仮面ライダー4号の最終回


エピソード3 決斗! ショッカー首領の正体




あれから何度、時間を繰り返しただろうか?
時間を繰り返すたびに、新たな敵が現れ
泊さんたちは幾度となく、戦いに敗れた。
そして、時間は繰り返す。
世界はショッカーによって支配された。



スーパーヒーロー大戦GP 仮面ライダー3号』で登場した歴史改変マシンの残骸により、4月4日が何度も繰り返され、そのつどショッカーは戦力を増していた。
進ノ介たちは、『仮面ライダー3号』での剛の死を霧子が悼んだことで、その想いが歴史改変マシンを動かしたと考えていた。
だが歴史改変マシンを破壊すれば、剛が生きている現在の時間が消滅し、時間は剛の死んだ歴史に戻ってしまう───。

霧子が夜のドライブピットを訪れると、進ノ介が書類とにらめっこしている。

霧子「まだ起きてたんですか?」
進ノ介「あぁ」
霧子「……泊さん」
進ノ介「ん?」
霧子「もう、やめませんか?」
進ノ介「この状況を、このまま放っておくわけにはいかないだろ?」
霧子「わかっています」
進ノ介「だったら───」
霧子「少なくとも、これ以上状況を悪くしない方法があります!」
進ノ介「え……?」
霧子「歴史改変マシンを壊さずに、剛も生きたままでいられる方法が!」
ベルト「つまり、こういうことか? 歴史改変マシンを作動させる原因となっている、君自身が命を絶つ」
霧子「……そうすれば、時間を繰り返すことはなくなります」
進ノ介「論外だ。そんなこと、できるわけないだろう!?」
霧子「でも!」
ベルト「私たちはショッカーの秘密基地を突き止めた」
進ノ介「俺たちで、なんとかショッカーを倒す。霧子…… 剛が無茶をしないように頼む」


夜の街を眺める巧。

巧「もうたくさんだ…… 誰かが犠牲になるのは……。木場草加、みんな…… お前らだったらどうする?」
声「俺だったら───」

背後に海堂がいる。

海堂「───首は突っ込まない」
巧「海堂!」
海堂「みんなも、お前にそれをお勧めすると思うぞ?」
巧「お前…… 何を知ってんだ」
海堂「……とにかく! この件には首を突っこまないほうがいい。どうしても無理だってんなら…… 命は大事にしたほうがいい。命は…… 一つしか、ないものですから」

走り去る海堂。


あくる日。ショッカー基地。進ノ介、巧、侑斗が見張りの戦闘員たちを叩きのめす。

侑斗「やはり、ここが奴らの基地か」
進ノ介「行こう」

基地内に侵入。最強の敵、仮面ライダー4号が待ち受けている。

4号「来たか」
進ノ介「……あいつは俺に任せろ」

巧たち、進ノ介の肩を叩いて先に進む。

進ノ介「変身!!」
『Drive! Type-Speed!!』

進ノ介が仮面ライダードライブに変身。

4号「何度やっても、結果は同じだ」
ドライブ「何度だってやってやるよ。お前たちを倒すまで!」


基地奥を目指す巧たちの前には、怪人チーターカタツムリ、ショッカーライダーとなった王蛇ダークキバが現れる。

カタツムリ「行け、ライダーたちよ!」
巧・侑斗「「変身!」」

巧がファイズに、侑斗がゼロノスに変身。

ゼロノス「言っとくが、俺はかーなーり、強くなった!」
ファイズ「俺たちだって強くなる! これだけ何度も…… やられれば、な!」


ドライブは4号と戦いを繰り広げている。
キック、パンチの連打を繰り出すドライブだが、4号には全く通じない。

『Hissaaaatsu!!』

4号「ライダーパ───ンチ!!」

『Full throttle!! Speed!!』

4号の必殺パンチより先に、ドライブのスピードロップが炸裂───が、4号はそのキックを受け止める。

4号「やるようになったな」
ドライブ「俺たちも…… 指をくわえて、やられてるだけじゃない!」
4号「ハハハ…… 貴様らは根本的に勘違いをしている」
ドライブ「何っ!?」
4号「貴様らが強くなればなるほど、ショッカーの勝利は近づく」
ドライブ「ふざけるなぁ!!」
4号「その悲劇に、貴様らが耐えることができるか…… 楽しみだ」

姿を消す4号。


『Full Charge』『Exceed Charge』

ファイズとゼロノスが、王蛇とダークキバを撃破。

ファイズ「次はお前だ!」
カタツムリ「それはどうかな?」

空中に浮かび上がる映像。
貯水タンクの上で霧子と剛が縛り上げられ、ヒルカメレオンとアリマンモスに捕われている。

ゼロノス「何っ!?」
カメレオン「逆らえば、この女の命はない!」
剛「おい、姉ちゃんを離せ!」
ファイズ「卑怯だろ!」

ファイズたちは武器を捨てる。

カタツムリ「形成逆転のようだな。やれ!」

ショッカーライダーのサソードバロンが出現。抵抗できないファイズたちを痛めつける。

霧子「逃げてください! これ以上時間を繰り返せば、状況はもっと悪くなります! ……だから、決めました。皆さんなら…… 絶対に、ショッカーに勝利できます!」
剛「ダメだ、姉ちゃん! 俺が犠牲になれば済む話だ!」
霧子「剛…… あなたは、生きて」
剛「ね、姉ちゃん…… やめろぉぉ───っ!!」

ドライブが霧子のもとへ急ぐ。

ドライブ「霧子───」

霧子が貯水タンクの上から、身を投げる─── 衝撃音。

剛「姉ちゃぁぁ───ん!!」

地上に倒れて動かなくなった霧子に、ドライブが駆け寄る。すでに霧子は事切れている。

ドライブ「霧子!? おい…… おい! 霧子! 起きろ、霧子!! 霧子、霧子ぉ!! くッ……!」
カメレオン「命を捨てるとは、バカな真似を」
ファイズ「ああ……!」
ゼロノス「これで、もう時間を繰り返すことは……」
ドライブ「うっ、うっ…… うわああぁぁ───っっ!!」


進ノ介が気づくと、自分は特状課の机で突っ伏しており、傍らではスマートフォンが鳴っている。
時計の表示は、やはり4月4日9時55分。またも歴史は繰り返された。

進ノ介「───もしもし」
霧子「泊さん…… どうして? 私、死んだのに……」
進ノ介「……繋がった。霧子じゃない」

そこへ、侑斗が駆け込んで来る。

侑斗「泊! 巧が消えた」


河原に巧が佇んでいる。

巧「霧子じゃなかった…… 誰かを死なせたくない、そう思っていたのは……」


進ノ介と侑斗は、街中で巧を捜し回る。そこへ海堂が姿を現す。

海堂「気づいちゃいました? 歴史改変マシンを動かしていたのは、乾 巧だってこと」
進ノ介「お前は?」
海堂「んなこと説明してる尺はねぇんだよぉ。っちゅーかさ、放っといてやってくんねぇかなぁ~、乾のこと。あいつはもう…… じゅ~~ぶん、戦ったの」


海堂「敵も、仲間も、死んでった。挙句の果てには自分も……」

エンディングで巧が見詰めていた自分の手のひらは、灰となって崩れ始めていた。

海堂「あいつは、自分の全部を投げ出して世界を守った。んで…… 死んだ。お前らにその気持ちがわかるか?」
侑斗「俺たちだって、命を懸けても守りたいものがある」
海堂「あるのはいい。あるのはいいさ……。でも、それで実際に死んじまうのとは大違いなんだよ? ……せっかく拾った命をよぉ、捨てさせるような真似は、させないでやってくんねぇか。んな悲劇はねぇだろう?」
進ノ介「悲劇か。……行こう」
海堂「うん、行こう。……じゃ、ねぇよ! 俺まだ話してんだよなぁ~!」
進ノ介「巧がそう思ってるなら尊重する……。だけど、それが悲劇かどうか決めるのは、あいつ自身だ」


霧子と剛も巧を探す。『仮面ライダー555』最終回のように、巧は河原の土手に寝転がっている。

巧「まさか俺が、人が死ぬことにこんなにナイーブだったなんてなぁ……」
剛「……すまない」
巧「なんで謝る? お前はちっとも悪くないよ。悪いのは、死ぬことを怖がっていた俺なんだ。俺は一度死んで甦った。二度目は満足して死にたいと思って、死を覚悟して戦ったつもりだった。俺は笑って死ねた。 ───でも、違ったんだな…… やっぱり、生きてるのは悪くない…… 俺は死にたくない」

進ノ介と侑斗もやって来る。

進ノ介「どうするつもりだ?」
巧「……歴史改変マシンを破壊したらどうなる?」
侑斗「マシンが時間を捻じ曲げられたのは、巧の想いに連動していたからだ。マシンが破壊されれば…… 巧は消える」
巧「……剛は?」
侑斗「剛が死んだのは、捻じ曲がった時間の中だ。剛は死ななかったことになる」
巧「じゃあ、答えは簡単だ。俺はもう一度死ぬ」
剛「待てよ! そんなのってあるか? 巧は俺のこと止めただろ? 自分なら死んでもいいって言うのかよ?」
巧「悪いな…… でも、あのとき笑って死んだ自分に、ウソはつきたくないんだ」

進ノ介、泣きそうな剛の肩に手を置き慰める。

進ノ介「誰にも決められることじゃない」
剛「……」
進ノ介「それが、あんたの答えか?」
巧「あぁ」
一同「……」

剛「なぁ…… 写真、撮らないか?」

一同が並び、剛がカメラを向けてタイマーをセットする。

剛「撮るよ!」

剛も列に加わり、ぎこちないながらも精いっぱいの笑顔を浮かべた一同が、写真に収まる。


そして、ショッカー基地へと立ち向かう進ノ介、剛、巧、侑斗。

4号「性懲りもなく来たか?」
進ノ介「決着をつけに来た!」
4号「フン! 本当に死ぬことになってもか? ひとたび手に入れた命を、再び誰かのために捨てる…… そんな悲劇、受け入れられるというのか?」
巧「悲劇? 笑わせるな! ハッピーエンドに変えてやるよ」
進ノ介「あぁ。それが…… 仮面ライダーだ!!」
4号「フン……!」

『Complete』『Signalbike! Rider! Mach!!』
『Altair Form』『Drive! Type-Speed!!』

進ノ介がドライブ、剛がマッハ、巧がファイズ、侑斗がゼロノスに変身。

ドライブ「行くぞ!」

チーターカタツムリ、アリマンモス、王蛇、サソード、ダークキバ、バロンの待ち構える戦陣へ、ドライブたちが飛び込んでゆく。

ドライブ「巧、あんたは歴史改変マシンへ!」
ファイズ「あぁ!」
4号「させるか。トゥ!」

4号がファイズの行く手を阻まんとするが、ドライブが4号に立ち向かう。

ドライブ「お前の相手は、この俺だ!」
4号「面白い、お前から先にあの世に送ってやる!」
ドライブ「来い! ひとっ走り、付き合ってやる!!」
『Type-Formula!!』

ドライブがタイプフォーミュラに変身し、4号と戦い続ける。
空には4号の愛機スカイサイクロン、そして無数のショッカー戦闘機編隊。

『Booster-Tridoron!!』

ブースタートライドロンが飛来し、スカイサイクロンらと空中戦を展開する。


『Exceed Charge』

基地内でファイズがヒルカメレオンを撃破し、ついに歴史改変マシンのもとへ辿り着く。

ファイズ「これが、歴史改変マシン……」

映像でショッカー首領の姿が浮かび上がる。

首領「よく来たな、乾 巧」
ファイズ「お前の野望もここまでだ!」
首領「それはどうかな?」

海堂が現れる。

海堂「あれほど言ったのに…… どうしてわかんねぇんだよぉ!!」


『Hissatsu! Berst! Full throttle!! Dead heat!!』

マッハはデッドヒートマッハとなり、チーターカタツムリを撃破。

マッハ「いい絵だったろ!」


『Full Charge』

ゼロノスもアリマンモスを撃破。


空ではブースタートライドロンが奮闘するものの、無数の戦闘機の銃撃が降り注ぐ。

ゼロノス「おい、デネブ!」

デネブの操るゼロライナーが出現、ブースタートライドロンとともに戦闘機群を撃破してゆく。

デネブ「合体!」
『Tire Fueeeru!』

さらにゼロライナーがブースタートライドロンとドッキング。2体の連携攻撃でスカイサイクロンを撃破する。

4号「何っ!? 私のスカイサイクロンがぁ!!」


ゼロノスとマッハも基地内に突入し、戦いは続く。

『Charge & Up』

ゼロノスがベガフォームに変身。敵はバロンとサソード。
デネブも駆けつけ、デネビックバスターに変身する。

デネブ「デネビックバスター! 準備はいいぞ」
ゼロノス「まだ行けるか?」
マッハ「当たり前だ。もう死ぬつもりはない!」

『Banana Squash!』『Rider Slash』
『Final Vent』『ウェイクアップ・ワン!!』
『Hissatsu! Full throttle!! Shooter!!』

必殺技同士の激突。ゼロノスがサソードとバロンを、マッハが王蛇とダークキバを撃破。

マッハ「やったな!」
ゼロノス「あぁ!」
デネブ「よくやった、侑斗!」
ゼロノス「うるせぇ、デネブ!」
マッハ「喋った!?」


基地の外では、ドライブと4号の戦いが続く。

4号「ライダーキ───ック!!」

タイプフォーミュラでの必殺キック・フォーミュラドロップと、4号のライダーキックが激突。
衝撃で、両者ともに弾き飛ばされて地面に降り立つ。

ドライブ「お前に…… 仮面ライダーを名乗る資格はない!!」

再びドライブが、フォーミュラドロップを放つ。

4号「ライダーパ───ンチ!!」

4号がパンチを繰り出し、キックとパンチの激突で凄まじいエネルギーが迸る。

4号「これしきの力ぁぁ───!!」

ドライブがシフトブレスにセットされたシフトフォーミュラ(レバーモード)を操作し、能力を高めていく。

ベルト「まずいぞ! これ以上加速すれば爆発する!!」
ドライブ「構わない! それが仮面ライダーだ!!」
ベルト「……OK! 私も付き合おう!!」
ドライブ「うぅおおぉぉ───っっ!!!」
『For・For・Formula!!!』

限界を超えて発動した加速のキックが炸裂。ついに4号が跡形もなく爆発四散する。


基地奥では、歴史改変マシンを破壊しようとするファイズを、スネークオルフェノクに変身した海堂が止めようとする。

スネーク「やめろ…… やめろぉ!!」

ファイズがスネークオルフェノクを殴り飛ばす。

スネーク「やめろ…… おい……」

懸命にファイズにしがみつくスネークオルフェノク。そのたびに振りほどかれ、殴られる。
やがて腹に膝蹴りを受け、ついに倒れる。

スネーク「ちょっとタンマ…… タンマ。俺さぁ、オルフェノクで一人、生き残っちまったじゃない? ……だからよぉ!!」

再び立ち上がり、ファイズに殴りかかるスネークオルフェノク。

スネーク「あれから色々、考えてたよ! お前たちの死が…… ありゃ、意味あるもんなのかって!」
ファイズ「今でも信じてる!」
『Ready』

ファイズ「意味なく死んだ奴は、いないってな……」
スネーク「ねぇよ! 意味なんかねぇ!! 死ぬことなんて、ただ悲しいだけじゃねぇか……。だからよぉ、お前だけでも生きててくれよ!」

『Exceed Charge』
ファイズ「───それはできない」

ファイズの必殺キック・クリムゾンスマッシュが、スネークオルフェノクを貫く。
海堂の変身が解け、巧も変身を解く。

海堂「どうして……?」
巧「世界を救うために…… かな」
海堂「……バーカ……」


進ノ介、剛、侑斗もそこへ駆けつける。

進ノ介「巧!」
巧「お別れだ……」

巧がフォンブラスターを構え、歴史改変マシンに銃口を向ける。
歴史改変マシンから、ショッカー首領の映像が浮かび上がる。

首領「お前がここまで来るとはな」

頭巾で隠していた素顔を晒す─── その素顔はなんと、巧に瓜二つ。
さらに歴史改変マシンの投影した映像が実体化し、巧そっくりの首領がそこに姿を現す。

首領「変身」

シグナルレジェンドファイズを手にする首領。
シグナルレジェンドファイズが無数の青い蝶となって首領の体を包み─── 首領がファイズに変身。

首領「時をもう一度リセットする」
巧「……」
首領「我々はもう一度、生きる。生きて、世界を我が物に」

ファイズ(首領)がファイズアクセルを構える。カウントダウンが始まる。

巧「そういうことか」
進ノ介「……やっぱり、考え直さないか?」
巧「……気持ちだけもらっとくよ」

ファイズアクセルの数字が0へと近づいてゆく。

巧「これからの世界を、頼んだぞ!」


『three, two, one……』

数字が0になる寸前、フォンブラスターの銃撃がファイズアクセルを射抜く。

首領「うぉぉ!? う、うぉぉ、うわあぁぁ────っっ!!」

激しい光を放ちながら、ショッカー首領が消滅した───!!


特状課。机に突っ伏して眠っていた進ノ介が、スマートフォンの着信音で目を覚ます。

進ノ介「……ん? なんで泣いてんだ? ───もしもし」
霧子「もしもしじゃないですよ、泊さん! 今、何時だと思ってるんですか? もう映画、始まっちゃいますよ!?」
進ノ介「え? ……あっ、やべぇ! すぐ行く! あぁ、まずいまずい! 怒られるぞ、俺!」

時計の表示は、無数に繰り返した4月4日でなく、その翌日、4月5日───


進ノ介が大慌てで、警視庁を飛び出す。

進ノ介「まずいぞ、まずいぞこれ!」
侑斗「泊!」

進ノ介を呼び止める侑斗。

侑斗「何、急いでんだ?」
進ノ介「いや、映画の約束してて、寝過ごしちゃって」
侑斗「ヒマなんだな」
進ノ介「非番なんだよ! ───あ、そうだ。これ、剛に頼まれてたんだ。渡しといてほしいって」

進ノ介が懐から、1枚の写真を手渡す。

侑斗「ありがとう」
進ノ介「じゃ、俺急ぐから! あぁ、やばい! 霧子に、霧子に怒られるぅ───っ!!」
侑斗「フフ、よく撮れてるじゃないか」

剛が撮影した集合写真─── 一緒に写ったはずの巧の姿だけがない。


映画館前で待つ霧子たちのもとへ、進ノ介がようやく到着する。

進ノ介「あっ、いた! おぉい!」
剛「やっと来た……」
進ノ介「お待たせ!」
霧子「お待たせじゃないですよ、泊さん! 映画、見損ねちゃったじゃないですか!」
進ノ介「ちゃんと、埋め合せするからさ!」
剛「昼メシ、ごちそうさまでーす!」
進ノ介「えぇ~っ!?」

そこへトライドロンが走ってくる。

ベルト「進ノ介、ロイミュードだ!」
進ノ介「……霧子!」
霧子「行きましょう!」
剛「おぅ!」

駆け出して勢い余った進ノ介が、通行人───死んだはずの海堂にぶつかる。

進ノ介「あぁっ、すみません! 大丈夫ですか?」
海堂「大丈夫です、全然大丈夫です。ただ首をちょっと……」

謝りながら、進ノ介たちが駆け去ってゆく。
発進するトライドロン。

海堂「さぁて…… この空を守ったのは、一体誰なんでしょうか?」

一同の姿を見送りつつ、海堂が青空を仰ぐ。


海堂「なぁ…… 乾──」


(終)

タグ:

+ タグ編集
  • タグ:
最終更新:2023年02月22日 05:10