ウルヌカスを巡ってP3(ピーキューブ)、OZ残党のフローデン隊、 そして5人のガンダムパイロットが集結した。 フローデン「こっちだ!!急げ!クレメンツ」 クレメンツ「・・・・・・・」 ビクター「我々の暴走だと!?」 ヒイロ「おまえのいう平和は支配でしかない!トレーズが脱しようとしゼクスが望まなかった力による支配だ!!」 ビクター「ゼクス・マークスになにができた!!」 スコーピウスのビームライアットからの射撃をウイングゼロはかわす。 ビクター「ビースクラフトの名だけで宇宙の指導者に選ばれた男にっ!!」 フローデンとクレメンツはウルスカス内に保管されたMDビルゴを発見した。 フローデン「おお!張五飛、仲間に告げろ。これよりビルゴのプログラムに攻撃目標をP3に指定する!おまえたちは安全な距離を――」 銃声が響き、フローデンが吐血する。 フローデン「がはっ!」 フローデンを撃ったのは、クレメンツだった。 フローデン「クレメンツ特士?・・・なぜだ?」 クレメンツ「崇高なる使命のためです」 フローデン「P3の信者だったのか・・・完全なる平和などたわごとにすぎんということがわからんのか・・・」 五飛「どうした、フローデン!」 クレメンツが再度発砲した。 五飛「フローデン!」 フローデン「・・・五飛・・・・人類はどこまで行けるの・・・だろう・・・な――――」 フローデンが事切れ、五飛はその死を察知する。 クレメンツはフローデンの通信機を拾い、ビクターと通信する。 クレメンツ「ビクター主席、ウルヌカスは我々のものです」 ビクター「よくやった、クレメンツ!これで我々が人類の理想を作りあげる!我々は絶対的な平和の監視者だ」 ヒイロ「カトル!デュオ!ウルヌカスに行け。ビルゴのコントロールをとめるんだ」 デュオ「まかせとけ!」 ビクター「我々の崇高な使命を邪魔するな!!」 五飛「なにが崇高だ!!」 アルトロンガンダムがビームトライデントでスコーピウスに切りかかる。 続いて、ウイングゼロが切りかかり、ヘビーアームズがガトリングを撃つ。 ビクター「ぐぐっ」 カトルとデュオはウルヌカスの中に入った。 カトル「急ぎましよう!」 デュオ「おう!!」 クレメンツはビルゴを機動させようとしている。 クレメンツ「敵はガンダム!!ガンダムだ!」 スコーピオのマイクロミサイルを3体のガンダムは回避する。 その最中、ウイングゼロのゼロシステムが起動した。 ヒイロ「!!」 「ビクター・ゲインツ、元ホワイトファングの幹部。ゼクスを指導者に迎え入れるというカーンズと対立しホワイトファングを離脱」 「了解したぜ」 ビクター「黙れ!!」 ゼロカスタムとスコーピオが切り結ぶ。 ヒイロ「おまえは平和など望んでいない、望んでいるのは力による支配だ」 ビクター「黙れ!!ガンダムという力をすてぬ者がなにをほざく」 トロワ「すてられないさ。おまえたちのような者がいるかぎり」 五飛「きさまは正義を語っていない!」 ヘビーアームズが胸部のガトリングを撃ち、 アルトロンがドラゴンハングを伸ばす。 ビクター「ぐっ。クレメンツ、ビルゴはまだか!?」 クレメンツ「どうした?さあ、動けビルゴ!平和をもたらす使いとして」 クレメンツの操作により、ビルゴが機動し始める。 クレメンツ「そうだ――」 カトル「そこまでだよ」 クレメンツ「!!」 デュオの手刀を首に受け、クレメンツが気絶した。 デュオ「ヒイロ、コントロールはおさえた!ビルゴは動かないぜ」 ビクター「クレメンツ!!?」 ビイロ「投降しろ。ウルヌカスはオレたちがおさえた」 ピクター「投降だと!?きさまらがなんだというのだ。きさまらこそ平和の守護者気取りで力を手にしているのではないか?」 スコーピオが連射するマイクロミサイルをかいくぐり、 ヘビーアームズはガトリングを撃ち返し、アルトロンがスコーピオの左肩を切り落とした。 ビクター「ぐおっ」 ウイングゼロがツインバスターライフルを構え、チャージする。 ヒイロ「人々が望むならオレたちはこの力をすてられる!」 「それがオマエとの違いだっ!!」 ツインバスターライフルから放たれたビームがスコーピオを飲み込んだ。 ビクター「カーンズ、なぜゼクスなのだ!なぜわたしではダメなのだ!!」 スコーピオが大爆発――― P3船「降伏する。これ以上の戦闘は我々P3の望むところではない」 トロワ「ひとまず終わったな」 五飛「・・・・・終わってなどいない!」 アルトロンが何処かへ飛び去っていく。 トロワ「五飛!?」 ヒイロ「ほうっておこう、ヤツにもいろいろあったらしい」 デュオ「さてこれだけの施設、爆破するのもたいへんな仕事だぜ」 カトル「わずかな軌道変更でここは太陽への軌道をとります。落としましょう」 デュオ「太陽へか。いいかもしれんな。キレイにもやしちまおう」 カトル「ボクたちのガンダムもです」 デュオ「なにぃ?」 カトル「ビクター・ゲインツはボクらと彼らがどう違うかを問いかけてきました」 デュオ「ヤツらとオレたちは違うぜ」 カトル「ええ、彼らの平和論の欠点は根底に不信感があることです――」 「武器を持つ他者を信じられなかったんです」 デュオ「・・・オレたちは信じている―――信じているからガンダムはもういらないってことか」 カトル「信じましょう。人類は平和に向けて歩みだしているんだと。あらゆる兵器がもういらないんだと」 デュオ「ヒイロたちもウンって言うかね?」 カトル「言いますよ。ウルヌカスとこのビルゴとボクたちのガンダム――みんな太陽にのみこんでもらいましょう」 デュオ「五飛はウンと言わないと思うぞ――」 カトル「それならそれでかまいませんよ」 デュオ「ヤツの相手はもういないってか?んじゃとっかかるかねぇ」 デュオ「おいヒイロ!トロワ!五飛!砂漠の王子さまから平和的な提案があるとよ」 AC196年 夏 少年たちはガンダムの放棄を決意した 平和な時代の到来を信じるがゆえに・・・ 五飛のアルトロンガンダムは、フローデン隊の生き残りと合流していた。 五飛「心配するなフローデン。オレが人類の驚異になってやる」 AC196年やって来る冬―――その厳しい寒さの到来を恐れずに・・・ #center(){|&big(){&bold(){Gundam Wing Battlefield of pacifist~ To be Continued to Endless walts~}}|}