鳥人戦隊ジェットマン 天駆ける戦士の第1話

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鳥人戦隊ジェットマン 天駆ける戦士の第1話 - (2016/08/08 (月) 21:00:23) のソース

前作『[[鳥人戦隊ジェットマン 時を駆けて>鳥人戦隊ジェットマン 時を駆けての第1話]]』のあらすじ。
かつて[[ジェットマン>http://neoending.web.fc2.com/anime/tagyou/jet.htm]]に敗れた裏次元伯爵ラディゲが、廃人となった[[トランザ>鳥人戦隊ジェットマンの第47話]]の肉体を乗っ取って甦り、ジェットマンに挑む。
竜たちは変身能力を失ったままの身でどうにかラディゲの攻撃を退けたものの、まだ戦いは始まったばかりである。


#center(){|CENTER:&big(){&big(){&bold(){第1話 掠奪}}}|}


小田切長官のもと、竜たちは再びの戦いに向けて準備を進める。

小田切「ジェットマシンの修理を急いで」
竜「いや それだけでは駄目だ 現行の武器はもう奴には効かない 新しい武器を開発しなくては 今の俺達では奴には勝てない」
ネオジェットマン「何故だ 何故あんた達が戦わねばならない? 俺達ネオジェットマンやスカイフォースをさしおいて 現役引退したあんたが戦う必要が何故ある?」
竜「何故だと 奴の狙いが俺だからだ 奴にはネオジェットマンやスカイフォースも用がない この俺を…… ジェットマンを倒す それが奴の目的だ!」


その頃、宇宙の彼方では、太陽系第10番惑星に隕石が衝突。
岩の塊が地球を目がけ、落下を始めている。


ところ変わって、とあるライブハウスの夜。
ロックバンドのジェフリィ剣崎たちが、ステージを終える。

仲間「やっと俺達のライブにも客が来るようになったな」
ジェフ「見てろ じきにビッグスターさ」
仲間「にしてもよ 今日はノッてたな ジェフ 何かイイコトあったのか?」
ジェフ「へへへ♡」
仲間「バーカ 決まってんじゃん アレだよ アレ いつもの 今日 発売日でさ さっそく買ってきたんだと」「ったくスキだなー」「ってコトは今日はこれでお開きか」「俺達ぁこれから呑みに行くけどよ」
ジェフ「お 悪ぃな」

ジェフが仲間たちと別れ、夜空を見上げると、一際眩しい星が瞬いている。

ジェフ「今に俺達もあの星みたいに……」

その星が光を増し、ジェフ目がけて落ちてくる──

ジェフ「へ? 落」


気が付くとジェフはスカイフォースの病室におり、傍らには小田切長官、竜、雷太、アコがいる。

ジェフ「う…… ……う? 俺は……」
小田切「気がついたようね?」
ジェフ「ここは…… 病院? あんたたちは?」
小田切「ここはスカイフォース基地よ そして」
竜「俺達は ジェットマンだ!」
ジェフ「&bold(){お お お すっすげぇっ 本物だぁ 本物の早坂アコさん}」
アコ「&bold(){えっ あたし?}」

現在のアコは、アイドル歌手となっている。

ジェフ「いやぁ俺 ファンなんす♡ CD全部持ってるっス コンサートも行ってるっス 感激っス こんな近くでお会いできて~っ 最新CDは買ったばかりで まだ聴いてないんスけどぉ さっそく聴こうと思ってライブの後まっすぐ家に 帰ってCD…… ……あれ? 流れ星を見て…… ……あれ?」
小田切「その隕石落下の衝撃で ジェットマンになったのよ あなたは」

ジェフが驚く。

小田切「あのショックで気を失ったあなたは病院に運ばれ その後 隕石とともにこの基地に移され 綿密な検査を受けたの あの隕石からバードニウムに類似した物質が検出され あなたにはその影響が認められた」
竜「&bold(){お前はジェットマンだ 頼む! 俺達と一緒に戦ってくれ!}」
ジェフ「は は…… ……はっは &bold(){すっげぇ~ 超燃え~っ } うっ 嬉しいっス 光栄っス 俺マジ ジェットマン 憧れてたっス 頑張るっス~!!」
竜「お…… おぅ」
ジェフ「俺ジェフリィ剣崎っていいます ハーフっス ジェフって呼んで下さい 『BLACK EAGLE』ってバンドのギター&ボーカルやってるっス またライブやりますから よかったら来て下さい コレ自費CDなんスけど差し上げますんで 聞いてみて下さい」

あっさり事態を受け入れる上に腰の低いジェフに、竜たちは唖然となる。

小田切「……凱よりも話が早くて助かったわ」
竜「はぁ バードニウムが手に入った俺達は変身できる マシンの改造も…… これで奴と…… ラディゲと戦える!」


一方、竜と結婚した香は、まだよちよち歩きの愛娘・綾を連れて買物に出ている。

香「綾ちゃん どこ行くの?」
綾「まーま」

(平和…… かりそめの平和 こんな静かな昼下がりなのに &ruby(ラディゲ){敵}を倒さない限り 真の平和は訪れない)

香「綾ちゃーん 帰るわよ──」

香が目を離していた一瞬──
ラディゲが出現し、綾を捕える。

香「&bold(){そんな!?}」

ラディゲ「安心……しろ この子は殺さん 俺が大切に育ててやる レッドホークに伝えるがいい 愛娘を奪われたとな」
香「&bold(){綾}」
ラディゲ「さぞ苦しむだろうよ &bold(){はぁははは}」


スカイフォースの一同も、この件を知る。

一同「そんな 綾ちゃんが……」「ラディゲに……」
竜「&bold(){くそぉ}」
香「ごめんなさい ごめんなさい竜 私が…… 私がついていながら」
竜「いいや…… お前のせいじゃない 油断していた俺が悪いんだ」
小田切「……自分達を責めていても始まらないわ 竜 香 私達がするべき事はたった一つよ」
一同「そうだ」「一刻も早くラディゲを倒す!」

声「聞こ……えるか ジェットマン」

司令室のスクリーンに、1人の女戦士の姿が映る。

「我が名は…… ルマ 偉大なる帝王ラディゲの娘だ! 父に代わりお前たちに死を与えてやる!」

香「あ あの娘は…… 綾!」
竜「え なんだって!?」


#center(){&big(){(続く)}}