人外と人間
不思議の国のアリス 白うさぎ×人間♀ パロディ・女性上位
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不思議の国のア○スのパロのようなものですが、主人公は全くの自分なりの設定ですのでよろしくお願いします。
白うさぎ×人間♀ 6-100様
不思議な夢を見た。
まるで現実かと勘違いしてしまうような、それでいて淫美で、切なくて、もう一度見たくなる・・・。
まるで現実かと勘違いしてしまうような、それでいて淫美で、切なくて、もう一度見たくなる・・・。
日曜日の昼下がり。学校が休みで特にすることもないため、マリ子は一人自室で読書をしていた。
兄妹もおらず一人っ子として育ったマリ子は、小さい頃から本を読むことにより寂しさを紛らわしていた。
自分の部屋のドアを閉め、完全に外の音を遮断し、ベッドに潜り込んで本を読みつつ、想像の世界に浸る。
それは、もう高校生になる彼女の身体に染みついて消えない一種の癖のようになっていた。
兄妹もおらず一人っ子として育ったマリ子は、小さい頃から本を読むことにより寂しさを紛らわしていた。
自分の部屋のドアを閉め、完全に外の音を遮断し、ベッドに潜り込んで本を読みつつ、想像の世界に浸る。
それは、もう高校生になる彼女の身体に染みついて消えない一種の癖のようになっていた。
今日の読んでいる本のタイトルは『不思議の国のアリス』。
小さい頃から大好きな本だ。
「あーあ、もしほんとにこんな不思議な体験ができたら、どんなに面白いんだろう・・・。」
また明日から始まるだろうつまらない日常生活と比べては、物語の世界にどうしても惹かれてしまう。
マリ子はふと、ベッドの横の戸棚に視線を移した。
棚のいちばん上には、赤い洋服を来た白うさぎの人形がある。右手には金の懐中時計。そう、不思議の国のアリスに出て来る
白うさぎをモチーフにした人形なのだ。まるで本物のうさぎのような俊敏そうな顔つきでありながら、薄赤い瞳には少年のような幼さも
窺える。
(・・・・・・動けっ!)
マリ子は心の中で念じてみたが、もちろん人形が動くはずがない。ふーっとため息をつき、この夢想癖もなんとかしなきゃなぁなどと思って
いるうち、いつしか眠りについていた。
小さい頃から大好きな本だ。
「あーあ、もしほんとにこんな不思議な体験ができたら、どんなに面白いんだろう・・・。」
また明日から始まるだろうつまらない日常生活と比べては、物語の世界にどうしても惹かれてしまう。
マリ子はふと、ベッドの横の戸棚に視線を移した。
棚のいちばん上には、赤い洋服を来た白うさぎの人形がある。右手には金の懐中時計。そう、不思議の国のアリスに出て来る
白うさぎをモチーフにした人形なのだ。まるで本物のうさぎのような俊敏そうな顔つきでありながら、薄赤い瞳には少年のような幼さも
窺える。
(・・・・・・動けっ!)
マリ子は心の中で念じてみたが、もちろん人形が動くはずがない。ふーっとため息をつき、この夢想癖もなんとかしなきゃなぁなどと思って
いるうち、いつしか眠りについていた。
*
「大変だ、大変だ!急がなくっちゃ・・・!」
「え?!な、なにっ?!」
気がつくと、マリ子は見知らぬ公園にいた。驚くののもつかの間、目の前を走り去った白い小さな生き物に目を奪われる。
たいそう慌てている様子で、転びそうになりながら駆けていく。
赤い服、金の懐中時計。間違いない!
気がつくと、マリ子は見知らぬ公園にいた。驚くののもつかの間、目の前を走り去った白い小さな生き物に目を奪われる。
たいそう慌てている様子で、転びそうになりながら駆けていく。
赤い服、金の懐中時計。間違いない!
「白うさぎだっ!」
認識するやいなや、マリ子は跡を追って走り始めた。
これこそ、彼女が待ちに待っていた幻のシチュエーションである。不思議の国への入り口だ。
認識するやいなや、マリ子は跡を追って走り始めた。
これこそ、彼女が待ちに待っていた幻のシチュエーションである。不思議の国への入り口だ。
「ねぇ、ちょっと待ってよ!」
このチャンスを逃すわけにはいかない。
見失うまいと必死にうさぎを追いかける。
「ああ、まずい!間に合わないぞっ!こりゃ大変だ」
「ねぇ、ねぇったら!そんなに急がなくても・・・待ちなさいよっ!」
このチャンスを逃すわけにはいかない。
見失うまいと必死にうさぎを追いかける。
「ああ、まずい!間に合わないぞっ!こりゃ大変だ」
「ねぇ、ねぇったら!そんなに急がなくても・・・待ちなさいよっ!」
白うさぎは公園を出ると、森の中へと跳ねてゆく。
マリ子は服が汚れるのも気にせず森の中にとびこんだ。
マリ子は服が汚れるのも気にせず森の中にとびこんだ。
*
森の中はうっそうと木が生い茂り、地は雑草で覆い尽くされ、気を抜くと足を取られそうになる。
マリ子の前を行く白うさぎも、あまりの走りにくさに少しスピードが落ちてきた。頑張れば追いつけそうだ。
「急げっ、急げっ。女王様に怒られるっ!」
相変わらず慌てまくっているうさぎを背後から狙うマリ子。
先ほどから自分の呼びかけを無視し続けている白うさぎに、ちょっかいを出してみたいという加虐心が湧いてくる。
ふふ、捕まえたらどんな反応するのかな?よーし、あせらず、もう少しで・・・!
マリ子の前を行く白うさぎも、あまりの走りにくさに少しスピードが落ちてきた。頑張れば追いつけそうだ。
「急げっ、急げっ。女王様に怒られるっ!」
相変わらず慌てまくっているうさぎを背後から狙うマリ子。
先ほどから自分の呼びかけを無視し続けている白うさぎに、ちょっかいを出してみたいという加虐心が湧いてくる。
ふふ、捕まえたらどんな反応するのかな?よーし、あせらず、もう少しで・・・!
「うわっ!!」
(えっ、転んだ?!)
慌てすぎたせいだろうか。白うさぎは木の根に躓き派手につんのめった。
今だ!マリ子は転んで伸びているうさぎを背後から抱きかかえるようにして捕える。
「・・・へっ?!ちょ、ちょっと、なんだい君っ!放してくれっ!」
白うさぎは仰天して素っ頓狂な声をあげ、マリ子の腕の中でジタバタ暴れる。
「ねぇ、お願い、私の話を聞いて!あなたはこれからどこに行くの?どうしてそんなに急いでいるの?」
「そんなことを君に話してる余裕もないんだよっ。いいから放してくれよ!」
「少しぐらいいいじゃない!ねぇ、ちょっと落ち着いてったら」
「だめだめ、こっちだって急いでるんだ!このっ・・・くそっ!放せぇっ」
「・・・・・・ひどい」
まったく自分の話を聞こうとしない白うさぎに悲しくなり、マリ子は腕の力を緩める。途端、うさぎはするりと腕から抜出し、ピョンピョンと数歩マリ子から遠ざかった
かと思うとくるりとこちらを振り向いた。
思いの外すぐに解放されたためか、少し驚いているようだ。まじまじとマリ子の顔を見つめる。
「・・・ふん。いいわよ。早く行けば?」
少しつまらなさそうにふて腐れつつも、うさぎをうながす。
うさぎは何度かこちらを振り返りつつ、無言のまま木の根元にある穴に飛び込んで行った。
慌てすぎたせいだろうか。白うさぎは木の根に躓き派手につんのめった。
今だ!マリ子は転んで伸びているうさぎを背後から抱きかかえるようにして捕える。
「・・・へっ?!ちょ、ちょっと、なんだい君っ!放してくれっ!」
白うさぎは仰天して素っ頓狂な声をあげ、マリ子の腕の中でジタバタ暴れる。
「ねぇ、お願い、私の話を聞いて!あなたはこれからどこに行くの?どうしてそんなに急いでいるの?」
「そんなことを君に話してる余裕もないんだよっ。いいから放してくれよ!」
「少しぐらいいいじゃない!ねぇ、ちょっと落ち着いてったら」
「だめだめ、こっちだって急いでるんだ!このっ・・・くそっ!放せぇっ」
「・・・・・・ひどい」
まったく自分の話を聞こうとしない白うさぎに悲しくなり、マリ子は腕の力を緩める。途端、うさぎはするりと腕から抜出し、ピョンピョンと数歩マリ子から遠ざかった
かと思うとくるりとこちらを振り向いた。
思いの外すぐに解放されたためか、少し驚いているようだ。まじまじとマリ子の顔を見つめる。
「・・・ふん。いいわよ。早く行けば?」
少しつまらなさそうにふて腐れつつも、うさぎをうながす。
うさぎは何度かこちらを振り返りつつ、無言のまま木の根元にある穴に飛び込んで行った。
「あんなところに穴が・・・。不思議の国に繋がってるのかな?」
うさぎは逃したものの、好奇心はまだまだ旺盛だ。
さっそく穴に入ってみようと立ち上がると、足元でチャリンと金属の音がした。白うさぎの懐中時計だ。さっき転んだ拍子に落として忘れていってしまったようである。
大変だ。そのうち時計をなくしたことに気付いて余計にパニックになるんじゃないだろうか。届けてあげよう。
マリ子は金の懐中時計を首にかけると、うさぎの跡を追って穴の中に入って行った。
さっそく穴に入ってみようと立ち上がると、足元でチャリンと金属の音がした。白うさぎの懐中時計だ。さっき転んだ拍子に落として忘れていってしまったようである。
大変だ。そのうち時計をなくしたことに気付いて余計にパニックになるんじゃないだろうか。届けてあげよう。
マリ子は金の懐中時計を首にかけると、うさぎの跡を追って穴の中に入って行った。
*
ドスンッ!と床に叩きつけられた感触に我に返った。
「ここは・・・?」
いたた、と腰をさすりながらあたりを見回す。窓がない大きなホールのような部屋。黒と白のチェック模様のタイル張りの床。部屋の隅にはどう考えても人間は
通れないだろう小さなサイズのドアがある。他に出口は見当たらない。アリスの世界そのまんまである。
「すごい・・・。私ほんとに不思議の国にきちゃったんだ・・・」
感動したのもつかの間、急に言いようのない不安に襲われた。
これからどうすればいいのだろう?
白うさぎは見失っちゃったし、ドアは小さすぎて脱出できそうにない・・・どうしよう?怖い。
早速心細くなり、好奇心だけでここまで来たことを後悔し始める。
「ここは・・・?」
いたた、と腰をさすりながらあたりを見回す。窓がない大きなホールのような部屋。黒と白のチェック模様のタイル張りの床。部屋の隅にはどう考えても人間は
通れないだろう小さなサイズのドアがある。他に出口は見当たらない。アリスの世界そのまんまである。
「すごい・・・。私ほんとに不思議の国にきちゃったんだ・・・」
感動したのもつかの間、急に言いようのない不安に襲われた。
これからどうすればいいのだろう?
白うさぎは見失っちゃったし、ドアは小さすぎて脱出できそうにない・・・どうしよう?怖い。
早速心細くなり、好奇心だけでここまで来たことを後悔し始める。
アリスはこのあとどうしたんだっけ。
マリ子は必死に物語の筋書きを思い出そうとした。
えーと、たしか・・・、そうだ。小瓶に入った液体を飲むんだ。飲むとアリスの身体が小さくなって、外に出られるんじゃなかったかな?
でもこの部屋には何もないし・・・・
「あっ」
振り返ると、先ほどまで何もなかった場所に、忽然と白いテーブルが出現した。テーブルの上には水のような、透明な液体が入った小さなボトルが置いてある。
近付いて手に取ってみると、ボトルには紙切れが括りつけられていた。
「”DRINK ME”。『私を飲んで』・・・」
これを飲めば小さくなれる!
マリ子は迷わずコルクを抜くと、ボトルに口をつけた。
マリ子は必死に物語の筋書きを思い出そうとした。
えーと、たしか・・・、そうだ。小瓶に入った液体を飲むんだ。飲むとアリスの身体が小さくなって、外に出られるんじゃなかったかな?
でもこの部屋には何もないし・・・・
「あっ」
振り返ると、先ほどまで何もなかった場所に、忽然と白いテーブルが出現した。テーブルの上には水のような、透明な液体が入った小さなボトルが置いてある。
近付いて手に取ってみると、ボトルには紙切れが括りつけられていた。
「”DRINK ME”。『私を飲んで』・・・」
これを飲めば小さくなれる!
マリ子は迷わずコルクを抜くと、ボトルに口をつけた。
「・・・。」
あれ?小さくならないな・・・。
それからしばらく待ってみたが、変化が起こる気配は何もない。
もう一回飲んでみようかしら。
それからしばらく待ってみたが、変化が起こる気配は何もない。
もう一回飲んでみようかしら。
今度は、先ほどより多目に飲んでみる。
「げほっ!う~・・・苦い」
「げほっ!う~・・・苦い」
と、その時。
小さなドアがバタン!と開いたかと思うと、白うさぎが部屋の中に飛び込んできた。
「あっ、き、君は」
「うさぎさん!どうしたの?」
「どうしたもこうしたもっ」
相変わらず慌てている。
「君さ、僕の金の懐中時計を知らないかい?どうもさっき穴に入る前に落としたみたいなんだけど。あれがないと時間が分からなくてすごく困るんだ。ねぇ、知らない?」
「あぁ、時計なら持って来たわよ。ほら」
マリ子は首に下げた先ほどの時計を見せる。
「それそれっ!あー助かった、ありがとう」
「ちょっと待って。まだ返すとは言ってないけど?」
マリ子は意地悪くにやりと笑う。途端、白うさぎの顔が強ばった。
「・・・どういう意味だ?今すぐ返してもらおうか」
「どうしよっかなー。・・・そうだ!あなたもこれを飲んでみてよ」
マリ子はボトルを白うさぎに渡す。白うさぎは怪訝な顔でボトルを受け取った。
「僕が、これを?なんでまた」
「さっき飲んだんだけど全然カラダが小さくならないのよ。ちょっとあなたも試しに飲んでみてくれない?そしたら時計返してあげる」
間近に見る白うさぎにマリ子は興味津津だった。
ここですぐに時計を返してしまったら、きっと彼はマリ子に構うのをやめてまたすぐ何処かに消えてしまうだろう。
面倒臭がりながらも自分の要望に応える白うさぎに、マリ子は満足する。
「分かったよ。飲めばいいんだろう」
彼はしぶしぶボトルの口に鼻を近付け、液体の匂いを嗅ぐ。
「っ?!これ、いつもの薬じゃないぞ」
「え?小さくなる薬じゃないってこと?」
「嗅いだ事のない匂いだ・・・」
「なるほどね。じゃぁ、一体どんな効果が表れるのかしら」
「・・・なんだか嫌な予感がするな。まぁいい。僕が飲んだらすぐに時計を返してくれよ?急いでるんだから」
白うさぎは液体を喉に流し込む。
「はい、飲んだ!さぁ時計を・・・って、うわ!」
小さなドアがバタン!と開いたかと思うと、白うさぎが部屋の中に飛び込んできた。
「あっ、き、君は」
「うさぎさん!どうしたの?」
「どうしたもこうしたもっ」
相変わらず慌てている。
「君さ、僕の金の懐中時計を知らないかい?どうもさっき穴に入る前に落としたみたいなんだけど。あれがないと時間が分からなくてすごく困るんだ。ねぇ、知らない?」
「あぁ、時計なら持って来たわよ。ほら」
マリ子は首に下げた先ほどの時計を見せる。
「それそれっ!あー助かった、ありがとう」
「ちょっと待って。まだ返すとは言ってないけど?」
マリ子は意地悪くにやりと笑う。途端、白うさぎの顔が強ばった。
「・・・どういう意味だ?今すぐ返してもらおうか」
「どうしよっかなー。・・・そうだ!あなたもこれを飲んでみてよ」
マリ子はボトルを白うさぎに渡す。白うさぎは怪訝な顔でボトルを受け取った。
「僕が、これを?なんでまた」
「さっき飲んだんだけど全然カラダが小さくならないのよ。ちょっとあなたも試しに飲んでみてくれない?そしたら時計返してあげる」
間近に見る白うさぎにマリ子は興味津津だった。
ここですぐに時計を返してしまったら、きっと彼はマリ子に構うのをやめてまたすぐ何処かに消えてしまうだろう。
面倒臭がりながらも自分の要望に応える白うさぎに、マリ子は満足する。
「分かったよ。飲めばいいんだろう」
彼はしぶしぶボトルの口に鼻を近付け、液体の匂いを嗅ぐ。
「っ?!これ、いつもの薬じゃないぞ」
「え?小さくなる薬じゃないってこと?」
「嗅いだ事のない匂いだ・・・」
「なるほどね。じゃぁ、一体どんな効果が表れるのかしら」
「・・・なんだか嫌な予感がするな。まぁいい。僕が飲んだらすぐに時計を返してくれよ?急いでるんだから」
白うさぎは液体を喉に流し込む。
「はい、飲んだ!さぁ時計を・・・って、うわ!」
ドサッ・・・。
突然、マリ子は白うさぎに覆いかぶさるようにして崩れ落ちてしまった。自分でもわけが分からず慌てて起きようとしたが、体が言うことを聞こうとしない。
(何これ?体が重くって、暑い・・・!)
「はぁ、はぁ・・・っ」
「ちょっと!何だい?!いきなりどうし・・・ッ」
痺れに耐えゆっくりと顔を起こしたマリ子に、白うさぎは釘づけになる。
蒸気し、艶っぽく色づいた頬。潤んだ瞳。小さな口からはか弱く「助けて・・・」とため息が漏れる。
「なっ、どうしたっていうんだ・・・頼んだって無駄だぞ。僕は今から行かなくちゃいけないんだから」
突然のマリ子の痴態にどぎまぎした様子をみせつつも、白うさぎは部屋を後にしようとした。が、
「あぁっ、んん・・・!」
苦しそうに喘ぐ女の声に反応し振り返る。
(あつい、暑い・・・!)
自分がおかしくなっているのは分かっている。でも、体の疼きが止まらないのだ。マリ子は息をいっそう荒くさせながら、もつれる手で着ている服を脱ぎ早くも下着姿
になった。
呆然とこちらを凝視する白うさぎの姿が目に入ったので、こちらからも見つめ返す。
(何これ?体が重くって、暑い・・・!)
「はぁ、はぁ・・・っ」
「ちょっと!何だい?!いきなりどうし・・・ッ」
痺れに耐えゆっくりと顔を起こしたマリ子に、白うさぎは釘づけになる。
蒸気し、艶っぽく色づいた頬。潤んだ瞳。小さな口からはか弱く「助けて・・・」とため息が漏れる。
「なっ、どうしたっていうんだ・・・頼んだって無駄だぞ。僕は今から行かなくちゃいけないんだから」
突然のマリ子の痴態にどぎまぎした様子をみせつつも、白うさぎは部屋を後にしようとした。が、
「あぁっ、んん・・・!」
苦しそうに喘ぐ女の声に反応し振り返る。
(あつい、暑い・・・!)
自分がおかしくなっているのは分かっている。でも、体の疼きが止まらないのだ。マリ子は息をいっそう荒くさせながら、もつれる手で着ている服を脱ぎ早くも下着姿
になった。
呆然とこちらを凝視する白うさぎの姿が目に入ったので、こちらからも見つめ返す。
*
ボトルの中身は媚薬だったようだ。
手を床に付き息を整えようと無駄な努力をしてみる。先ほどより体の疼きが増している。率直に言ってしまえば、足の付け根の、女の部分がじんじんする。
いやだ、どうしよう・・・。
白うさぎが明らかに狼狽した様子でこちらを見ている。
触って欲しい。あそこを。誰にでもいいから。
「ねぇ・・・」
「っ!・・・何?」
ボトルの中身は媚薬だったようだ。
手を床に付き息を整えようと無駄な努力をしてみる。先ほどより体の疼きが増している。率直に言ってしまえば、足の付け根の、女の部分がじんじんする。
いやだ、どうしよう・・・。
白うさぎが明らかに狼狽した様子でこちらを見ている。
触って欲しい。あそこを。誰にでもいいから。
「ねぇ・・・」
「っ!・・・何?」
マリ子は処女だ。未だかつて男に下着姿など見せたことがない。しかし火照る体を少しでも沈ませるには、例え白うさぎの前であっても邪魔な服を脱ぐしかなかった。
はしたない。こんな恰好で私は何を懇願しているんだろう。しかも、こんな、人間でもない動物に!
かすかな理性の中で、マリ子は一瞬冷静になる。しかし、その考えは愚かな性欲を助長するに過ぎなかった。白うさぎに性の処理を手伝わせるなんて、何ていやらしい
こと考えてるんだ、私は・・・!
しかし、ムラムラと湧き上がってくる妖しい感情を、どう処理したら良いのか分からず、羞恥と困惑から涙まで溢れてくる。
「おっ、お願いだから、私を一人にしないで・・・」
白うさぎの不審そうな目つきと、自分との温度差にすら興奮する。
「一人じゃどうにもできそうに、ないの・・・っ!お願い・・・」
マリ子はふらふらと白うさぎに歩み寄ると、きつく抱きしめた。
「助けて・・・」
「うっ・・・く!」
白うさぎがビクッと震える。彼も同じくあのボトルの中身を飲んだのだ。そろそろ身体に変化が起きてもおかしくない。マリ子より飲んだ量は少ないと言っても、身体が小さい分早く薬は
回る。
はしたない。こんな恰好で私は何を懇願しているんだろう。しかも、こんな、人間でもない動物に!
かすかな理性の中で、マリ子は一瞬冷静になる。しかし、その考えは愚かな性欲を助長するに過ぎなかった。白うさぎに性の処理を手伝わせるなんて、何ていやらしい
こと考えてるんだ、私は・・・!
しかし、ムラムラと湧き上がってくる妖しい感情を、どう処理したら良いのか分からず、羞恥と困惑から涙まで溢れてくる。
「おっ、お願いだから、私を一人にしないで・・・」
白うさぎの不審そうな目つきと、自分との温度差にすら興奮する。
「一人じゃどうにもできそうに、ないの・・・っ!お願い・・・」
マリ子はふらふらと白うさぎに歩み寄ると、きつく抱きしめた。
「助けて・・・」
「うっ・・・く!」
白うさぎがビクッと震える。彼も同じくあのボトルの中身を飲んだのだ。そろそろ身体に変化が起きてもおかしくない。マリ子より飲んだ量は少ないと言っても、身体が小さい分早く薬は
回る。
白うさぎはトロンとした目でマリ子を見つめつつも、最後の理性を振り絞っているのか、自分から手を出そうとはしない。
しかし、欲情した女の身体が目の前にあるのだ。時間の問題である。
「っだ、駄目だ、こんな・・・!離して・・・」
眉をひそめ、身体をねじり抜け出そうとするが、マリ子は更に顔を近付ける。自分でも、自分がおかしいのは分かっている。全ては薬のせいだ。そう、薬の・・・。
「ねえ、私を抱いて?」
思った以上に大胆な発言に自分で驚いた。
後ろから耳元で囁かれたせいで、白うさぎはビクビクと面白いぐらい身体を震わせる。
「こっち向いて?会った時から私から逃げてばっかりで・・・そんなに私が嫌いなの・・・?」
「なっ・・・」
動揺する白うさぎをこちらに向かせると、マリ子は唇を押しつけた。とうとう白うさぎもつられるようにして口を開き、マリ子の舌を受け入れる。
「ふ!・・・は、むっ・・・!」
お互い無心で口内をまさぐり合う。熱い息を漏らし、悩ましく再び唇を重ね合う二人の表情は官能そのものであった。
しかし、欲情した女の身体が目の前にあるのだ。時間の問題である。
「っだ、駄目だ、こんな・・・!離して・・・」
眉をひそめ、身体をねじり抜け出そうとするが、マリ子は更に顔を近付ける。自分でも、自分がおかしいのは分かっている。全ては薬のせいだ。そう、薬の・・・。
「ねえ、私を抱いて?」
思った以上に大胆な発言に自分で驚いた。
後ろから耳元で囁かれたせいで、白うさぎはビクビクと面白いぐらい身体を震わせる。
「こっち向いて?会った時から私から逃げてばっかりで・・・そんなに私が嫌いなの・・・?」
「なっ・・・」
動揺する白うさぎをこちらに向かせると、マリ子は唇を押しつけた。とうとう白うさぎもつられるようにして口を開き、マリ子の舌を受け入れる。
「ふ!・・・は、むっ・・・!」
お互い無心で口内をまさぐり合う。熱い息を漏らし、悩ましく再び唇を重ね合う二人の表情は官能そのものであった。
*
白うさぎも興奮しているのは明らかだった。初めのうちはおずおずとしていた仕草を見せていたものの抑止が効かなくなってきたのか、先ほどからマリ子の体中を舐め回している。
そのうちマリ子の方が我慢できなくなり、
「ねぇ、ちょっと待って」
パンツに手を掛けると腰をくびらせ下着を脱ぎ出した。白うさぎは熱のこもった面持ちで、マリ子の今まで隠されていた部分に目を落とす。
マリ子は仰向けに寝転がると、自分の秘所に彼の手を導いた。相手はなされるがまま、そこに手をあてる。
「ぁっ・・・」
ぐっしょりと水びだしの膣に、白うさぎの指が一瞬とまどうも、おそるおそる押し入ってくる。
そのうちマリ子の方が我慢できなくなり、
「ねぇ、ちょっと待って」
パンツに手を掛けると腰をくびらせ下着を脱ぎ出した。白うさぎは熱のこもった面持ちで、マリ子の今まで隠されていた部分に目を落とす。
マリ子は仰向けに寝転がると、自分の秘所に彼の手を導いた。相手はなされるがまま、そこに手をあてる。
「ぁっ・・・」
ぐっしょりと水びだしの膣に、白うさぎの指が一瞬とまどうも、おそるおそる押し入ってくる。
ああ、私、犯されるんだ、さっきまで追いかけてたうさぎさんに。秘所をまさぐられながら、どうしようもない背徳感からマリ子はこっそり眉をひそめる。
指は幾度か抜き差しを繰り返すと、とうとうマリ子の良いところを探し当てた。
「あぁっ!」
堪らず声を上げ首を振り、更に泣きそうに眉をしかめる。
「やっ、やだ!あっ、そこっ!」
指の動きは止まらない。白うさぎは何かに取りつかれたかのように、息を荒げ真剣にそこばかりを擦りあげる。
指は幾度か抜き差しを繰り返すと、とうとうマリ子の良いところを探し当てた。
「あぁっ!」
堪らず声を上げ首を振り、更に泣きそうに眉をしかめる。
「やっ、やだ!あっ、そこっ!」
指の動きは止まらない。白うさぎは何かに取りつかれたかのように、息を荒げ真剣にそこばかりを擦りあげる。
うさぎさんっ!
心の中で相手の名を叫ぶ。
集中的な攻めに、快感のあまり腰と足ががくがく震える。
「も、ダメだよ!やめっ!おねが・・・っ」
これ以上刺激されたらイってしまう・・・。
集中的な攻めに、快感のあまり腰と足ががくがく震える。
「も、ダメだよ!やめっ!おねが・・・っ」
これ以上刺激されたらイってしまう・・・。
*
途端、指が引き抜かれる。
「・・・!」
なんで?
少し驚き白うさぎを見ると、彼はうわごとの様に一人で呟いていた。
「これが終わったら、早く女王様のもとへ行かなきゃ・・・」
「・・・!」
なんで?
少し驚き白うさぎを見ると、彼はうわごとの様に一人で呟いていた。
「これが終わったら、早く女王様のもとへ行かなきゃ・・・」
「え・・・?」
思わず声が出てしまった。
ここまで来て何言ってるの?!
マリ子の顔からサッと血の気が引く。と同時に、心の底から嫉妬のような怒りが湧いてきた。
思わず声が出てしまった。
ここまで来て何言ってるの?!
マリ子の顔からサッと血の気が引く。と同時に、心の底から嫉妬のような怒りが湧いてきた。
そういえば、この白うさぎはどうしてさっきから、私に何も関心を示さないかのように振舞うんだろう?
媚薬が無かったら、私のこと、何とも思ってくれないのかな?
私は、こんなに、あなたに気を引かれてるって言うのに・・・!
媚薬が無かったら、私のこと、何とも思ってくれないのかな?
私は、こんなに、あなたに気を引かれてるって言うのに・・・!
マリ子はそばにあった先ほどのボトルをひっつかむと
「うっ!何するんだっ、やめっ・・・!」
「薬が足りないのよっ」
驚き抵抗する白うさぎの口に無理やり押しあて媚薬を流し込んだ。そのままキスをし、口をふさぐ。
観念したのか白うさぎは大人しくなり、大きな赤い目を泣きそうに歪ませつつも、ごくり、ごくりと大量の液体を少しずつ嚥下した。
飲み干したのを見届けると、マリ子は白うさぎのズボンを脱がしにかかる。
「・・・っはあ・・・やめてくれ・・・」
「私を・・・好きになってよ」
口では抗っているが、体はほとんどされるがままである。
「駄目なのに・・・僕には、これから仕事が・・・」
ひとりで頭を抱える白うさぎを横目に、大きく勃ちあがった自身を迷わずくわえる。
「あっ!やっ!」
白うさぎが今までにない声をあげた。マリ子は構わず頭を上下に動かす。
「ハッ、駄目っ、おかしくなっ!・・・あっ!」
とたん腰が抜けたように座り込んだが、グッと顎を引いて耐えている。半開きの口元からは「うっ、うっ」とうめき声を漏らし、長い前歯がのぞいている。
「おかしくなってよ・・・私のことで頭の中をいっぱいにして!」
下から見上げると、うつむいていた白うさぎと目が合った。大きな目にまぶたが半分ほどかぶさり、ウットリとした表情をしている。ついさっきまで理性と
欲望の葛藤に悩まされていたが、欲望が勝利したのだろうか。
亀頭を吸い上げてやると、ひときわ切ない声をあげ、手を伸ばし、マリ子の髪の毛を掴んできた。声もうって変って色を含んできた。
いったんモノから口を離した時、白うさぎはマリ子の肩に手を掛けぐっと押し倒した。
「うっ!何するんだっ、やめっ・・・!」
「薬が足りないのよっ」
驚き抵抗する白うさぎの口に無理やり押しあて媚薬を流し込んだ。そのままキスをし、口をふさぐ。
観念したのか白うさぎは大人しくなり、大きな赤い目を泣きそうに歪ませつつも、ごくり、ごくりと大量の液体を少しずつ嚥下した。
飲み干したのを見届けると、マリ子は白うさぎのズボンを脱がしにかかる。
「・・・っはあ・・・やめてくれ・・・」
「私を・・・好きになってよ」
口では抗っているが、体はほとんどされるがままである。
「駄目なのに・・・僕には、これから仕事が・・・」
ひとりで頭を抱える白うさぎを横目に、大きく勃ちあがった自身を迷わずくわえる。
「あっ!やっ!」
白うさぎが今までにない声をあげた。マリ子は構わず頭を上下に動かす。
「ハッ、駄目っ、おかしくなっ!・・・あっ!」
とたん腰が抜けたように座り込んだが、グッと顎を引いて耐えている。半開きの口元からは「うっ、うっ」とうめき声を漏らし、長い前歯がのぞいている。
「おかしくなってよ・・・私のことで頭の中をいっぱいにして!」
下から見上げると、うつむいていた白うさぎと目が合った。大きな目にまぶたが半分ほどかぶさり、ウットリとした表情をしている。ついさっきまで理性と
欲望の葛藤に悩まされていたが、欲望が勝利したのだろうか。
亀頭を吸い上げてやると、ひときわ切ない声をあげ、手を伸ばし、マリ子の髪の毛を掴んできた。声もうって変って色を含んできた。
いったんモノから口を離した時、白うさぎはマリ子の肩に手を掛けぐっと押し倒した。
*
「やぁっ!んぁ!もっとぉ・・・っ!」
まさかこれほどまで強力な媚薬だとは。感じすぎて、気持ちよくて、涙が止まらない。
可哀想に、マリ子の倍ほどの量の媚薬を飲まされた白うさぎは、苦しそうに腰を激しく動かしている。
「うさぎさんっ、あっ・・・、私のこと、好きになったっ・・・?」
「はあっ、うん・・・!あぁっあっ!・・・」
余裕がなく、コクコクと必死で首を振る白うさぎの姿に愛液が溢れる。
「嬉しい・・・」
思わずキュ・・・と締め付けると、
「ふあぁっ!だめだーっ!」
ポロポロ涙をこぼしながら、白うさぎがマリ子にしがみついてきた。もはや射精寸前なのだろう。
「いいよ・・・来て?」
「うっ、んく・・・ふっ」
白うさぎは今にもイきそうになるのをこらえ、更なる高みへと突き上げを早くしていく。
「名前・・・くっ・・・なんていうのっ・・・?」
「えっ」
突然の思いもしない質問に、マリ子は我が耳を疑う。
うさぎさんの方から私に質問をしてくれてる・・・。顔にカッと血が昇る。
「ま、マリ子・・・」
喘ぎ声の、半分ほどの大きさの声しか出なかった。
それでも、聞きとって貰えた。
可哀想に、マリ子の倍ほどの量の媚薬を飲まされた白うさぎは、苦しそうに腰を激しく動かしている。
「うさぎさんっ、あっ・・・、私のこと、好きになったっ・・・?」
「はあっ、うん・・・!あぁっあっ!・・・」
余裕がなく、コクコクと必死で首を振る白うさぎの姿に愛液が溢れる。
「嬉しい・・・」
思わずキュ・・・と締め付けると、
「ふあぁっ!だめだーっ!」
ポロポロ涙をこぼしながら、白うさぎがマリ子にしがみついてきた。もはや射精寸前なのだろう。
「いいよ・・・来て?」
「うっ、んく・・・ふっ」
白うさぎは今にもイきそうになるのをこらえ、更なる高みへと突き上げを早くしていく。
「名前・・・くっ・・・なんていうのっ・・・?」
「えっ」
突然の思いもしない質問に、マリ子は我が耳を疑う。
うさぎさんの方から私に質問をしてくれてる・・・。顔にカッと血が昇る。
「ま、マリ子・・・」
喘ぎ声の、半分ほどの大きさの声しか出なかった。
それでも、聞きとって貰えた。
「マリ子――可愛いよ・・・っ!」
「あっ!そんな!うさぎさんっ!だめえええ!」
「マリ子っ!好きだ!マリ子ぉ・・・っ!!」
*
「っくくく・・・まさかこうも上手く行くとはニャァ・・・」
激しい行為の末に果て、ぐったりと折り重なった二人を扉の向こうに確認すると、チェシャ猫はほくそ笑んだ。
「白うさぎの奴、目が覚めたらなんて後悔するだろうニャ?楽しみだニャー!」
激しい行為の末に果て、ぐったりと折り重なった二人を扉の向こうに確認すると、チェシャ猫はほくそ笑んだ。
「白うさぎの奴、目が覚めたらなんて後悔するだろうニャ?楽しみだニャー!」
人間と、不思議の国の住人が交わるなど前代見聞。なんと興味深い暇つぶしが出来たことだろう。もちろんハートの女王様には秘密にしておくつもりだ。
「くくくく・・・」
ボトルの中身を媚薬とすり替えた犯人であるチェシャ猫は、尻尾を消し、体を消し、顔を消し、しかし三日月形の口元だけは残して、いつまでもニヤニヤと笑っていた。
「くくくく・・・」
ボトルの中身を媚薬とすり替えた犯人であるチェシャ猫は、尻尾を消し、体を消し、顔を消し、しかし三日月形の口元だけは残して、いつまでもニヤニヤと笑っていた。
*
「・・・!」
マリ子はガバッとベッドから跳ね起きた。汗をびっしょりかいている。
今のは・・・夢・・・。
夢にしては信じられないほどリアルで、感覚的だった。心なしか体に行為の余韻が残っている気もする。
マリ子はガバッとベッドから跳ね起きた。汗をびっしょりかいている。
今のは・・・夢・・・。
夢にしては信じられないほどリアルで、感覚的だった。心なしか体に行為の余韻が残っている気もする。
そうだ、うさぎさん・・・。
戸棚に目をやると、夢の中に出てきたままの白うさぎがこちらを向いて座っていた。
あの赤い大きな目に見つめられながら、私は・・・。
思い出すだけで体が熱くなる。
マリ子はもう一度夢の続きが見たくなり、再び布団をかぶった。
あの赤い大きな目に見つめられながら、私は・・・。
思い出すだけで体が熱くなる。
マリ子はもう一度夢の続きが見たくなり、再び布団をかぶった。
Fin.