OPENING-Phase…Yes! プリキュア5side
その日、春日野うららは御芝居のレッスン帰りに偶然にも
買い出しに出ていた古々田と夢原のぞみの二人と出会い、
一緒にナッツハウスに向かう所で在った。
うららとのぞみはこの街に在るサンクルミエール女学院に通う中学生で、
肩辺り迄のセミロングに頭の両側を小さく二つに留めて纏めている赤みがかった髪の
のぞみが2年生、綺麗なロングの金髪を両側で髪留めでツインテールに纏めているうららが1年生で、
二人共サンクルミエール女学院の制服で在る薄紫色のボレロにミニのプリーツスカートが良く似合っている。
また、同伴している古々田は二人が通う女学院の国語教師で在り、カジュアルウェアにフード付きベストが似合う
柔和で颯爽とした好青年で在る。
この三人、実は学校以外でも共通の秘密を持つ仲間で在るのだけれどそれは後に明かす事として、
のぞみが途中でお花を摘みに(=トイレに行って)傍のカフェテリアに入ってしまい、
残されたうららと古々田は仕方無く店前でのぞみを待っていた時にその異変は顕れた。
買い出しに出ていた古々田と夢原のぞみの二人と出会い、
一緒にナッツハウスに向かう所で在った。
うららとのぞみはこの街に在るサンクルミエール女学院に通う中学生で、
肩辺り迄のセミロングに頭の両側を小さく二つに留めて纏めている赤みがかった髪の
のぞみが2年生、綺麗なロングの金髪を両側で髪留めでツインテールに纏めているうららが1年生で、
二人共サンクルミエール女学院の制服で在る薄紫色のボレロにミニのプリーツスカートが良く似合っている。
また、同伴している古々田は二人が通う女学院の国語教師で在り、カジュアルウェアにフード付きベストが似合う
柔和で颯爽とした好青年で在る。
この三人、実は学校以外でも共通の秘密を持つ仲間で在るのだけれどそれは後に明かす事として、
のぞみが途中でお花を摘みに(=トイレに行って)傍のカフェテリアに入ってしまい、
残されたうららと古々田は仕方無く店前でのぞみを待っていた時にその異変は顕れた。
「……Σ何か出たぞ!?」
唐突に周囲の風景が色褪せセピア色に変わったと同時に古々田が異変を察知して叫び、
更にポンッ!と云う軽い破裂音と共に古々田は煙に包まれ、その場には替わりに
狸と猫と栗鼠を足してファンシーにデザインしたかの様な小さな不思議動物が現れた。
実は古々田の正体は、今は亡ぼされたパルミエ王国と云う異世界の第一王子・ココその人だったので在る。
本性に戻ったココは、うららを見上げて急ぎ気味にうららに話し掛ける。
「ココはのぞみを呼んで来るココ! それまでうららは此処で待ってるココ!」
そう言い残すと、ココは四足動物の様に四つん這いになって駆け足でカフェテリアの中に消えて行った。
唐突に周囲の風景が色褪せセピア色に変わったと同時に古々田が異変を察知して叫び、
更にポンッ!と云う軽い破裂音と共に古々田は煙に包まれ、その場には替わりに
狸と猫と栗鼠を足してファンシーにデザインしたかの様な小さな不思議動物が現れた。
実は古々田の正体は、今は亡ぼされたパルミエ王国と云う異世界の第一王子・ココその人だったので在る。
本性に戻ったココは、うららを見上げて急ぎ気味にうららに話し掛ける。
「ココはのぞみを呼んで来るココ! それまでうららは此処で待ってるココ!」
そう言い残すと、ココは四足動物の様に四つん這いになって駆け足でカフェテリアの中に消えて行った。
愁眉を寄せて不安げにそれを見送ったうららでは在るが、少し離れた近くで建物が轟音を立てて崩壊したのに気付くと、
矢も楯も堪らぬ風情で刹那に逡巡した後に意を決して凛と顔を挙げ、左手首に着けていたリストアクセサリー
━━ピンキーキャッチのカバーを思考の動きだけで手も触れずに開き、突き出し伸ばした両腕を胸前で交差させた後に
ピンキーキャッチを着けている左手を弧を描く様に頭上を通って大きく振り回し、一周させた左手を頭上に掲げながら
高らかに叫ぶ!
「プリキュア・メタモルフォーゼ!」
すると、今迄着ていた制服は光の粒子となって消えて瞬時に黄色を基調としたパニエでスカートが大きく膨らんだ
不可思議な衣装に着替えられ、更に髪はロールしツインアップされて見事に“変身”を遂げる!
━━彼女……正確には彼女“達”こそ、パルミエ王国に古より伝わる伝説の戦士・プリキュアなので在る!
「弾けるレモンの香り、キュアレモネード!」
決めポーズを決めるのもそこそこに建物が崩壊した辺りに向けて変身したうらら━━キュアレモネードは
常人を遥かに超えた身体能力で跳躍しつつひた疾る!
矢も楯も堪らぬ風情で刹那に逡巡した後に意を決して凛と顔を挙げ、左手首に着けていたリストアクセサリー
━━ピンキーキャッチのカバーを思考の動きだけで手も触れずに開き、突き出し伸ばした両腕を胸前で交差させた後に
ピンキーキャッチを着けている左手を弧を描く様に頭上を通って大きく振り回し、一周させた左手を頭上に掲げながら
高らかに叫ぶ!
「プリキュア・メタモルフォーゼ!」
すると、今迄着ていた制服は光の粒子となって消えて瞬時に黄色を基調としたパニエでスカートが大きく膨らんだ
不可思議な衣装に着替えられ、更に髪はロールしツインアップされて見事に“変身”を遂げる!
━━彼女……正確には彼女“達”こそ、パルミエ王国に古より伝わる伝説の戦士・プリキュアなので在る!
「弾けるレモンの香り、キュアレモネード!」
決めポーズを決めるのもそこそこに建物が崩壊した辺りに向けて変身したうらら━━キュアレモネードは
常人を遥かに超えた身体能力で跳躍しつつひた疾る!
程無く現場と思しき場所に差し掛かったかとキュアレモネードが思うと同時に、
目の前の先の路地を大振りの剣を携えた一人の男子学生が吹き飛び通り過ぎて行って、
それに次いで巨大な蟹が現れてその少年に追撃を加えようとしているのがキュアレモネードの視界に入った。
そして、その巨蟹の眉間に禍々しい仮面が張り付いているのを認め━━
「Σナイトメア!」
巨蟹が自分達の宿敵の手下だと分かると同時にキュアレモネードは
一切の迷い無く巨蟹に向けて必殺技を放つ!
目の前の先の路地を大振りの剣を携えた一人の男子学生が吹き飛び通り過ぎて行って、
それに次いで巨大な蟹が現れてその少年に追撃を加えようとしているのがキュアレモネードの視界に入った。
そして、その巨蟹の眉間に禍々しい仮面が張り付いているのを認め━━
「Σナイトメア!」
巨蟹が自分達の宿敵の手下だと分かると同時にキュアレモネードは
一切の迷い無く巨蟹に向けて必殺技を放つ!
「Σプリキュア・レモネードフラーッシュ!」
横手からのキュアレモネードの不意討ちを受けた巨蟹では在ったが、僅かに体勢を崩して
振り上げた巨鋏が柊をギリギリ擦り外しただけで、ダメージらしきものは殆んど受けていないようなのは
直ぐに体勢を戻して動き出した事で容易に察する事が出来た。しかし、その僅かな隙の間に柊は
めり込んでいた壁から自身の身体を引き抜いて一旦は安全圏にまで間合いを開けて退いていたので、
自分の攻撃は無駄にはならなかったとキュアレモネードは僅かに一安心した。
だが、それがキュアレモネードの隙となった。
蟹足の一本が振り上げられ鋭利な槍となってキュアレモネードの薄い胸板を刺し貫こうと迫り、
キュアレモネードはそれに反応し切れずに躱わす事も防ぐ事も叶わない。
振り上げた巨鋏が柊をギリギリ擦り外しただけで、ダメージらしきものは殆んど受けていないようなのは
直ぐに体勢を戻して動き出した事で容易に察する事が出来た。しかし、その僅かな隙の間に柊は
めり込んでいた壁から自身の身体を引き抜いて一旦は安全圏にまで間合いを開けて退いていたので、
自分の攻撃は無駄にはならなかったとキュアレモネードは僅かに一安心した。
だが、それがキュアレモネードの隙となった。
蟹足の一本が振り上げられ鋭利な槍となってキュアレモネードの薄い胸板を刺し貫こうと迫り、
キュアレモネードはそれに反応し切れずに躱わす事も防ぐ事も叶わない。
「Σ危ねぇっ!!」
無意識に目を堅く瞑り絶望の一撃から来る痛みを少しでも耐えようと心を構えていたキュアレモネードは、
いつまでもその一撃が来ない事を訝んでそぅっと目を開いた。
見えた目の前では、剣を自身の頭上に掲げた柊が巨蟹の一撃を剣身で受け止めていた。
今度は両脚でしっかりと地面を捕え、更に身体から燃える様に蒼輝のプラーナを立ち上らせて
巨蟹の攻撃を見事に受け切っている。
普通ならそんな強力を正面から受ければ剣は保たずに容易に折れてしまうだろうが、
柊が手にしているそれは不思議な魔法文字を刻んでいる剣身から外光の照り返しだけでは無い、
剣自身から淡い虹色の光を放ちつつ刃毀れひとつ無く巨蟹からの一撃を受け止めている。
それこそが柊が持つ剣が只物では無い“魔剣”で在る事の証しのひとつと言えよう。
いつまでもその一撃が来ない事を訝んでそぅっと目を開いた。
見えた目の前では、剣を自身の頭上に掲げた柊が巨蟹の一撃を剣身で受け止めていた。
今度は両脚でしっかりと地面を捕え、更に身体から燃える様に蒼輝のプラーナを立ち上らせて
巨蟹の攻撃を見事に受け切っている。
普通ならそんな強力を正面から受ければ剣は保たずに容易に折れてしまうだろうが、
柊が手にしているそれは不思議な魔法文字を刻んでいる剣身から外光の照り返しだけでは無い、
剣自身から淡い虹色の光を放ちつつ刃毀れひとつ無く巨蟹からの一撃を受け止めている。
それこそが柊が持つ剣が只物では無い“魔剣”で在る事の証しのひとつと言えよう。
「おい、大丈夫かアンタ?」
巨鋏と鍔競り合いをしながら顔だけを向けて柊がキュアレモネードに訊いた。
その口調は、柊の方が見た目ズタボロで今だ窮地の中に居ながらも此方を安心させようと云う
大きく温かいものが含まれている様にキュアレモネードには感じられた。
「…は、はい! 大丈夫です!」
キュアレモネードはやや上擦った声で慌てて柊に向けて答えた。
「よし、それなら俺の背中から離れんなよ。━━Σうおぉぉぉっ!!」
キュアレモネードからの返事に一応の安堵を得て柊はキュアレモネードに向けて快笑を向けると、気を引き締め直して巨蟹に顔を向け直し、
更にプラーナを燃え上がらせながら徐々に巨鋏を圧し返して行く。
巨鋏と鍔競り合いをしながら顔だけを向けて柊がキュアレモネードに訊いた。
その口調は、柊の方が見た目ズタボロで今だ窮地の中に居ながらも此方を安心させようと云う
大きく温かいものが含まれている様にキュアレモネードには感じられた。
「…は、はい! 大丈夫です!」
キュアレモネードはやや上擦った声で慌てて柊に向けて答えた。
「よし、それなら俺の背中から離れんなよ。━━Σうおぉぉぉっ!!」
キュアレモネードからの返事に一応の安堵を得て柊はキュアレモネードに向けて快笑を向けると、気を引き締め直して巨蟹に顔を向け直し、
更にプラーナを燃え上がらせながら徐々に巨鋏を圧し返して行く。
━━トクンッ!━━
(……え、何?!///)
柊の快笑に見惚れたキュアレモネードは、戦いの最中に在ってその事すら一瞬忘れてしまう位に
先刻の心の衝撃に慌ててしまっていた。
柊の快笑に見惚れたキュアレモネードは、戦いの最中に在ってその事すら一瞬忘れてしまう位に
先刻の心の衝撃に慌ててしまっていた。
一方、柊はかなり巨鋏を圧し込んでいたが、或る点に達すると
完全に膠着状態に陥ってしまっていた。
(……後、何かひとつ有りゃあ均衡を破れんのによ……)
内心焦り始めた柊が何か策を考えようとしたと同時に
「Σたあぁっ!」と云う女の子の烈迫の気合いが聞こえたと共に
巨蟹の身体に衝撃が走りぐらつき、それを勝機と見て取った柊は
巨蟹の身体を魔剣で圧し突き飛ばして巨蟹を引っ繰り返す!
完全に膠着状態に陥ってしまっていた。
(……後、何かひとつ有りゃあ均衡を破れんのによ……)
内心焦り始めた柊が何か策を考えようとしたと同時に
「Σたあぁっ!」と云う女の子の烈迫の気合いが聞こえたと共に
巨蟹の身体に衝撃が走りぐらつき、それを勝機と見て取った柊は
巨蟹の身体を魔剣で圧し突き飛ばして巨蟹を引っ繰り返す!
柊が背後に庇ってる筈の女の子(=キュアレモネード)を抱えてその場を離れようと後ろを振り向くと、
キュアレモネードの傍に新たにキュアレモネードと似た衣装を纏ったピンク髪の少女が現れていて
「大丈夫だった、レモネード?」とキュアレモネードを抱え起こして声を掛けていた。
状況から察するに、巨蟹に何らかの攻撃を加えて均衡を崩してくれたのはこのピンク髪の少女で在ろうと柊は判断した。
キュアレモネードの傍に新たにキュアレモネードと似た衣装を纏ったピンク髪の少女が現れていて
「大丈夫だった、レモネード?」とキュアレモネードを抱え起こして声を掛けていた。
状況から察するに、巨蟹に何らかの攻撃を加えて均衡を崩してくれたのはこのピンク髪の少女で在ろうと柊は判断した。
「おい、アンタ…」
『━━二人目のプリキュアが現れた、か……この分なら
他の三人のプリキュアも程無く現れるな……分が悪い、退くか』
『━━二人目のプリキュアが現れた、か……この分なら
他の三人のプリキュアも程無く現れるな……分が悪い、退くか』
柊がピンク髪の変身少女━━キュアドリームに声を掛けようとすると
それに被る様に何処からとも無く謎の男の声が響き、巨蟹の身体が
霞の様に消えると同時に周囲の風景にも色彩が戻って行く。
「……って、何とか凌げたのか……?;」
厭な圧迫感が空気から消えたのを感じ取って、HPがかなり減りMPもプラーナも尽きた柊は
魔剣を虚空に差し込み仕舞いながら両膝を着いた後にその場にうつ伏せに倒れ込んだ。
それに被る様に何処からとも無く謎の男の声が響き、巨蟹の身体が
霞の様に消えると同時に周囲の風景にも色彩が戻って行く。
「……って、何とか凌げたのか……?;」
厭な圧迫感が空気から消えたのを感じ取って、HPがかなり減りMPもプラーナも尽きた柊は
魔剣を虚空に差し込み仕舞いながら両膝を着いた後にその場にうつ伏せに倒れ込んだ。
「Σあ、ちょっとキミ!?; こんな所で倒れないでぇー!?;」
「この人、わたしを護ってくれたんです! 助けましょう、のぞみさん!」
「取り敢えず、急いでナッツハウスに運ぶココー!!;」
と云う遣り取りを耳の端に聞きながら、柊は微睡みの中に沈んで行った……。
「この人、わたしを護ってくれたんです! 助けましょう、のぞみさん!」
「取り敢えず、急いでナッツハウスに運ぶココー!!;」
と云う遣り取りを耳の端に聞きながら、柊は微睡みの中に沈んで行った……。