満月が輝く夜空にオワシとその脚につかまっている金髪の子供がいた。 子供「もうすぐだぞ、オオワシ殿!日が昇ったらごはんを獲るからがんばってくれ!!」 「うん・・・?近いぞ・・・あの街だな・・・よーし!!このまままっすぐ・・・!!」 子供の前で、一匹の魚が跳ねた。 子供「うわーい!!」 子供は魚の方へ飛び移った。 #center(){|&big(){&big(){&bold(){魔界から来た電撃少年}}}|} 朝になって、とある民家にて。 母親「そろそろ起きなさい、清麿!早く起きてご飯食べなさい!!聞いてるの!?清麿!!」 様々な本が散乱する部屋の中で、ベッドに寝転ぶ黒髪の少年、高嶺清麿がいた。 扉の外から呼んでいるのは、清麿の母親の華だ。 華「アンタ今日も学校サボるつもり!?」 清麿「この俺が今更中学行って、何勉強するんだよ・・・」 華「そんなこと言ってるからイジメにあうんでしょ!!悔しかったら友達の一人でも作ってみなさいよ!!」 清麿「やかましい!!なんであんな低レベルな連中と友達になんなきゃいけねえんだよ!!」 子供「コラァ!!貴様~~~ッ!!」 清麿「・・・!?」 清麿の部屋に、あの子供が全裸で一匹の魚を背負って、オオワシと共に入ってきた。 子供「母上に向かってやかましいとは何ごとだ!!」 清麿「・・・・・・俺疲れてるみたいだな・・・見なかったことにしよう・・・」 子供「無視するなぁ!!」 オオワシが窓を割って部屋の中に入ってくる。 清麿「おわっ!!わぁ~っ!!」 子供がオオワシから降りた。 子供「高嶺清太郎の一子、高嶺清麿だな」 清麿「な・・・何だおまえ!?いきなり人の部屋に勝手に・・・」 子供「父上におまえのことを任された!」 「我が名はガッシュ・ベル!!この手紙預かって来た!」 清麿「は、はあ・・・」 ガッシュが清麿に父親からの手紙を渡した。 清麿「!?」 清太郎『清麿、14歳の誕生日おめでとう・・・』 『さて突然だが、この手紙を届けた子供はガッシュ・ベル・・・イギリスの森の中で死にかけていたのを私が助けた・・・その子が恩返しをしたいと言いはじめたのだ・・・』 清太郎「私には清麿という名の一人息子がいる・・・最近は頭の良さに甘えて、学校にも行かない腑抜けになっているらしい・・・ガッシュ・・・どうか清麿を鍛え直してくれないだろうか?」 ガッシュ「わかりました!!命にかけても清麿を鍛え直します!!」 清太郎「ありがとう・・・」 清太郎『少々変わったところもあるが、とても良い子だ・・・』 手紙を読む清麿の後ろで、ガッシュは持ってきたブリを生のまま食べている。 清太郎『だが、かわいそうに記憶をほとんど失ってるらしい・・・』 『ガッシュが持ってる赤い本が唯一の手がかりだが・・・考古学者の私でも解読できなかった・・・おまえの頭なら解読できるかもしれない・・・どうか手掛かりをつかみ、故郷へ帰る手助けをしてやって欲しい・・・』 清麿「・・・だと?」 手紙を読み終え、赤い本を眺めていた清麿の眼前に全裸のガッシュが立つ。 清麿「ドヒャ―ッ!!」 ガッシュ「そういうわけで今日から私が清麿の教育係だ!!よろしく頼むぞ!!」 清麿「なんでおまえみたいな餓鬼に鍛えられなきゃなんねえだ・・・」 「ふざけるなぁ!!」 清麿は赤い本を持ったまま、ガッシュに殴りかかろうとしたが、 赤い本が輝き、ガッシュの口から電撃が放たれた。 窓枠が吹き飛び、清麿も黒焦げになっていた。 清麿「・・・電撃・・・!?お、おまえ何者だぁ!?」 ガッシュ「黒焦げなのだ?」 清麿「ナニ・・・!?」 清麿「家にいるならこいつの面倒をみろだと!?」 華「当たり前でしょ!!ガッシュちゃんはあなたの教育係で来たのよ!?」 清麿「冗談じゃねぇ!!こいつ、口から電撃出すんだぞ!!」 華「そんなことできる訳ないでしょ!?ねぇ、ガッシュちゃん・・・」 ガッシュ「ウヌ・・・人の口から電撃など出る訳なかろう・・・」 清麿(チッ・・・とぼける気か・・・)「わかったよ!!」 「行けばいいんだろ?学校に!!」 華「それが普通なのよ!!」 清磨(!?赤い本・・・・か・・・)「借りてくぞ!!」 清麿はガッシュの背負っていた赤い本を持っていき、出て行った、 華「コラ!!清麿!返しなさい!清麿!!」 華「ごめんなさい、ガッシュちゃん・・・あの子あんなだから友達もいなくって・・・」 ガッシュ「・・・母上殿は清麿に友達ができて欲しいのだな?」 「心配はいらぬ!!私が清麿に友達を作ってみせる!!だから母上殿も元気を出して下され!!」 華「ありがとう・・・あなたも友達になってね?」 ガッシュ「ウヌ!!私が友達第一号だ!!」 バッグに入ったガッシュが匂いを頼りに清麿の中学校まで来た。 ガッシュ「・・・ウヌ!!ここが清麿の学校だな!」 清麿のクラスは授業中だが、清麿は赤い本を広げていた。 清麿(・・・なんなんだ?この赤い本は・・・見たことのない文字だし・・一定の 文法すら・・・!?第一の術・・・ザケル・・・) (なぜだ?・・・色の違うこの文章だけ理解できる・・・) 担任「高嶺!!」 清麿「!?」 担任「この数式を解いてみろ!」 清麿「-5x²y⁶・・・」 担任「くっ・・・正解だ・・・座ってよし!!」 ガッシュ(頑張ってるではないか、清麿・・・) ガッシュは教室の中にこっそりと入っていた 清麿(ちっ・・・基本問題じゃないか・・・) 生徒達「なんだよ、アイツ・・・久々に学校に来たと思ったら・・・」 「勉強する必要ねぇなら帰れよ!!」 「そんなに優越感にひたりてーのかよ・・・」 「嫌味よねぇ・・・」 ガッシュ(・・・・・・) 清麿(・・・俺・・・なんのために生きてんのかなぁ・・・) チャイムが鳴ると、清麿は教室から出て行った。 ガッシュ「ウヌ・・・?」 (どうしたのだ?清麿・・・もう帰るのか?) (清麿~~~っ!!) ガッシュが清麿を追いかける。 廊下で一人の女子が清麿を呼び止めた。 鈴芽「あっ・・・高嶺くん・・・」 「もう帰っちゃうの・・・?まだ昼休みだよ・・・」 「久しぶりに来たんだから最後までいようよ」 清麿「水野か・・・」 鈴芽「授業がつまんないなら、また私に勉強を教えてよ!」 清麿「いい加減にしろ!!おせっかいはたくさんだ!!学校なんかもうウンザリなんだよ!!」 鈴芽「でも・・・高嶺くんに数学教えてもらった時・・・私みたいなバカでもすごくわかりやすかったよ!!やっぱり高嶺くんは天才だよ・・・」 清麿「やかましい!!とにかく俺は帰る!!」 ガッシュ「バカモノ!!清麿のために言ってくれてるのに帰るとは何事だ!?」 ガッシュがバッグから顔を出してしまった。 鈴芽「・・・えっ?」ガッシュ「あ・・・」 清麿「うわ~~~っ!!」 鈴芽「あら・・・高嶺くんのお友達?」 ガッシュ「ガッシュ・ベルと申す!」 鈴芽「まぁ、よろしくね!ガッツくん!!」 ガッシュ「・・・ガッシュである・・・」 清麿「貴様~~~!!何してる!?」 ガッシュ「あ・・・いや、私は清麿を鍛え直すために・・・」 清麿「勝手に学校に入って来んじゃねぇ!!」 生徒「なんだなんだ?」 「子供が入って来てるわよ?」 清麿はガッシュを連れて、裏庭の焼却炉まで逃げた。 清麿「ハァハァ・・・」 ガッシュ「よかったな清麿、おまえを心配してくれる子もいるではないか!」 清麿「ごまかすんじゃねぇ・・・」 ガッシュ「よし、清麿!!正義の味方作戦を決行だ!1」 清麿「・・・ん?」 ガッシュが「せいぎのみかた作戦」と書かれた紙を広げている。 ガッシュ「学校には不良という輩がいるのであろう?」 「清麿がその不良を倒し、からまれている生徒を助けるのだ~~~!!」 清麿「・・・なんで俺がそんなことを!!勝手に決めるなっ!!」 ガッシュ「・・・そうか・・・それなら、土下座して友達になってもらおう・・・」 清麿「もっとイヤじゃ~~っ!! ・・・はっ!!」 「ガッシュ・・・ちょっと耳を貸せ・・・」 2人は校舎の中に戻った。 ガッシュ「ここか?清麿・・・」 清麿「そうだ、この階段を一番上まで昇ると、屋上という不良の溜まり場がある!!」 ガッシュ「そこで私が不良に絡まれらたら・・・」 清麿「俺が助けに行く!!」 ガッシュ「よし!!正義の味方作戦決行だ!!」 ガッシュは階段を上がっていったが、清麿は階段を下りていく。 清麿「ふぅ・・・やっと厄介払いができたぜ・・・」 「・・・恩返しかなんか知らねーが・・・迷惑なんだよ・・・」 ガッシュ「やい!不良!!どこだ!?出てこい!!」 ガッシュが屋上に出たが、誰もいなかった・ ガッシュ「・・・・おかしいのう・・・誰も・・・」 鈴芽「・・・あら!!」ガッシュ「ウヌ・・・?」 ガッシュ「おぬしはさっきの・・・」 鈴芽「まぁ、高嶺くんのお友達!!」 鈴芽「私、スズメ!水野鈴芽って言うの!」 ガッシュ「そうか、スズメ殿か・・・」 鈴芽「よろしくネ、ガッチャくん!!」 ガッシュ「・・・・ガッシュである!!」 「・・・・もしかして、スズメ殿が不良なのか?」 鈴芽「・・・えっ?・・・変なこと言わないで!!不良って言うのはね・・・」 「誰かを殴って痛めつけたり・・・」 「弱い者をいじめたりして・・・」 「お金を脅し取ったり、見るからに目つきも頭も顔も悪い人のことを言うのヨ!!」 鈴芽の後ろでは、今まさに不良が2人の男子生徒からカツアゲを行っていた。 ガッシュ「こういうヤツのことだな?」鈴芽「・・・え?」 鈴芽の後ろに、カツアゲしていた不良の金山が近づいていた。 鈴芽「ギャアアアァ!!」 金山「よう水野、誰の顔が悪いって?」 ガッシュ「おまえだ!!おまえのような不良は正義の味方の清麿がやっつけてくれるぞ!!おまえは清麿にやっつけられる運命に・・・れ?」 金山がガッシュの襟首をつかみ、持ち上げる。 金山「面白いこと言うな、チビ!!本当に来るかどうか・・・見せてもらおうじゃねえか・・・」 金山がガッシュの腹に膝蹴りを入れ、そこから殴り飛ばした。 鈴芽「ガッシュくん!!」 金山「フッ・・・」 鈴芽「!!」 その頃、ビルの屋上からある少年が鈴芽を望遠鏡で見ていた。 少年「ウッヒョ~~~!!かわいい子ちゃん!!」 「あの子のパンツは絶対白だ!!ヨシ!決めた!!」 「俺の彼女にしてやるYOO!! ?「泳太!!また、女の尻追っかけてんのか?」 泳太と呼ばれた少年の側には、ガッシュと同じくらいの年頃の子供がいた。 泳太「・・・あの屋上までひとっ飛びなんてゴキゲンじゃねえか?」 望遠鏡をのぞいた子供はガッシュの方に注目した。 子供「!?」泳太「どうした、ハイド・・・・」 ハイド「一匹・・・弱っちぃ獲物を見つけてさ・・・」 「じゃぁ行くぜ!泳太!!」 泳太は、スケボーに乗り、 あの赤い本と同じ文字で書かれたスカイブルー色の本を手に持つ。 泳太「ジギル!!」 本が光ってから、風が巻き起こり、泳太とハイドを飛ばす。 泳太「ヒャッホ~~!!おおっ!色っぺぇ!!」 パンチラの書かれた看板を見ていた泳太は、鉄骨に激突した。 泳太「フガ!!」 ハイド「泳太・・そのクセ直せよ・・・」 清麿が下駄箱から靴を出そうとしたところで、 さっき金山にカツアゲされていた2人が後ろを通って行った。 「おまえが屋上に行こ―なんて言うからだぞ・・・俺もうカラッケツだぜ・・・」 「金山に会うなんてついてねーなぁ・・・」 清麿「金山が屋上に・・・?」「・・・・」 (・・・何、心配してんだ、俺は・・・) (イザとなりゃ電撃だって出せるんだし・・・アイツがどうなろうと俺にゃ関係ねぇ・・・) 落とした鞄から赤い本が出てきた。 清麿「・・・ん?」 ガッシュ(「正義の味方作戦」を決行だ!!) 清麿「・・・・・!!」 ガッシュが金網に叩きつけられる。 ガッシュ「がっ!!」 鈴芽「ガッシュくん!!もうやめて!金山くん!!相手は小さな子供よ!!」 金山「邪魔すんな、水野!!」 鈴芽「ガッシュくんも意地張らないで逃げて!!」 ガッシュ「私は平気だ・・・」 「もうすぐ清麿が助けに来てくれる・・・清麿が来れば、おまえなんかコテンパンにやっつけてくれるぞ!!」 清麿は扉の向こうから、ガッシュ達を見ていた。 清麿「・・・・!!なんでボロボロなんだよ、ガッシュ・・・」 (電撃出せるんじゃなかったのかよ・・・) 鈴芽「キャッ!!」 金山「高嶺が助けに来るなんて本気で思ってるのか?」 ガッシュ「絶対に来る!!」 金山「アイツは自分以外の存在がすべてうっとーしいんだよ!!」 ガッシュ「がっ!!」 ガッシュが金山に蹴り飛ばされる。 清麿(・・・そうだ・・・俺のことなんか信じてどうする・・・いい加減気づけ・・・バカ・・・) 金山「アイツは自分が常に一番!!自分以外は全部クズだと思ってんだよ!」 清麿(そうだ!!・・・俺以外は全部クズだ・・・) 金山「おまえもしょせん、バカでうっとーしい厄介者にしか見えてねぇんだよっ!!」 ガッシュが金山に殴られる。 鈴芽「キャッ!!」 清麿(そのとおりだ・・・早くだまされたと気づけ・・・そして、とっとと逃げやがれ・・・) ガッシュ「くっ!!」 倒れたガッシュを金山は更に踏みつける。 金山「ヤツには友達すらいねぇ!!アイツは永遠に学校に来なくていーんだよ!!」 清麿「・・・・!!」 金山「来て欲しーと思ってるヤツなんか・・・一人もいねーんだよ!!」 清麿「・・・・・」 鈴芽「そんなこと・・・・」 ガッシュ「清麿は私の友達だぞ・・・」 金山「アイツなんかと友達になって何になる・・・見下されてバカにされるだけだろう?」 ガッシュ「黙れ!!おまえに清麿の何がわかる!?」 「清麿は好きで天才になったワケじゃないんだぞ!!」 「清麿の父上が言っていたぞ!!小学校までは普通に友達と遊んでたって!!」 「中学になって、だんだん友達が清麿の頭の良さをねたみ始めたって!!」 「清麿が変わったんじゃない!!清麿を見る友達の目が変わったんだ!!」 「清麿が実際何をした!?今日学校に来た清麿が何をした!?」 清麿「!?」 ガッシュ「おまえのように誰かを傷つけたか!?」 「お前みたいに弱い者から金を奪ったか!?」 「学校に来なくていいのはおまえの方だ!でくの坊!!」 「これ以上私の友達を侮辱してみろ!!このガッシュ・ベル様がただではおかぬぞ!!」 清麿「ううう・・・」 清麿は涙をこぼしていた。 鈴芽「そうよ!!ガッシュくんの言う通りだわ!!」 金山「じゃあ、なぜ来ない?友達なんて・・・そんなの嘘なんだよぉ!!」 ガッシュ「絶対来る!!」 「清麿が来ないのは・・・それは・・・ウンコをしているからだ!!」 鈴芽「きっとそうよ!!」 ガッシュ「・・・アナコンダよりも太くて、金魚のフンよりも切れが悪い最悪のウンコをしているからだ!!」 清麿「んが~~~っ!!」 ガッシュ「ウンコ!!ウンコ!!」鈴芽「間違いなくウンコだわ!!」 清麿「・・・アイツら・・・」 清麿が涙を拭いて、扉を開けた。 清麿「ハ――スッキリした!!」 ガッシュ「遅いぞ!清麿!!」 清麿「・・・・!!」 鈴芽「手、洗った?」ガッシュ「ちゃんと流れたか?」 清麿「誰がそんなウンコするか!!」 ガッシュ「どうだ!!清麿は来たぞ!ウソつきはおまえのほうだ!デクの坊!!」 清麿「そうだぜ!!俺様が来たからにゃ、おまえなんてイチコロ・・・ぐぁっ・・・」 しかし、清麿は金山に一方的に殴られる。 清麿「ちょ、ちょっと・・・待って、ンガッ!!」 ガッシュ「がんばれ!清麿!!」 鈴芽「キックだ!そこだ右!!」 清麿「勝てないぃぃぃぃ・・・やっぱりこんな作戦無理だったんだぁ~~~~」 ガッシュ「何を言う、清麿が来た時点でこの作戦は成功だぞ!!」 「その証拠に清麿、今すごくいい顔してるぞ!今までで一番生きている顔だ!!」 清麿「・・・生きている・・・!?」 鈴芽「私も高嶺くんが助けにきてくれるって信じてたもん!!ありがとう・・・」 ガッシュ「正義の味方作戦成功だ!!」 金山「!?なーに勝手に盛り上がってんだ?バカにしてんのか。テメーら!!」 清麿「ヤバイ・・・マジで怒ってる・・・」 ガッシュ「大丈夫だ、清麿!!こーいうこともあろうかと、新しい作戦も考えてある!!」 「名付けて・・・天にお祈り作戦だ!!さぁ、天に祈って助けがくるのを期待するのだ!!」 清麿「んなモン来るわけねーだろ!!」 鈴芽「あーっ!!来た~~~っ!! 清麿「・・・へ?」 金山「何ィィ~~~ッ!?」 泳太「イヤッホ~~ッ!!」 空からやって来たのは、泳太だった。 清麿「!!」 泳太は金山の顔面をスケボーで踏みつけ、そこから着地し、 その際に鈴芽のスカートをめくった。 泳太「ヒャッホー!!やっぱり白だ!!」 鈴芽は顔を赤らめ、スカートを押さえる。 金山「貴様―!!どうやってこんな屋上へ? 泳太「風に乗って来たんだYOO!!」 「って言っても、バカには通じないだろうな!!」 金山「黙れっ!!」泳太「ジギル!!」 金山「うおっ!!」 清麿「!!」 金山は泳太に殴りかかろうとするも、泳太の手から起こった風に吹き飛ばされ、 積まれていたダンボール箱に叩きつけられた。 清磨「なんなんだよ、今のは・・・?」 ガッシュ「手から風を起こしたぞ!?」 泳太「ヘイ、YOU!!俺の彼女決定―っ!!」 泳太が鈴芽の手首を掴む、 鈴芽「イヤッ!!放してっ!!」 泳太「オレは強いんだぞ!!だから欲しい物は必ず手に入れる!」 鈴芽「イヤ~~~ッ!!もうすぐ合唱部が始まっちゃう~~~!!」 清麿「やめろ―つ!!水野を放せ!!」 ガッシュ「正義の味方の清麿が相手になるぞ!!」 泳太「邪魔だ!!ジギル!!」 清麿とガッシュが泳太の起こす風に吹き飛ばされる。 ガッシュ「ウッ!!」 清麿「かっ!!やっぱり無理だぁ・・・よぉく考えたら・・・金山やっつけたアイツにかなうはずねぇ・・・」 鈴芽「た、高嶺くん!!」 ガッシュ「清麿!!正義の味方はとにかく突撃するのだぁ!!」 ガッシュが泳太に突っ込もうとする。 清麿「ガッシュ!!無茶だ・・・!!」 泳太「フン!!」 清麿「ガッシュ!!」 泳太「ジギル!!」 清麿はとっさに飛び出し、泳太の風からガッシュを助けた。 清麿「!?」 その拍子に泳太の後ろで風を出していたハイドを見つけた。 清麿「…子供!?」 泳太「俺は強いと言っただろう・・・」 清麿「くそう・・・!?」 (ガッシュの赤い本と同じ本・・・) (そして風を操っているのは、ガッシュみたいな目をした・・・あの子供) (まさか・・・本と呪文であの子供から風の力を・・・引き出しているのか・・・) (・・・赤い本・・・第一の術、ザケル・・・?) 清麿は今朝、本を持って「ふざけるなぁ~~っ!!」と言った時にガッシュが電撃を出したことを思い出す。 清麿(そうか・・俺は今朝この本を持って偶然呪文を唱えていたのか・・・) ハイド「泳太!!こんな奴ら、さっさと片付けようぜ!!」 泳太「よぉし、俺たちの力を見せてやるぜ!!」 鈴芽「やめてぇ~~っ!!」 泳太「もう遅い!!」 清麿「くらえ!!第一の術!!」 「頼む!!出てくれ!!電撃!!」 清麿の開いた赤い本が輝く。 清麿「ザケル!!」 ガッシュが今朝よりも強力な電撃を放った。 泳太「何ィ~~~っ!?」 とっさにハイドが泳太を助け出し、電撃は後ろの建物を粉砕し、大爆発が起こる。 清麿「・・・朝よりケタ違いの威力だ・・・」 ガッシュ「どうしたのだ?清麿・・・モチノキ町ではよく雷が落ちるのな・・・」 清麿(何ィ・・・?コイツ、自分が電撃出したことに気づいてねーのか?) ガッシュ「天に祈りが通じたのだな!」 鈴芽「雷のおかげでアイツ逃げちゃったみたいね!!」 ガッシュ「ウヌ!!正義の味方作戦成功だ!!」 鈴芽「ワーイ、ワーイ!!」 2人は両手をあげて喜ぶ。・・・その近くで金山は爆発に巻き込まれてボロボロになっていた。 泳太とハイドはトラックの上に逃げていた。 泳太「どういうことだよ?ハイド・・・アイツら、俺達と同じ本を持っていたぞ・・・」 ハイド「・・・今日のところは退散だ、泳太・・・」 (信じられん、あのガッシュがあんな凄いパワーを出せるなんて・・・・!!) ホテルの一室から、黒ずくめの男ブラゴと金髪の少女シェリーが爆煙を見ていた。 ブラゴ「間違いないな・・・あの爆発は魔物の力だ・・・!!」 シェリー「とうとうこの街でも・・・魔物同士の戦いが始まったのね・・・!!」 夜、清麿はガッシュを風呂に入れて、頭を洗っていた。 ガッシュ「清麿!!明日も正義の味方作戦をやろうぞ!!」 清麿「まだそんなことを・・・!?」 清麿はガッシュの頭に小さな2本の角が生えているのを見つけた。 清磨「ヒィィ~~ッ!!ツノ~~~っ!?」 清麿(拝啓、親父殿・・・誕生日プレゼントありがとう・・・ どうやらガッシュのおかげで、この先もっともっととんでもないことが待っていそうです・・・) (続く) #center(){|~次回予告~&br()ガッシュ『清麿、鈴芽殿がテレビに出てるぞ!』&br()清麿『何、あいつまた捕まってやがる・・・! あの銀行強盗、俺と同じ本を持っている!』&br()ガッシュ『鈴芽殿は友達だ!早く助けに行かねば!』&br()清麿『俺達の手に負える問題じゃあ・・・』&br()ガッシュ『ぬし、自分にウソをついておらぬか?』&br()ガッシュ『次回金色のガッシュベル!!「氷結呪文 ギコルVSザケル』&br()清麿『もう考えるな、考える前に走ってしまえ!!』&br()|}