※主人公の名前は「浅倉 又一」に設定しています((各ガール(キャラクター)はボイスとしては発音しない、もしくは「君」「彼」といった別の呼称に置き換える。))。 太字表示されたサブタイトルはイベントビューワー上にあるものです。 尚、ゲームのテキスト上における人名表記はフルネームですが、名前のみに統一します。 #center(){&size(18){&bold(){『クロエとの夏祭り』}}} ~8月30日・夜~ 予鈴に呼ばれて外に出ると、クロエがいた。 クロエ「あ、又一サン。呼び出してしまってすみません。あのですネ、今日はワタシ、又一サンに大事なお願いがあるのです。 又一サンは、明日がなんの日か知ってますか? そうです。お祭りの日ですネ。ワタシ、夏休みに入った時から、ずっとお祭りの日を楽しみにしていました。 せっかくの日本のお祭りです。いっぱい楽しみたいです。なので、誰と行ったら楽しいか、ずっと考えていたのですヨ。 学校のお友達を誘うコトも考えました。でも、それより……又一サンと一緒がいいなと、思ったのです。 又一サンと一緒が、一番楽しいです。ワタシ、この夏でそれを知りました。なので、その…もし良ければ、ワタシとお祭りに行きませんか…?」 【[いいよ、一緒に行こう。]を選択(1択)。】 クロエ「ホントウですか!? 嬉しいです。断られたらどうしようと思ってちょっと不安だったのですヨ。 又一サンのご予定が空いていただなんて、ワタシはとても幸運ですネ。 ではでは、またお祭りでお会いしましょう。夏休み最後の思い出を、いっぱい作りましょうネ。」 &bold(){<8月31日>} ~神社~ クロエ「こんばんは、又一サン。今日は来てくれてありがとうございました。 ワタシ、夏休み中ずっと、今日のお祭りをとても楽しみにしてました。 まさかその時は、又一サンと一緒に来るなんて思ってもいませんでしたけれども…。 えっ、この浴衣ですか? ハイ、今日の為に用意しました。浴衣、かわいいですネ。 どれにするかいっぱい悩んで決めました。どうですか? ワタシの浴衣、似合ってますか?」 【[似合ってるよ]を選択。】 クロエ「ふふっ、照れちゃいますネ~。又一サンに似合ってると言われるのは、イチバン嬉しいです。又一サンが好きなのはどれだろうっていっぱい考えて、これに決めたのですヨ。」 #region(以下は好感度の上がらない選択肢の返答です。) 【[制服姿の方が好きかな]を選択。】 クロエ「そうですか…。制服姿を褒められるのは嬉しいです。でも、ちょっと悔しいですネ。この浴衣、お気に入りでしたので。」 【[やっぱり日本人が着ないと]を選択。】 クロエ「それを言われると、残念です…やはり着物は、日本人の体型が似合うようです。ですが今日は、日本人になったつもりでお祭り楽しみたいですヨ。」 #endregion クロエ「今日は最後の花火があがる時間までいっぱい遊ぶつもりです。えと、それではまずどちらに行きましょうか? ワタシに任せる、ですか? それなら、屋台で買い物したいです。面白そうな屋台がたくさんあります。又一サンと一緒に回りたいです。さ、行きましょう。」 ~屋台へ~ クロエ「又一サン、又一サン! アレはなんのお店ですか? ヨーヨーを釣る…? なんて独創的な遊びなのでしょうか… あっ、アチラはなんですか? 金魚をすくう…ですか? それは、苦しんでいる金魚サンの、悩みを聞いてあげるのですか…? オー、その『救う』とは違う『すくう』なのですネ。間違えてしまいました。泳いでる金魚をすくいあげるのですか。それは楽しそうですネ~。 うぅ~。どこから行きましょう? 面白そうなお店ばかりで困ってしまいますヨ。」 と、その時…。 クロエ「ワタシ、決めました。今日はこのお店をぜんぶ回ってしまいます。 ぜんぶはムリ、ですか? ノンノン、諦めてはいけません。楽しかった夏休みも、もうすぐ終わりです。なのに、最後の夏休みでコウカイを残したくありません。 ワタシは今日、このお祭りでお小遣いを全部使っちゃうつもりですヨ。」 【[よし、付き合うよ」]を選択。】 クロエ「ありがとうございます。又一サンは江戸っ子ですネ。遊ぶ時は目いっぱい遊ぶのが、江戸っ子だと聞きました。又一サンは正しく江戸っ子です。カッコいいですヨ~。」 #region(以下は好感度の上がらない選択肢の返答です。) 【[そんな贅沢できないよ]を選択。】 クロエ「確かにゼイタクですが、今日くらいはいいと思います。せっかくのお祭りですし、楽しまなくてはもったいないですヨ~。」 【[お金は計画的に使わなきゃ]を選択。】 クロエ「確かにその通りです。ワタシも普段は無駄遣いしませんヨ。ですが、今日はトクベツな日です。夏休み最後の思い出を作れる日なのです。なので、ゼイタクしてもいいと思うのですヨ。」 #endregion クロエ「あっ、焼きそば屋サンです。ワタシ、食べてみたいですヨ。それでは、行きましょう。では、又一サン。手を出してください。 んん…? 何故不思議そうな顔をしてるのですか…? お祭りでは手を繋いで歩くのが普通ではないのですか? ワタシの見たアニメでは仲良しなふたりは、絶対手を繋いでました。 ワタシと又一サンも仲良しだと思います。だから、手を繋ぎたいです。いけませんか…?」 主人公がクロエの手を握る。 クロエ「ふふ、ありがとうございます。又一サンの手、あったかいですネ。この気持ちはなんなのでしょう? なんだか心が弾んでくる気がしますヨ。 ではでは、行きましょう。ふたりで色んな屋台を楽しみましょうネ。」 ~屋台巡り、そして…~ クロエ「ふふふふっ。金魚すくい、楽しかったですネ~。又一サンのアドバイスのおかげでいっぱいすくえました。 すくった金魚は名前をつけてかわいがるつもりです。もう名前も考えてありますヨ? この子はキンちゃんです。この子はキンゾーです。それでこの子は、ええっと…… あ~、泳がないでください。どれがキンちゃんかわからなくなってしまいましたヨ~。 え? あぁ、そうですネ。金魚すくいは楽しかったですが、射的はザンネンでした。 ワタシ、ヘタッピでしたヨ。危うくお店のオジサンに当ててしまうトコロでした。 ふふふっ、お祭り楽しいですこんなに楽しいと思いませんでした。いつまでも終わらないで欲しいですネ。 あっ、アレはなんですか? くじびき…ですか? ふむ、又一サンはくじ運強いですか? おぉ~、自信満々ですネ~? それでは、一緒にやりましょう。」 くじを引いた後。 クロエ「結局ハズレでしたネ~? 又一サンの景品は、見たコトもない謎のお人形サンでした。 その点ワタシはちゃんとピーピー笛を当てましたヨ! これもハズレ、ですか? ノンノン、これはとてもいいモノです。ピーピー鳴るの楽しくてお気に入りですヨ。 さ、次はどのお店へ行きましょうか……え?」 花火の開始を告げるチャイムが鳴る。 クロエ「あっ…ホントウですネ、そろそろ花火の時間です…では、もうすぐお祭りも終わりですネ……あ、いえいえ。なんでもないです。 ワタシ、情報を仕入れておきました。花火を見る絶景ポイントがあるのですヨ。なのでそちらに移動しましょう。ほらっ、はやく行きましョ……あっ…!?」 その時、クロエが転倒しかけた。 クロエ「倒れかかってしまって……す、すみません……はしゃぎすぎて、下駄の鼻緒が切れてしまいました。支えてくれて……ありがとうございます。 あっ、ちょ、ちょっと待ってください……その……ええと……」 最初の花火が上がる。 クロエ「もうちょっと…このままがいいです……。」 主人公にもたれかかったままのクロエ。 クロエ「こうして又一サンにもたれかかっていると、とても落ち着きます…。だからもう少し…このままで…… …… ………… …………… ……ほわっ? 鼻緒…ですか? …あ、ああ、そうですネ。でも、どうしましょうか…ワタシ、鼻緒の直し方、わかりません…。 え? いいのですか…? なら、失礼して……」 再び花火が上がる。 クロエは主人公におんぶされている。 クロエ「その……重くないですか? おんぶなんて、子供の頃パパにしてもらって以来ですヨ…恥ずかしくなんてあいrません。それより、むしろ…… …………。」 (クロエをタッチして2人の気持ちを近付けよう!) 【画面をタッチ((各ガールが出ている部分であればどこをタッチしても良い。))。】 クロエ「実は、ワタシ…花火が始まるの、少しイヤだったのですヨ…だって、花火が終わってしまったら…もう夏休みもおしまいですから…夏祭りが終われば、この夏も終わってしまいます……」 【画面をタッチ。】 クロエ「こんなに楽しかった夏休みが終わるの、とても…とても寂しいと思ってました……でも…寂しくなんかないって、気付きましたヨ…また来年…こうして花火を見に来ればいいんですから…」 【画面をタッチ。】 また花火が上がる。 クロエ「ふふふっ、又一サンの背中で見る花火、とてもキレイです…。 イチバンの絶景ポイントはここだったようですネ。ワタシしか知らないポイントです。 なんだか、色々と思い出してしまいます…又一サンと過ごした夏休み、とっても楽しかったですヨ… ワタシ、日本に来て良かったです……こんなに楽しい夏休みを、アナタと過ごすコトができて…… 又一サン、お願いがあります。来年もまた、一緒に花火を見てくれますか…? ありがとうございます。ワタシ、とても嬉しいですヨ……。」 &bold(){<スタッフクレジット>} #center(){&size(18){&bold(){『とっておきの感謝』}}} ~朝・登校中~ ???「こんにちは~!」 声をかけたのはもちろんクロエ。 クロエ「オー、やっぱり又一サンでした。よく知ってる後ろ姿が見えたので、思わず走ってきてしまいましたヨ。 もうワタシ、又一サンの後ろ姿、間違えません。完全に覚えましたヨ。 え? なんの用か…? あ、そうでした。お話があったのです。又一サンに会えた嬉しさでちょっと忘れてしまいましたヨ。 あのですネ、今日、学校が終わった後、時間ありますか? ホントウですか!? では、放課後、手芸部の部室に来てくれませんか? 小瑠璃サンにお願いして、少しだけ部室を貸してもらいました。 そこで、お話ししたいコトがあります。ここではお話しできないコトなのですヨ。よろしくお願いします。それでは、また放課後にお会いしましょう。」 ~放課後の手芸部部室~ チャイムの後、約束通り手芸部部室へ。 クロエ「あ…又一サン。来てくれてありがとうございます。 何故キョロキョロするのですか? ワタシと又一サンのふたりだけですヨ? ふたりでないと、話せないコトですから。 又一サン、今年の夏休みは色々とありがとうございました。イベントに参加してくれて、とっても嬉しかったです。 他にも、又一サンにはいっぱいいっぱい助けてもらいました。なのにワタシ、大切なコトをしていないと気づいたのです。 お礼ですよ。ワタシ、又一サンになんのお礼もしてませんでした。だから今日は…夏休みのお礼をさせてください。 なにをするかって? ふふっ、それはこの後のお楽しみですヨ。ちょっと準備があるので、待っていてくださいネ?」 部屋を出るクロエ。 それからしばらくして、ノックの音がした。 クロエ「お待たせしました~。」 そう言って入ってきたクロエは、いつかのデートで行ったメイドカフェでの大正時代のメイド服姿をしていた。 クロエ「ご主人サマ。お茶を淹れてきましたヨ~? ふふふっ、ビックリしましたか? これ、ふたりで行ったお店の衣装です。ムリを言って貸してもらいました。 覚えてますか? あの日、又一サンはこの衣装をカワイイと言ってくれましたよネ…? いえいえ、言いましたヨ。ワタシ、すごく嬉しかったのでしっかり覚えてます。 なので、これを着たら又一サンが喜んでくれると思いました。それでは…ちょっと近くに行きますネ? ふ~、キンチョーしてきてしまいました…。胸がドキドキしてます…。 え? 何をキンチョーしているか、ですか? それは…これからお礼をするからです。 ノンノン、この衣装はお礼ではありません。ワタシなりの演出というものです。 ホントウのお礼は、こちらですヨ?」 ・ ・ ・ クロエ「……ちゅっ!」 主人公の頬にキスをした。 クロエ「これが、ワタシが考えたお礼ですヨ…? あぁ~、はずかしーです。ワタシ、ちゅーしちゃいましたヨ~! え…? フランスでは、親交の証でほっぺにキスをするのは普通じゃなかったのか……ですか? そうですね。確かにワタシ、五十鈴サンにそう言いました。 でも…日本では、親交の証以外の意味もありますよネ…? ワタシは知ってますヨ。日本のコト、たくさん勉強しましたから。」 ・ ・ ・ クロエ「さ、又一サン。せっかく淹れてきたので一緒にお茶を飲みましョ~。 オー、又一サンのお茶、茶柱立ってますヨ。これ、当たりです。又一サンになにかいいコトあるかもしれませんネ!」