クロスアンジュ 天使と竜の輪舞(ロンド)の第1話

「クロスアンジュ 天使と竜の輪舞(ロンド)の第1話」の編集履歴(バックアップ)一覧はこちら

クロスアンジュ 天使と竜の輪舞(ロンド)の第1話 - (2017/07/20 (木) 13:09:24) の1つ前との変更点

追加された行は緑色になります。

削除された行は赤色になります。

かって、少女‘アンジュリーゼ‘は、 兄のジュリオ、妹のシルヴィアと共に白馬で野原を駆けていた。 侍女のモモカ、父のジュライ、母のソフィア達もそれを見ていた。 現在、‘アンジュ‘は機動兵器パラメイルの一種、`ウィルキス`に乗って、空を飛んでいた。 周囲には他のパラメイルも居て、ヴィルキスを含めた7体の編隊で飛行していた。 サリア「時空振動確認、方位O2.距離4500、来るぞ!」 空が歪み、そこから複数の‘ドラゴン‘が出てきた。 クリス「大きい」 サリア「ドラゴン出現、ブリック級1、スクダー級30」 ロザリー「ブリック級?ガレオン級はあんでしょ?」 ヴィヴィアン「小さいのも一杯いる」 エルシャ「ほらほら、文句言わないの」 サリア「隊長より各機、これより殲滅攻撃に移行する。セーフティ・オフ!」 隊員達。「「「イエス、マム!」」」 サリア「ファイア」 ラグナメイルの編隊が砲撃を始め、小型ドラゴンのクーダン級を撃ち落としていく。 サリア「クーダン級8、撃破。退路を遮断する、後衛各機、距離500に弾幕を展開」 エルシャとクリスのパウザーとロザリーのグレイプが人型に変形し、ライフルと連装砲でクーダン級を撃ち落としていく。 サリア「今だ、前衛突撃!」 ヒルダ「了解!」 ヴィヴィアン「了解!」 ヒルダのグレイプとヴィヴィアンのレイザーがクーダン級の中央で変形し、 近接武器とライフルでクーダン級を更に撃ち落としていく。 ロザリー「4万キャッシュ頂き!」 ウィルキスは単身、中型ドラゴンのブリック級に向かう。 クリス「あいつ・・・また独断専行?」 ビルダ「こら!フォーメション乱すんじゃないよ!」 サリア「エミッション反応確認、全機散開」 ブリック級が撃った電撃がかすり、ウィルキスが落下していく。 ロザリーのグレイプとエルシャのパウサーも電撃を受ける。 クリス「ロザリーとエルシャが・・・」 サリア「アンジュ、応答しろ。アンジュ!」 アンジュ「行くよ、ウィルキス」 ウィルキスが人型に変形し、上昇していく。 ウィルキスはブリック級の電撃をかいくぐり、 ライフルを撃ち、ブリック級のバリアを砕いていく。 ウィルキスがライフルからグレネードを撃ち、ブリック級の亜t間に直撃させた。 アンジュ(私は、アンジュ・・・) ウィルキスがドラゴンの首に左手を叩きつけ、凍結バレットを直撃させた。 ドラゴンが悶え、ウィルキスの左手を叩きつけられた所が氷結する。 アンジュ(私は生きる・・・) コックピットからアンジュが出てきて、ウィルキスと共にライフルを構えた。 アンジュ「・・・殺して、生きる」 アンジュとウィルキスのライフルが同時に発射された。 #center(){|&big(){&big(){&bold(){堕とされた皇女}}}|} その日。スタジアムで、「ある方法」で飛行させたバイクに乗った2人一組の選手達が行うスポーツ、エアリアの大会が開催されていた。 実況「若き血と汗とマナの光が激突するエアリア選手権!大優勝旗を手にするのは ローゼンブルク王国グロリア学園か!それとも、イスルギ公国鳳凰院か!」 上の貴賓席では、ジュリオと車椅子にのったシルヴィアが試合を見ていた。 ボールを受け取ったのは、皇女‘アンジュリーゼ‘だった。 アンジュリーゼ「絶対に逆転します!」 ホイッスルが鳴った。 アンジュリーゼ「我に続け!」 ミスティ「ここは、通しません!」 グロリア学園のミスティとアンジュリーゼがスティックをぶつけ合う。 弾かれたボールをグロリアの生徒と鳳凰院のアキホが取ろうとするも、 ぶつかった拍子にアキホが落ちていった。 アンジュリーゼ「モモカ!」 モモカ「はい!」 アンジュリーゼとモモカのバイクが飛び上がる。 ボールが落ちて、ホイッスルが鳴った。 アキホはアンジュリーゼに助けられた。 アンジュリーゼ「怪我は無くて?」 アキホ「ア、アンジュリーゼ様!」 アンジュリーゼ「飛びますよ、もう一度」 アキホ「は、はい!」 ここで試合終了のホイッスルが鳴った。 実況「おーっとここで試合終了―!一点差で激闘を制し、今年度のエアリア選手権優はオーゼンブル公国グロリア学園!おしくも力尽きた鳳凰院。熱戦を繰り広げてきた両校に対してジュリオ殿下、シルヴィア殿下からも健闘を称える拍手が送られています」 アキホ「申し訳ありません、アンジュリーゼ様・・・私達が足を引っ張っていなければきっと・・・」 アンジュリーゼ「あの日、約束しましたよね。勝ち負けより大切なものを目指しましょうと、私達はどのチームよりも強い絆を輝かせる事が出来ました。それが、それこそが私達にとっての勝利です」 アキホ「アンジュリーゼ様・・・」 ミスティが拍手しながらアンジュリーゼ達の所に来た。 ミスティ「素晴らしいですわ、アンジュリーゼ殿下。優勝よりも美しくして、尊い物を皆様に教えて頂いた気がします」 ミスティとアンジュリーゼが握手を交わす。 アンジュリーゼ「今日の借りは秋の大会で必ず」 「洗礼の儀が終わったら、帰ってきます。どれだけ公務が忙しくなっても必ず」 「それまで皆さん、エアリア部をお願いしますね」 鳳凰院生徒「「「はい!喜んで!」」」 ジュリオ「・・・滑稽だな」 アンジュリーゼ達はリムジンに乗っていた。 シルヴィア「私、まだまだドキドキしてます。お姉様が空を飛んだ時は心臓が止まるかと思いましたもの!」 ジュリオ「アンジュリーゼの側に居ると心労が絶えないね、モモカも」 アンジュリーゼ「悔しい・・・」 シルヴィア「え?」 アンジュリーゼ「仲間も助けて優勝もする。皇女たるものそうでなくては・・・」 シルヴィア「まあ」 ジュリオ「やれやれ、皇女殿下は欲張りだね」 リムジンが進む街中には、アンジュリーゼの画像で溢れていた。 シルヴィア「国中、お姉様一色!」 ジュリオ「みんな、待ち遠しいんだよ。明日の洗礼の儀が」 アンジュリーゼ「分かっています、お兄様。この国の未来を照らしてみせます。私のマナの光で」 ジュリオ「楽しみだね、明日の洗礼の儀が」 リィザ「ん?」 リムジンと先導の車の前に、複数のパトカーが来ていた。 2台が止まり、近衞長官のリィザと近衛兵達が出た。 リィザ「近衛兵、防御円陣!」 近衛兵「マナの光を!」「障壁!」 近衛兵がマナで障壁を張った。 リィザ「皆様しばしのご辛抱を。すぐに処理します」 ジュリオ「ノーマか」 アンジュリーゼ・シルヴィア「!」 警護兵達は若い母親を取り押さえていて、その足下に赤子がいた。 母親「放して!放して下さい!」 警護兵「結界!」 警護兵が赤子を包む障壁を張った。 警護兵が赤子へ手を伸ばすも、障壁に触れた手が弾かれる。 赤子は母親の方へ這っていく。 母親「駄目!」 赤子は、結界を砕いた。 アンジュリーゼ「マナの光を・・・壊した!」 ミツルギ「実際に見るのは初めてか?」 アンジュリーゼ「あれが・・・ノーマ」 警護兵「ノーマ管理法第一条第三項に基づき、この者を第120776号ノーマと認定して・・・」 母親「セーラを・・娘を返して!」 母親が警護兵を振り切って、娘のセーラを庇う。 警護兵「こいつ!」 母親「どうかお目こぼしを・・・この子はホンの少し、マナを使うのが下手なだけなんです・・・どうか・・・」 アンジュリーゼ「それこそが、ノーマの証。断じて、見過ごす訳には参りません」 アンジュリーゼが出てきた。 母親「アンジュリーゼ様・・・」 人々「え!」「本当だ・・・」 アンジュリーゼ「人類が進化の果てに手にしたマナの光。それを否定するノーマは本能のままに生きる、暴力的で反社会的な化け物、今すぐこの世界から隔離しなければなりません」 母親「・・・!お願いします、アンジュリーゼ様・・・私がきちんと育てますから!」 アンジュリーゼ「不可能です。ノーマは人間では無いのですから」 人々「そうだ・・・・」 母親「!!」 アンジュリーゼ「早く忘れることです、そして次の子を産むのです。今度はノーマではない、正しい子供を」 母親「うわああぁ!」 母親がアンジュリーゼに哺乳瓶を投げつけた。 モモカ「障壁!」 モモカが障壁を張って、哺乳瓶を防いだ。 警備兵「貴様!」 母親は警護兵達に取り押さえられた。 モモカ「姫様、お怪我は?」 アンジュリーゼ「過保護なんだから」 セーラはパトカーに連行されていった。 母親「セーラ!セーラ!お願い放して!セーラァ!!」 夜、アンジュリーゼはバルコニーである歌を歌っていた。 そこへ、ソフィアが同じ歌を歌いながら来た。 ソフィア「小さい頃から変わりありませんね。何かあると、あなたはいつもここでこの歌を」 アンジュリーゼ「全てを洗い流してくれる気がするんです。迷いも不安も全部」 ソフィア「永遠語り、進むべき道を示す皇家の守り歌ですから」 アンジュリーゼ「進むべき道・・・お母さま、私この世界が好きです。 マナの光に照らされ、戦争、格差、貧困、全ての闇が消え去った平和で美しく、完璧な世界。でも、ずっと探していました。私が挑むべき道が何処かにあるはずだと」 ソフィア「では・・・見つかったのですね?」 アンジュリーゼ「今日、初めてノーマを見ました。マナを破壊する突然変異。 どうしてあんなものがこの世にいるのでしょう」 ソフィア「何も分かっていません。どの様に発生するのか、どうして女性だけなのか そう・・・何も分かっていない」 アンジュリーゼ「ですから私が解き明かそうと思います」 ソフィア「え・・・」 アンジュリーゼ「ノーマがこの世界から根絶されれば、世界はもっと美しくなるはずです」 ソフィア「・・・アンジュリーゼ、貴方にこれを」 ソフィアがアンジュリーゼに指輪を渡した。 アンジュリーゼ「これ、斑鳩皇家の・・・」 ソフィア「どうか光のご加護があらんことを・・・」 アンジュリーゼ「お母さま・・・」 ジュライが何かの端末を操作していて、ジュリオは物陰からそれを見ていた。 翌日。 レポーター「16歳の誕生日を迎えられたアンジュリーゼ様を祝福しようと沿道には多くの国民が集まってります。これからアンジュリーゼ様は皇室の方々と共に、暁ノ御柱前の会場に入られ、いよいよ洗礼の議が始まります」 アキホ達エアリア部の皆は暁ノ御柱の前に来ていた。 ミスティ達もその中継映像を見ていた。 セーラの母親は荒れ果てた部屋の中で映像を見ていた。 ジュライ「為政者となった皇女アンジュリーゼの光が、このミズルギ皇国に更なる平和と繁栄をもたらすであろう」 アンジュリーゼが暁ノ御柱の土台に入った。 暁ノ御柱が光っていくが、その光が途中で止まり、周りに警告音が響いた。 アキホ「何、この音・・・?」 警護兵「ノーマの・・・警告音だ・・・」 モモカ「!」 ジュライ「馬鹿な・・・!?位相は確かに・・・」 ジュリオ「位相なら、解除しておきました」 ジュライ「な、何故だ、ジュリオ!?」 ジュリオ「ふふ・・・ふははは!それはこっちの台詞です父上!」 リィザがジュライに右手のマナの光を突き付ける。 「洗礼の儀を操作して、化け物を皇室の一員にするなど・・・正気ですか!」 シルヴィア「お・・・お兄様?」 ジュリオ「可愛いシルヴィア・・・」 「そして我が愛しの皇国民よ。今こそ真実を明かそう。アンジュリーゼは・・・ 「ノーマだったのだ!!」 シルヴィア「え・・・」 ジュライ「くっ!」 ジュリオ「真実を隠し、化け物を為政者に頂くなど国家の私物化!国民への重大な背信だ!」 「化け物に!我がミツルギ皇国を汚させてなるものか!」 「今こそ全ての国民の前で真実を明らかにする! 「それがアンジュリーゼの、洗礼の議だ!!」 ソフィアがアンジュリーゼを塔から出した。 ソフィア「逃げますよ!急いで!」 アンジュリーゼ「お母さま!?一体何が!」 ジュリオ「捕らえろ!」 リィザ「実銃を使いなさい!」 近衛兵が二人に銃を向ける。 ソフィア「封鎖!」 ソフィアが兵士達の前に隔壁を下ろした。 リィザ「被疑者は儀礼区画から御柱内部に逃走!至急、各国へ・・・」 シルヴィアが気絶した。 モモカ「シルヴィア様!」 アンジュリーゼとソフィアが外に出たが、そこでは警護兵達が待ち構えていた。 アンジュリーゼの周りにマナの障壁が張られた。 警備兵「アンジュリーゼ様、こちらへ。皇女殿下にはノーマの疑いがかけられております。抵抗なさらぬ様」 アンジュリーゼ「何を言ってるのですか・・・」 ソフィア「いけません!アンジュリーゼ!」 アンジュリーゼが手を伸ばすと、障壁が砕かれた。 警護兵「マナの光を・・・破壊した」 警護兵達が一斉に銃を向けた。 アキホ達もその場に来ていた。 アキホ「姫様がノーマだったなんて・・・」 鳳凰院生徒「嘘よ、そんなの!」 警護兵「武器を捨て、投降しろ。抵抗すれば射殺する」 警護兵がアンジュリーゼに銃を向けた。 アンジュリーゼ「この私に・・・第一皇女に向かって、銃を向けるか!!」 アンジュリーゼが儀礼用の短剣を抜いて、警護兵へ切り掛かった。 ソフィア「アンジュリーゼ!!」 警護兵は恐怖して、発砲した。 ソフィアがアンジュリーゼの前に割って入り、障壁を張るも銃弾に砕かれ、そのまま自分が銃弾を受け、倒れた。 アンジュリーゼ「お、お母さま!?」 ソフィア「守りたかった・・・貴方を真実から・・・生きるのです・・アンジュリーゼ、何があっても・・・アンジ・・・」 アンジュリーゼ「お母様!」 ソフィアが事切れた。 警護兵「ノーマ管理法第一条第三項に基づき、お前を第120377号ノーマと認定する。連行しろ」 「「はっ!」」 人々「俺達を騙していたのか!」 アキホ「何が絆よ・・・この嘘つき!」 ミスティ「あ・・・」 アンジュリーゼ「お母さま・・・」 セーラの母もその様を見ていた。 母親「ざまあ見ろ・・・ざまあ見ろ!!」 ジュライ「ぐ・・・」 ジュリオ「母上・・・皇后陛下の国葬の準備を。皇帝陛下は拘束せよ」 リィザ「はっ」 ジュライがリィザと近衛兵に連れられた。 ジュリオ「忙しくなるよ、シルヴィア・・・汚された皇室を再建しなくちゃいけないからね、僕達だけの・・・」 「リィザ!これよりミスルギ皇国は私が動かす。神聖皇帝ジュリオ一世として」 リィザ「御意・・・」 夕暮れの海。破かれたアンジュリーゼの写真が大量に浮かんでいた。 雷鳴の夜に、輸送機がある島へ飛んでいった。 パイロット「こちら、107.廃棄物を持ってきた。着陸許可を求む。こちら107」 アンジュリーゼはその島へ送られた。 エマ「120377号ノーマ、アンジュリーゼ・斑鳩・ミスルギ。出身、ミスルギ皇国、16歳」 「16歳ねぇ、あなたには今日からここ、アルゼナルに入隊、兵員として戦うことが義務付けられています」 アンジュリーゼ「どこなんです、ここ・・・私に一体何が起きているのですか・・・」 エマ「16歳であるあなたは、特例として教育課程において・・・」 アンジュリーゼ「母は!母はどうなたのですか!?会わせてて下さい!今すぐに!」 エマ「所持品を没収します」 エマがアンジュリーゼの付けていたピアス等を外していく。 アンジュリーゼ「止めなさい!」 エマ「その指輪も」 エマはソフィアが送った指輪も外そうとする。 アンジュリーゼ「触るな!これは我がイズルギ皇国、斑鳩王家に伝わるもの! お前の様な下級役人が触れていいものでは無い!」 エマ「ノーマの分際で!」 エマが鞭を取り出すが、その場に居た女、ジルに止められた。 ジル「私がやろう、エマ・ブロンソン監察官。ノーマの相手はノーマでなくてはな」 「アルゼナル司令官のジルだ。手荒な真似をしてすまなかったな」 アンジュリーゼ「私がノーマ・・全て何かの間違いです。すぐにイズルギ皇国から・・・!」 ジルがアンジュリーゼの腹を蹴りつけ、壁に叩きつけた。 ジル「いやいや恐れ入ったよ。16歳までマナを使わず生きていく事が出来るなんて」 アンジュリーゼ「な、何を・・・・」 ジル「おかしいと思った事無かったのか?一度も?」 アンジュリーゼ「何を言っているのですか!」 エマ「マナを使う専属の侍女がいたそうです」 ジル「な―るほど。16年の努力も水の泡、お前の母親も無駄死にだな」 アンジュリーゼ「し・・し・・・ん・・・だ・・・」 ジルが指輪を奪った。 アンジュリーゼ「返しなさい!」 ジル「取り返してみたらどうだ?マナの力で」 アンジュリーゼ「マナの光よ!光よ!光よ・・・」 しかし、何も起こらない。 ジル「お前には何も無い。皇女としての権限も人としての尊厳も、何も・・・ようこそ、生き地獄へ」 ジルがナイフでアンジュリーゼのドレスを切り裂き、前を露わにした。 そのまま、ドレスを引きはがし、机の上に押し倒した。 ジル「監察官、お手伝いいだけますか?」 エマ「何故私が!?」 ジル「早く終わらせたいでしょ、汚れ仕事なんてものは」 エマがマナを使って、アンジュリーゼの両手を鎖で縛る。 アンジュリーゼ「な、何を・・・」 アンジュリーゼのパンティーがはぎ取られ、アンジュリーゼが全裸となった。 ジル「身体検査だ」 アンジュリーゼ「やめなさい!やめろ!」 エマが目をそらした。 アンジュリーゼ「我は第一皇女・・・アンジュリーゼ・斑鳩・ミスルギなるぞ!!」 ジル「いや、今からお前は・・・`アンジュ`だ」 アンジュリーゼ「い、い、いやあああああ!!」 アンジュリーゼ、いやアンジュの絶叫はサリア、エルシャ、ヴィヴィアン達が居る格納庫、 ロザリー、クリス、ヒルダ、そして部屋の主のゾーラが全裸で過ごしていた部屋まで響いた。 アンジュは全裸の体に赤い痣を付けられ、横たわっていた・・・ (続く) #center(){|~次回予告(?)~&br()アンジュ『第1話いかがでしたか?』&br()『って最悪よ!あんな事やこんな事、セレブでハイソな皇女様に何なのこの扱い!?理不尽とリムジン、一文字違いで大違いだわ!』&br()『そもそも、これって美少女ロボットアニメでしょ?美少女はともかく、ロボットは?』&br()まつろわぬ魂&br()|}
かって、少女‘アンジュリーゼ‘は、 兄のジュリオ、妹のシルヴィアと共に白馬で野原を駆けていた。 侍女のモモカ、父のジュライ、母のソフィア達もそれを見ていた。 現在、‘アンジュ‘は機動兵器パラメイルの一種、`ウィルキス`に乗って、空を飛んでいた。 周囲には他のパラメイルも居て、ヴィルキスを含めた7体の編隊で飛行していた。 サリア「時空振動確認、方位O2.距離4500、来るぞ!」 空が歪み、そこから複数の‘ドラゴン‘が出てきた。 クリス「大きい」 サリア「ドラゴン出現、ブリック級1、スクダー級30」 ロザリー「ブリック級?ガレオン級はあんでしょ?」 ヴィヴィアン「小さいのも一杯いる」 エルシャ「ほらほら、文句言わないの」 サリア「隊長より各機、これより殲滅攻撃に移行する。セーフティ・オフ!」 隊員達。「「「イエス、マム!」」」 サリア「ファイア」 ラグナメイルの編隊が砲撃を始め、小型ドラゴンのクーダン級を撃ち落としていく。 サリア「クーダン級8、撃破。退路を遮断する、後衛各機、距離500に弾幕を展開」 エルシャとクリスのパウザーとロザリーのグレイプが人型に変形し、ライフルと連装砲でクーダン級を撃ち落としていく。 サリア「今だ、前衛突撃!」 ヒルダ「了解!」 ヴィヴィアン「了解!」 ヒルダのグレイプとヴィヴィアンのレイザーがクーダン級の中央で変形し、 近接武器とライフルでクーダン級を更に撃ち落としていく。 ロザリー「4万キャッシュ頂き!」 ウィルキスは単身、中型ドラゴンのブリック級に向かう。 クリス「あいつ・・・また独断専行?」 ビルダ「こら!フォーメション乱すんじゃないよ!」 サリア「エミッション反応確認、全機散開」 ブリック級が撃った電撃がかすり、ウィルキスが落下していく。 ロザリーのグレイプとエルシャのパウサーも電撃を受けた。 クリス「ロザリーとエルシャが・・・」 サリア「アンジュ、応答しろ。アンジュ!」 アンジュ「行くよ、ウィルキス」 ウィルキスが人型に変形し、上昇していく。 ウィルキスはブリック級の電撃をかいくぐり、 ライフルを撃ち、ブリック級のバリアを砕いていく。 ウィルキスがライフルからグレネードを撃ち、ブリック級の頭に直撃させた。 アンジュ(私は、アンジュ・・・) ウィルキスがドラゴンの首に左手を叩きつけ、凍結バレットを直撃させた。 ドラゴンが悶え、ウィルキスの左手を叩きつけられた所が氷結する。 アンジュ(私は生きる・・・) コックピットからアンジュが出てきて、ウィルキスと共にライフルを構えた。 アンジュ「・・・殺して、生きる」 アンジュとウィルキスのライフルが同時に発射された。 #center(){|&big(){&big(){&bold(){堕とされた皇女}}}|} その日。スタジアムで、「ある方法」で飛行させたバイクに乗った2人一組の選手達が行うスポーツ、エアリアの大会が開催されていた。 実況「若き血と汗とマナの光が激突するエアリア選手権!大優勝旗を手にするのは ローゼンブルク王国グロリア学園か!それとも、イスルギ公国鳳凰院か!」 上の貴賓席では、ジュリオと車椅子にのったシルヴィアが試合を見ていた。 ボールを受け取ったのは、皇女‘アンジュリーゼ‘だった。 アンジュリーゼ「絶対に逆転します!」 ホイッスルが鳴った。 アンジュリーゼ「我に続け!」 ミスティ「ここは、通しません!」 グロリア学園のミスティとアンジュリーゼがスティックをぶつけ合う。 弾かれたボールをグロリアの生徒と鳳凰院のアキホが取ろうとするも、 ぶつかった拍子にアキホが落ちていった。 アンジュリーゼ「モモカ!」 モモカ「はい!」 アンジュリーゼとモモカのバイクが飛び上がる。 ボールが落ちて、ホイッスルが鳴った。 アキホはアンジュリーゼに助けられた。 アンジュリーゼ「怪我は無くて?」 アキホ「ア、アンジュリーゼ様!」 アンジュリーゼ「飛びますよ、もう一度」 アキホ「は、はい!」 ここで試合終了のホイッスルが鳴った。 実況「おーっとここで試合終了―!一点差で激闘を制し、今年度のエアリア選手権優はオーゼンブル公国グロリア学園!おしくも力尽きた鳳凰院。熱戦を繰り広げてきた両校に対してジュリオ殿下、シルヴィア殿下からも健闘を称える拍手が送られています」 アキホ「申し訳ありません、アンジュリーゼ様・・・私達が足を引っ張っていなければきっと・・・」 アンジュリーゼ「あの日、約束しましたよね。勝ち負けより大切なものを目指しましょうと、私達はどのチームよりも強い絆を輝かせる事が出来ました。それが、それこそが私達にとっての勝利です」 アキホ「アンジュリーゼ様・・・」 ミスティが拍手しながらアンジュリーゼ達の所に来た。 ミスティ「素晴らしいですわ、アンジュリーゼ殿下。優勝よりも美しくして、尊い物を皆様に教えて頂いた気がします」 ミスティとアンジュリーゼが握手を交わす。 アンジュリーゼ「今日の借りは秋の大会で必ず」 「洗礼の儀が終わったら、帰ってきます。どれだけ公務が忙しくなっても必ず」 「それまで皆さん、エアリア部をお願いしますね」 鳳凰院生徒「「「はい!喜んで!」」」 ジュリオ「・・・滑稽だな」 アンジュリーゼ達はリムジンに乗っていた。 シルヴィア「私、まだまだドキドキしてます。お姉様が空を飛んだ時は心臓が止まるかと思いましたもの!」 ジュリオ「アンジュリーゼの側に居ると心労が絶えないね、モモカも」 アンジュリーゼ「悔しい・・・」 シルヴィア「え?」 アンジュリーゼ「仲間も助けて優勝もする。皇女たるものそうでなくては・・・」 シルヴィア「まあ」 ジュリオ「やれやれ、皇女殿下は欲張りだね」 リムジンが進む街中には、アンジュリーゼの画像で溢れていた。 シルヴィア「国中、お姉様一色!」 ジュリオ「みんな、待ち遠しいんだよ。明日の洗礼の儀が」 アンジュリーゼ「分かっています、お兄様。この国の未来を照らしてみせます。私のマナの光で」 ジュリオ「楽しみだね、明日の洗礼の儀が」 リィザ「ん?」 リムジンと先導の車の前に、複数のパトカーが来ていた。 2台が止まり、近衞長官のリィザと近衛兵達が出た。 リィザ「近衛兵、防御円陣!」 近衛兵「マナの光を!」「障壁!」 近衛兵がマナで障壁を張った。 リィザ「皆様しばしのご辛抱を。すぐに処理します」 ジュリオ「ノーマか」 アンジュリーゼ・シルヴィア「!」 警護兵達は若い母親を取り押さえていて、その足下に赤子がいた。 母親「放して!放して下さい!」 警護兵「結界!」 警護兵が赤子を包む障壁を張った。 警護兵が赤子へ手を伸ばすも、障壁に触れた手が弾かれる。 赤子は母親の方へ這っていく。 母親「駄目!」 赤子は、結界を砕いた。 アンジュリーゼ「マナの光を・・・壊した!」 ミツルギ「実際に見るのは初めてか?」 アンジュリーゼ「あれが・・・ノーマ」 警護兵「ノーマ管理法第一条第三項に基づき、この者を第120776号ノーマと認定して・・・」 母親「セーラを・・娘を返して!」 母親が警護兵を振り切って、娘のセーラを庇う。 警護兵「こいつ!」 母親「どうかお目こぼしを・・・この子はホンの少し、マナを使うのが下手なだけなんです・・・どうか・・・」 アンジュリーゼ「それこそが、ノーマの証。断じて、見過ごす訳には参りません」 アンジュリーゼが出てきた。 母親「アンジュリーゼ様・・・」 人々「え!」「本当だ・・・」 アンジュリーゼ「人類が進化の果てに手にしたマナの光。それを否定するノーマは本能のままに生きる、暴力的で反社会的な化け物、今すぐこの世界から隔離しなければなりません」 母親「・・・!お願いします、アンジュリーゼ様・・・私がきちんと育てますから!」 アンジュリーゼ「不可能です。ノーマは人間では無いのですから」 人々「そうだ・・・・」 母親「!!」 アンジュリーゼ「早く忘れることです、そして次の子を産むのです。今度はノーマではない、正しい子供を」 母親「うわああぁ!」 母親がアンジュリーゼに哺乳瓶を投げつけた。 モモカ「障壁!」 モモカが障壁を張って、哺乳瓶を防いだ。 警備兵「貴様!」 母親は警護兵達に取り押さえられた。 モモカ「姫様、お怪我は?」 アンジュリーゼ「過保護なんだから」 セーラはパトカーに連行されていった。 母親「セーラ!セーラ!お願い放して!セーラァ!!」 夜、アンジュリーゼはバルコニーである歌を歌っていた。 そこへ、ソフィアが同じ歌を歌いながら来た。 ソフィア「小さい頃から変わりありませんね。何かあると、あなたはいつもここでこの歌を」 アンジュリーゼ「全てを洗い流してくれる気がするんです。迷いも不安も全部」 ソフィア「永遠語り、進むべき道を示す皇家の守り歌ですから」 アンジュリーゼ「進むべき道・・・お母さま、私この世界が好きです。 マナの光に照らされ、戦争、格差、貧困、全ての闇が消え去った平和で美しく、完璧な世界。でも、ずっと探していました。私が挑むべき道が何処かにあるはずだと」 ソフィア「では・・・見つかったのですね?」 アンジュリーゼ「今日、初めてノーマを見ました。マナを破壊する突然変異。 どうしてあんなものがこの世にいるのでしょう」 ソフィア「何も分かっていません。どの様に発生するのか、どうして女性だけなのか そう・・・何も分かっていない」 アンジュリーゼ「ですから私が解き明かそうと思います」 ソフィア「え・・・」 アンジュリーゼ「ノーマがこの世界から根絶されれば、世界はもっと美しくなるはずです」 ソフィア「・・・アンジュリーゼ、貴方にこれを」 ソフィアがアンジュリーゼに指輪を渡した。 アンジュリーゼ「これ、斑鳩皇家の・・・」 ソフィア「どうか光のご加護があらんことを・・・」 アンジュリーゼ「お母さま・・・」 ジュライが何かの端末を操作していて、ジュリオは物陰からそれを見ていた。 翌日。 レポーター「16歳の誕生日を迎えられたアンジュリーゼ様を祝福しようと沿道には多くの国民が集まってります。これからアンジュリーゼ様は皇室の方々と共に、暁ノ御柱前の会場に入られ、いよいよ洗礼の議が始まります」 アキホ達エアリア部の皆は暁ノ御柱の前に来ていた。 ミスティ達もその中継映像を見ていた。 セーラの母親は荒れ果てた部屋の中で映像を見ていた。 ジュライ「為政者となった皇女アンジュリーゼの光が、このミズルギ皇国に更なる平和と繁栄をもたらすであろう」 アンジュリーゼが暁ノ御柱の土台に入った。 暁ノ御柱が光っていくが、その光が途中で止まり、周りに警告音が響いた。 アキホ「何、この音・・・?」 警護兵「ノーマの・・・警告音だ・・・」 モモカ「!」 ジュライ「馬鹿な・・・!?位相は確かに・・・」 ジュリオ「位相なら、解除しておきました」 ジュライ「な、何故だ、ジュリオ!?」 ジュリオ「ふふ・・・ふははは!それはこっちの台詞です父上!」 リィザがジュライに右手のマナの光を突き付ける。 「洗礼の儀を操作して、化け物を皇室の一員にするなど・・・正気ですか!」 シルヴィア「お・・・お兄様?」 ジュリオ「可愛いシルヴィア・・・」 「そして我が愛しの皇国民よ。今こそ真実を明かそう。アンジュリーゼは・・・」 「ノーマだったのだ!!」 シルヴィア「え・・・」 ジュライ「くっ!」 ジュリオ「真実を隠し、化け物を為政者に頂くなど国家の私物化!国民への重大な背信だ!」 「化け物に!我がミツルギ皇国を汚させてなるものか!」 「今こそ全ての国民の前で真実を明らかにする! 「それがアンジュリーゼの、洗礼の議だ!!」 ソフィアがアンジュリーゼを塔から出した。 ソフィア「逃げますよ!急いで!」 アンジュリーゼ「お母さま!?一体何が!」 ジュリオ「捕らえろ!」 リィザ「実銃を使いなさい!」 近衛兵が二人に銃を向ける。 ソフィア「封鎖!」 ソフィアが兵士達の前に隔壁を下ろした。 リィザ「被疑者は儀礼区画から御柱内部に逃走!至急、各国へ・・・」 シルヴィアが気絶した。 モモカ「シルヴィア様!」 アンジュリーゼとソフィアが外に出たが、そこでは警護兵達が待ち構えていた。 アンジュリーゼの周りにマナの障壁が張られた。 警備兵「アンジュリーゼ様、こちらへ。皇女殿下にはノーマの疑いがかけられております。抵抗なさらぬ様」 アンジュリーゼ「何を言ってるのですか・・・」 ソフィア「いけません!アンジュリーゼ!」 アンジュリーゼが手を伸ばすと、障壁が砕かれた。 警護兵「マナの光を・・・破壊した」 警護兵達が一斉に銃を向けた。 アキホ達もその場に来ていた。 アキホ「姫様がノーマだったなんて・・・」 鳳凰院生徒「嘘よ、そんなの!」 警護兵「武器を捨て、投降しろ。抵抗すれば射殺する」 警護兵がアンジュリーゼに銃を向けた。 アンジュリーゼ「この私に・・・第一皇女に向かって、銃を向けるか!!」 アンジュリーゼが儀礼用の短剣を抜いて、警護兵へ切り掛かった。 ソフィア「アンジュリーゼ!!」 警護兵は恐怖して、発砲した。 ソフィアがアンジュリーゼの前に割って入り、障壁を張るも銃弾に砕かれ、そのまま自分が銃弾を受け、倒れた。 アンジュリーゼ「お、お母さま!?」 ソフィア「守りたかった・・・貴方を真実から・・・生きるのです・・アンジュリーゼ、何があっても・・・アンジ・・・」 アンジュリーゼ「お母様!」 ソフィアが事切れた。 警護兵「ノーマ管理法第一条第三項に基づき、お前を第120377号ノーマと認定する。連行しろ」 「「はっ!」」 人々「俺達を騙していたのか!」 アキホ「何が絆よ・・・この嘘つき!」 ミスティ「あ・・・」 アンジュリーゼ「お母さま・・・」 セーラの母もその様を見ていた。 母親「ざまあ見ろ・・・ざまあ見ろ!!」 ジュライ「ぐ・・・」 ジュリオ「母上・・・皇后陛下の国葬の準備を。皇帝陛下は拘束せよ」 リィザ「はっ」 ジュライがリィザと近衛兵に連れられた。 ジュリオ「忙しくなるよ、シルヴィア・・・汚された皇室を再建しなくちゃいけないからね、僕達だけの・・・」 「リィザ!これよりミスルギ皇国は私が動かす。神聖皇帝ジュリオ一世として」 リィザ「御意・・・」 夕暮れの海。破かれたアンジュリーゼの写真が大量に浮かんでいた。 雷鳴の夜に、輸送機がある島へ飛んでいった。 パイロット「こちら、107.廃棄物を持ってきた。着陸許可を求む。こちら107」 アンジュリーゼはその島へ送られた。 エマ「120377号ノーマ、アンジュリーゼ・斑鳩・ミスルギ。出身、ミスルギ皇国、16歳」 「16歳ねぇ、あなたには今日からここ、アルゼナルに入隊、兵員として戦うことが義務付けられています」 アンジュリーゼ「どこなんです、ここ・・・私に一体何が起きているのですか・・・」 エマ「16歳であるあなたは、特例として教育課程において・・・」 アンジュリーゼ「母は!母はどうなたのですか!?会わせてて下さい!今すぐに!」 エマ「所持品を没収します」 エマがアンジュリーゼの付けていたピアス等を外していく。 アンジュリーゼ「止めなさい!」 エマ「その指輪も」 エマはソフィアが送った指輪も外そうとする。 アンジュリーゼ「触るな!これは我がイズルギ皇国、斑鳩王家に伝わるもの! お前の様な下級役人が触れていいものでは無い!」 エマ「ノーマの分際で!」 エマが鞭を取り出すが、その場に居た女、ジルに止められた。 ジル「私がやろう、エマ・ブロンソン監察官。ノーマの相手はノーマでなくてはな」 「アルゼナル司令官のジルだ。手荒な真似をしてすまなかったな」 アンジュリーゼ「私がノーマ・・全て何かの間違いです。すぐにイズルギ皇国から・・・!」 ジルがアンジュリーゼの腹を蹴りつけ、壁に叩きつけた。 ジル「いやいや恐れ入ったよ。16歳までマナを使わず生きていく事が出来るなんて」 アンジュリーゼ「な、何を・・・・」 ジル「おかしいと思った事無かったのか?一度も?」 アンジュリーゼ「何を言っているのですか!」 エマ「マナを使う専属の侍女がいたそうです」 ジル「な―るほど。16年の努力も水の泡、お前の母親も無駄死にだな」 アンジュリーゼ「し・・し・・・ん・・・だ・・・」 ジルが指輪を奪った。 アンジュリーゼ「返しなさい!」 ジル「取り返してみたらどうだ?マナの力で」 アンジュリーゼ「マナの光よ!光よ!光よ・・・」 しかし、何も起こらない。 ジル「お前には何も無い。皇女としての権限も人としての尊厳も、何も・・・ようこそ、生き地獄へ」 ジルがナイフでアンジュリーゼのドレスを切り裂き、前を露わにした。 そのまま、ドレスを引きはがし、机の上に押し倒した。 ジル「監察官、お手伝いいだけますか?」 エマ「何故私が!?」 ジル「早く終わらせたいでしょ、汚れ仕事なんてものは」 エマがマナを使って、アンジュリーゼの両手を鎖で縛る。 アンジュリーゼ「な、何を・・・」 アンジュリーゼのパンティーがはぎ取られ、アンジュリーゼが全裸となった。 ジル「身体検査だ」 アンジュリーゼ「やめなさい!やめろ!」 エマが目をそらした。 アンジュリーゼ「我は第一皇女・・・アンジュリーゼ・斑鳩・ミスルギなるぞ!!」 ジル「いや、今からお前は・・・`アンジュ`だ」 アンジュリーゼ「い、い、いやあああああ!!」 アンジュリーゼ、いやアンジュの絶叫はサリア、エルシャ、ヴィヴィアン達が居る格納庫、 ロザリー、クリス、ヒルダ、そして部屋の主のゾーラが全裸で過ごしていた部屋まで響いた。 アンジュは全裸の体に赤い痣を付けられ、横たわっていた・・・ (続く) #center(){|~次回予告(?)~&br()アンジュ『第1話いかがでしたか?』&br()『って最悪よ!あんな事やこんな事、セレブでハイソな皇女様に何なのこの扱い!?理不尽とリムジン、一文字違いで大違いだわ!』&br()『そもそも、これって美少女ロボットアニメでしょ?美少女はともかく、ロボットは?』&br()まつろわぬ魂&br()|}

表示オプション

横に並べて表示:
変化行の前後のみ表示: