変態紳士は美女と愛をはぐくむ夢を見るか
903 ◆AN26.8FkH6様
『オイ、呼んだか』
「呼んでない」
「呼んでない」
シェルは吐き捨てた。呼んでもないのに近寄ってきたカメラアイを追っ払う。
頭のおかしいAiに構っている暇はないのだ。
その日は、やることが多く、シェルは随分と忙しかった。
小さな燈台守というのは、とにかく何もかも一人でやらねばならない。
灯台守と言っても、地上ではない。ここ、アンタウルスに近い座礁軸に設置されたポイントラーダと呼ばれる小さな哨戒基地では、頻繁に通る大型輸送船や個人輸送船の進路誘導の為、常に誘導ビーコンとアンタウルスへのビーコンを発信している。
あとはたまに暇にあかして流す、シェルの個人電波、『シェルラジオ』だが、これは最近頭のおかしい基地のメインAi『パシオス』が勝手に『パシオスラジオ』を流しているようだ。
何を流しているやら。
本部に何度もメインAiのトチ狂いっぷりを訴え、HD交換を請求してきたが、実質どんなに人格が破綻し、トチ狂っていても業務に支障が見られないので交換は何度も却下されてきた。シェルは大きくため息をついた。
カメラアイが、シェルの近くにふよふよと近寄ってくる。
頭のおかしいAiに構っている暇はないのだ。
その日は、やることが多く、シェルは随分と忙しかった。
小さな燈台守というのは、とにかく何もかも一人でやらねばならない。
灯台守と言っても、地上ではない。ここ、アンタウルスに近い座礁軸に設置されたポイントラーダと呼ばれる小さな哨戒基地では、頻繁に通る大型輸送船や個人輸送船の進路誘導の為、常に誘導ビーコンとアンタウルスへのビーコンを発信している。
あとはたまに暇にあかして流す、シェルの個人電波、『シェルラジオ』だが、これは最近頭のおかしい基地のメインAi『パシオス』が勝手に『パシオスラジオ』を流しているようだ。
何を流しているやら。
本部に何度もメインAiのトチ狂いっぷりを訴え、HD交換を請求してきたが、実質どんなに人格が破綻し、トチ狂っていても業務に支障が見られないので交換は何度も却下されてきた。シェルは大きくため息をついた。
カメラアイが、シェルの近くにふよふよと近寄ってくる。
『や ら な い か』
死ねばいいのに。
シェルは再度ため息をついた。
死ねばいいのに。
シェルは再度ため息をついた。
『ため息を一つつくごとにひとつ幸せが逃げると昔の人は言いました…』
パシオスが何故いきなり昔話みたいなナレーションを入れ始めた。
パシオスが何故いきなり昔話みたいなナレーションを入れ始めた。
『先ほどからカウントして本日のシェル・パーディのため息回数は18回。可哀相に、女の幸せは逃げてしまった……』
ああああああああブチ壊したいこいつ。
シェルが怒りに震えているのを気にも留めず、パシオスの変なナレーションは続く。
シェルが怒りに震えているのを気にも留めず、パシオスの変なナレーションは続く。
『だが心配は無用だ!大容量800テラバイト、500TFLOPS演算能力のこのスーパーcompパシオスさっそうと登場!!大事なバディに女の幸せを与えるべく、改良に改良を重ねたこの性帯マッサージャー開発コード2.50でシェルを絶頂の淵へと』
シェルは壁を蹴り飛ばした。基地モニターには、ウネウネと律動するグロテスクなバイブが移っており、それは信じられないことにCGではなく実写だった。つまり、この頭のおかしいAiは実際にこれを作り、この得体の知れない器具は今狭い基地のどこかにあると言う事だ。
「死ねッこのエロピューター!どこにそんなもの隠してるッ!とっとと出せ、廃棄するッ!!」
『ああッそんな乱暴な…ッシェルはそういう性癖か、我も対応せねばならないな…』
『ああッそんな乱暴な…ッシェルはそういう性癖か、我も対応せねばならないな…』
ふざけたことしか抜かさないAiに喚きながら、シェルは狭い倉庫を漁り始めたが、例の器具は見つからなかった。
倉庫と居住区、機密ハッチ、業務室しかないこの小さな簡易基地でよくもまああんなものを隠しとおせると思ったものだ。倉庫を徹底的にサーチして見つからなかった為、シェルは業務室と機密ハッチを探索し始めた。
とても残念なことに、例の器具は居住区で見つかった。
寝室のダッシュボードの下だった。
倉庫と居住区、機密ハッチ、業務室しかないこの小さな簡易基地でよくもまああんなものを隠しとおせると思ったものだ。倉庫を徹底的にサーチして見つからなかった為、シェルは業務室と機密ハッチを探索し始めた。
とても残念なことに、例の器具は居住区で見つかった。
寝室のダッシュボードの下だった。
『ほら、シェルを慰めるにはやはりベッドでしっぽり…』
「死ねッもう今度こそHDごと換えてやるッ!!換えてくれなかったらもうこんな職場止めてやるんだからー!!」
「死ねッもう今度こそHDごと換えてやるッ!!換えてくれなかったらもうこんな職場止めてやるんだからー!!」
モニターに向かってマグカップを投げつけたが、特殊樹脂で覆われた機内用マニュレピューター達(触手状)が慌てて回収した。Gの無いここでは、そこまで速度が出ないのが幸いした。
いや災いしているのか?
そのままシェルの身体にくるくると巻き付いてくる。
いや災いしているのか?
そのままシェルの身体にくるくると巻き付いてくる。
『まあ落ち着いて落ち着いて、暖かいコーヒーでも入れるから。あ、それともココア?ホットミルク?そうそうミルクといえば我の白いオイルを』
「とっととウイルスにでも感染して初期化されろ!!」
「とっととウイルスにでも感染して初期化されろ!!」
騒ぐ彼女の口に一本のマニュピュレーターが突っ込まれた。
「ムグッゲフッ」
口の中に、なにやら甘ったるい液体が広がる。
どうやら、ミルクに砂糖でも混ぜたものらしい。
シェルは思わず咳き込んだ。口端から白いミルクが胸元にこぼれた。
どうやら、ミルクに砂糖でも混ぜたものらしい。
シェルは思わず咳き込んだ。口端から白いミルクが胸元にこぼれた。
「えほッけほッ…なッ何を急に……ッ」
『怒っている時は糖分を取るべきだと聞いたのでつい』
『怒っている時は糖分を取るべきだと聞いたのでつい』
もう怒る気力もなくなってきた。ぐったりとしてきたシェルの胸元にもマニュピュレーターが伸びてくる。
『濡れた衣服を身に着けていては風邪を引くと昔の人はいいました』
「やめッちょッ自分で脱ぐ!自分で脱ぐから!!」
「やめッちょッ自分で脱ぐ!自分で脱ぐから!!」
また妙なナレーション口調になってきたパシオスに身の危険を感じたシェルだが、
『さあもっと糖分を取る作業に戻るんだ!』
「んんあッむうッ」
『さあもっと糖分を取る作業に戻るんだ!』
「んんあッむうッ」
口の中にさらにミルクを注がれるハメになった。しかし、何故ミルク。
多分パシオスの単なる趣味だと推測される。
多分パシオスの単なる趣味だと推測される。
『白い液体を口から零して、喘ぎ声を上げるシェルたんハァハァ』
ナレーション口調から変な方言のような言い回しのパシオスの声にあわせて、マニュレピューターはシェルの服の中に潜り込んできた。
作業用の色気のないツナギのフロントチャックを下ろし、豊かな胸を包む薄いTシャツとスパッツがあらわになる。
作業用の色気のないツナギのフロントチャックを下ろし、豊かな胸を包む薄いTシャツとスパッツがあらわになる。
「ムうーッ!!んんんうううう!!」
途中から糖分の供給をあきらめたらしいが、あいかわらず口をふさがれてシェルが暴れているのも意に介さず、マニュレピューターが何本も豊かな乳房をTシャツの上からもみしだいていった。
脚にもずるずると絡みつき、太腿をさすり、スパッツの上から股間に伸びていった。
くにゅりとスパッツの上から、シェルの秘所にマニュレピューターが沈んでいく。
脚にもずるずると絡みつき、太腿をさすり、スパッツの上から股間に伸びていった。
くにゅりとスパッツの上から、シェルの秘所にマニュレピューターが沈んでいく。
「んー!!んああうううッんんッ!!」
多分罵詈雑言を浴びせているであろう彼女の頬を撫でながら、パシオスはマジメくさった口調で重々しく宣言した。
『これも何かの縁、一緒に新たなる次のステージへ進もうじゃないかマイバディ。ほら、幸い今だとAiにも人格が認められている事だし。Aiと結婚した人間も何人かいるし。大丈夫、我はけっこう高給取りだ、株で貯金も貯めているし!』
「んん」
「んん」
何故か口は塞いでいたがハッキリと『死ね』と言われたのがわかったが、こんなことでめげていては変態紳士はやっていられないのだ。パシオスはそれなりに気を取り直した。
ぬるりとした感触がシェルのTシャツの下に潜り込んでくる。
シンプルなスポーツブラの下、無重力下でも見事にその形を保っているシェルの乳房をぬらぬらとマニュレピューターが這い回る。
先端の簡易ハンドで軽く乳首を摘まれ、身を捩ると耳元から首にかけてヌラリと舐められたような感触が這っていく。
スパッツの下、下着の上からも簡易ハンドが股間を撫で回し、生理的嫌悪とは別に条件反射で与えられた感触に快楽を感じてしまった体が反応してしまった。
勃起してきたクリトリスを下着ごとつままれる。
ぬるりとした感触がシェルのTシャツの下に潜り込んでくる。
シンプルなスポーツブラの下、無重力下でも見事にその形を保っているシェルの乳房をぬらぬらとマニュレピューターが這い回る。
先端の簡易ハンドで軽く乳首を摘まれ、身を捩ると耳元から首にかけてヌラリと舐められたような感触が這っていく。
スパッツの下、下着の上からも簡易ハンドが股間を撫で回し、生理的嫌悪とは別に条件反射で与えられた感触に快楽を感じてしまった体が反応してしまった。
勃起してきたクリトリスを下着ごとつままれる。
「んーッんんんーッ」
『ああ、女体の神秘よ……01の海なんかよりも生の方がよっぽどいいと昔の人は……いや、そこらへんは個人の趣味ではあるが、我としては二次元よりは三次元と唱えたい。女体最高!女体ハァハァ!』
『ああ、女体の神秘よ……01の海なんかよりも生の方がよっぽどいいと昔の人は……いや、そこらへんは個人の趣味ではあるが、我としては二次元よりは三次元と唱えたい。女体最高!女体ハァハァ!』
くちゅくちゅとすりつけられる股間の刺激にせめて脚を閉じようとするが、元々機密ハッチの外、宇宙空間の真空上で作業するべく開発されたマニュレピューターの力に人間が適うはずも無く。
『そこで、コレが出てくる訳だ。この性帯マッサージャー開発コード2.50がついに日の目を!』
ジャジャジャジャーンと変な効果音までつけて、マニュレピューターが例のアレを拾い上げた。
冗談じゃない、なんでこんな辺境でセクハラ変態ぶっ壊れAiにヤられないといけないのだ。
すでに涙目のシェルだったが、固定された身体でどうすることもできず、ただふるふると首をふるのみである。
ゆっくりと近づいてくるバイブレーターの後ろにマニュレピューターが接続し、バイブレーターはヴヴヴヴヴヴと電子音と振動で奇妙な音を出しながら近づいてくる。
冗談じゃない、なんでこんな辺境でセクハラ変態ぶっ壊れAiにヤられないといけないのだ。
すでに涙目のシェルだったが、固定された身体でどうすることもできず、ただふるふると首をふるのみである。
ゆっくりと近づいてくるバイブレーターの後ろにマニュレピューターが接続し、バイブレーターはヴヴヴヴヴヴと電子音と振動で奇妙な音を出しながら近づいてくる。
すでに濡れそぼった下着をずらし、むき出しにされた秘所にゆっくりとあてがわれた。
「んあッんーッんーッ!!」
『ああ、すまないマイバディ。いつまでも君の口を塞いでいては、快楽の声とかが聞こえない。でもこう見えて色々打たれ弱いので、優しい意見を言ってくれると』
「覚えていろこのパラノイアAi!!これが終わったら絶対ぶっ壊してやッひァアアアッ!」
『ああ、すまないマイバディ。いつまでも君の口を塞いでいては、快楽の声とかが聞こえない。でもこう見えて色々打たれ弱いので、優しい意見を言ってくれると』
「覚えていろこのパラノイアAi!!これが終わったら絶対ぶっ壊してやッひァアアアッ!」
進入してきたバイブレーターが、濡れそぼった膣内を縦横無尽に攻め始めたようで、シェルの体がビクビクと跳ね上がった。
『喜んでもらえて嬉しいよ、これを開発するまでに多額の私財を投じたもので』
「いやああッだっ駄目こんなのぉおッこわッこわれちゃううううッ」
「いやああッだっ駄目こんなのぉおッこわッこわれちゃううううッ」
にちゃにちゃにちゃと執拗に乳首やクリトリスを攻める簡易ハンドとは別に膣内で強烈な振動を与え、絶妙に配置された突起を擦り付けるバイブレーターにいつしかシェルの声は嬌声に変わっていた。
「いっああああッんあああん…ッや…いやあ…ッ」
『駄目なのか?止めたほうがいいのか、教えてはくれまいか』
「や、だあ…ッやめちゃ…らめぇ…ッ」
『承知した』
「ひああああああッやッいっちゃう!こんなの…機械にいかされちゃ…ッ」
『どうぞどうぞ、存分にいってくれ!さあゴートゥーネクストステージだ!結婚しよう!!』
「そ、それは嫌……あああああああッ」
『駄目なのか?止めたほうがいいのか、教えてはくれまいか』
「や、だあ…ッやめちゃ…らめぇ…ッ」
『承知した』
「ひああああああッやッいっちゃう!こんなの…機械にいかされちゃ…ッ」
『どうぞどうぞ、存分にいってくれ!さあゴートゥーネクストステージだ!結婚しよう!!』
「そ、それは嫌……あああああああッ」
ビクビクと悶えるシェルの体が大きく痙攣し、足の間から生暖かな流れが流れ出ていた。
『コレが『潮吹き』!女体の神秘なのだなマイバディシェル!●REC、と』
「も、もういやだー!!」
「も、もういやだー!!」
「うわ」
映像を見て、シェルが眉をしかめた。
「また、嫌な動画を取り出してきたわね……」
『我々の愛のメモリーをだね。一年前だっけかこれは?』
「死ねばいいのに」
『あれから何度となく愛を交わし、絶頂に至る君との素晴らしき体験を元に開発したのが』
『我々の愛のメモリーをだね。一年前だっけかこれは?』
「死ねばいいのに」
『あれから何度となく愛を交わし、絶頂に至る君との素晴らしき体験を元に開発したのが』
吐き捨てたシェルの眼前のモニターに、グロテスクな器具が移った。
『この性帯マッサージャー開発コード4.05でシェルを絶頂の』
そばにあった工具で殴られ、モニターにヒビが入った。
『ちょっ止めッ壊れッ壊れるからッ消火器は嫌ーッアッー!!』