芝向き
- 34秒後半の上がりを出せる馬は→重い芝向き
- 35秒以上の上がりを出せる馬は→重い芝向き