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  • Night of the Living Dead

二次元キャラバトルロワイアル

Night of the Living Dead

最終更新:2011年09月17日 21:28

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だれでも歓迎! 編集

Night of the Living Dead ◆0H3hDvKVAc


 何が何だかわからない……
 翠星石は、己の身に降りかかった出来事を何一つとして理解できていなかった。

 キモオタに撃たれた腹部がどれほど悲惨な惨状を呈していたのか。
 ソーヤーの手によって切開された頭部がどのような状態になっていたのか。
 二人の手によって宛ら人体模型のように内部構造を露出させられたはずの身体が、何故治っているのか。
 そして、何故自分の眼球が消失しているのかすらも、翠星石には分かるはずも無かった。

(と、とにかく何処かへ逃げるですぅ! あんな酷い目には二度と遭いたくないですぅ!)

 押し寄せる混乱の荒波の中で、恐怖に後押しされてそんな思考が浮かび上がる。
 だが、視力の欠損というハンデを背負ってしまった翠星石にとって、それを行動に移すのは容易ではない。
 どこに何があるのか。安全な場所へほどうやって行けば良いのか。
 五感の一つを断たれた翠星石は、残る感覚だけでそれを判断しなければならない。

(……これは、どういう事ですぅ?)

 真っ先に情報を得たのは触覚だった。
 顔を初めとして、全身から感じるのは、吹き付ける風の感覚。
 初めは急に風が強くなったのかと錯覚したが、三半規管がその誤りを正した。

(この乗り物にでも乗っているような感じ……。動いているのは翠星石の方ですぅ!)

 自分の感覚を信じる限り、翠星石はどこかへ運ばれているという事になる。
 何故、どうやってと疑問が浮かぶが、ここ数時間の内に数々の非日常的現象を体験してきて翠星石のキャパシティーは限界に達しており、その疑問は遥か彼方へ押しやられた。

(とにかく問題なのは、コレがどこへ向かっているかですぅ。またアイツに会うような事になったら――)

「待ち………落ち着……話を………いて……」

「ひっ!
 ……今のは後ろから聞こえたですぅ。
 ま、まさか翠星石を追ってきてるですか!? だったらこのまま……」

 行く手に待つ不安は、目先に迫る恐怖によってかき消された。
 背後の声から遠ざかりたいという気持ちで頭を満たし、手探りで前を目指す。
 一歩でも進もうと、身体を起こして立ち上がりかけ――

「きゃっ! いきなり何なんですか!」

 何の前触れも無しに身体に横向きの力がかかり、翠星石はバランスを崩して再び倒れた。
 なにが起こったのかと驚きを口に出すが、その表情は次第に思案に耽る様子に変わる。

「あれ? もしかして、さっきのは……」

 先程の転倒で痛めた左肩の痛みも気にならない様子で翠星石はそう呟く。
 足元が引っ張られるような感覚。前ではなく、側面から感じる風の感触。どこか違って聞こえる背後の声。
 つまり――

「進む方向が変わったんですか? 今度はどこに……
 ま、まあいいですぅ。近付いてる訳では無いみたいですし」

 翠星石の与り知らぬ事だが、彼女の体を運んでいるベアリングロードはE-5に入った所でT字路に突き当たり、左右どちらかに進むしかなかったのだ。
 背後から途切れ途切れに聞こえてくる声も、角を曲がった事によって反響が変わり、遠近感が掴みづらくなっている。
 だが、相変わらず声の主は翠星石を追いかけている様子で、さらに言えば、その声はだんだん近付いている。
 ここでもまた翠星石は逃走を優先させ、その他の事項は切り捨てる。

「……て、恐………くて……――っ!
 ……な…………かり…………いの…………ないぞっ!」

 移動が始まってからどれくらい経ったのか、翠星石に確かめるすべは無かったが、前に比べてその声は音量を増し、近くから聞こえるようになっている。
 このままでは追いつかれるのもそう遠くは無いだろう。
 そう考えた翠星石だったが、頭の片隅でふと小さな疑問が沸き起こる。
 ――声は大きくなっているはずなのに、何故以前と似た途切れ具合になっているのか?

(……思いつく理由なんてそんなに無いですぅ。
 向こうの喉が枯れてきているのか、そうでなければ別の音が――)


 ――聞こえた。


 人の声とは異なる、地に響く重低音が何処かから聞こえてくる。これが干渉して、呼びかけが聞き取りづらくなっていたのだろうか。
 何の音かはわからない。だが聞いたことが無いと言うわけでもない。
 むしろ日常生活でよく耳にするような音だとは思うものの、翠星石はなかなかその正体に思い当たらない。
その音の発生源が何処なのかも、翠星石には判断が付かなかった。ただ近づいているのが分かる位で――

「――ま、まずいですぅ! いつの間にか追っ手が増えてたですぅ!
 ど、どどどどうすればいいですか!? い、痛いのはもう嫌ですぅ!」

 幾度目かの混乱状態に陥った翠星石は、相手の呼びかけを聞く余裕を失い、ただ逃げなければという一心だけで動き続ける。
 逃げ続ければ、いつか助かる。
 助けの手が差し出される。
 ――そう、信じているかのように。
 思い浮かべるのは一人の男。彼女自身は知らない事だが、その人物も自身と同じくこの殺し合いの場に集められている。
 白饅頭だ何だとからかってはいたものの、こんな状況でその男を思い浮かべてしまうのはどうしてだろうか。

「うぅ……会いたいですぅ……」

 会いたい。
 助けてほしい。
 このどうしようもなく最悪な状況から抜け出したい。
 そんな感情が頭の中を渦巻いていた。


「止ま………のまま進……ら………られる……」


 ――だからなのだろう。
 ――背後の呼びかけが途中から違う内容になっていた事に今まで気付かなかったのは。


「聞こ………のかっ! そちらに…………けない!」


 ――音の正体に今まで思い当たらなかったのは。


(あれ? この音……)


 ――ビームライトに照らされるその段になっても、自信に迫る脅威を正しく認識できなかったのは。








「危ないっ! タンクローリーだっ!!」






 D-4 市街地。

 アフロ姿の大柄な神父が操るハンドルに沿って、牽引車とそれに引かれるセミトレーラーが路上を進む。
 ――いや、ハンドルを操るのは神父ではない。

 懐中電灯に照らされた地図を横目に見ながら、ヤドリ天帝はこの後の行動について思いを馳せる。
 情報収集の為に市街地へと赴いたヤドリ天帝だが、これまでの所、他の参加者とは出会っていない。
 ――勿論、最初に出会い、体を乗っ取った参加者はカウント外だが。
ここに至るまで、F-8からB-6、B-4と多少の遠回りをしたが、その成果は芳しくなかった。
 ちなみに地図にはさらに大きく市街地を周回するA-5・A-2・C-2・E-4というルートもあり、こちらは総合病院や工場地帯を通過するコースになるのだが、道の一部がエリア外スレスレを通っており、この車では通行できない可能性もあるため選ばれることはなかった。
 現在地はちょうどD-4に架かる橋を越えた所。このまま行くと三叉路に差し掛かる。

 どちらへ進むべきか。それが今ヤドリ天帝の思考を占めている問題だ。

 このまま路上を流し、道を行く参加者との遭遇を期待するか。
 地図に記されている拠点に入り、中に篭る参加者との対面に賭けるか。
 どちらが正解とも言えない選択肢だ。それは目的地の選定にも言える。
 人が集まりそうな場所と言えば病院だが、それは同時に殺し合いに乗った者にとっての格好の的とも言える。
 集客性をとるかリスクをとるかの判断は一朝一夕には下せない。
 現在の手札である“機動力”を有効活用するために、各所を点々とするというのも悪くは無いが、あまりやりすぎると悪意ある者に狙われかねない。――まあ、ヤドリ天帝の場合は最悪それまで操っていた者を囮として使用できるが。

 結局、この場において絶対の良手などは存在しない。
 今出来ることは、状況を変えるファクターを求めて能動的な受動を繰り返すだけだ。

(とりあえずは道なりに沿って進むか……)

 前方にある三叉路は、今ヤドリ天帝らが進む道が、C-5からE-5まで伸びる直線道路に斜めに交わっている。
 E-5へ向かう道は鈍角に交わり、さほど速度を落とさずとも進めるが、C-5へ向かう道は鋭角に交わっており、車体の長さを考えるとかなり速度を落とさないと曲がれない。
 無理にC-5に向かう必要も無いため、特に悩むでもなく行き先を決め、特にブレーキをかけるでもなく三叉路に差し掛かる。

「――何っ!?」

 何の前触れも無く、ヘッドライトに照らし出された人物によって、状況は激変した。

 情報収集を行いたいヤドリ天帝にとって、車両を血で染めてしまうと他の参加者との接触時に警戒を招き、明らかに不利に働く。
 突然の事態に驚愕しつつ、進行方向から躍り出た少女――翠星石を避けるべく、ブレーキをかけると共にハンドルを右に切る。
 だが、事態は好転するどころかさらに悪化の一途を辿る。
 左前方から現れた少女は、速度を緩めることなく直進し、よりにもよってハンドルを切った方へと進み続けた。

(な、何を考えているのだ、あいつは! 自殺志願者なら余所でやれ!)

 右へと首を振るタンクローリーに合わせたかのように、進路上に在り続ける翠星石。
 こちらを無視するかのように移動を続ける少女に――事実、翠星石には何も見えていないのだが――驚きと怒りの入り混じった感情を向けるヤドリ天帝。しかし、既に状況は彼の手を離れている。
 未だヘッドライトの照射圏内に留まり続ける少女が車両と接触を果たす――より直接的に言えば、車に轢き潰されるまでの猶予はほとんど無い。
 限界まで切ったハンドルを今から戻した所で、到底回避できる距離ではない。
 三叉路に差し掛かるまでにかなりのスピードが出ていたため、制動距離も致命的に足りていない。

(くっ。これはだめかもわからんな――)

 諦観と共に翠星石に視線をやるヤドリ天帝。
 グシャッという、何かが潰れるような音が三叉路に響くまで、少女がヘッドライトの光から逃れることはなかった。






 D-5の三叉路。
 その内の一本を塞ぐように停車するタンクローリーを前に、黒神めだかは一人屹立していた。
 惨劇の現場から逃走した少女――翠星石を追って、ベアリングロードを駆けたその足は、ほんの僅かな差で目的を果たせぬまま止まっている。
 あの時、翠星石とめだかとの距離は確実に縮まっており、目前の物体さえなければ無事に追いつけていたはずだったのだが……


 吉良吉影についてくるよう言い残し、E-4を縦に通る道を追いすがっためだかは、翠星石が三叉路を右折する頃には初動で引き離された距離を半分以下にまで縮めていた。
 彼女に続き、E-5からC-5に至る道へと折れためだかが見た物は、前方の路地から差し込む路面を照らす光。
 そこへ進み行く少女が抱えた障害を目前の光景と結びつけためだかは、即座にこの先に待ち受ける事態を悟った。
 それまで少女を宥めていた呼びかけを注意と制止を促す物に変え、最悪の展開を回避すべく自らの足により一層の力を込めた。
 だが少女は呼びかけを聞き入れようとはせず、光の差す方へ逃走し続ける。
 必死に放った最後の呼びかけに、少女は反応を示したように見えたが、全ては遅すぎた。
 路地から現れたタンクローリーは、少女を狙うかのようにハンドルを切り、そのまま長大な車体全体が三叉路に突入していった。


「めだかちゃん!」

 先程まで彼女と同行していた男の声を耳にし、そちらへ顔を向ける。
 彼女に遅れてこの場にやってきた男――吉良吉影は、状況を理解したのか、遠くで上げた第一声以降は沈黙を守り、めだかに追いつくと抑えた声で話しかける。

「これはいったい……?」

 その言葉を目前の道を塞ぐタンクローリーについての説明を求めるものと取っためだかは、簡潔に解答を返した。

「ジャックナイフです」


 ……簡潔すぎた。
 発言の趣旨が理解できない様子の吉良を見て、三叉路に面した木造家屋に突っ込んだタンクローリーのセミトレーラーを前に、めだかはさらに言葉を続ける。

「ジャックナイフ現象。
 トレーラー特有の現象で、スピードが出た状態で急ハンドルや急ブレーキをかけた時に、トレーラーが牽引車の動きに付いてこられずにそのまま直進してしまう現象です。
 牽引車は後部をトレーラーに引き摺られ、あのようにV字型になります」

 言って、家屋と衝突している部分を指すめだか。
 店舗の開放部分に突っ込んでいるため、隠れてしまっておりよく見えないが、僅かに覗く牽引車のタイヤ部分は成る程確かにセミトレーラーに対して鋭角、V字型になっている。
 めだかの言葉の意味を理解した様子の吉良に、重ねて言葉を紡ぐ。

「このタンクローリーは危うくあの少女を跳ね飛ばすところでしたが、この現象のおかげで進路が変わり、悲惨な事故は未然に防がれた訳です。
 では、行きましょう」


 ついにめだかの言葉の真意を理解した吉良だが、その後の言葉には眼を丸くした。
「行く」とはつまり、タンクローリーの向こう側に抜けて、再び少女を追いかけましょうという意味だ。
 これを伝え、吉良を置き去りにしない為に今まで待っていたのだろう。
 暫しの驚きの表情の後に、慌てた様子で吉良が言葉を発する。

「ま、待ってくれ。行くと言ったって、このタンクローリーが道を塞いでいるじゃないか!」

「一方は確かに塞がっていますが、タンクローリーの後方は通り抜けられない事も無いでしょう。それに、もし不可能だとしても、タンクローリーの下を潜るか上を乗り越えれば問題はありません」

「問題無いだって!? 大有りだよ!」

 驚きの中に呆れが入り混じった表情でめだかの言葉に異を唱える吉良。
 一方、一体今の何処に問題があったのかとめだかは首を捻る。

「一体あれを何だと思っているんだ!? 事故を起こしたタンクローリーなんて、いつ爆発するかわからない爆弾の様なシロモノじゃないか!
 めだかちゃんは爆発の恐ろしさを知らないのか!?
 ……いや、タンクの中身が空な可能性はあるが」

「それは無いでしょう。
 ジャックナイフ現象はトレーラーにかかる慣性の力が原因です。トレーラーの重量が重くなるほどその力は増します。
 路面のタイヤ痕を見るに、かなりの力がかかった事が窺えます。空荷ではここまでの力は出ないでしょう」

「余計駄目だろう!」

 余計怒らせてしまった。

「大丈夫です。仮にこのタンクローリーが満載だったとしても、私なら平気です。
 もしタンクローリーが爆発したときは、私が吉良殿を守ります。
 安心してください。吉良殿には傷一つ残さず庇えます。私の方も、せいぜい軽い火傷くらいで済みますよ」

 めだかとしては、吉良を安心させる為に放った言葉だったが、それを聞いた吉良の方は、まるで恐ろしい事でも想像してしまったかのような様子で顔を蒼ざめさせる。
 引き止めるようにめだかの肩に手を置き、しばらくの間、言うべき言葉を捜しあぐねていた様子だったが、やがて顔を上げ、めだかに語りかける。

「……いや、めだかちゃんが良くても、私のせいでめだかちゃんが傷付くのは駄目だよ。
 それに私は小心者でね。そんな危険な真似は心細くてとてもでは無いが出来ないよ。
 お願いだから、どうか一緒に迂回してくれないか」

「……………………了承しました。では、あちらの路地を通って迂回しましょう」

「願い」という単語にピクリと反応するめだか。
 心細いと言うならば、一時的に吉良を気絶させればいいのではないかという乱暴な案を思いつくが、結局それを捨て去り、吉良の願いを叶えるべく了承の返事を伝えた。



「ここを抜ければ三叉路の近くに出るはずです」

「地図にはそこまで詳しくは載っていなかったというのに、さすがだな」

 めだかの先導で難なく迂回できた2人。
 D-4側を通ったため、目的地であるC-3方面へ延びる道路へ向かうには、一度D-4を斜めに通る道路を通過する必要がある。
 今しもそこに差しかかろうとする2人だが、路地からそっと顔を出しためだかは三叉路の様子を一瞥すると吉良に向き直り見たものを語る。

「人影が見えます。おそらく参加者でしょう」

「……まだいたのか。事故を起こしたのなら、その場を離れそうなものだが」

 殺し合いの場にいる者にしてはしっくりこない行動に首を捻る吉良。
 だが、めだかは首を振ってその言葉を否定する。

「いいえ。タンクローリーを運転していた者とは別人です」

 タンクローリーが三叉路に突っ込み、牽引車が方向を変えセミトレーラーの向こう側へと姿を消す一瞬の間に、めだかはそのドライバーのおおよその姿形を眼にしていた。
 今、三叉路にいる人物とは似ても似つかぬ形だ。

「そういう事か。成る程、確かにこんな事が起これば様子を伺いに来てもおかしくないな」

 理解できる行動に、吉良の疑問は解消された。
 そして、めだかも頷くと次の言葉を発する。

「ええ。そういう事ですので、行きましょうか」


「行く」とはつまり、三叉路にいる参加者に会いに行くという意味だ。

「ちょ、ちょっと待ってくれ! そいつが悪人で無いとどうしてわかる!
 もっと様子を窺ってからでも――」

 ここまで言った所で吉良は己の過ちに気付いた。
 めだかに対してそんな事を言ったら――

「悪人など居ない!」

 ――こう言うに決まっているのだ。

「そこの貴方。私は黒神めだかといいます。少し話したいことがあるのですが」

 だから、そう言って路地から出て行くめだかを止められる者は、何人たりとも存在しなかった。

「……へえ。そっちから出てくるとは思わなかったよ」

 そう三叉路に佇む人影は答える。
 牽引車が家屋に後ろ向きに突っ込んでいるため、ヘッドライトは三叉路を照らし、その前に立つ人影は逆光となっている。
 だが、逆光とはいえどんな人物か全く不明という訳ではない。

「私は――――

 さやか。美樹さやか」


 ボディースーツを着たショートヘアの少女は、そう答えた。






 その存在を、彼女は眼よりも先に耳で知覚した。
 ガンツスーツに着替え、次の標的を求めてD-4の市街地をさまよう少女――美樹さやかは、程なくその音を聞きつけた。
 周囲に憚る事無く響くその音を追って、道路に飛び出したさやかが見た物は、遠ざかる2つの光。
 それが何を意味するかに間を置かず気付いたさやかは、躊躇う事無くそれを追った。

「……速い!」

 二つの意味を込めその言葉を発するさやか。
 標的に定めたそれ――D-5方向へ移動を続ける車両の速さについては、彼女にも十分予想の出来たものだった。
 だが、標的を追う己――ガンツスーツによって強化された自らの足の速さは、彼女の予想を上回るものだった。

「凄い。これならやれる……!」

 ガンツスーツの効果を初めて体感したさやかは、その能力に勝機を見出す。
 魔力による強化とガンツスーツの相乗効果で、前方の車とは着かず離れずの速度を維持できている。
 その上、直線道路ならともかく、ここは入り組んだ市街地だ。カーブで速度を落とすたびに、両者の距離は縮まるだろう。
 それに、この場は主催者によって隔離されている。遅かれ早かれどこかでエリア外にぶち当たり、方向転換をせざるをえないだろう。
 その時まで相手を見失わずにいれば、相手を殺害するのは容易い。
 いざというときは魔法少女の力を使い追いかけるつもりであったさやかにしてみれば、まさに僥倖であった。

「誰が乗ってるかは知らないけど……!」

 今の自分なら、誰であれ問題なく対処できるだろうという、力に酔った考えを抱きながら、さやかは標的――今しも三叉路に侵入しようとするタンクローリーに鋭い視線をやった。



「まさかこんな事になるなんて……」

 三叉路に入る直前、突如点灯した赤いランプ。
 その意味するところを即座に察せなかったのは、さやかの心に慢心があったからであろうか。
 急ブレーキをかけたタンクローリーに危うくぶつかりかけ、すんでの所で回避に成功したさやかは、家屋に突っ込んだセミトレーラーと、同じく衝突し、鼻先をこちらに向けて止まる牽引車を前にそう呟く。

 この事態を他の参加者の攻撃によるものかと一旦は疑ったものの、見る限りではそれらしき痕跡は見受けられない。
 結局ただの自損事故と判断を下し、予想よりも早く訪れた格好のチャンスをモノにしようと牽引車に歩みを進めた。
 標的――タンクローリーのドライバーは、衝突の際にどこかを打ったのか、しばらく頭を垂れていたが、やがて正面を向くと、近付くさやかを認めて慌てだした。

「……いまさら遅いよ。
 もう、この距離なら逃がすような事は――」

 と、そこまで言った所で、相手の様子に変化が生じる。
 覚悟を決めたのか自棄になったのか、憮然とした表情で運転席から降り、近付くさやかに対峙した。

「何……?」

 相手の意図を掴みかね、疑問の声を漏らす。
 路上に降り立ったのは、大柄なアフロの神父。体力はありそうだが、強化されたさやかに敵うような相手ではない。
 武器でも持っているのかと警戒したが、その両手には何も握られていない。対するさやかは既にソウルジェムからサーベルを取り出している。
 剣を持った相手に素手で何をするつもりなのかといぶかしむさやかに、男は声を掛けた。

「そこの少女、名は何と言う?」

「…………美樹さやか。
 あんた、参加者でしょ?」

 窮地に陥った者の口調とはとても思えないその言葉にますます不信を募らせる。
 言外に、その割には随分落ち着いているようだけど。という言葉をにじませながら、さやかはそう答える。
 だが、相手はさやかの言葉を聞いていなかったかのように、奇妙な様子を見せる。
 何事かとサーベルを構えるさやかの目前に、予想外の光景が現れた。

「なっ……! 分離した!?」

 ――いや、分離というよりは、新たに出現したと言ったほうが近いだろうか。
 何処から現れたのか、その物体は男の頭上を浮遊していた。

 一言で言うなら、宇宙人が顔を出した小型のUFOといった形状のそれ。だが、これまでの経験からか、さやかはそれを目の前の男よりも優先して狙うべき存在であると認識した。
 その物体――ヤドリ天帝を注視したまま、さやかはとっておきの切り札である魔法少女の衣装へと変身する。
 続いて自分の周囲にサーベルを召喚。それを片端から投擲する。
 放ったサーベルは、男の後ろに消えたヤドリ天帝には命中せず――何本かが男のアフロを切り裂き、頭部を打ちすえ、胸部に突き刺さった。
 現状を理解できないといった表情を浮かべ、男は突き刺さったサーベルの勢いに押されながら倒れていった。



――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

【ガーターベルト@パンティ&ストッキングWITHガーターベルト 死亡】

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――



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壊【そげぶ】(後編) 翠星石
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