14-811@穂群原学園高校
「お話しっ、聞かせて貰うからっ!」
「ハラワタをぶちまけろっ!」
「この学食は、我ら、秘密結社まー、っくすが占拠した!」
「魔法少女カレイドルビーにおまかせよ♪ ………こっの、腐れステッキが!」「…って、誰がぽんこつよ、誰が!」
「ハラワタをぶちまけろっ!」
「この学食は、我ら、秘密結社まー、っくすが占拠した!」
「魔法少女カレイドルビーにおまかせよ♪ ………こっの、腐れステッキが!」「…って、誰がぽんこつよ、誰が!」
…
「…ということでー、近頃学園を騒がせている超☆魔剣狩少女軍団(スーパー☆マジカルガールズレギオン)に対抗してもらう為に、みんなに集まって貰ったんだー」
「「「「「…って、ええぇーーっ!」」」」」
「(僕以外、女の子ばっかりじゃないか!?)」
「(ナイフとワイヤーでどうしろと!?)」
「(緑葉、後で殴る!)」
「(男のボクが、なんとかしてみなさんを守らないと…!)」
「(…なんだろう、この妙な悪寒は(汗)…)」
「(ナイフとワイヤーでどうしろと!?)」
「(緑葉、後で殴る!)」
「(男のボクが、なんとかしてみなさんを守らないと…!)」
「(…なんだろう、この妙な悪寒は(汗)…)」
15-18 とある机少女の憂鬱@GS美神
ここは、輝明学園の天文部の部室。
私は部長のエリスちゃんやくれはさんと世間話をしていた。
私は部長のエリスちゃんやくれはさんと世間話をしていた。
「エリスちゃんもくれはさんも大変ね、なにせ『あの』柊君が相手なんだから」
と炬燵でみかんを食べながら私は言った。
と炬燵でみかんを食べながら私は言った。
「「…愛子ちゃん」」
と、エリスちゃんとくれはさんは疲れた顔で私に言った。
と、エリスちゃんとくれはさんは疲れた顔で私に言った。
「うん、青春だわ!」
なんでこんな話になっているのかというと…。
なんでこんな話になっているのかというと…。
柊君ったら、女の子を助けて『また』フラグを立てちゃってるんだよね。
まぁ、この世界じゃそういった人って結構いるんだけど。
どこかの正義に味方なブラウニーや幻想殺しな男子とか。
…そういえば、横島君もそうだっけ?
どこかの正義に味方なブラウニーや幻想殺しな男子とか。
…そういえば、横島君もそうだっけ?
でも、こういった人達って何故か鈍感が多いのよね。
お陰で恋敵は増える物の、特定の誰かとくっつき難い。
でも見ている側は冷や冷やしている訳で、こうして雑談しながら、相談に乗っているのだ。
お陰で恋敵は増える物の、特定の誰かとくっつき難い。
でも見ている側は冷や冷やしている訳で、こうして雑談しながら、相談に乗っているのだ。
さて話は変わるが、なんで私がこの学園世界に居るのかというと。
あれは横島君を初めとした除霊委員のみんなにおキヌちゃん達六女の三人組、弓さんに連れられて来た雪乃丞君達とで私の中の学校で勉強会や除霊での相談事をしていた時だったわ。
あれは横島君を初めとした除霊委員のみんなにおキヌちゃん達六女の三人組、弓さんに連れられて来た雪乃丞君達とで私の中の学校で勉強会や除霊での相談事をしていた時だったわ。
いきなり揺れたと思ったら、私の中にたくさんの学校が現われたのよね。
後で調べたら、私の中に現われたんじゃなくって私の中の学校がこの世界と融合しちゃってたのだった。
お陰で大まかだけど、この学園世界の事がリアルタイムで解っちゃう訳で…。
その能力で色々と便利に過ごしているだけど。
後で調べたら、私の中に現われたんじゃなくって私の中の学校がこの世界と融合しちゃってたのだった。
お陰で大まかだけど、この学園世界の事がリアルタイムで解っちゃう訳で…。
その能力で色々と便利に過ごしているだけど。
でも、問題があるとすれば…世界と融合したせいで私がこの『学園世界』の管理者になっちゃたのよねぇ、はぁ~~~。
そのせいで私はかなりの重要人物になっちゃったのよ。
お陰で『かの』極上生徒会にも在籍している。
そのせいで私はかなりの重要人物になっちゃったのよ。
お陰で『かの』極上生徒会にも在籍している。
「愛子ちゃん、どうしたの、急に呆けて?」
とくれはさんが怪訝な顔をして聞いてきた。
とくれはさんが怪訝な顔をして聞いてきた。
「あ、御免ね。 ちょっと昔を思い出しちゃって」
そうして、私は二人の相談に乗っていたのだった。
そうして、私は二人の相談に乗っていたのだった。
さて、この話が終わったら斉東高校の聖徒会の面々に会いに行きますか。
同じ学校妖怪(あっちは学校霊だけど)同士、色々と話題には事欠かないのよね。
…あそこの理事長先生には会うたびに家の学校に来ないかと勧誘されるけど。
同じ学校妖怪(あっちは学校霊だけど)同士、色々と話題には事欠かないのよね。
…あそこの理事長先生には会うたびに家の学校に来ないかと勧誘されるけど。
15-125 猫耳少女?の悩み
―――学園世界特別居住区
様々な世界の“学園”のみが転移すると言う今回の事件以降すぐに発生した問題の1つに、住むところの問題がある。
学園内の寮などに住まずに学園の外、実家やアパートなどから通っていた学生たちが一斉に帰る場所を失くしたのだ。
各学園の寮に編入するなどの対策も考えられたものの、それで足りるはずもなく。
学園世界には大量の“帰宅難民”が発生した。
一説には万を超える数の“帰宅難民”を受け入れるために科学と魔法、2つの力を結集し、突貫で作られた、学生たちの“街”(各学園が協力した、最初の機会でもある)
それが学園世界特別居住区である。
発足当初は学生同士のトラブル(常識の違う異世界人を含む若い男女が集まっているのだから当然と言えば当然である)も頻発したが、
少し経った今では居住区住みの住人たちも時々もめたりはするもののお互いうまくやっているようだ。
学園内の寮などに住まずに学園の外、実家やアパートなどから通っていた学生たちが一斉に帰る場所を失くしたのだ。
各学園の寮に編入するなどの対策も考えられたものの、それで足りるはずもなく。
学園世界には大量の“帰宅難民”が発生した。
一説には万を超える数の“帰宅難民”を受け入れるために科学と魔法、2つの力を結集し、突貫で作られた、学生たちの“街”(各学園が協力した、最初の機会でもある)
それが学園世界特別居住区である。
発足当初は学生同士のトラブル(常識の違う異世界人を含む若い男女が集まっているのだから当然と言えば当然である)も頻発したが、
少し経った今では居住区住みの住人たちも時々もめたりはするもののお互いうまくやっているようだ。
コンコン
「すまない。竜之介はいるか?」
居住区に乱立する学生寮の一つ“学園世界輝明寮”の一室でくつろいでいた竜之介の部屋のドアが叩かれ、声が掛けられる。
「ん?その声は…あげはか?」
学園世界に来てからは猫のたまり場で寝泊まりしているはずの人狼の少女の来訪に、竜之介は首をかしげる。
「ああ、そうだ。少し相談したいことがあってな。すまないが開けてくれないか?」
訪ねてくるなんて珍しいと思いながら、ドアを開ける。
「どうしたんだ?お前がここに来るなんて珍しい…」
あげはの方を見て声をかけようとした竜之介が思わず言葉に詰まる。
「すまない。竜之介はいるか?」
居住区に乱立する学生寮の一つ“学園世界輝明寮”の一室でくつろいでいた竜之介の部屋のドアが叩かれ、声が掛けられる。
「ん?その声は…あげはか?」
学園世界に来てからは猫のたまり場で寝泊まりしているはずの人狼の少女の来訪に、竜之介は首をかしげる。
「ああ、そうだ。少し相談したいことがあってな。すまないが開けてくれないか?」
訪ねてくるなんて珍しいと思いながら、ドアを開ける。
「どうしたんだ?お前がここに来るなんて珍しい…」
あげはの方を見て声をかけようとした竜之介が思わず言葉に詰まる。
まっすぐで艶やかな黒髪と金色の瞳。
ブレザーが制服の輝明学園では見かけることのない、詰襟のガクラン。
ガクランの上からでも分かる、ふくよかな胸。
腰から下げた、刀。
ブレザーが制服の輝明学園では見かけることのない、詰襟のガクラン。
ガクランの上からでも分かる、ふくよかな胸。
腰から下げた、刀。
そして、ズボンに開けた穴から飛び出た黒い尻尾と、黒髪と同じく黒い猫耳。
あげはのすぐ後ろにもう1人、人狼の少女がいたのだ。
「君が竜之介か。なるほど、よい目をしている」
竜之介を澄んだ瞳で見つめ、少女は自らの感想を口にする。
「…詳しいことは今から話す。とりあえず、中に入ってもいいか?」
突然の出来事に呆然とする竜之介に、あげはが声をかけた。
「あ、ああ…」
とりあえず頷いては見るが、相変わらず混乱している。
「さて、どこから話したらよいものか…」
数分後、部屋に据え付けられた小さなちゃぶ台を囲みながらあげはは考え込む。
「ちょ、ちょっと待ってくれ」
事態が飲み込めず、混乱していた竜之介がようやく再起動し、竜之介はあげはに話しかける。
「なんだ?」
「えっと、あの、その…」
とっさに言葉が出てこず、言葉に詰まる。
「…ああ、そう言えばまだ、名乗っていなかったな」
その様子を見て、困っているのを察したのだろう。もう1人の人狼の少女が助け船を出すようにポツリと口にする。
「そ、そうだ!うん。えっと…君、名前は?」
それに乗り、少女に名前を尋ねる。
「名前か…そうだな」
その問いに何故か少女は少しだけ考え込んだのち、自らの名を口にする。
「私の名は、ニィサン=ミンシアード。ニィサンと皆からは呼ばれている」
と。
「君が竜之介か。なるほど、よい目をしている」
竜之介を澄んだ瞳で見つめ、少女は自らの感想を口にする。
「…詳しいことは今から話す。とりあえず、中に入ってもいいか?」
突然の出来事に呆然とする竜之介に、あげはが声をかけた。
「あ、ああ…」
とりあえず頷いては見るが、相変わらず混乱している。
「さて、どこから話したらよいものか…」
数分後、部屋に据え付けられた小さなちゃぶ台を囲みながらあげはは考え込む。
「ちょ、ちょっと待ってくれ」
事態が飲み込めず、混乱していた竜之介がようやく再起動し、竜之介はあげはに話しかける。
「なんだ?」
「えっと、あの、その…」
とっさに言葉が出てこず、言葉に詰まる。
「…ああ、そう言えばまだ、名乗っていなかったな」
その様子を見て、困っているのを察したのだろう。もう1人の人狼の少女が助け船を出すようにポツリと口にする。
「そ、そうだ!うん。えっと…君、名前は?」
それに乗り、少女に名前を尋ねる。
「名前か…そうだな」
その問いに何故か少女は少しだけ考え込んだのち、自らの名を口にする。
「私の名は、ニィサン=ミンシアード。ニィサンと皆からは呼ばれている」
と。
…少しして。
「じゃあ、ニィサンは」
「ああ、今は光稜学園で厄介になっている」
「へえ…じゃあ冒険者志望ってことか?」
確かあそこは冒険者の育成学校だったよなと考えながら竜之介はニィサンに問いかける。
だが、その問いにニィサンは首を横に振る。
「いや。私は光稜の学生では無い。あの子が通っているから、自然と私も住み着いた。それだけだ」
「あの子?ってじゃあ学園転移にはたまたま巻き込まれたのか?」
「いや、それも違う。私とあの子はいつも一緒にいるからな。だから巻き込まれたのも必然だ」
「どういうことだ?学生でもないのにいつも一緒って…」
「それについては…あげはから話を聞いた方がよいだろう」
竜之介の緊張がほぐれ、話を聞く体制が整ったのを見計らい、ニィサンはあげはの方を一瞥する。
あげはの方も竜之介たちが話している間に考えをまとめ終わったのだろう。よどみなく話し出す。
「じゃあ、ニィサンは」
「ああ、今は光稜学園で厄介になっている」
「へえ…じゃあ冒険者志望ってことか?」
確かあそこは冒険者の育成学校だったよなと考えながら竜之介はニィサンに問いかける。
だが、その問いにニィサンは首を横に振る。
「いや。私は光稜の学生では無い。あの子が通っているから、自然と私も住み着いた。それだけだ」
「あの子?ってじゃあ学園転移にはたまたま巻き込まれたのか?」
「いや、それも違う。私とあの子はいつも一緒にいるからな。だから巻き込まれたのも必然だ」
「どういうことだ?学生でもないのにいつも一緒って…」
「それについては…あげはから話を聞いた方がよいだろう」
竜之介の緊張がほぐれ、話を聞く体制が整ったのを見計らい、ニィサンはあげはの方を一瞥する。
あげはの方も竜之介たちが話している間に考えをまとめ終わったのだろう。よどみなく話し出す。
「先日、私が巻き込まれた『獣耳少女事件』については、知っているか?」
「ああ、確か学園世界中の動物が全部獣耳美少女に変わるって奴だろ?」
「そうだ」
「でもあれって、もう解決した事件だろ?それに、それとニィサンに何の関係が?」
「うん。実はそこのニィサンはな…猫なんだ」
「そっか猫か。うん確かに猫系っぽいな」
猫。そう言われて改めて竜之介はニィサンを見る。凛として、どこか泰然とした雰囲気。
確かにどちらかと言えば猫に近い気がする。
「猫系の人狼って結構いるんだな…うん?人狼?」
納得した直後、首をかしげる。
「光稜学園のあった世界って人狼いるのか?それに…」
竜之介はニィサンの傍らに置かれた刀を見る。
人狼にとっての最大の武器、それは自らの牙と爪。熟練した人狼ならその威力は“箒”や“遺産”にも匹敵する。
それに加えある程度以上の獣化状態だとそもそも武器を扱えなくなることも相まって人狼は竜之介のクラスである
“龍使い”以上に“武器”の使い手の少ないクラスだったはずだ。
「武器使いの…人狼?」
「違う」
竜之介の疑問に、あげはは首を振る。
「違う?どういう事だ?」
「だから言っただろう。ニィサンは猫なんだよ」
「???」
「…私が説明しよう」
困惑する竜之介にニィサンが声をかける。
「あの事件のあと、私は個人的にフランクラム教授に頼み、この姿に変えてもらった。その前まで、私はただの猫だった」
「…ああ、そっか。そう言うことか」
ニィサンの説明でようやく納得した竜之介が頷く。
「じゃあ、元猫の猫耳少女ってことか」
「そう言う事になる。猫の姿よりはあの子の手伝いもしやすいだろうと考えて、この姿を選んだ。
刀に関しては、私は君たちの言う“転生者”に近い存在でな。前世で身に刻んだ剣の技を生かそうと考えての選択だ」
喋り終え、ニィサンは再び沈黙する。
「ああ、事情は分かったよ。で、俺に頼みたいことって?」
事情を理解した竜之介があげはに尋ねる。
「うん。実はだな…」
竜之介の問いにあげははわずかにタメを入れ、その頼みを口にする。
「ニィサンに、お前のブラジャーを分けてやってくれないか?」
かな~りアレな頼みを。
「はぁ!?どういうことだ!?」
思わず聞き返す竜之介にあげはが冷静に返す。
「ニィサンは最近まで猫だったから服を持っていない。学生服は購買で売ってたし、下はニィサンの知り合いから借りれたが、
上は手に入らなかったらしい。それでお前のサイズがちょうど同じくらいだったことを思い出してな。
お前なら月匣に入れて持ち歩いているだろうし、普段は必要ないだろうからな。ちょうどよいと思ったんだ」
そしてあげはと先ほどから沈黙を続けるニィサンがじっと竜之介を見つめる。静かに、じっと。
「う…いやまあそう言う事情なら…」
美少女2人に見つめられ、思わず“変身”しそうになっている自分を誤魔化すように自らの月匣に手を突っ込み、いくつかブラジャーを取り出す。
「すまない。感謝する」
それを受け取り、ニィサンは竜之介で笑いかける。
「う…いやその、困ったときはお互い様ってことで…そのってぇ!?」
「ああ、確か学園世界中の動物が全部獣耳美少女に変わるって奴だろ?」
「そうだ」
「でもあれって、もう解決した事件だろ?それに、それとニィサンに何の関係が?」
「うん。実はそこのニィサンはな…猫なんだ」
「そっか猫か。うん確かに猫系っぽいな」
猫。そう言われて改めて竜之介はニィサンを見る。凛として、どこか泰然とした雰囲気。
確かにどちらかと言えば猫に近い気がする。
「猫系の人狼って結構いるんだな…うん?人狼?」
納得した直後、首をかしげる。
「光稜学園のあった世界って人狼いるのか?それに…」
竜之介はニィサンの傍らに置かれた刀を見る。
人狼にとっての最大の武器、それは自らの牙と爪。熟練した人狼ならその威力は“箒”や“遺産”にも匹敵する。
それに加えある程度以上の獣化状態だとそもそも武器を扱えなくなることも相まって人狼は竜之介のクラスである
“龍使い”以上に“武器”の使い手の少ないクラスだったはずだ。
「武器使いの…人狼?」
「違う」
竜之介の疑問に、あげはは首を振る。
「違う?どういう事だ?」
「だから言っただろう。ニィサンは猫なんだよ」
「???」
「…私が説明しよう」
困惑する竜之介にニィサンが声をかける。
「あの事件のあと、私は個人的にフランクラム教授に頼み、この姿に変えてもらった。その前まで、私はただの猫だった」
「…ああ、そっか。そう言うことか」
ニィサンの説明でようやく納得した竜之介が頷く。
「じゃあ、元猫の猫耳少女ってことか」
「そう言う事になる。猫の姿よりはあの子の手伝いもしやすいだろうと考えて、この姿を選んだ。
刀に関しては、私は君たちの言う“転生者”に近い存在でな。前世で身に刻んだ剣の技を生かそうと考えての選択だ」
喋り終え、ニィサンは再び沈黙する。
「ああ、事情は分かったよ。で、俺に頼みたいことって?」
事情を理解した竜之介があげはに尋ねる。
「うん。実はだな…」
竜之介の問いにあげははわずかにタメを入れ、その頼みを口にする。
「ニィサンに、お前のブラジャーを分けてやってくれないか?」
かな~りアレな頼みを。
「はぁ!?どういうことだ!?」
思わず聞き返す竜之介にあげはが冷静に返す。
「ニィサンは最近まで猫だったから服を持っていない。学生服は購買で売ってたし、下はニィサンの知り合いから借りれたが、
上は手に入らなかったらしい。それでお前のサイズがちょうど同じくらいだったことを思い出してな。
お前なら月匣に入れて持ち歩いているだろうし、普段は必要ないだろうからな。ちょうどよいと思ったんだ」
そしてあげはと先ほどから沈黙を続けるニィサンがじっと竜之介を見つめる。静かに、じっと。
「う…いやまあそう言う事情なら…」
美少女2人に見つめられ、思わず“変身”しそうになっている自分を誤魔化すように自らの月匣に手を突っ込み、いくつかブラジャーを取り出す。
「すまない。感謝する」
それを受け取り、ニィサンは竜之介で笑いかける。
「う…いやその、困ったときはお互い様ってことで…そのってぇ!?」
ボン
一瞬目をそらし、再びニィサンを見た瞬間驚愕のあまり、竜之介は変身する。
「うん?どうかしたのか?」
目の前であっさりと学生服を脱ぎ、ブラジャーをつけようとしているニィサンを見てしまったのだ。
「ちょ…ちょちょちょちょっと!?何でここで」
「ああ、ここに来る間にこすれて痛くてな。それに別に気にすることも無いだろう?」
「いや気にするって!大体女の子がこんなところで!」
混乱する竜之介の言葉に、2人の獣耳少女は同時にキョトンとして言う。
「「…女の子?」」
「…え?」
その反応に思わず素になって聞き返す。
「ニィサンは、オスだぞ?あの教授が『獣耳の男にする機械なんて作る気が無い』と言うから女の姿だが」
「ついでに言えば、前世でも私は、男だったぞ」
2人の答えに。
「な、なんか騙された気がする…」
振り回されっぱなしの竜之介が汗をたらりと垂らしながら言った。
「うん?どうかしたのか?」
目の前であっさりと学生服を脱ぎ、ブラジャーをつけようとしているニィサンを見てしまったのだ。
「ちょ…ちょちょちょちょっと!?何でここで」
「ああ、ここに来る間にこすれて痛くてな。それに別に気にすることも無いだろう?」
「いや気にするって!大体女の子がこんなところで!」
混乱する竜之介の言葉に、2人の獣耳少女は同時にキョトンとして言う。
「「…女の子?」」
「…え?」
その反応に思わず素になって聞き返す。
「ニィサンは、オスだぞ?あの教授が『獣耳の男にする機械なんて作る気が無い』と言うから女の姿だが」
「ついでに言えば、前世でも私は、男だったぞ」
2人の答えに。
「な、なんか騙された気がする…」
振り回されっぱなしの竜之介が汗をたらりと垂らしながら言った。
…一方その頃。光稜学園では。
「あれ?ルーシーどうしたんだこんなところにうずくまって?」
「気にしないでください。ただちょっと自分の発育の悪さを呪っていただけです」
下着どころか普段着まで小さくて着られないと言われたエルフ耳の少女がどっぷりと落ち込んでいたりするのだった。
「あれ?ルーシーどうしたんだこんなところにうずくまって?」
「気にしないでください。ただちょっと自分の発育の悪さを呪っていただけです」
下着どころか普段着まで小さくて着られないと言われたエルフ耳の少女がどっぷりと落ち込んでいたりするのだった。
15-408 保健委員会の主張
「もう一度、言ってくれますか?」
生徒会長の問いに、
「ああ、我々『保健委員会』は 現時点での学園世界の解放に断固反対する。と言ったんだ」
俺、フロレンス看護学院代表兼『学園世界・保健委員会連合』保健委員長・七代 崇(ななしろ たかし)は言い放った。
生徒会長の問いに、
「ああ、我々『保健委員会』は 現時点での学園世界の解放に断固反対する。と言ったんだ」
俺、フロレンス看護学院代表兼『学園世界・保健委員会連合』保健委員長・七代 崇(ななしろ たかし)は言い放った。
それから大罵声合戦。まあ、俺が途中で、
「一応、今の時点での全学園・生徒の『元の世界』の座標は既にこちら(フロレンス)で特定出来てるから、帰そうと思えばすぐ出来るんだけどな」
などと言った事が火に油を注ぐ結果になった訳だが。
案の定「自分勝手だ」「何を考えている」「いつまでも学生では居られないんだぞ」「ニート乙」などと言われ放題。
やはりみんなストレスが溜まっていた様だ。変に暴発する前につついて正解だったな。
「一応、今の時点での全学園・生徒の『元の世界』の座標は既にこちら(フロレンス)で特定出来てるから、帰そうと思えばすぐ出来るんだけどな」
などと言った事が火に油を注ぐ結果になった訳だが。
案の定「自分勝手だ」「何を考えている」「いつまでも学生では居られないんだぞ」「ニート乙」などと言われ放題。
やはりみんなストレスが溜まっていた様だ。変に暴発する前につついて正解だったな。
<一時間後>
……出す物出した様だし、そろそろ理由を説明するか。
「感染症対策には時間がかかるんだよ。ついでに言うと病人が出ていないってだけで安心はしてないよな?発症してなくても媒介ならする可能性はあるんだぞ?
流石に故郷で『未知の病原菌発生!人口九割減!』なんて悲劇は誰にも起こさせたくはないからな……解放の為の『解放』など賛成出来るはずないだろ」
流石に黙り込んだ執行委員達を見渡した後、一息ついて、隣に立っていた保健委員会副委員長・木梨 幸水(きなし ゆきみず)に残りの説明を任した。
「コースイさん、後よろしく」
苦笑した後、コースイさんは自分の体験談を語り始めた。
「以前、俺はABCウィルスと呼ばれる未知のウィルスによって一握りの子供達しか生き残れなかった世界に……」
「実はこのウィルスは水疱瘡とほぼ同質の……」
「今まで水疱瘡の存在しなかった世界……」
……ホント『召喚師』にとっていつ聞いても心臓に悪い話だよな。
「感染症対策には時間がかかるんだよ。ついでに言うと病人が出ていないってだけで安心はしてないよな?発症してなくても媒介ならする可能性はあるんだぞ?
流石に故郷で『未知の病原菌発生!人口九割減!』なんて悲劇は誰にも起こさせたくはないからな……解放の為の『解放』など賛成出来るはずないだろ」
流石に黙り込んだ執行委員達を見渡した後、一息ついて、隣に立っていた保健委員会副委員長・木梨 幸水(きなし ゆきみず)に残りの説明を任した。
「コースイさん、後よろしく」
苦笑した後、コースイさんは自分の体験談を語り始めた。
「以前、俺はABCウィルスと呼ばれる未知のウィルスによって一握りの子供達しか生き残れなかった世界に……」
「実はこのウィルスは水疱瘡とほぼ同質の……」
「今まで水疱瘡の存在しなかった世界……」
……ホント『召喚師』にとっていつ聞いても心臓に悪い話だよな。
コースイさんの話が終わり、最後に俺が締め括った。
「一応、帰る手段の『一つ』は確保している、と皆には伝えて欲しい。
ただ、『どうしても』早急に戻らなくてはならない者以外はもう少し待って欲しいんだ。
早急に戻る者を最優先で検査・治療を行いたい。そして、故郷の世界では受けることが困難な治療を全生徒に提供したい。
……それにはどうしても時間と出来る限り多くの世界の協力が必要だ。
だから、重ねて言うが、もう少し待って欲しい。そして、『危険性』が有るが故に無理にでも帰還を実行する者が居れば『妨害』も辞さない覚悟がこちらには有ると言う事を心に留めて貰いたい」
「一応、帰る手段の『一つ』は確保している、と皆には伝えて欲しい。
ただ、『どうしても』早急に戻らなくてはならない者以外はもう少し待って欲しいんだ。
早急に戻る者を最優先で検査・治療を行いたい。そして、故郷の世界では受けることが困難な治療を全生徒に提供したい。
……それにはどうしても時間と出来る限り多くの世界の協力が必要だ。
だから、重ねて言うが、もう少し待って欲しい。そして、『危険性』が有るが故に無理にでも帰還を実行する者が居れば『妨害』も辞さない覚悟がこちらには有ると言う事を心に留めて貰いたい」
<そのころフロレンス看護学院では>
「北部地区でモルボル菌が大発生してます!」
「万能薬の在庫は?」
「彼の病気の治療をお願いします」
「オクタヘドロンから量産型『紅衣』が届きました!」
「フォーティア魔法学園に納入して!」
「伝説の樹周辺でしっと団の発生を確認!」「なぎはらえっ!!」
「病名は?」
「月臣学園の鳴海君のテロメア再生治療の準備整いました!」
「ペドフィリアです」「無理!」
「大変です! 魔王様が『外』で拾ってきたラダム樹が活性化を!」
「研究室を隔離して、早く! 七代君の馬鹿!」
「ままー、どこー?」
「沈静化しました!」
「おしおき水、どこかしら?」
「北部地区でモルボル菌が大発生してます!」
「万能薬の在庫は?」
「彼の病気の治療をお願いします」
「オクタヘドロンから量産型『紅衣』が届きました!」
「フォーティア魔法学園に納入して!」
「伝説の樹周辺でしっと団の発生を確認!」「なぎはらえっ!!」
「病名は?」
「月臣学園の鳴海君のテロメア再生治療の準備整いました!」
「ペドフィリアです」「無理!」
「大変です! 魔王様が『外』で拾ってきたラダム樹が活性化を!」
「研究室を隔離して、早く! 七代君の馬鹿!」
「ままー、どこー?」
「沈静化しました!」
「おしおき水、どこかしら?」
地獄の様な喧噪の中、
「すやすや」
完成させたワクチンの山の脇でシェノン=ヤンディが安らかな寝息を立てていた。
「すやすや」
完成させたワクチンの山の脇でシェノン=ヤンディが安らかな寝息を立てていた。
15-492 参上!復讐の蟹少女!!
彼女は困惑していた。何が困惑していたかというと、一度は帰って来れないと思っていた場所に帰って来れたと思ったら、
その居場所にまるで自分がいた某ナイトウィッチのような――ではなく、
帰ってきた場所が、以前の様子と大きく異なっていたからだった
その居場所にまるで自分がいた某ナイトウィッチのような――ではなく、
帰ってきた場所が、以前の様子と大きく異なっていたからだった
「――お、俺がいない間に、何があったんだ…ッ!」
懐かしい学舎は以前とはほとんど変わりがないように思えるが、その周辺が大きく変化していた
数多くの学園が商店街かアーケード街のごとく建ち並び、彼の母校・輝明学園も例外ではなかった……
近代的な建物ならまだいい、問題なのはファンタジー的、あるいは未来的な建物やらが、
それはもう最初からそこにあったように、移動させた形跡なく立ち並んでいたのである
しかも、世界樹のような大木やら伝説の桜のようなものも様々な学校で立っており、まるでありがたみが薄いように彼女は感じられた
ちょっと視線を遠くに延ばせば、さらに巨大ロボやら古城のようなもの(実は図書館)も垣間見える
懐かしい学舎は以前とはほとんど変わりがないように思えるが、その周辺が大きく変化していた
数多くの学園が商店街かアーケード街のごとく建ち並び、彼の母校・輝明学園も例外ではなかった……
近代的な建物ならまだいい、問題なのはファンタジー的、あるいは未来的な建物やらが、
それはもう最初からそこにあったように、移動させた形跡なく立ち並んでいたのである
しかも、世界樹のような大木やら伝説の桜のようなものも様々な学校で立っており、まるでありがたみが薄いように彼女は感じられた
ちょっと視線を遠くに延ばせば、さらに巨大ロボやら古城のようなもの(実は図書館)も垣間見える
何かしら衝撃があったものの、とりあえず彼女は気を取り直す
なぜなら彼女には目的があるからだ!!
「ま、まぁいい。なんにせよ、俺のやる事に変わりはない!
待っていろよくれは!今度こそ柊蓮司を倒し、お前を奴の魔の手から救ってやる!!」
なぜなら彼女には目的があるからだ!!
「ま、まぁいい。なんにせよ、俺のやる事に変わりはない!
待っていろよくれは!今度こそ柊蓮司を倒し、お前を奴の魔の手から救ってやる!!」
彼女の名は――トウガ
かつて柊と死闘(と思っているのは本人のみ)を演じた、かの下がる男のライバル(と思って以下略)だった男である
――いやまぁ、現在は女だが
かつて柊と死闘(と思っているのは本人のみ)を演じた、かの下がる男のライバル(と思って以下略)だった男である
――いやまぁ、現在は女だが
* * *
トウガは学校同士の隙間に存在する路地裏(と言う名の校舎裏)に来ていた
「…あいつが卒業しただとッ!!馬鹿な!ありえん!」
先程訪れた天文部の部長と名乗る少女から聞いた話を思い出す――
天文部に行けばくれはと会える確率が高いと踏んでいた矢先、
「くれは先輩なら、柊先輩と一緒に卒業しましたよ?」と、衝撃の事実をつきつけられた
その時は一瞬だが意識を手放しかけ、更にその後の話はまるで頭に入らなかった
(「あ、でも理事長室にいると思いますよ?」という言葉は聞き逃した)
先程訪れた天文部の部長と名乗る少女から聞いた話を思い出す――
天文部に行けばくれはと会える確率が高いと踏んでいた矢先、
「くれは先輩なら、柊先輩と一緒に卒業しましたよ?」と、衝撃の事実をつきつけられた
その時は一瞬だが意識を手放しかけ、更にその後の話はまるで頭に入らなかった
(「あ、でも理事長室にいると思いますよ?」という言葉は聞き逃した)
「…ク、転生する時期と年齢を間違えさせるとは…柊め!小癪な策を使いおったな
強くなった我を恐れているのか!?どこまでも卑怯な奴だ!おのれーー!!!!!!!!!
こんな世界!すぐにでも出ておまえに追いついてやるぜ!!待っていろ柊!!そしてくれは!!!」
強くなった我を恐れているのか!?どこまでも卑怯な奴だ!おのれーー!!!!!!!!!
こんな世界!すぐにでも出ておまえに追いついてやるぜ!!待っていろ柊!!そしてくれは!!!」
――こうして、彼女は学園世界へとやってきた
後に柊やくれはがこの世界にいることを知って一悶着起こしたり
海老男やら冬木の虎やらといった(主にイロモノな)面々と行動を共にする事になるのは、また別の話
海老男やら冬木の虎やらといった(主にイロモノな)面々と行動を共にする事になるのは、また別の話
15-554 ペルソナ4
ある下がる男が言った
「あぁ。今はまだ一緒にやってくれる人を色んな学園まわって探してるんだけど、ちょっと広すぎてな。
あんた達はなんかそういう人の話とか聞かないか?
行動力があって、好奇心満載で、ちょっと猫みたいに殺されかねないけど機転が利いて危機は脱するタイプ。そうでなきゃ頭がよくて人をまとめるのに長けた人間」
「あぁ。今はまだ一緒にやってくれる人を色んな学園まわって探してるんだけど、ちょっと広すぎてな。
あんた達はなんかそういう人の話とか聞かないか?
行動力があって、好奇心満載で、ちょっと猫みたいに殺されかねないけど機転が利いて危機は脱するタイプ。そうでなきゃ頭がよくて人をまとめるのに長けた人間」
行動力もある、好奇心もある、協調性もある、常識もある、更に頭が良くて人をまとめるのに長けて料理も板前クラス。
腕っ節も強く、困った人たちを助けて面倒見もいい。
勇気は豪傑、知識は博士級を越えては生き字引、根気はすでにタフガイクラス、
寛容さも菩薩を越えてオカン級、口を開けば説得力は言霊使い。
なぜそんなすごいのと問われれば、彼はこう返すだろう「二週目だから。」
「シスコンだろ?」と聞かれたら「ナナコンだ」と返すユーモア持ち。
腕っ節も強く、困った人たちを助けて面倒見もいい。
勇気は豪傑、知識は博士級を越えては生き字引、根気はすでにタフガイクラス、
寛容さも菩薩を越えてオカン級、口を開けば説得力は言霊使い。
なぜそんなすごいのと問われれば、彼はこう返すだろう「二週目だから。」
「シスコンだろ?」と聞かれたら「ナナコンだ」と返すユーモア持ち。
いつも冷静なクールガイだが黙ってても満ち溢れるカリスマと口を開けばクールでありつつ漢気溢れて時々お茶目。
フォローも当然忘れない。
見かけは二枚目クールでスタイリッシュな身振りのシティボーイ。当然老若問わずにモテモテ男。
もし六股してもナイスな船もでないし刺されもしない。
フォローも当然忘れない。
見かけは二枚目クールでスタイリッシュな身振りのシティボーイ。当然老若問わずにモテモテ男。
もし六股してもナイスな船もでないし刺されもしない。
誰もがこう思うだろう。
そんな完璧超人いるのか?と。
そんな完璧超人いるのか?と。
だがいた!
とある田舎の稲羽市に存在する八十神高校に在籍する自称特別捜査隊リーダー。
とある田舎の稲羽市に存在する八十神高校に在籍する自称特別捜査隊リーダー。
他の学校の人々は彼の事をこう呼んだ。
「番長」もしくは「ペルソナ番長」と。
後に執行部室に設置されるカオスな中身の冷蔵庫と、何も無い壁にベルベットルームと書かれた札、
人が並んで余裕で入れる大型テレビが設置されるのは彼のポケットマネーで買ったものである。
「資金なら十分にある二週目だから。」
人が並んで余裕で入れる大型テレビが設置されるのは彼のポケットマネーで買ったものである。
「資金なら十分にある二週目だから。」
16-41 特攻野郎TRPG部
GF誌連載で鳴らした私達TRPG部は、次元の混乱に巻き込まれて学園世界に来てしまった。
しかし、トークもせずくすぶっているような私達じゃあない。
ルルブとダイスさえあればでどこでもやってのける命知らず、
不可能をそれなり可能にし巨大な悪を粉砕したりする、私達、学園世界TRPG部!
しかし、トークもせずくすぶっているような私達じゃあない。
ルルブとダイスさえあればでどこでもやってのける命知らず、
不可能をそれなり可能にし巨大な悪を粉砕したりする、私達、学園世界TRPG部!
私は部長、瑞穂桃子。通称モモ。ボディランゲージと妄言の名人。私のような天才テーブルトーカーでなければ、百戦錬磨のつわものどものリーダーは務まらん。
私は瑞穂桜子。通称サクラコ。NPC萌えに、私はみんなにイチコロさ。悪役好きかまして、帝国人から落とし子まで、何でもそろえてみせるぜ。
烏丸サチ。通称サチピョン。キャラメイクの天才だ。ルールブック無しでもメイクしてみせらぁ。でもファンブルだけはかんべんな。
よぉ!お待ちどう。私こそ輪島フミ。TRPGとしての腕は初心者!人外好き?爬虫類萌え?だから何。
私達は、道理の通らぬ学園世界の中であえてトークする。
頼りになる神出鬼没の、学園世界TRPG部!
TRPGをしたいときは、いつでも言ってくれ。
頼りになる神出鬼没の、学園世界TRPG部!
TRPGをしたいときは、いつでも言ってくれ。
16-186 “特命”執行委員
学園世界の特別執行委員が、“特命”執行委員に見える事があるので。
「東大卒業の、杉下と申します」
「城南大OBの、亀山です」
「中の人が学習院中退の、米沢です」
「城南大OBの、亀山です」
「中の人が学習院中退の、米沢です」
16-16 保健委員
「やっぱ言い過ぎたか……」
少し反省をしながら、保健委員長・七代 崇は副委員長の木梨 幸水と、ある場所へ向っていた。
「仕方ないんじゃないか? 君が言わなければ後で大変な事になってただろ? 『あそこ』が」
「……時間は稼げたと思いますか?」
「『気付いた』連中も暫くは静観するだろうな。問題は……」
深刻な表情を浮かべながら、二人は向っていた。
――赤羽 くれはの元へ
少し反省をしながら、保健委員長・七代 崇は副委員長の木梨 幸水と、ある場所へ向っていた。
「仕方ないんじゃないか? 君が言わなければ後で大変な事になってただろ? 『あそこ』が」
「……時間は稼げたと思いますか?」
「『気付いた』連中も暫くは静観するだろうな。問題は……」
深刻な表情を浮かべながら、二人は向っていた。
――赤羽 くれはの元へ
【輝明学園理事長室】
赤羽 くれはは困惑した。つい先程会議で爆弾発言をした二人が尋ねてきたからだ。
「はわっ、所で七代君達は何の用で来たの? いろいろと準備が忙しいんじゃあ……」
くれはが尋ねると、
「準備なんか会議に出る前から終わってる、つーか『検疫』は転移時から始めてるよ」
「でも、七代君に反発した人達が襲撃とか」
「それに関しては『学園都市・ツェルニ』がフロレンス傍に停泊、フローリア学園からはベリオ・トロープ教諭とヒイラギ・カエデ教諭、フォーティア魔法学園からはボガート・ニムバス教諭が来てくれている。守りに関しては問題ない」
間髪入れずに答える七代にくれはは舌を巻いていた。
「それより、ヤバイのはそっち(輝明学園)の方だぞ」
「はわっ?」
「気付いて無かったのか……」
「はわっ、一体何の事?」
少し声を落として七代が続ける。
「『輝明学園』の生徒は今の段階でも簡単に『帰れる』」
くれはは七代が何を言ったのか一瞬理解出来なかった。
「既に幾人かは気付いている。これを念頭に置いて聞いてくれ。
赤羽 くれはは困惑した。つい先程会議で爆弾発言をした二人が尋ねてきたからだ。
「はわっ、所で七代君達は何の用で来たの? いろいろと準備が忙しいんじゃあ……」
くれはが尋ねると、
「準備なんか会議に出る前から終わってる、つーか『検疫』は転移時から始めてるよ」
「でも、七代君に反発した人達が襲撃とか」
「それに関しては『学園都市・ツェルニ』がフロレンス傍に停泊、フローリア学園からはベリオ・トロープ教諭とヒイラギ・カエデ教諭、フォーティア魔法学園からはボガート・ニムバス教諭が来てくれている。守りに関しては問題ない」
間髪入れずに答える七代にくれはは舌を巻いていた。
「それより、ヤバイのはそっち(輝明学園)の方だぞ」
「はわっ?」
「気付いて無かったのか……」
「はわっ、一体何の事?」
少し声を落として七代が続ける。
「『輝明学園』の生徒は今の段階でも簡単に『帰れる』」
くれはは七代が何を言ったのか一瞬理解出来なかった。
「既に幾人かは気付いている。これを念頭に置いて聞いてくれ。
- 学園世界はファー・ジ・アースとまだ繋がっている
- ファー・ジ・アースから人が来る
- 学園に『籍』の無い人物に籍を与え、学園世界に取り込んでいる
……何か気付かないか?」
くれはは理解した。
「『籍』さえ抜けば学園世界に縛られる事なく帰還出来る」
固い声で言うくれはに今まで沈黙を保っていた木梨が付け加える。
「正確には『輝明学園』だけが」
くれはの顔からどんどん血の気が引いていく。その音が聞こえてくるようだった。
「下手をしなくても暴動は避けられない。そしてフォーティア魔法学園や神撫学園、物部学園などの世界間移動が可能な学校は他にもある。そう、座標さえ判れば旅立てる学校が」
くれはの脳裏にはある光景が浮かんでいた。そう、『方舟』を奪い合う学園間戦争の光景が。
「ま、暫くは大丈夫だろうけどな」
そんなくれはに明るい声に戻し七代は言った。それに続けて木梨が、
「今回の七代君の発言で、生徒の不満は七代君に集中するだろう。
それに、落ち着いて考えれば『検疫』は必要だと納得してもらえるだろうしね」
「『検疫』に納得さえしてもらえれば、そっちの問題もどうにか出来るしな。
俺達保健委が全生徒を帰還させる手段を所持し、納得せざるを得ない理由で『輝明学園』ごと帰還を制限していたら輝明の帰還手段に価値はないからな」
その言葉に安堵するくれはに七代は、
「とりあえず、対策はしたが、そちらでも気を付けておいてくれ」
と、締め括った。
くれはは理解した。
「『籍』さえ抜けば学園世界に縛られる事なく帰還出来る」
固い声で言うくれはに今まで沈黙を保っていた木梨が付け加える。
「正確には『輝明学園』だけが」
くれはの顔からどんどん血の気が引いていく。その音が聞こえてくるようだった。
「下手をしなくても暴動は避けられない。そしてフォーティア魔法学園や神撫学園、物部学園などの世界間移動が可能な学校は他にもある。そう、座標さえ判れば旅立てる学校が」
くれはの脳裏にはある光景が浮かんでいた。そう、『方舟』を奪い合う学園間戦争の光景が。
「ま、暫くは大丈夫だろうけどな」
そんなくれはに明るい声に戻し七代は言った。それに続けて木梨が、
「今回の七代君の発言で、生徒の不満は七代君に集中するだろう。
それに、落ち着いて考えれば『検疫』は必要だと納得してもらえるだろうしね」
「『検疫』に納得さえしてもらえれば、そっちの問題もどうにか出来るしな。
俺達保健委が全生徒を帰還させる手段を所持し、納得せざるを得ない理由で『輝明学園』ごと帰還を制限していたら輝明の帰還手段に価値はないからな」
その言葉に安堵するくれはに七代は、
「とりあえず、対策はしたが、そちらでも気を付けておいてくれ」
と、締め括った。
【おまけ】
「所で、七代君って本当に全生徒の出身世界を把握してるの?」
「……そんなヒマあったと思うか?」
「はわっ、もしかしてハッタリだったの?」
「いや、必要ないだろ? 全学園を把握すれば事足りるんだし」
「……はわ、確かに『全生徒の出身世界数』≒『学園数』だね」
「所で、七代君って本当に全生徒の出身世界を把握してるの?」
「……そんなヒマあったと思うか?」
「はわっ、もしかしてハッタリだったの?」
「いや、必要ないだろ? 全学園を把握すれば事足りるんだし」
「……はわ、確かに『全生徒の出身世界数』≒『学園数』だね」
16-349 もしも学園世界に2ちゃんねるがあったら
柊蓮司板
- 柊蓮司を見かけたらsagaるスレ 落下468回目(607)
- 赤羽理事長代理と出来てるってマジ?part52(335)
- 受け厨死ね。氏ねじゃなくて死ね(1001)
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- 柊蓮司ウォッチング同好会part75(116)
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- 1時間以内に1000まで行ったら柊蓮司のエロ画像うp(1001)
- 柊蓮司にタイマンで勝てる奴 7人目の侍(552)
- 執行部総合その92(177)
- 柊力で学年が下がったんだが…(80)
- 柊蓮司は銀髪の女が苦手らしい(771)
16-501 第一回緊急アンケート
【第一問】あなたの今一番ほしいものは何ですか?
※回答者名は個人情報保護によりイニシャルになっております。
※回答者名は個人情報保護によりイニシャルになっております。
- S・Sさん(女性) の答え
『知識』
教師
のコメント:そうですね、学生の本分は勉強です。また、このようなことが起こることはないと思われますので、他の学校の先生に教わるのもいいでしょう。
- K・Bさん(男性) の答え
『単位』
教師のコメント:授業に出てください。
- T・Kさん(男性) の答え
『人並みの幸運』
教師のコメント:涙が出るのは何故でしょう。
- K・Sさん(女性) の答え
『お姉さまとの二人っきりの時間』
教師のコメント:コメントは控えさせていただきます。
- M・Kさん(女性) の答え
『お姉さまとの二人っきりの時間』
教師のコメント:まさかもう一人いるとは。
- K・Aさん(女性) の答え
『時間』
教師のコメント:なぜあなたが答えているのでしょう。とりあえず仕事に戻ってください。
16-507 理事長代理
「理事長代理。本日の校内業務。8時半より全校集会が開かれます。会の中でスピーチを5分間お願いします」
「理事長代理。極上生徒会より報告書が来ています。新たに生徒会則を追加したとのことなのでご確認を。」
「理事長代理。極上生徒会執行部より柊特別執行委員の行った31件の調停の報告書が回ってきています。目を通しておいてください」
「理事長代理。本日は13時より万色学園にて学園長会議が開かれます。輝明学園としての意見をまとめたレポートを作成しました。目を通しておいてください」
「理事長代理。極上生徒会放送部から、インタビューの申込みが入っています。日程調整の結果、急ですが本日の16時より1時間お願いしたいのですが、よろしいですか?」
「理事長代理。校長より連絡。輝明学園“特別ウィザード生徒”学生証、新たに3枚発行したいとのことです。許可のサインをお願いします」
「理事長代理。ロンギヌスのコイズミ守護者代行代理よりノーチェ殿経由で相談書が回ってきています。ファー・ジ・アースにて世界の危機が発生したので、知恵をお借りしたいとのことです」
「理事長代理。本日は麻帆良学園にて、近衛様との会食の予定が19時より入っています。正装にてご出席ください」
「た、大変です!学園内ダンジョンにて魔王エリィ=コルドンらしき人物の目撃を確認したとのこと!すぐに対策会議を!」
「理事長代理。極上生徒会より報告書が来ています。新たに生徒会則を追加したとのことなのでご確認を。」
「理事長代理。極上生徒会執行部より柊特別執行委員の行った31件の調停の報告書が回ってきています。目を通しておいてください」
「理事長代理。本日は13時より万色学園にて学園長会議が開かれます。輝明学園としての意見をまとめたレポートを作成しました。目を通しておいてください」
「理事長代理。極上生徒会放送部から、インタビューの申込みが入っています。日程調整の結果、急ですが本日の16時より1時間お願いしたいのですが、よろしいですか?」
「理事長代理。校長より連絡。輝明学園“特別ウィザード生徒”学生証、新たに3枚発行したいとのことです。許可のサインをお願いします」
「理事長代理。ロンギヌスのコイズミ守護者代行代理よりノーチェ殿経由で相談書が回ってきています。ファー・ジ・アースにて世界の危機が発生したので、知恵をお借りしたいとのことです」
「理事長代理。本日は麻帆良学園にて、近衛様との会食の予定が19時より入っています。正装にてご出席ください」
「た、大変です!学園内ダンジョンにて魔王エリィ=コルドンらしき人物の目撃を確認したとのこと!すぐに対策会議を!」
「は、はわ~!?」
17-246 巨大ロボ
ロボ同士がやりにくいんだよね。FtEの箒その他は迷宮内に持ち込めるサイズだし。
敵キャラで巨大サイズがあんまりいない。
敵キャラで巨大サイズがあんまりいない。
超巨大な精霊獣とかだすと多分
「絶対無敵! ラーイジーンオー!!」
「元気爆発! ガンバルガー!!」
「熱血最強! ゴーザウラー!!」
とかがやってきてやられちゃうんだろうけど。
「絶対無敵! ラーイジーンオー!!」
「元気爆発! ガンバルガー!!」
「熱血最強! ゴーザウラー!!」
とかがやってきてやられちゃうんだろうけど。
「シンジぃ。ワシら存在感ないなぁ」
「しょうがないよ、トウジ。エヴァがない学園エヴァなんてただの学園ラブコメだし」
「バカシンジ何言ってるのよ!このあたしの出番がないのよ!?油断してると映画に出られないし!」
「しょ、しょうがないじゃないか。ほら、甲児さんやゲッターチームの人たちも平和に学園生活を謳歌してるし」
「しょうがないよ、トウジ。エヴァがない学園エヴァなんてただの学園ラブコメだし」
「バカシンジ何言ってるのよ!このあたしの出番がないのよ!?油断してると映画に出られないし!」
「しょ、しょうがないじゃないか。ほら、甲児さんやゲッターチームの人たちも平和に学園生活を謳歌してるし」
「さやかさん、明日はトリスティン魔法学院までバイクで行ってみないかい?」
「ええ、いいわよ。でも、こんなに平和で良いのかしら」
「そんなこと言ってもここにはDr.ヘルもミケーネもいないんだ。今のうちにのんびりしようぜ」
「ええ、いいわよ。でも、こんなに平和で良いのかしら」
「そんなこと言ってもここにはDr.ヘルもミケーネもいないんだ。今のうちにのんびりしようぜ」
「く、俺たちにゲッターがあれば小学生だけを戦わせずに済むのに」
「全く、情けない」
「ふ、弁慶、学生キャラじゃない方が混ざってるぜ」
「全く、情けない」
「ふ、弁慶、学生キャラじゃない方が混ざってるぜ」
17-325 交換留学制度
「は、はわ!?交換留学!?」
学園世界発生より3ヶ月目のある日、輝明学園理事長代理、赤羽くれははその提案に驚いて声を上げた。
「その通り。交換留学です」
その反応を予想していたとでも言うように、白い学生服を一部の隙も無く着こなした、オールバックとメガネが特徴的な男が言う。
男の名は、林水敦信。都立陣代高校の生徒会長にして、極上生徒会の陣代高校代表。
極上生徒会の、ひいては学園世界でも屈指の切れ者と噂されるその男が、滔々とくれはに説明する。
「この学園世界の成立から3ヶ月。今なお“転移”してくる学園は絶えないにも関わらず現状を打破しうる方策は見つかっていないと言う状況です。
すなわちそれは、この学園世界と言うものがこれからもしばらくは続いて行くと言うことを表します。
この3ヶ月の間、各学園同士は様々な関係を築いてきました。友情と連帯感による友好関係。あるいは互いに高め合うようなライバル関係ならば良い。
しかし残念ながら、この3ヶ月の間に不幸にも険悪な関係となってしまった学園同士も存在します。
その険悪な関係がただの不良同士の喧嘩レベルならばそれも許容できる。しかしながらトリステインと光綾。
楯神と牙の塔など、“戦う力”を持つ学園同士の諍いも散見されている現状。執行部に丸投げにしておくのはいささか問題があると思われます」
そこで一旦言葉をきり、くれはを見る。
「は、はわ…そうだね。確かにいまのこれはまずいかも」
その対応に一番追われている自分の幼馴染のことを思いながら、くれはが頷く。
「何故諍いが起こるのか。それは互いへの理解の不足。宗教、信条、政治体系、法律。それぞれの常識の食い違い。それが争いを生む。
ならば、まずはその不足を補うべく互いのことを理解することが必要ではないか。そう、我々極上生徒会は考えました。
その方策として考えられたのが今回の案件。すなわち他の学校への交換留学なのです」
「う、うん。それは分かったけど…なんでうちなの?」
「極上生徒会での本案件の議決後、各学園代表にアンケートを取り、最も留学の希望者が多い学園を選びだしました。その結果です。
いわく、科学と魔法の融合を果たした文化を持つ学園。いわく、学園世界屈指の巨大ダンジョン『スクールメイズ』を有する学園。
いわく、“あの”柊蓮司の母校…各々の思惑はあれど、多くの支持票を集めたのです」
何処からか扇を取り出し、口元を隠し、林水が言う。
「既に極上生徒会内の輝明学園代表からの了承及び学園世界の長老衆…俗にジジイ四天王と呼ばれるお歴々からの賛同は得ております。
あとは、輝明学園の最高意思決定者である赤羽様。その許可が得られれば交換留学は成立いたします」
「は、はわ…」
メガネが光を反射し、その表情は伺う事が出来ない。そのことがくれはに年下であるこの男への畏怖を抱かせる。そして…
「ご決断を。赤羽、くれは様…」
追い詰めるかのように力強い言葉が掛けられ…
学園世界発生より3ヶ月目のある日、輝明学園理事長代理、赤羽くれははその提案に驚いて声を上げた。
「その通り。交換留学です」
その反応を予想していたとでも言うように、白い学生服を一部の隙も無く着こなした、オールバックとメガネが特徴的な男が言う。
男の名は、林水敦信。都立陣代高校の生徒会長にして、極上生徒会の陣代高校代表。
極上生徒会の、ひいては学園世界でも屈指の切れ者と噂されるその男が、滔々とくれはに説明する。
「この学園世界の成立から3ヶ月。今なお“転移”してくる学園は絶えないにも関わらず現状を打破しうる方策は見つかっていないと言う状況です。
すなわちそれは、この学園世界と言うものがこれからもしばらくは続いて行くと言うことを表します。
この3ヶ月の間、各学園同士は様々な関係を築いてきました。友情と連帯感による友好関係。あるいは互いに高め合うようなライバル関係ならば良い。
しかし残念ながら、この3ヶ月の間に不幸にも険悪な関係となってしまった学園同士も存在します。
その険悪な関係がただの不良同士の喧嘩レベルならばそれも許容できる。しかしながらトリステインと光綾。
楯神と牙の塔など、“戦う力”を持つ学園同士の諍いも散見されている現状。執行部に丸投げにしておくのはいささか問題があると思われます」
そこで一旦言葉をきり、くれはを見る。
「は、はわ…そうだね。確かにいまのこれはまずいかも」
その対応に一番追われている自分の幼馴染のことを思いながら、くれはが頷く。
「何故諍いが起こるのか。それは互いへの理解の不足。宗教、信条、政治体系、法律。それぞれの常識の食い違い。それが争いを生む。
ならば、まずはその不足を補うべく互いのことを理解することが必要ではないか。そう、我々極上生徒会は考えました。
その方策として考えられたのが今回の案件。すなわち他の学校への交換留学なのです」
「う、うん。それは分かったけど…なんでうちなの?」
「極上生徒会での本案件の議決後、各学園代表にアンケートを取り、最も留学の希望者が多い学園を選びだしました。その結果です。
いわく、科学と魔法の融合を果たした文化を持つ学園。いわく、学園世界屈指の巨大ダンジョン『スクールメイズ』を有する学園。
いわく、“あの”柊蓮司の母校…各々の思惑はあれど、多くの支持票を集めたのです」
何処からか扇を取り出し、口元を隠し、林水が言う。
「既に極上生徒会内の輝明学園代表からの了承及び学園世界の長老衆…俗にジジイ四天王と呼ばれるお歴々からの賛同は得ております。
あとは、輝明学園の最高意思決定者である赤羽様。その許可が得られれば交換留学は成立いたします」
「は、はわ…」
メガネが光を反射し、その表情は伺う事が出来ない。そのことがくれはに年下であるこの男への畏怖を抱かせる。そして…
「ご決断を。赤羽、くれは様…」
追い詰めるかのように力強い言葉が掛けられ…
*****
かくして、学園世界に新たな制度が生まれた。その名は『交換留学制度』
期間はおよそ2週間。この間、制度の利用者は留学先の生徒として他校で行動することとなる。
そのことが多くの交流と発見、そして事件を生み出すこととなるのだが、それはまた、別の話。
期間はおよそ2週間。この間、制度の利用者は留学先の生徒として他校で行動することとなる。
そのことが多くの交流と発見、そして事件を生み出すこととなるのだが、それはまた、別の話。
17-366 校長四天王
さて、
- ジオンのMS並みに増殖するジジイ四天王、
- 言い出してみたが誰もついて来てくれないオヤジ四天王、
そして、校長四天王シリーズ第三弾、
- 『リリカルなのは』より第四陸士訓練校の学長、ファーン・コラード三佐。
- 『フルメタル・パニック!』より都立陣代高校校長、坪井 たか子。
- 『CLAMP学園三部作』よりCLAMP学園の理事長、妹之山 らりさ。
- 『ナイトウィザード 魔法大戦』より輝明学園武蔵野校校長、天罪 芽亜。
名付けて、レディ四天王!
17-437 柊と幽霊少女~学校へ行こう!
「……うぐぅ。ボクの学校どこ~?」
「久しぶり、あゆちゃん」
「たいやきおばけ?」
「私、私」
「鏡花さん!」
「久しぶり、あゆちゃん」
「たいやきおばけ?」
「私、私」
「鏡花さん!」
ストロベリーパフェを食べていた水月鏡花は、
一人のマテリアルゴーストと再会する。
彼女、月宮あゆは今日もさがしものをしていた。
一人のマテリアルゴーストと再会する。
彼女、月宮あゆは今日もさがしものをしていた。
「学校を探してる?」
「このところずっと探してるけど、どうしても見つからないんだよ」
「忘れちゃった?」
「忘れないよ!大切な……大切な思い出の場所だもん」
「解ってますって。泣かない泣かない」
「うぐぅ……」
「さて、となると後は……誰かが意図的に隠したか。ふう、もしそうなら厄介ね」
「ボク……迷子のまま?」
「大丈夫。私がなんとかしてみるから」
「このところずっと探してるけど、どうしても見つからないんだよ」
「忘れちゃった?」
「忘れないよ!大切な……大切な思い出の場所だもん」
「解ってますって。泣かない泣かない」
「うぐぅ……」
「さて、となると後は……誰かが意図的に隠したか。ふう、もしそうなら厄介ね」
「ボク……迷子のまま?」
「大丈夫。私がなんとかしてみるから」
二人の前に現れる、涙目の妖しい人影こと柊蓮司
「話は全て聞かせて貰った!俺が、お前を学校に行かせてやるっ!」
「仲間が増えたねっ」
「何となくゴールが遠のいたような気がするわ……」
「何となくゴールが遠のいたような気がするわ……」
学校に行きたい、学校に行かせたい。そんな三人の願い虚しく、夜は更ける
暗く妖しい空が、世界を照らしている。隠れていた影が、少し顔を出した
暗く妖しい空が、世界を照らしている。隠れていた影が、少し顔を出した
「もうすっかり暗くなっちゃったね~。ほら、お月さま」
「月が紅い……? 月筺っ、エミュレイターかっ!」
「この感覚には憶えが……。まるで、誰かの夢の中にいるみたいな……」
「すごいね~。ボク全然気付かなかったよ」
『気づけよ当事者っ!』
「うぐぅ!?」
「月が紅い……? 月筺っ、エミュレイターかっ!」
「この感覚には憶えが……。まるで、誰かの夢の中にいるみたいな……」
「すごいね~。ボク全然気付かなかったよ」
『気づけよ当事者っ!』
「うぐぅ!?」
現れた虚像。記憶の再現。崩れ始めた翼。
居るはずの無い人がいて、あの人の名前が口から出てこなくて
居るはずの無い人がいて、あの人の名前が口から出てこなくて
「違うよ。お母さんはもう、いないんだよ。……だから、――くんを返して」
魔王フェウス=モールに侵された月宮あゆの夢を守るため
魔剣使い、マテリアルゴースト、生霊の冒険は続く
魔剣使い、マテリアルゴースト、生霊の冒険は続く
「休みたいときに休めるけど、行きたいのにたどり着けないのは悲しいよ」
「私はニートじゃないっ! 学校だって……ちゃんと卒業、したかったなあ……」
「俺は卒業生だあぁぁぁっっっ!」
「私はニートじゃないっ! 学校だって……ちゃんと卒業、したかったなあ……」
「俺は卒業生だあぁぁぁっっっ!」
18-324 借り物競争@学園世界Ver1.5
D66 ROC | |
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00 | 柊蓮司とフラグが立った女の子 |
11-12 | ボン太くんシリーズの一体 |
13-14 | 前の競技に参加した奴 |
15-16 | アイドル |
21-22 | 心の壁 |
23-24 | 学校の七不思議 |
25-26 | 人妻 |
31-32 | 魔法少女 |
33-34 | 世紀末覇者焼き(完成品) |
35-36 | 転校生(例:赤根沢玲子 ベル・フライ) |
41-42 | デュエルディスク (遊戯王GX) |
43-44 | 死ぬ程臭い女子の靴下 |
45-46 | アゼルの友達(アゼル本人認証必要) |
51-52 | ヒーホー?(ジャックフロスト) |
53-54 | LOVE!(はぁと)で好きな人(同性可/無性別種族可/機械知性体可) |
55-56 | 上条当麻の寝床の下の本 |
61-62 | エルクレストのゴミ箱に捨ててある魔導銃 |
63-64 | 単身楽団 (神曲奏界ポリフォニカ) |
65-66 | 柊蓮司以外で柊姓の人 |
77 | 世界の救世主 |