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・公式のレオニード誕生日絵に萌え殺されました
・当サイトでは異色のレオマイレオです




 唇に、温かい何かが触れている。ぼやけた意識の彼方、幾重にも重ねられたヴェールの向こうで、何度も触れてくるそれは柔らかだ。害意は感じない。むしろ、その感触に安心すると同時に、胸の内がどうしようもなくこそばゆくなってくる。
 不快ではなく、むしろ心地よいその感覚は、かつて婚約者と共にいた頃に覚えていたものだ。その相手も、今は遥か遠い。あらゆるものを奪われ続けて、レオニードは今の場所にいる。
 しかし、それでもなお、その感覚は今もまだレオニードと共にある。長らく覚えていなかったこそばゆさを思い出させたのは、自分がファグよろしくこき使っている、年下の恋人だ。端麗な顔立ちとは裏腹に、荒っぽい言葉でレオニードの無精を糾弾してくる相手は、共にいて酷く心地が良い。レオニードのことを心から案じているのが、手に取る様にわかる。その遠慮のなさと率直さを、レオニードは愛しいと思っているのだろう。
「マイク……」
 こそばゆさに包まれながら、ぼんやりと恋人の名を呼ぶ。その瞬間、凄まじい衝撃が肩を襲った。
「……ッ」
「っ、この、馬鹿ッ! さっさと起きろよ!」
 何事かわからないまま、無理矢理に目を開ける。視界の中で、まさに今名前を呼んだ相手が、見事に紅潮した顔で眦を吊り上げていた。
「……マイク?」
 働かない頭に、ぼんやりとした疑問符が過ぎった。ここがどこで、どうして名前を呼んだばかりの相手が目の前にいるのか。そんな些細なことは、レオニードの脳裏には浮かばない。自分が眠れる場所など様々な意味で限られているし、年下の恋人が自分の傍にいるのは、レオニードにとってごく当然のことだ。だから、レオニードが疑問に感じたのは、もっと別のことだった。
「何故、そんな赤い顔をしている」
 ぼそりと、思いついた言葉をそのまま口に出す。その瞬間、大きなクッションが顔面に投げつけられた。
「……痛い」
「うるさいっ! 今紅茶を淹れ直してくるから、そこで大人しく寝ぼけてろ!」
 マイケルは何やら怒鳴り立てると、耳まで赤くしたまま視界から走り去った。何があったのか、理解できない。相変わらずぼんやりとしたまま、レオニードは天井を見上げた。そして、夢の中で感じていた温もりは何だったのだろうかと、そっと唇に指を這わせたのだった。



寝てるところをひっそりちゅっちゅしてたら寝ぼけたレオに名前呼ばれて思わずぶん殴っちゃったマイケルの図

最終更新:2011年09月04日 20:52