ジル「ようこそ、アンジュリーゼ元皇女。ここはアルゼナル学園。ノーマが通う学校さ。この時期に転入とは大変だねぇ」 「私は担任のジル。何か質問は?」 アンジュリーゼ「転入早々申し訳ないのですが・・・退学したいんですけど」 ジル「は?」 #center(){|&big(){&bold(){1時間目}}|} |不調| ジル「いやいや・・・転入手続きしに来たんだろ?ノーマだったから」 アンジュリーゼ「私ノーマじゃないです」 ジル「じゃあマナ使って見せろよ」 アンジュリーゼ「え」 アンジュリーゼ「む!」 何も起こらない。 アンジュリーゼ「今日は調子が悪くて本気出せないですわ、てへ♡」 ジル「ふざけてんのか?」 |披露| アンジュリーゼ「そんなにマナが見たいのですか?ならば見せてあげましょう・・・・・」 ジル「!?ま、まさか・・・・・!!」 アンジュリーゼ「モモカ!」 モモカ「はい、アンジュリーゼ様」 モモカ「障壁!」 モモカがマナで障壁を張った。 アンジュリーゼ「これで満足かしら?」 ジル「いやまったく。お前が使えよ」 |いつだって| アンジュリーゼ「朝起きる時も」 モモカがアンジュリーゼの布団をマナでどける。 モモカ「朝ですよ――」 アンジュリーゼ「う―――ねむい―――」 アンジュリーゼ「食事の時も」 モモカがマナを使って、アンジュリーゼの口にスプーンを持っていく。 モモカ「あ――ん」 アンジュリーゼ「あーーー」 アンジュリーゼ「お風呂の時だって・・・今までモモカがすべてやってくれた」 モモカがマナを使って、シャワーでアンジュリーゼを洗う。 モモカ「ながしますよ――」 アンジュリーゼ「きゃ♡」 アンジュリーゼ「皇女ともなると自らマナを使う必要すらないのです。わかったかしら?」 ジル「お前がダメダメなのはわかった」 |母から| ジル「ちょっとお母さん、娘さんどうなってるんですか!!」 ソフィア「も、申し訳ありません」 ソフィア「そうですね・・・娘は・・・少々甘やかして育ててきてしまったのかもしれません・・・すべて母親である私の責任です」 ジル「本当よろしくお願いします」 ソフィア「はい・・・私からしっかり言わせていただきます」 ソフィア「娘を退学させてください」 ジル「あんたもかよ!!?」 |寂しくて死ぬ| ソフィア「この学校に入ったらきっと寂しがると思うんです!!」 ジル「確かにうちは全寮制の学校ですが・・・」 ジル「その分同級生もみんな寮に入りますし賑やかな寮生活を過ごせると思いますよ」 ソフィア「寮なんかに入ったら寂しくて死んでしまいます!!」 ジル「いや、だから娘さんが寂しくて死ぬなんてことは・・・」 ソフィア「寂しくて死ぬのは私だ!!!」 ジル「お前かよ!!!」 |アンジュ| ジル「アンジュリーゼ皇女はもういない・・・今日からお前の名は「アンジュ」だ」 ジル「それがここのルールだ。わかったな」 アンジュ「・・・・・・」 アンジュ「いやいや人の名前勝手に変えないでください。私アンジュリーゼですよ」 アンジュ「アンジュじゃないから転入できないですわ――悲しいけど帰りますねーー」 ジル「帰んな」 |永久語り| アンジュ「まったくうるさい人ですね。仕方ない・・・わかりました、じゃあ私が一発芸を披露したら退学を許可してください」 ジル「え、なんで?」 アンジュ「何がいいかしら・・・」 ソフィア「いつも歌ってるあの歌はどう?」 アンジュ「名案ですわお母様!ということで歌います」 ジル「は?いや・・・」 アンジュ「私がこの歌で迷いを洗い流し―――あなたの進むべき道を示してあげましょう――」 アンジュ「さあ私を学外に解き放つのです!」 ジル「解き放つと思うか?」 ジル「はいはい。うるさいからあんた達は帰ってくれ」 ソフィアとモモカが追い出された。 アンジュ「お母様~~~~!!モモカ~~~~!!」 ジル「さてやっと二人きりになったな」 アンジュ「な、何を始めるつもり!?まさかあっち向いてホイ!?」 ジル「このタイミングで!?なんでだよ」 「とりあえず脱いでもらおうか」 アンジュ「は!?」 ジル「身体検査だ。面倒事はさっさと終わらせたいだろ?」 アンジュ「はじめから私にえっちなことするつもりで転入させたんですね?」 ジル「ちげーよ。おとなしくしてもらうぞ」 アンジュ「きゃーーー!!」 アンジュは全裸にされた。 アンジュ「うう・・・こんな格好にして・・・私を外に出さない作戦ですね。そうはいきませんわよ!!」 アンジュは全裸のまま部屋から出ようとする。 ジル「お前捕まるぞ?ちょっと待ってろ。」 「サイズはこれでいいか。ほれ今度はこっちを着ろ」 アンジュ「きゃ――、これ以上脱げませんわ!」 ジル「着せようとしてるんだよ、だまってろ!!」 ジルはアンジュに学園の制服を着せた。 アンジュ「・・・・!」 ジル「なかなか似合ってるじゃないか」 アンジュ「!べ、べつに・・・」 ジル「ちょうど今授業が始まるところだ。クラスのやつらに挨拶していきな」 アンジュ「挨拶したら退学してもよろしいのかしら?」 ジル「それ挨拶する意味ないだろ・・・・どんだけ帰りたいんだよ」 「これから一緒に生活する仲間たちだ。ナメられないようにしっかり挨拶しときな」 ジルとアンジュが教室に入る。 ジル「新しくこのクラスの仲間になるアンジュだ。仲良くしてやれ」「アンジュ、なにか一言」 アンジュ(しっかり挨拶・・・) 「歌います」(一発芸を・・・) ジル「歌はもういいよ!!?」 (続く)