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ナイトウィザード!クロスSS超☆保管庫
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ナイトウィザード!クロスSS超☆保管庫

第01話

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OPENING-Phase…柊蓮司side

(━━何でこんな事になってんだよ…糞っ!)

そう心の中で舌打ちしつつ、その少年━━柊蓮司は大振りな剣を片手に路地裏を疾走していた。
履いているスニーカーの靴底を地に擦らせ鳴らしつつ急制動を掛けて角道を曲がる度に
今迄走って来た道の後ろを視野で確認する走り方は、明らかに何かから逃げている場合のそれで在る。
十代後半のしなやかに鍛えられた身体に纏うのは紺地のブレザーに灰白色のスラックスを合わせた
彼の通う私立輝明学園秋葉原分校高等部の生徒で在る事を示す制服で有るが、
下のYシャツごと袖捲りして羽織っているブレザーは今は土埃等で薄汚れていて所々に鉤裂きが刻まれていた。
指貫きグローブを篏めた手に携えている剣を軽く握り締め直し、首に掛ける程度に緩く絞めている赤いネクタイと
ブレザーの裾をはためかせながら必死に走る両脚に更に力を込める━━と同時に柊が走り行く先の右手に建つ建物が
唐突に崩壊し、もうもうと立ち込める埃煙の中から重機の様な巨大な節足生物を模した何かがのそりと這い出して来て
柊の行く道を塞ぐ!
「…ちっ、先回りされてたのかよ」
柊は行く手を塞ぐ相手から約10m程の距離を空けて手前で急停止して腰を落として両手で剣を構え、
改めて相手を見据えた。
その相手の姿は、有り体に言ってしまえば“蟹”で在った。だが、その有機的な生物っぽさと
無機的なロボットの様な風情を掛け合わせた様な外観は普通の蟹類のそれと一線を画してした。
そもそも、只の蟹が此方が見上げる程の巨躯とそれに見合う禍々しい威圧感を備えている事は普通は有り得ない。
その巨蟹は本物の蟹の様に突き出した眼の様な突起の間の眉間らしき所に付いている道化師をモチーフにした様な
能面の様な仮面顔を身体ごと柊に向け、その眼球の無い虚ろな眼窩で柊を見下ろしつつ巨大な両鋏腕を掲げ一気に振り下ろして来る!
「ぐっ!?;」
迎え討つ柊は正眼に構えていた剣を振り上げてその巨鋏の攻撃を受け止めたが、威力を逃がし切れずに巨蟹の力に圧されるがままに
吹き飛んで彼方に在った背後の壁に自身の身体でクレーターを穿ちながらめり込んでしまう。
(ヤベぇっ!?;)
柊が慌てて身体をめり込んだ壁から抜こうともがいている所に巨蟹が更なる攻撃を加えようと
巨鋏を振り上げた時に、不意に巨蟹の左手に延びる脇道から次の様な掛け声と共に無数の煌めきが迸り
巨蟹を打ち据えてその巨躯を揺るがし、危機一髪で柊を救う!

「Σプリキュア・レモネードフラーッシュ!」 

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