隕石群が衝突する中、ドラえもんたちは空港に向かう途中でネコジャラの妨害に遭う。
しかし、なんとかそれを乗り切ってようやくノラジウムを空港に届けた。
補佐官「全員乗り込みました。いつでも出発できます!」
大統領「うん……」
ドラえもんがタイムマシンの修理を終える。
ドラえもん「タイムマシン、修理完了しました!」
大統領「うん。いろいろ協力してくれてありがとう…… 国民に成り代わりお礼を申し上げます」
のび太「イチ……」
イチ「のび太さん。今度こそお別れですね……」
のび太「イチ、僕たちと一緒に21世紀に帰ろう。ね?」
イチ「それはできません。私には新しい星でみんなと新しい国を作る責任があります」
のび太「それは、他の人に任せれば……」
首を横にふるイチ。
ドラえもん「のび太くん、無理なんだよ。犬人間に進化したイチを21世紀に連れて行くわけにはいかない」
イチ「ドラえもんさんの言う通りです。人類の歴史を変えてしまうことにもなり兼ねません……」
のび太「で、でも! でも…… ううっ…… わかった! イチ」
イチ「のび太さん……」
シャミー「ドラちゃん……」
スネ夫「ダク!」
シャミー「さようなら。あなたのことは忘れないわ……」
ドラえもん「ぼ、僕だって…… うわあーん!」
しずか「元気でね、チーコちゃん……」
チーコ「ええ……」
スネ夫「ダク、風邪引くなよ」
ダク「スネ夫こそ下着で出歩くなよ」
ジャイアン「ブルタロー!」
ブルタロー「ジャイアン!」
巨大隕石が地球に突入する。
乗務員「出発するぞ!」
イチ「さようなら。のび太さん」
のび太「さようなら、イチ」
イチ「さようなら、のび太さん!」
一同「さようなら!!」
のび太「イチ! みんなを…… みんなを、頼むね!」
扉が閉まり、宇宙船が飛び立っていく。
のび太「さようなら! さようなら、イチ!! (ありがとう。イチ……)」
宇宙船ではネコジャラとニャーゴが掃除をさせられていた。
地球に隕石が衝突。ワンニャン国は壊滅したのだ。
ドラえもんたちはタイムマシンに乗って21世紀に向かっていた。
ドラえもん「地球は46億年の間にこういうことを繰り返してきたんだ。生まれては消え、そしてまた、新しい命が誕生する」
しずか「私たちと同じね。おじいちゃん、おばあちゃんがいて、パパとママがいて。そして私たちが今度はパパやママ、おじいちゃん、おばあちゃんになっていくのよね」
のび太「うん。いつか宇宙の何処かで僕たちの子孫とイチの子孫が出会うかもしれないね、きっと。ねぇ、イチ」
最終更新:2024年08月26日 14:31