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バレンジア女王伝第1巻

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概要

 全3巻からなる、モーンホールド?女王バレンジアの生涯を帝都書記官が記した書物。
 第1巻では、帝都?で育てられたバレンジアがリフトンという町へ逃げ出すまでが書かれている。
価値 1
重量 1
見た目 本(小)

本文

全6ページ。

バレンジア女王伝 第1巻
スターン・ガンボーグ帝都書記官 著

 第二紀の後期、バレンジアはモーンホールド?王国(現在の帝都州モーンホールド?)の王女として生まれた。バレンジアは5歳まで、ダークエルフ?の王女にふさわしい贅沢と保護の下で育った。その頃、タムリエル?の初代皇帝、タイバー・セプティム?1世閣下はモロウウィンド?の堕落した王たちに対し、彼の帝都?支配下に加わるよう要請したのだった。自らの魔力を過信したダークエルフ?たちはその要請を拒み続けたため、ついにタイバー・セプティム?の軍は国境まで迫ってきたのであった。結果としてダークエルフ?は停戦に合意したが、そこに至るまでにはいくつかの戦があった。その一つは、モーンホールド?王国のがれきの山と化していた、現在のアルマレクシア?にて繰り広げられた。

 幼い王女バレンジアと乳母は、戦のがれきの中で発見された。ダークエルフ?でもあった帝都将軍シムマチャスは、その幼き子を生かしておけば後に役立つかもしれないと皇帝に進言した。こうして、バレンジアは元帝都軍兵に預けられることになった。

 元帝都軍兵であるその人物、スヴェン・アドヴェンセンは、引退した際に伯爵の位を授かっていた。彼の領地、ダークムーアはスカイリム?中心部にある小さな町だった。スヴェン伯爵とその妻は、自らの子供のように王女を養育し、なによりも帝都の一員としての美徳、すなわち遵法、分別、忠誠、信仰などを教えこんだ。その結果、彼女はすぐにモロウウィンド?の新しい支配者の緒一人としてふさわしい資質を身に付けた。

 バレンジアは美しく、気品と知性にあふれた少女に育った。彼女は優しく、また養父母の誇りでもあり、養父母の5人の息子たちもみな彼女を姉として慕った。彼女には、見た目以外にも他の少女にはない特質を持っていた。森や野原と心を通わせ、ときどき家を抜け出しては自然の中を歩き回るくせがあったのだ。

 16歳までバレンジアは、とても幸せな毎日を送っていた。そんなある日、仲良くしていた厩番の孤児の不良少年から、スヴェン伯爵と客のレッドガード?との間で行われた話を聞かされたのであった。どうやら妾として彼女をリハドへ売り飛ばすことを企んでいるらしいことを。ノルド?ブレトン?は肌が黒い彼女と結婚したがるはずもなく、ダークエルフ?でさえも異人種に育てられた彼女を嫌がるに違いないという考えを伯爵は持っているというのである。

「どうすればいいのかしら?」と、バレンジアはふるえながら涙声で言った。まっすぐに育った彼女は、友達である厩番の少年が嘘をついているなんて思いもしなかったのである。

 そのストロウという名の不良少年は、彼女の護衛を買って出て、貞節を守るべく一緒に逃げることを勧めてきた。悲しげにバレンジアはその計画を受け入れた。
 そしてその夜、目立たぬよう男装をしたバレンジアとストロウは、ホワイトランの町へ逃げたのだった。

 ホワイトランに着いてから数日後、彼らはある隊商を護衛するという仕事に就いた。このいかがわしい隊商は帝都の街道を通ると通行税がかかるため、脇道を通って東へ向かおうとしていたのである。そして、隊商とともに彼らは追っ手に見つかることなくリフトンの町へ辿り着き、しばらくその地に身を置くことにしたのだった。彼らはダークエルフ?が珍しくないこのモロウウィンド?との境界に近い町に、束の間の安らぎを感じたのであった。

バレンジア女王伝第2巻に続く...









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