竜と肉食獣 2 903 ◆AN26.8FkH6様
王都を取り囲む城壁の正面門から、青い旗をはためかせた行列が入ってくるのを、誰もが固唾を飲んで見守った。
列は陽光を受けて鈍く煌く機甲鎧を纏った数多の騎士と歩兵、そして彼等に従う機械種の群れで構成され、列の中央にはこれまでに見たことの無い巨大な機械種の甲殻が鎮座ましましていた。
一瞬にして小さな街を一つ滅ぼした古代機械種『アバドン』、その屍骸だ。
甲殻騎士団が誇る危険種排除に特化した緑鉤隊は、半年の死闘ののち、少なからぬ犠牲を出しながらもついにそれを討ち取ったのだ。
最初はひかえめに、そしてだんだんと大きく、最後は大きな歓声となって騎士団を称える声が大きな拍手と共に街中に広がった。
兵士たちの家族だろうか、人々の中から次々に飛び出してきた人たちは、列の中に大事な者を見つけると、飛びついてその無事を喜びあい、またある者は熱い口付けを落とした。
かくいう私も例外ではなく、他の騎士とはやや形の違う面長な兜、飛び出た長い尻尾を覆う奇妙な作りの鎧を見つけると、思わず思考よりも先に体が飛び出していた。
いくら騎士団のいる竜種の数が少なくないとはいえ、あの緑の鱗だけは見間違えようがない。
愛しい恋人は、片目が眼帯で覆われているせいで人相の悪い顔立ちにポカンとマヌケ面を晒しながら、信じられないような顔で呟いた。
列は陽光を受けて鈍く煌く機甲鎧を纏った数多の騎士と歩兵、そして彼等に従う機械種の群れで構成され、列の中央にはこれまでに見たことの無い巨大な機械種の甲殻が鎮座ましましていた。
一瞬にして小さな街を一つ滅ぼした古代機械種『アバドン』、その屍骸だ。
甲殻騎士団が誇る危険種排除に特化した緑鉤隊は、半年の死闘ののち、少なからぬ犠牲を出しながらもついにそれを討ち取ったのだ。
最初はひかえめに、そしてだんだんと大きく、最後は大きな歓声となって騎士団を称える声が大きな拍手と共に街中に広がった。
兵士たちの家族だろうか、人々の中から次々に飛び出してきた人たちは、列の中に大事な者を見つけると、飛びついてその無事を喜びあい、またある者は熱い口付けを落とした。
かくいう私も例外ではなく、他の騎士とはやや形の違う面長な兜、飛び出た長い尻尾を覆う奇妙な作りの鎧を見つけると、思わず思考よりも先に体が飛び出していた。
いくら騎士団のいる竜種の数が少なくないとはいえ、あの緑の鱗だけは見間違えようがない。
愛しい恋人は、片目が眼帯で覆われているせいで人相の悪い顔立ちにポカンとマヌケ面を晒しながら、信じられないような顔で呟いた。
「ロ、ロス?」
「帰ってきたなこの野郎!!」
「帰ってきたなこの野郎!!」
私はそんな彼の顔が愉快で、笑いながらその胸倉を掴んで軽いキスをしてやった。
「お前、どうしたんだその格好…まるでお姫様かなんかみたいだ」
「はっはっは、帰ってきた早々で殴られたいのか?ん?」
「はっはっは、帰ってきた早々で殴られたいのか?ん?」
自分で言うのもなんだが、私は器量は悪くないと思う。
いつも軍装なので皆忘れがちだが、これでもれっきとした妙齢の貴族の娘なのだ。
刺繍だってできるし、ダンスのステップだって軽やかに踏める。
そんな私が髪を結い上げ、上流階級で流行の細いドレスを着こんで微笑めばだな、舞踏会でダンスを申し込みに来る男なんて両手じゃ足らないんだぞ、わかってるのかこの馬鹿。
馬鹿竜は、列に戻りながら、一緒に付き添って歩く私の方をどうしても意識しているらしく、たまにチラチラとこちらに視線を寄越した。
いつも軍装なので皆忘れがちだが、これでもれっきとした妙齢の貴族の娘なのだ。
刺繍だってできるし、ダンスのステップだって軽やかに踏める。
そんな私が髪を結い上げ、上流階級で流行の細いドレスを着こんで微笑めばだな、舞踏会でダンスを申し込みに来る男なんて両手じゃ足らないんだぞ、わかってるのかこの馬鹿。
馬鹿竜は、列に戻りながら、一緒に付き添って歩く私の方をどうしても意識しているらしく、たまにチラチラとこちらに視線を寄越した。
「でもお前…その、そんな胸の開いたドレスなんか……他の男が見るだろうが」
私はこらえきれずに吹き出した。
そわそわと地面を叩く尻尾をハイヒールで踏んづけてやる。
そわそわと地面を叩く尻尾をハイヒールで踏んづけてやる。
「…ッギャッ!」
「どこを見てるんだ?どうせ夜になったら……」
「どこを見てるんだ?どうせ夜になったら……」
ぎゅっと彼の腕を掴んでよりそってやった。まるで恋愛に酔った馬鹿な小娘みたいだ。
「お前にたっぷり見せてやるのに」
「ッんなッ何を言ってッ」
「ッんなッ何を言ってッ」
緑色の鱗の上からでもわかる程赤面した我が婚約者殿は、私の次の台詞で白くなった。
いそがしいこった。
いそがしいこった。
「その前に急いで式をあげないといけないからな。王城から戻ったら結婚式だぞ旦那様?」
「え?」
「え?」
「アルトグラーツェ・イェラ・ドラゴニアン。汝はロスヴィート・ユッカを妻に迎え、良き時も悪き時も、富める時も貧しき時も、病める時も健やかなる時も、共に歩み、他の者に依らず、死が二人を分かつまで、愛を誓い、妻を想い、妻のみに添うことを、神聖なる婚姻の契約のもとに、誓いますか?」
まだフリーズしていたアルの脚を、参列者に見えないように蹴飛ばした。
硬直していた体が、ギクッと一瞬痙攣して、ガチガチの声を絞り出す。
硬直していた体が、ギクッと一瞬痙攣して、ガチガチの声を絞り出す。
「あ、え、は、はい!誓いますッ」
「ロスヴィート・ユッカ。汝はアルトグラーツェ・イェラ・ドラゴニアンを夫に迎え、良き時も悪き時も、富める時も貧しき時も、病める時も健やかなる時も、共に歩み、他の者に依らず、死が二人を分かつまで、愛を誓い、妻を想い、妻のみに添うことを、神聖なる婚姻の契約のもとに、誓いますか?」
「はい、誓います」
「神の御前で神聖なる愛の宣誓は成された。では、誓いの口付けを」
「ロスヴィート・ユッカ。汝はアルトグラーツェ・イェラ・ドラゴニアンを夫に迎え、良き時も悪き時も、富める時も貧しき時も、病める時も健やかなる時も、共に歩み、他の者に依らず、死が二人を分かつまで、愛を誓い、妻を想い、妻のみに添うことを、神聖なる婚姻の契約のもとに、誓いますか?」
「はい、誓います」
「神の御前で神聖なる愛の宣誓は成された。では、誓いの口付けを」
私はゆっくりと目を閉じ、彼に向かって顔を向けた。
おずおずと鱗に覆われた大きな手が、私の顔にかかったベールをゆっくりと捲るのがわかった。
カサカサとした硬い唇が、私の唇に重なる。
ワッと歓声が上がった。
目を開けると、参列者たち、我が両親や兄弟、親戚一同、アルの数少ない同胞達が拍手を送ってくれた。
隣を見ると、なりたてホヤホヤの新米夫は、まだ少し硬直していた。
アルの血筋はこの国でもっとも古く、貴重な竜種だ。
ユッカの当主が、色仕掛けで誑かして取り込んだなどと言われたりもした。
それがどうした。事実だしな。取り込んで何が悪い。
私はどうにも顔が緩むのを抑えられなかった。
おずおずと鱗に覆われた大きな手が、私の顔にかかったベールをゆっくりと捲るのがわかった。
カサカサとした硬い唇が、私の唇に重なる。
ワッと歓声が上がった。
目を開けると、参列者たち、我が両親や兄弟、親戚一同、アルの数少ない同胞達が拍手を送ってくれた。
隣を見ると、なりたてホヤホヤの新米夫は、まだ少し硬直していた。
アルの血筋はこの国でもっとも古く、貴重な竜種だ。
ユッカの当主が、色仕掛けで誑かして取り込んだなどと言われたりもした。
それがどうした。事実だしな。取り込んで何が悪い。
私はどうにも顔が緩むのを抑えられなかった。
「…ど」
「ど?」
「どこでどうなってこんなことになったんだ……」
「ど?」
「どこでどうなってこんなことになったんだ……」
呆然と呟いている隣の声は無視した。
王城へ帰ってきたアルを特急で引っ張って帰ってきて、午後から式が行われ、領主の館を開放して催した祝いの宴は夜まで続いた。
領地の民達も祝いにかけつけてくれ、彼等から雨あられのように祝いの言葉をもらった。
私は始終笑顔で、もうこれだけ笑っていたら一生分の笑顔を使い果たすのではないかと思ったが、対照的に我が夫はやはり呆然と人形劇の繰り人形のようにぎこちない返答を繰り返すばかりで、なるほど半年の布陣でやっと仕留めた大獲物との死闘で磨り減った神経が癒えぬうちに別な意味で神経の磨り減るこんな大イベントが待っていたのではそりゃ疲れるだろう、少しばかり緊張を解いてやろうとせっせと酒を飲ませたところ、あっさり潰れた。
竜種特有の厳つい顔も寝顔は無防備なもので、可愛らしい。
夜もふけ、宴はまだまだ続いているようだったが、私は潰れたアルを引きずって寝室へ下がることにした。
何せ新婚、そして初夜だ。許されるに決まっている。
皆にニヤニヤされたが、そこらへんはしょうがない。
ま、肝心の新郎は酔いつぶれているんだが。
一晩中、無防備に寝ているアルの顔を見てニヤニヤしていようか。
私がそう思っていると、人とは違う薄い瞼が、片方だけぼんやりと開いた。
領地の民達も祝いにかけつけてくれ、彼等から雨あられのように祝いの言葉をもらった。
私は始終笑顔で、もうこれだけ笑っていたら一生分の笑顔を使い果たすのではないかと思ったが、対照的に我が夫はやはり呆然と人形劇の繰り人形のようにぎこちない返答を繰り返すばかりで、なるほど半年の布陣でやっと仕留めた大獲物との死闘で磨り減った神経が癒えぬうちに別な意味で神経の磨り減るこんな大イベントが待っていたのではそりゃ疲れるだろう、少しばかり緊張を解いてやろうとせっせと酒を飲ませたところ、あっさり潰れた。
竜種特有の厳つい顔も寝顔は無防備なもので、可愛らしい。
夜もふけ、宴はまだまだ続いているようだったが、私は潰れたアルを引きずって寝室へ下がることにした。
何せ新婚、そして初夜だ。許されるに決まっている。
皆にニヤニヤされたが、そこらへんはしょうがない。
ま、肝心の新郎は酔いつぶれているんだが。
一晩中、無防備に寝ているアルの顔を見てニヤニヤしていようか。
私がそう思っていると、人とは違う薄い瞼が、片方だけぼんやりと開いた。
「水……」
寝ぼけているのか、枕元に手を伸ばして何かを探している。
自分の寝台と間違えているのかもしれない。アルの寝台周りは独り者の常でゴチャゴチャと色んな物が散らばっている。残念ながら水差しはそこにはないぞ。
私は近くにおいてあった水差しを直接口に含むと、口移しでアルに水をくれてやった。
自分の寝台と間違えているのかもしれない。アルの寝台周りは独り者の常でゴチャゴチャと色んな物が散らばっている。残念ながら水差しはそこにはないぞ。
私は近くにおいてあった水差しを直接口に含むと、口移しでアルに水をくれてやった。
「ブホァッ!!」
盛大に噴出される。
「顔にかかったぞ貴様。そういうプレイか。そうなのか」
「ええええええッちょッ何やってんだお前ッ」
「何やってるも何も、水が欲しいというから水をだな」
「じゃなくて何でそんな格好で、水とか…………あー………」
「ええええええッちょッ何やってんだお前ッ」
「何やってるも何も、水が欲しいというから水をだな」
「じゃなくて何でそんな格好で、水とか…………あー………」
途中からアルの声が小さくなっていった。どうやら思い出したらしい。
「ロス?」
「なあにダーリン?」
「なあにダーリン?」
また噴出された。器官に詰まったらしく盛大に空咳している。
「ゲホッ…あ、あの…ゲフッ……こ、ここは……」
「私と貴様の愛の巣だよダーリン」
「私と貴様の愛の巣だよダーリン」
私の言葉にぐったりと崩れ落ちるアルに、私はニヤニヤしながらのしかかった。
「そういえば感想も聞いてなかったな、ダーリン?」
「か、感想…?」
「か、感想…?」
及び腰になっているアルの白い祝着の胸元、ハンカチーフなどをほどきながら言ってやる。
「私のウェディングドレス姿になんかないのか?」
「アノ、トテモオキレイデス、ロスサン」
「もっと感情込めろ馬鹿竜」
「アノ、トテモオキレイデス、ロスサン」
「もっと感情込めろ馬鹿竜」
アルのシャツに手をかけると、慌てたように私の手を握ってきたが、意に介さずそのままシャツの胸元を開ける。知らない傷が増えていた。
あれだけ傷は増やすなと言っておいたのに。そのまだ治りきっていない傷を舐めてやると、ビクリとアルの体が震えた。
そのまま上に舐めていき、首のエラのヒダを舐める。
あれだけ傷は増やすなと言っておいたのに。そのまだ治りきっていない傷を舐めてやると、ビクリとアルの体が震えた。
そのまま上に舐めていき、首のエラのヒダを舐める。
「…ロスッ」
「ふふッ」
「ふふッ」
竜種は哺乳類じゃないので乳首などがない代わりに、呼吸器官、首のエラや腹の鱗の薄いところが性感帯らしい。色々試してみた成果だ。あ、尻尾の付け根の下のところなんかもだぞ。
個人差があるかもしれんが、竜種を恋人に持つ者は色々試してみてくれ。
私がアルのエラを嘗め回し、腹を撫でていると、アルの手が私のドレスをたくし上げてきた。
下着の上から、指でなぞられる。
押されるとじわりと愛液が下着を濡らしているのがわかった。
個人差があるかもしれんが、竜種を恋人に持つ者は色々試してみてくれ。
私がアルのエラを嘗め回し、腹を撫でていると、アルの手が私のドレスをたくし上げてきた。
下着の上から、指でなぞられる。
押されるとじわりと愛液が下着を濡らしているのがわかった。
「お前だってずいぶんがっついてるじゃないか」
「半年待ったんだ、がっついてなにが悪い」
「口の減らない…ッ」
「半年待ったんだ、がっついてなにが悪い」
「口の減らない…ッ」
うるさい口を塞いでやる。ガサガサした鱗で覆われた口の内部は柔らかな粘液で包まれていて、人と大差ない。ギザギザの鋭い歯の生えた歯茎を舐め、人より長い舌に自分の舌を絡めると答えてきたアルの舌が私の咥内まで入ってきた。
やはりガサガサとした手が、私のドレスの背をまさぐっている。どうやらビスチェの紐が見つけられないようだ。おかしくなって、その手を、紐のある場所まで誘導してやる。
紐は背中じゃなくて脇だ、脇。
もう片手は私の下着に潜り込み、ゆっくりと私の濡れた入り口をなぞり、楽しんでいるようだった。
紐が解け、ドレスの胸元が落ちて乳房が外気に触れた。
アルの手が私の胸を掴んで、やわらかくもみしだいてきた。その鱗の感触を楽しむ。
彼の股間に手を当てると、すっかり硬くなったものが、ズボンの前を押し上げていた。
軽くズボンの前をひっかけ、下着ごと下ろしてやると、人のものとは形の違う、緑がかった肉厚の、凹凸のある巨大な陰茎が飛び出してきた。
軽く握ってやると、先端はもうぬるりと濡れており、先端の穴に軽く爪をたてると私の下でアルが呻いた。
やはりガサガサとした手が、私のドレスの背をまさぐっている。どうやらビスチェの紐が見つけられないようだ。おかしくなって、その手を、紐のある場所まで誘導してやる。
紐は背中じゃなくて脇だ、脇。
もう片手は私の下着に潜り込み、ゆっくりと私の濡れた入り口をなぞり、楽しんでいるようだった。
紐が解け、ドレスの胸元が落ちて乳房が外気に触れた。
アルの手が私の胸を掴んで、やわらかくもみしだいてきた。その鱗の感触を楽しむ。
彼の股間に手を当てると、すっかり硬くなったものが、ズボンの前を押し上げていた。
軽くズボンの前をひっかけ、下着ごと下ろしてやると、人のものとは形の違う、緑がかった肉厚の、凹凸のある巨大な陰茎が飛び出してきた。
軽く握ってやると、先端はもうぬるりと濡れており、先端の穴に軽く爪をたてると私の下でアルが呻いた。
「なあアル……いいか?」
鱗だらけの頬に口付けをしながら、おねだりするように甘い声でささやくと、アルが私を抱きしめてきて、そのまま押し倒された。
「いいも何も、散々人のことを煽っといて、そんな可愛い声出すな」
「そうか、可愛いか?」
「うるさい」
「ん……」
「そうか、可愛いか?」
「うるさい」
「ん……」
脚を大きく開かれ、熱い先端があてがわれた。期待で、私はアルの顔をじっと見る。
大きな質感が、私の中に性急に押し入ってくる。
大きな質感が、私の中に性急に押し入ってくる。
「んんッあ…ッああッ」
半年振りの感触だった。思わず、アルにしがみ付くと、痛いぐらいに抱きしめられた。
いささか性急に腰を動かすアルを見ていると、彼もまた飢えていたんだろう。
そんなところも可愛い。いかんな、いささか母性本能感じすぎかもしれないな。
いささか性急に腰を動かすアルを見ていると、彼もまた飢えていたんだろう。
そんなところも可愛い。いかんな、いささか母性本能感じすぎかもしれないな。
「何…笑ってんだ…ッ」
「別に?」
「お前が、そういう顔すると…ッろくなことがないッ」
「あッや…ッんん…ッいい…ッ」
「別に?」
「お前が、そういう顔すると…ッろくなことがないッ」
「あッや…ッんん…ッいい…ッ」
腰を抱え込まれたまま、アルに激しく突かれて、私は久しぶりの快楽に酔いしれた。
好きな男の腕の中にいることに、思いもよらないぐらい幸せを感じる。
ぐちゅぐちゅと互いの性器がこすれあい、腰をぶつける音が室内に響いた。
太腿や尻に、ガサガサと鱗の感触が当たる。
少し顔を起こすと、アルの大きな性器が私の中に入っては引き抜かれ、引き抜かれては根元まで突き入れられるのが見えた。自分の愛液が糸を引き、泡立ちながらアルの性器にまとわりつくのまで見えた。
好きな男の腕の中にいることに、思いもよらないぐらい幸せを感じる。
ぐちゅぐちゅと互いの性器がこすれあい、腰をぶつける音が室内に響いた。
太腿や尻に、ガサガサと鱗の感触が当たる。
少し顔を起こすと、アルの大きな性器が私の中に入っては引き抜かれ、引き抜かれては根元まで突き入れられるのが見えた。自分の愛液が糸を引き、泡立ちながらアルの性器にまとわりつくのまで見えた。
「アルッアルぅ……ッ」
「ロス……ッもう……ッ」
「ロス……ッもう……ッ」
我ながら甘ったれた声で彼にしがみ付くと、口付けされた。舌が入ってくる。
柔らかく熱いその感触を楽しむ。上も下も彼に犯されて、いっぱいになってしまえばいい。
私はうっとりと、彼が身を震わせて私の中に射精するのを感じた。
アルの尻尾が、ベッドを何度も叩いていた。
柔らかく熱いその感触を楽しむ。上も下も彼に犯されて、いっぱいになってしまえばいい。
私はうっとりと、彼が身を震わせて私の中に射精するのを感じた。
アルの尻尾が、ベッドを何度も叩いていた。
ベッドの中で私とアルはからみあったまま他愛の無い話をしたり、討伐の話を聞いたりしていた。
互いに中途半端に着ていたドレスやシャツはグシャグシャで、いまさら脱いでももう遅かった。
互いに中途半端に着ていたドレスやシャツはグシャグシャで、いまさら脱いでももう遅かった。
「なんで私たちは全部服を脱ぐ前に始めるんだろうな」
「誰かさんが襲い掛かってくるからだと思います」
「またまた。お前が私の魅力に抗えないのが敗因だな」
「全部俺のせいか?!」
「ははは」
「誰かさんが襲い掛かってくるからだと思います」
「またまた。お前が私の魅力に抗えないのが敗因だな」
「全部俺のせいか?!」
「ははは」
イチャイチャと、他人が見たら砂を吐きそうな勢いで絡んでいたんだが、彼の頬に口付けながら、「そういえば、卵がそろそろふ化するんで、間に合って良かったな」
と言うとアルがまた固まった。
と言うとアルがまた固まった。
「卵?」
「行く前に説明したのを忘れたのか?」
「……どうやって作ったかというかどうやって産むとかの説明は全く聞いてないというか、そもそも俺の意思とか意見とかそんなものは」
「なんでそんなものが必要なんだ」
「………………」
「行く前に説明したのを忘れたのか?」
「……どうやって作ったかというかどうやって産むとかの説明は全く聞いてないというか、そもそも俺の意思とか意見とかそんなものは」
「なんでそんなものが必要なんだ」
「………………」
竜種の絶望的な表情を浮かべた顔も、中々に可愛らしいと思う。
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