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激走戦隊カーレンジャーの第47話 - (2024/09/04 (水) 17:54:11) の1つ前との変更点
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エグゾスが伝説の5つの星座を封印したことにより恭介たちは変身能力を失い、ボーゾックに追い込まれる。
一同「うわあっ!!」
恭介「みんな…… 今は逃げるしかない!」
5人は逃げるが、ワンパーやガイナモたちが追いかける。
ガイナモ「カーレンジャーを、叩きのめせ!!」
#center(){
|クルマジックパワーが消え、変身できなくなった俺たちにボーゾックが容赦なく襲い掛かった|
}
|CENTER:BGCOLOR(black):COLOR(white):&bold(){&big(){当たって砕けろ⁉︎&br()決死の宇宙ドライブ}}|
5人はペガサスに逃げ込む。
恭介「何とか逃げ切ったみたいだな……」
実「なんとかな…… まさかここまでは追ってけぇへんやろ。水や水…… もう咽カラカラや」
実が水を飲む。
するとワンパーたちが壁を破って入ってきた。
実「うわあっ!!」
恭介「実!!」
ガイナモ「そうはいかんぞ。やれ!」
ワンパーたちが恭介たちに襲い掛かる。
恭介「このタコ!!」
実「コラ!! 大丈夫か!!」
ワンパーの剣が恭介の袖を斬る。
血がナンバープレートに落ちる。
恭介「うわああっ!!」
実「恭介!!」
ダップ「みんな、こっちダップ」
グラッチ「逃がさないぜ……」
ガイナモ「追え!!」
ダップ「早く!!」
ダップと恭介たちは基地に逃げ、ドアを閉める。
グラッチ「ここがカーレンジャーの基地か…… ん? 開かねぇぞ」
ゼルモダ「どけ! 俺に任せろ」
ゼルモダがノブを叩き切る。
ゼルモダ「必殺ゼルモダキック!」
ゼルモダのキックでドアが倒れる。
グラッチ「ご立派……」
ゼルモダ「来い!」
ボーゾック発生のシグナルが鳴り響く。
ダップ「遂にボーゾックが、この基地の中まで侵入したダップ!!」
実「そんな…… どないしたらええねん!?」
ワンパーたちが基地内に爆弾をセット。
遂に司令室に追い込まれる5人。
ガイナモ「はっはっは…… この基地ごと貴様たちをぶっ潰してやる! やれ!!」
司令室にも爆弾をセット。
ガイナモ「撤収!!」
ボーゾックが去る。
ダップ「絶望ダップ……」
一同「うわああっ!!」
爆弾が爆発。
内部が崩れる。
一同「うわああっ!!」
ペガサスが大爆発。
市太郎とシグナルマンがそれを見つける。
市太郎「あれは、父ちゃんの会社の辺りだ!」
シグナルマン「まさか……」
2人はペガサスに行ってみると、そこはひどく荒れていた。
市太郎「何でペガサスがこんなことに…… 父ちゃん、悲しむだろうな」
シグナルマン「これは……」
シグナルマンが見つけたのは血のついたナンバープレートだった。
シグナルマン「まさか…… カーレンジャー……」
雨が降ってくる。
市太郎「あっ! カーレンジャー!! カーレンジャー!!」
シグナルマン「本官の…… 本官の許可なく力尽きてはいかん!!」
市太郎「カーレンジャー! カーレンジャー!!」
バリバリアン。
ガイナモ「ま、俺たちが本気になりゃ、ざっとこんなもんよ」
3人「ははは!」
ガイナモ「この勢いで一気にチーキュを花火にしてやっか!」
ガイナモたちが帰ってくると中はゴミだらけだった。
ゼルモダ「ああっ……」
ガイナモ「ど、どうしたんだこりゃ!?」
ゼルモダ「何だこりゃよ? ゴミだぜ」
グラッチ「臭くてたまんねぇや……」
バリバリアンの前にエグゾスが現れる。
エグゾス「ボーゾックよ、ご苦労であった——」
ガイナモ「エグゾス! こりゃあ一体どういうこったい!?」
エグゾス「今日からバリバリアンは、宇宙のゴミ捨て場となったのだ――」
ガイナモ「な……なんだと!?」
エグゾス「カーレンジャーがいなくなった今、もはやボーゾックに用はない」
ゼルモダ「用がねぇだと!?」
エグゾス「そうだ。用がないものは捨てるだけ」
ガイナモ「てめぇ…… 俺たちを利用するだけ利用して、あとは捨てる気かよ!? 俺たちをゴミと一緒にするな!!」
エグゾス「お前たちはゴミだ……」
ガイナモ「ふざけるんじゃねぇ!!」
エグゾス「でやあっ!!」
一同「うわあっ!!」
ゴミがエグゾスのビームで引火。
ガイナモ「ああっ……」
グラッチ「運び込まれたゴミのおかげで、すごい勢いで燃えちゃうぞ……」
エグゾス「ゴミの再利用をしてやる—— そのままチーキュに突っ込み、燃え上がる炎のエネルギーでチーキュを花火にして来い! はっはっは……」
バリバリアンが火の玉と化し、地球に送り込まれる。
地球では雨が上がっていた。
市太郎「恭介兄ちゃん!!」
シグナルマン「カーレンジャー!!」
市太郎「直樹兄ちゃん!!」
シグナルマン「カーレンジャー!!」
市太郎「実兄ちゃん!!」
シグナルマン「カーレンジャー!!」
市太郎「菜摘お姉ちゃん!! 洋子お姉ちゃん!!」
市太郎とシグナルマンが必死で呼びかけるが、返事がない。
泣きじゃくる市太郎。
シグナルマン「市太郎くん、来てくれ。こっちに階段があるぞ! 早く!!」
階段を下りる2人。
シグナルマン「カーレンジャー!」
市太郎「恭介兄ちゃん! 直樹兄ちゃん!」
シグナルマン「カーレンジャー!!」
市太郎「洋子お姉ちゃん!!」
物音が響く。
そこからVRVマスターと恭介たちが出てくる。
市太郎「あっ!」
シグナルマン「市太郎くん……」
市太郎「恭介兄ちゃん!」
恭介「あっ、市太郎……」
市太郎が恭介に抱きつく。
市太郎「死んじゃったのかと思ったよ!」
恭介「バカ……」
シグナルマン「それにしても、こんなひどい爆発でよく助かったな……」
VRVマスター「正義は、よく助かるもんだ」
ペガサスから出てくる一同。
VRVマスター「こんなこともあろうかと…… ダップが冬眠している間に、非常用の地下室を作っておいたのさ」
シグナルマン「失礼ですが、あなた方は!?」
VRVマスター「我々は暴走皇帝エグゾスの企みで、故郷を花火にされたハザード星の生き残りだ」
ダップ「そうダップ!」
VRVマスター「そしてエグゾスは、この5人からクルマジックパワーを奪い、地球を花火にしようとしている……」
実・菜摘「え?」
VRVマスター「エグゾスは、クルマジックパワーの源である伝説の5つの星座を、自らの体内に封印してしまったんだ」
恭介「そういうことだったのか……」
轟音が響く。
ダップ「この音は……」
VRVマスター「ボーゾック!」
バリバリアンが地球に突入しようとしていた。
ガイナモ「急げー! 火を消せ!!」
ボーゾックたちが急いで火を消す。
ダップ「カーレンジャー、出動ダップ!」
恭介「カーレンジャーに変身できない俺たちに、どうやって戦えって言うんだ!?」
ダップ「恭介……」
直樹「クルマジックパワーを失った私たちは…… ただの一般市民でございます」
実「そうや。勝てる見込み、ないやろ!?」
菜摘「それに、正義のために戦うなんて…… 私たちには向いてなかったのかも」
洋子「もうダメだよ。あと私たちに出来るのは、泣くことぐらいしかないみたい……」
シグナルマン「勇気を失ったものに、戦う資格はない! チーキュは…… 本官が守ってみせる!!」
シグナルマンが走り出す。
市太郎「シグナルマン!!」
バリバリアン内。
火がようやく消える。
ガイナモ「火は消えたぞ……」
ゼルモダ「消えたはいいが、操縦の方はどうなってるんだよ!?」
ガイナモとゼルモダがコックピットに向かう。
ガイナモ「おい、グラッチ!」
グラッチ「それが勢いついちゃって…… どうにも止まんねぇんだよ」
ゼルモダ「何だって!?」
ガイナモ「何をう!?」
バリバリアンの前にサイレンダーが立ち塞がる。
シグナルマン「さぁ来い、ボーゾック! 一か八かやるしかない!」
サイレンダーがジャンプしてバリバリアンを押さえる。
シグナルマン「なんとしてもサイレンダーで食い止めてやる!」
メーカーが爆発。
シグナルマン「なんというパワーだ…… このままではサイレンダーごと潰されてしまう!」
ガイナモ「もうダメだ…… 野郎ども、脱出するぞ!!」
ボーゾックが車に乗り込む。
シグナルマン「制御不能!!」
サイレンダーがバリバリアンから離脱。
バリバリアンが地上に激突。
ガイナモたちはすでに脱出していた。
ガイナモ「危なかったぜ……」
声「ボーゾック!」
サイレンダーから降りたシグナルマンがボーゾックに迫る。
シグナルマン「何を企んでるか知らないが、全員逮捕する!」
ガイナモ「そうはいかないぜ……」
ゼルモダ「行けっ! お前ら!!」
シグナルマンが1人でボーゾックに挑む。
エグゾス「なぜチーキュは花火にならん!? こうなれば…… 余が自らチーキュに行って花火にしてくれる…!」
ペガサス跡。
市太郎が恭介を見つめる。
恭介「そんな目で俺たちを見るな……」
市太郎「カーレンジャーはもういない…… でも、僕の心にカーレンジャーは今も生きている!」
市太郎はカーレンジャーの絵を広げる。
恭介「心に……」
一同「カーレンジャー……」
ダップ「その意味は…… 深そうで、重そうで、難しいダップ……」
市太郎が目を閉じる。
恭介たちが目を閉じると心にこれまでの戦いの記憶が甦る。
一同(心に、カーレンジャー……)
恭介「そうだ。俺たちはカーレンジャーの変身できなくても、心はカーレンジャーなんだ!」
4人「うん!」
一同「心は、カーレンジャー…… 心は、カーレンジャー」
恭介「よしみんな、行くぞ!!」
4人「おう!!」
恭介たちは走り出す。
市太郎「恭介兄ちゃん!」
ダップ「心はカーレンジャーを信じるダップ……」
VRVマスター「うん……」
シグナルマンにボーゾックたちが苦戦する。
ガイナモ「ええい! シグナルマンごときに、何を手こずっておる!? やれ! やってしまえ!!」
声「待て!!」
ガイナモたちの元に恭介たちが駆けつける。
シグナルマン「あっ、カーレンジャー!!」
ガイナモ「お前たちまだ生きていたのか……」
恭介「俺たちはカーレンジャーには変身できねぇけどな……」
一同「戦う交通安全! 激走戦隊、心は…… カァ——レンジャー!!」
名乗りを決める5人。
シグナルマン「カーレンジャー……」
ガイナモ「心は…… カーレンジャー!? 何だそれ?」
恭介「何でもいい! シグナルマン、ここは俺たちに任せろ。行くぞ!!」
4人「おう!!」
ガイナモ「やれ!!」
恭介たちがボーゾックに挑む。
実「覚悟せぇよ。実パーンチ!! あらっ!?」
菜摘と洋子が不利になる。
シグナルマン「大丈夫か!?」
シグナルマンが助太刀に入る。
洋子「邪魔しないでよ!!」
菜摘「私たちに任せて!!」
シグナルマン「あいつら…… 気持ちだけで戦っている」
実「直樹!!」
直樹「はいっ!!」
2人はボーゾックに体当たりする。
実「どないや……」
菜摘・洋子「うらあっ!!」
恭介「うわっ!!」
ガイナモのパンチが恭介を吹き飛ばす。
ガイナモ「へへへ……」
恭介「うわああっ!!」
4人「恭介!」
直樹たちが恭介の元に駆ける。
ガイナモ「へへへ…… お遊びは、ここまでだ。俺たちボーゾックの本当の力を見せてやる!」
ボーゾックが砲撃を繰り出す。
しかし、謎のバリアに跳ね返されてしまう。
ボーゾック「うわああっ!!」
恭介「あっ!」
恭介たちが見たのは王女の姿を纏ったバニティーミラー・ファンベルトことゾンネットだった。
ゾンネット「ガイナモ……」
ガイナモ「ゾンネット!?」
ゾンネット「あなた方は、戦う相手を間違えています」
ガイナモ「ま、間違えてるって!?」
ゾンネット「はぁー…。あんたもう忘れちゃったの? エグゾスになんて言われたの!? 宇宙中にみーんな聞こえちゃったわよ!」
ガイナモ「みんな聞こえちゃったって……」
ガイナモはエグゾスに言われたことを思い出す。
(エグゾス『お前たちはゴミだ!』)
ガイナモ「思い出した…… そうだ! 俺たちボーゾックの真の敵は、エグゾスだ!!」
ボーゾック「エグゾスだ!! エグゾスだ!!」
ガイナモ「えー、心はカーレンジャーの皆さん…… 及びシグナルマンさん…… 突然のことで驚きでしょうが、今日から君たちとはお友達です……」
ゼルモダ「昨日の敵は今日の友達…… そこんとこよろしく」
グラッチ「そうだよ」
恭介「嘘だろ!?」
ゾンネット「カーレンジャー! 気持ちはわかるけど、ボーゾックと手を組んでエグゾスを倒して。このままエグゾスの好きにさせたら、宇宙はめちゃくちゃになっちゃう……」
ボーゾック「なっちゃう!」
ためらう恭介。
ゾンネット「ね。お願い!」
ゾンネットが恭介にキスをする。
その様子を見たガイナモが気を失って倒れてしまう。
ガイナモ「あれ……」
ゼルモダ「ガイナモ、落ち着け! 見るな!」
恭介「うお――っ! よっしゃ――っ!!」
実「ちょ…… 待て待てーっ!」
恭介「みんなで協力して、エグゾスを倒すんだ!」
シグナルマン「しかし…… エグゾスを倒すには一体どうすれば!?」
ガイナモ「それがわからない……」
恭介「ある! 1つだけ方法が……」
この一言に驚く一同。
恭介「あれを使って、エグゾスに突撃する!」
恭介の言うあれとはバリバリアンだった。
ガイナモ「おおっ、そりゃ面白ぇ…… エグゾスのどてっぱらに風穴ぶち開けて、俺たちボーゾックをコケにした恨みを晴らしてやるぜ!」
恭介「ちょい待ち」
ガイナモ「え?」
恭介のパンチが炸裂。
恭介「その役目は…… 俺たちカーレンジャーに任せてもらおう」
ボーゾックたちがガイナモに駆け寄る。
ゼルモダ「ガイナモ、大丈夫か!? 何すんだよいきなり!」
グラッチ「俺たち、今日の友達だろう!?」
ゼルモダ「ダチだろう!」
恭介「俺たちがエグゾスを倒し、この手でクルマジックパワー取り戻さなくてはいけないんだ。みんな、行くぞ!」
一同「おう!」
ゾンネット「恭介……」
シグナルマン「かっこよすぎる……」
ガイナモ「あいつら……」
恭介たちがバリバリアンに乗り込む。
恭介「これは…… 菜摘、頼む!」
菜摘「うん…… これね!?」
菜摘がエンジンを作動。
実「うおっ!」
菜摘「OK……」
恭介「よーしみんな! 行くぞ!!」
一同「おう!!」
バリバリアンが浮上。
そこへダップ、市太郎、VRVマスターがやってくる。
ゼルモダ「決めて来いよ!」
ダップ「カーレンジャー……」
一方、エグゾスは地球を目指していた。
エグゾス「フッフッフ……」
#center(){
&bold(){&bold(){つづく}}
}
※この続きは『[[激走戦隊カーレンジャーの最終回]]』をご覧ください。
エグゾスが伝説の5つの星座を封印したことにより恭介たちは変身能力を失い、ボーゾックに追い込まれる。
一同「うわあっ!!」
恭介「みんな…… 今は逃げるしかない!」
5人は逃げるが、ワンパーやガイナモたちが追いかける。
ガイナモ「カーレンジャーを、叩きのめせ!!」
#center(){
|クルマジックパワーが消え、変身できなくなった俺たちにボーゾックが容赦なく襲い掛かった|
}
#center(){
|CENTER:BGCOLOR(black):COLOR(white):&bold(){&big(){当たって砕けろ⁉︎&br()決死の宇宙ドライブ}}|
}
5人はペガサスに逃げ込む。
恭介「何とか逃げ切ったみたいだな……」
実「なんとかな…… まさかここまでは追ってけぇへんやろ。水や水…… もう咽カラカラや」
実が水を飲む。
するとワンパーたちが壁を破って入ってきた。
実「うわあっ!!」
恭介「実!!」
ガイナモ「そうはいかんぞ。やれ!」
ワンパーたちが恭介たちに襲い掛かる。
恭介「このタコ!!」
実「コラ!! 大丈夫か!!」
ワンパーの剣が恭介の袖を斬る。
血がナンバープレートに落ちる。
恭介「うわああっ!!」
実「恭介!!」
ダップ「みんな、こっちダップ」
グラッチ「逃がさないぜ……」
ガイナモ「追え!!」
ダップ「早く!!」
ダップと恭介たちは基地に逃げ、ドアを閉める。
グラッチ「ここがカーレンジャーの基地か…… ん? 開かねぇぞ」
ゼルモダ「どけ! 俺に任せろ」
ゼルモダがノブを叩き切る。
ゼルモダ「必殺ゼルモダキック!」
ゼルモダのキックでドアが倒れる。
グラッチ「ご立派……」
ゼルモダ「来い!」
ボーゾック発生のシグナルが鳴り響く。
ダップ「遂にボーゾックが、この基地の中まで侵入したダップ!!」
実「そんな…… どないしたらええねん!?」
ワンパーたちが基地内に爆弾をセット。
遂に司令室に追い込まれる5人。
ガイナモ「はっはっは…… この基地ごと貴様たちをぶっ潰してやる! やれ!!」
司令室にも爆弾をセット。
ガイナモ「撤収!!」
ボーゾックが去る。
ダップ「絶望ダップ……」
一同「うわああっ!!」
爆弾が爆発。
内部が崩れる。
一同「うわああっ!!」
ペガサスが大爆発。
市太郎とシグナルマンがそれを見つける。
市太郎「あれは、父ちゃんの会社の辺りだ!」
シグナルマン「まさか……」
2人はペガサスに行ってみると、そこはひどく荒れていた。
市太郎「何でペガサスがこんなことに…… 父ちゃん、悲しむだろうな」
シグナルマン「これは……」
シグナルマンが見つけたのは血のついたナンバープレートだった。
シグナルマン「まさか…… カーレンジャー……」
雨が降ってくる。
市太郎「あっ! カーレンジャー!! カーレンジャー!!」
シグナルマン「本官の…… 本官の許可なく力尽きてはいかん!!」
市太郎「カーレンジャー! カーレンジャー!!」
バリバリアン。
ガイナモ「ま、俺たちが本気になりゃ、ざっとこんなもんよ」
3人「ははは!」
ガイナモ「この勢いで一気にチーキュを花火にしてやっか!」
ガイナモたちが帰ってくると中はゴミだらけだった。
ゼルモダ「ああっ……」
ガイナモ「ど、どうしたんだこりゃ!?」
ゼルモダ「何だこりゃよ? ゴミだぜ」
グラッチ「臭くてたまんねぇや……」
バリバリアンの前にエグゾスが現れる。
エグゾス「ボーゾックよ、ご苦労であった——」
ガイナモ「エグゾス! こりゃあ一体どういうこったい!?」
エグゾス「今日からバリバリアンは、宇宙のゴミ捨て場となったのだ――」
ガイナモ「な……なんだと!?」
エグゾス「カーレンジャーがいなくなった今、もはやボーゾックに用はない」
ゼルモダ「用がねぇだと!?」
エグゾス「そうだ。用がないものは捨てるだけ」
ガイナモ「てめぇ…… 俺たちを利用するだけ利用して、あとは捨てる気かよ!? 俺たちをゴミと一緒にするな!!」
エグゾス「お前たちはゴミだ……」
ガイナモ「ふざけるんじゃねぇ!!」
エグゾス「でやあっ!!」
一同「うわあっ!!」
ゴミがエグゾスのビームで引火。
ガイナモ「ああっ……」
グラッチ「運び込まれたゴミのおかげで、すごい勢いで燃えちゃうぞ……」
エグゾス「ゴミの再利用をしてやる—— そのままチーキュに突っ込み、燃え上がる炎のエネルギーでチーキュを花火にして来い! はっはっは……」
バリバリアンが火の玉と化し、地球に送り込まれる。
地球では雨が上がっていた。
市太郎「恭介兄ちゃん!!」
シグナルマン「カーレンジャー!!」
市太郎「直樹兄ちゃん!!」
シグナルマン「カーレンジャー!!」
市太郎「実兄ちゃん!!」
シグナルマン「カーレンジャー!!」
市太郎「菜摘お姉ちゃん!! 洋子お姉ちゃん!!」
市太郎とシグナルマンが必死で呼びかけるが、返事がない。
泣きじゃくる市太郎。
シグナルマン「市太郎くん、来てくれ。こっちに階段があるぞ! 早く!!」
階段を下りる2人。
シグナルマン「カーレンジャー!」
市太郎「恭介兄ちゃん! 直樹兄ちゃん!」
シグナルマン「カーレンジャー!!」
市太郎「洋子お姉ちゃん!!」
物音が響く。
そこからVRVマスターと恭介たちが出てくる。
市太郎「あっ!」
シグナルマン「市太郎くん……」
市太郎「恭介兄ちゃん!」
恭介「あっ、市太郎……」
市太郎が恭介に抱きつく。
市太郎「死んじゃったのかと思ったよ!」
恭介「バカ……」
シグナルマン「それにしても、こんなひどい爆発でよく助かったな……」
VRVマスター「正義は、よく助かるもんだ」
ペガサスから出てくる一同。
VRVマスター「こんなこともあろうかと…… ダップが冬眠している間に、非常用の地下室を作っておいたのさ」
シグナルマン「失礼ですが、あなた方は!?」
VRVマスター「我々は暴走皇帝エグゾスの企みで、故郷を花火にされたハザード星の生き残りだ」
ダップ「そうダップ!」
VRVマスター「そしてエグゾスは、この5人からクルマジックパワーを奪い、地球を花火にしようとしている……」
実・菜摘「え?」
VRVマスター「エグゾスは、クルマジックパワーの源である伝説の5つの星座を、自らの体内に封印してしまったんだ」
恭介「そういうことだったのか……」
轟音が響く。
ダップ「この音は……」
VRVマスター「ボーゾック!」
バリバリアンが地球に突入しようとしていた。
ガイナモ「急げー! 火を消せ!!」
ボーゾックたちが急いで火を消す。
ダップ「カーレンジャー、出動ダップ!」
恭介「カーレンジャーに変身できない俺たちに、どうやって戦えって言うんだ!?」
ダップ「恭介……」
直樹「クルマジックパワーを失った私たちは…… ただの一般市民でございます」
実「そうや。勝てる見込み、ないやろ!?」
菜摘「それに、正義のために戦うなんて…… 私たちには向いてなかったのかも」
洋子「もうダメだよ。あと私たちに出来るのは、泣くことぐらいしかないみたい……」
シグナルマン「勇気を失ったものに、戦う資格はない! チーキュは…… 本官が守ってみせる!!」
シグナルマンが走り出す。
市太郎「シグナルマン!!」
バリバリアン内。
火がようやく消える。
ガイナモ「火は消えたぞ……」
ゼルモダ「消えたはいいが、操縦の方はどうなってるんだよ!?」
ガイナモとゼルモダがコックピットに向かう。
ガイナモ「おい、グラッチ!」
グラッチ「それが勢いついちゃって…… どうにも止まんねぇんだよ」
ゼルモダ「何だって!?」
ガイナモ「何をう!?」
バリバリアンの前にサイレンダーが立ち塞がる。
シグナルマン「さぁ来い、ボーゾック! 一か八かやるしかない!」
サイレンダーがジャンプしてバリバリアンを押さえる。
シグナルマン「なんとしてもサイレンダーで食い止めてやる!」
メーカーが爆発。
シグナルマン「なんというパワーだ…… このままではサイレンダーごと潰されてしまう!」
ガイナモ「もうダメだ…… 野郎ども、脱出するぞ!!」
ボーゾックが車に乗り込む。
シグナルマン「制御不能!!」
サイレンダーがバリバリアンから離脱。
バリバリアンが地上に激突。
ガイナモたちはすでに脱出していた。
ガイナモ「危なかったぜ……」
声「ボーゾック!」
サイレンダーから降りたシグナルマンがボーゾックに迫る。
シグナルマン「何を企んでるか知らないが、全員逮捕する!」
ガイナモ「そうはいかないぜ……」
ゼルモダ「行けっ! お前ら!!」
シグナルマンが1人でボーゾックに挑む。
エグゾス「なぜチーキュは花火にならん!? こうなれば…… 余が自らチーキュに行って花火にしてくれる…!」
ペガサス跡。
市太郎が恭介を見つめる。
恭介「そんな目で俺たちを見るな……」
市太郎「カーレンジャーはもういない…… でも、僕の心にカーレンジャーは今も生きている!」
市太郎はカーレンジャーの絵を広げる。
恭介「心に……」
一同「カーレンジャー……」
ダップ「その意味は…… 深そうで、重そうで、難しいダップ……」
市太郎が目を閉じる。
恭介たちが目を閉じると心にこれまでの戦いの記憶が甦る。
一同(心に、カーレンジャー……)
恭介「そうだ。俺たちはカーレンジャーの変身できなくても、心はカーレンジャーなんだ!」
4人「うん!」
一同「心は、カーレンジャー…… 心は、カーレンジャー」
恭介「よしみんな、行くぞ!!」
4人「おう!!」
恭介たちは走り出す。
市太郎「恭介兄ちゃん!」
ダップ「心はカーレンジャーを信じるダップ……」
VRVマスター「うん……」
シグナルマンにボーゾックたちが苦戦する。
ガイナモ「ええい! シグナルマンごときに、何を手こずっておる!? やれ! やってしまえ!!」
声「待て!!」
ガイナモたちの元に恭介たちが駆けつける。
シグナルマン「あっ、カーレンジャー!!」
ガイナモ「お前たちまだ生きていたのか……」
恭介「俺たちはカーレンジャーには変身できねぇけどな……」
一同「戦う交通安全! 激走戦隊、心は…… カァ——レンジャー!!」
名乗りを決める5人。
シグナルマン「カーレンジャー……」
ガイナモ「心は…… カーレンジャー!? 何だそれ?」
恭介「何でもいい! シグナルマン、ここは俺たちに任せろ。行くぞ!!」
4人「おう!!」
ガイナモ「やれ!!」
恭介たちがボーゾックに挑む。
実「覚悟せぇよ。実パーンチ!! あらっ!?」
菜摘と洋子が不利になる。
シグナルマン「大丈夫か!?」
シグナルマンが助太刀に入る。
洋子「邪魔しないでよ!!」
菜摘「私たちに任せて!!」
シグナルマン「あいつら…… 気持ちだけで戦っている」
実「直樹!!」
直樹「はいっ!!」
2人はボーゾックに体当たりする。
実「どないや……」
菜摘・洋子「うらあっ!!」
恭介「うわっ!!」
ガイナモのパンチが恭介を吹き飛ばす。
ガイナモ「へへへ……」
恭介「うわああっ!!」
4人「恭介!」
直樹たちが恭介の元に駆ける。
ガイナモ「へへへ…… お遊びは、ここまでだ。俺たちボーゾックの本当の力を見せてやる!」
ボーゾックが砲撃を繰り出す。
しかし、謎のバリアに跳ね返されてしまう。
ボーゾック「うわああっ!!」
恭介「あっ!」
恭介たちが見たのは王女の姿を纏ったバニティーミラー・ファンベルトことゾンネットだった。
ゾンネット「ガイナモ……」
ガイナモ「ゾンネット!?」
ゾンネット「あなた方は、戦う相手を間違えています」
ガイナモ「ま、間違えてるって!?」
ゾンネット「はぁー…。あんたもう忘れちゃったの? エグゾスになんて言われたの!? 宇宙中にみーんな聞こえちゃったわよ!」
ガイナモ「みんな聞こえちゃったって……」
ガイナモはエグゾスに言われたことを思い出す。
(エグゾス『お前たちはゴミだ!』)
ガイナモ「思い出した…… そうだ! 俺たちボーゾックの真の敵は、エグゾスだ!!」
ボーゾック「エグゾスだ!! エグゾスだ!!」
ガイナモ「えー、心はカーレンジャーの皆さん…… 及びシグナルマンさん…… 突然のことで驚きでしょうが、今日から君たちとはお友達です……」
ゼルモダ「昨日の敵は今日の友達…… そこんとこよろしく」
グラッチ「そうだよ」
恭介「嘘だろ!?」
ゾンネット「カーレンジャー! 気持ちはわかるけど、ボーゾックと手を組んでエグゾスを倒して。このままエグゾスの好きにさせたら、宇宙はめちゃくちゃになっちゃう……」
ボーゾック「なっちゃう!」
ためらう恭介。
ゾンネット「ね。お願い!」
ゾンネットが恭介にキスをする。
その様子を見たガイナモが気を失って倒れてしまう。
ガイナモ「あれ……」
ゼルモダ「ガイナモ、落ち着け! 見るな!」
恭介「うお――っ! よっしゃ――っ!!」
実「ちょ…… 待て待てーっ!」
恭介「みんなで協力して、エグゾスを倒すんだ!」
シグナルマン「しかし…… エグゾスを倒すには一体どうすれば!?」
ガイナモ「それがわからない……」
恭介「ある! 1つだけ方法が……」
この一言に驚く一同。
恭介「あれを使って、エグゾスに突撃する!」
恭介の言うあれとはバリバリアンだった。
ガイナモ「おおっ、そりゃ面白ぇ…… エグゾスのどてっぱらに風穴ぶち開けて、俺たちボーゾックをコケにした恨みを晴らしてやるぜ!」
恭介「ちょい待ち」
ガイナモ「え?」
恭介のパンチが炸裂。
恭介「その役目は…… 俺たちカーレンジャーに任せてもらおう」
ボーゾックたちがガイナモに駆け寄る。
ゼルモダ「ガイナモ、大丈夫か!? 何すんだよいきなり!」
グラッチ「俺たち、今日の友達だろう!?」
ゼルモダ「ダチだろう!」
恭介「俺たちがエグゾスを倒し、この手でクルマジックパワー取り戻さなくてはいけないんだ。みんな、行くぞ!」
一同「おう!」
ゾンネット「恭介……」
シグナルマン「かっこよすぎる……」
ガイナモ「あいつら……」
恭介たちがバリバリアンに乗り込む。
恭介「これは…… 菜摘、頼む!」
菜摘「うん…… これね!?」
菜摘がエンジンを作動。
実「うおっ!」
菜摘「OK……」
恭介「よーしみんな! 行くぞ!!」
一同「おう!!」
バリバリアンが浮上。
そこへダップ、市太郎、VRVマスターがやってくる。
ゼルモダ「決めて来いよ!」
ダップ「カーレンジャー……」
一方、エグゾスは地球を目指していた。
エグゾス「フッフッフ……」
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&bold(){&bold(){つづく}}
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※この続きは『[[激走戦隊カーレンジャーの最終回]]』をご覧ください。