苑汪(オン・ワン)
東方最古の国家、梗醍果国の第八十九代国主で、主人公の祖父。
三人の息子がいたが、全員上から次々と早逝。
劇中登場時には高齢のせいもあって健康面にはかなりの問題を抱えており、内政は摂政として孫の王太子と腹心の宰相に一任している。
稀代の英傑と謳われ、弱体の兆候を見せつつあった国力を様々な改革でかつてない程増強させることに成功していた。
三人の息子がいたが、全員上から次々と早逝。
劇中登場時には高齢のせいもあって健康面にはかなりの問題を抱えており、内政は摂政として孫の王太子と腹心の宰相に一任している。
稀代の英傑と謳われ、弱体の兆候を見せつつあった国力を様々な改革でかつてない程増強させることに成功していた。
若き日に弟がいたが、国主の地位を狙い己の暗殺を企てた為にそれを自らの手で泣く泣く粛清。
十数年後に目の前に現れた弟の忘れ形見を(「弟殺し」という罪悪感で見る目を誤り)迎え入れたが、その甥からも造反され負傷した。
更には甥が今際の際に放った凶悪極まる呪詛を受け、対峙した嫡男は討伐後程なくして死に、残る弟二人も悪影響から逃れられず失うこととなる。
そして、オン・ワン本人と彼の血を引く孫も着々と呪詛の毒素に蝕まれてしまう。
十数年後に目の前に現れた弟の忘れ形見を(「弟殺し」という罪悪感で見る目を誤り)迎え入れたが、その甥からも造反され負傷した。
更には甥が今際の際に放った凶悪極まる呪詛を受け、対峙した嫡男は討伐後程なくして死に、残る弟二人も悪影響から逃れられず失うこととなる。
そして、オン・ワン本人と彼の血を引く孫も着々と呪詛の毒素に蝕まれてしまう。
名君の誉れ高いが、上記の事件のせいか少しでも王位に対し野心を露わにした者に対して極めて苛烈な処断を行っていたらしく、唯一人の嫡孫さえ居なくなれば玉座に手が届く南部の豪族に恐れられていた。
聖刻世界の存続に関わる事となった孫の太子が、代理とはいえその国主としての立場に縛られ身動きが出来なかった時も、永らく病魔にその身を冒され最早静かに死を待つのみだったが、ある者の助力を受けて一時的に回復し政務に復帰、過酷な運命に立ち向かう孫を送り出す。
関連
- カイ・ワン(回汪) 長男。嫡子としての資質は申し分なく、武繰の業前も父や息子の箔付け印可と違い実力による免許皆伝。後継者として有力視されていたが、(表向きは流行り病で)急死。
- ソウ・ワン 次男。生来身体が弱く、カイ・ワンに次いで病没。
- ジュ・ワン 三男。武勇に優れるが、武繰の仕合であっけなく落命。
- テン・ワン 弟。表向きは兄を敬い、良く補佐していた。
- ゼン・ロン 甥。所業が鬼畜過ぎて、公には存在してない者となる。…ゆえに醜聞が捻じ曲がり、哀しい美談となった。
- ゼン・イク 弟の孫。あまり良く思っていない(…なんとか自身で殺すのを思い留まる)。
- ショク・ワン カイ・ワンの息子で孫にあたる。呪毒に侵された自覚が無いまま解呪され、無事十四歳に立太子した。
- コウロウカ・シュアン 宰相。長年、自身の片腕を務める。
- キョウ・ゼン 王位継承権を持つ南部豪族のトップ。危険な野心家。