宇宙の騎士テッカマンブレードIIの最終回

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突如現れた謎の黒いテッカマンの前にテッカマンブレードは敗れ去り、重傷を負った。 そんな折、ダービットはデッド・エンドと名乗る美少年と出会い、奇妙な友情を暖めてゆく。 しかしデッドは、かつて素体テッカマンたちが大暴動を起こした事件「プラハの黒い9月」の生き残りであり、軍の強攻策で仲間が皆殺しにされたことから、軍を憎悪していた。 デッドこそがブレードを倒したテッカマン、テッカマンデッドの正体だった。 スペースナイツ本部の夜。ユミの部屋の扉が開き、重傷のDボゥイが包帯だらけの姿のままで現れる。 ユミ「……Dさん?」 崩れ落ちそうになるDボゥイに、ユミが慌てて駆け寄る。 ユミ「Dさぁん!? だ、大丈夫ですか、Dさん……」 Dボウィ「ユミ…… 君に、頼みがある……」 ユミ「D……さん?」 スペースナイツ司令室。チーフのアキのもとに、一同が集まる。 アニタ「ユミとDボゥイが消えたって!?」 ゴリアテ「まさか、敵前逃亡?」 ハヤト「そ、そんなぁ!? ユミちゃんたちに限って!」 ダービット「みんな、おかしくなっちまったのさ…… あいつが現れてから、みんな……」 #center(){|BGCOLOR(black):COLOR(white):CENTER:&br()&big(){&bold(){&i(){EPISODE-6&br()&br()&big(){DENGEROUS-BOYS}}}}&br()&br()|} ハヤトが海を見つめ、物思いにふける。 ハヤト (ユミちゃんとDボゥイが消えて、&ruby(ひとつき){一月}がたった。でも2人の行方は、未だにまったくわかっていない……) そんなハヤトの隣りに経つ本田。 ハヤト「おやっさん?」 本田「ったく、どこでどうしてんだかなぁ」 ハヤト「えぇ……」 本田「逃げたかな?」 ハヤト「ユ、ユミちゃんは逃げたりしません、絶対に! 絶対に……戻って来ます。僕は、信じています……」 本田「だったらとことん信じてやりな」 ハヤト「え?」 本田「カッコ悪くたって、女々しいって言われたっていいじゃねぇか? 惚れて相手を待つってのは、男だろうと女だろうと恥ずかしいこっちゃねぇ」 ハヤト「おやっさん……!」 本田「なんてセリフ、お前さんの歳の頃に決められりゃ、俺ももう少しモテたんだろうがな」 ハヤト「おやっさん……」 本田「チーフが呼んでたぜ。早く行け」 ハヤト「ラーサ!」 ハヤトが元気を取り戻した様子で駆け去っていく。 本田「俺も、とことん信じてんだぜ…… Dボゥイよぉ……」 アキのもとに再度集結したスペースナイツ一同。 ナターシャ「チーフ、何ですか? 緊急集合って」 ハヤト「ユミちゃんたちの居所がわかったんですか?」 アキ「いいえ。わかったのはユミたちではなく、テッカマンデッドの居所です。彼は、軍の管轄である旧プラハ市街に潜入、そこで軍が保管していたテックプラントを占拠したとのことです」 ナターシャ「プラハの、テックプラント……!」 ゴリアテ「ナターシャ……」 プラハを殲滅させたのはナターシャの父、連合軍パブロチワ参謀長。 アニタ「チーフ、なぜそんなところにテックプラントがあるんです?」 アキ「テッカマンデッドと戦ったあなたたちは、疑問を感じているはずです。なぜ彼が戦闘用テッカマンになったのか、なぜブレードをも超える戦闘力を持っていたのか…… それは、プラハのテックプラントが、我々人類の創った物ではないからです」 一同「えぇっ!?」 アキ「あれは10年前の[[第一次ラダム戦役>http://neoending.web.fc2.com/animeop/agyou/tkblade-op.htm]]において、Dボゥイたちをフォーマットしたラダムのシステムの生き残り…… 5年前の『プラハの黒い9月』においては狂気のテッカマンミハイルを創り出し、そして今、あのテッカマンデッドをも再び創り出してしまったのです」 アニタ「では…… 彼は何をしに、あそこに?」 ダービット「死に場所さ…… 今のヤツは、てめぇの死に場所だけを求めてる。てめぇを殺し、プラハの土にしてくれるヤツを探してる。だからヤツはプラハに…… テックプラントを占拠すれば軍が動くと思って、ヤツは待ってるんだ。ヤツを恐れた軍がプラハを攻撃してくれるのを…… だからヤツは」 ゴリアテ「やめろぉ! それ以上、それ以上プラハの話はするな!」 ナターシャ「構わないわ…… 私は」 ゴリアテ「ナターシャ!? け、けどよぉ、お前……?」 ナターシャ「ゴリアテ…… お願い」 アキ「プライベートな話題は後になさい。それよりも、これを」 壁面スクリーンにヨーロッパの地図が映し出され、あちこちに無数の光点が灯る。 ハヤト「チーフ、これは?」 アキ「タイムスケールは1秒12時間。テッカマンデッドの出現以来、素体テッカマンたちの起こした小規模な反乱の発生を示した図です。我々スペースナイツは、『プラハの黒い9月』で生き残った素体たちにとって、一種の抑止力として機能していました。ですが我々は、テッカマンデッドを倒すことはできなかった。あのブレードですら…… それを知った彼らは、再び反乱を起こそうとしているのです。テッカマンデッドという最強の力を味方にして! 彼らは今なお、デッドのいるプラハに向かっています。また、増え続ける彼らに対し、軍も強攻策を検討中とのこと」 ダービット「それじゃ、まるで……」 ナターシャ「『プラハの黒い9月』が…… 再び!?」 アキ「もう始まっているのです。そして、その先に待つものは……! 私はこれから軍に向かい、強攻策をとらないよう交渉して来ます。あなた方はプラハに通じる唯一のルート、第38軍用道路に待機、素体テッカマンたちの進行を食い止めなさい!」 一同「ラーサ!」 ナターシャやダービットたちを乗せたブルーアース号が本部を飛び立つ。 ナターシャ「ブルーアース号、発進! (お願いします、チーフ…… 父を!)」 一方のアキは、オービタル・リング上の軍本部へ向かう。 アキ「スペースナイツ・チーフ、如月アキです。パブロチワ将軍に面会を」 プラハへ続く軍用路では、道を覆いつくさんばかりに無数の素体テッカマンたちが行進している。 ナターシャ「レーダーに反応。素体たちのようよ」 ハヤト「どうする、ナターシャ?」 アニタ「降りるのかい?」 ダービット「ナターシャ…… このまま、プラハに向かってくれ」 軍本部でアキを迎えたのは、パブロチワ将軍ではない高官3人であった。 アキ「私は…… パブロチワ将軍に面会を求めたはずですが?」 一方の軍内部では、パブロチワ将軍の指揮のもと、プラハ攻撃の準備が着々と進む。 「反応弾セット完了!」「目標、プラハに固定!」 プラハには、5年前に反応弾が撃ち込まれた跡には巨大なクレーターが形成されている。 テックプラントを携え、デッド・エンドが待ち構えている。 ブルーアース号が到着し、ダービットが1人で降り立つ。 デッド「やっぱり…… 来ると思ってた」 ダービット「デッド。もう、やめないか?」 デッド「やめる?」 ダービット「もうすぐここは戦場になる。お前がいることで、素体たちは『プラハの黒い9月』をまた起こそうとしている!」 デッド「俺は…… 連中の思っているような者じゃない」 ダービット「周りはそう思ってはいない! 軍も、素体たちも、お前がブレードを倒したその瞬間から!」 ハヤト「素体集団、8千キロ地点に接近!」 ゴリアテ「ダービット…… 何モタモタしてんでい!」 アニタ「早くしないと、皆ここに……」 ナターシャ「待って! 信じよう…… もう少し」 ダービット「デッド…… 何もかも忘れて、俺たちのところに来ないか?」 デッド「フッ、そう言うと思ったよ」 ダービット「だったら……!」 デッド「ムリだよ。そんなこと…… 忘れるなんてできやしない。うぅん、たとえ忘れようとしても、焼けついたこの黒い土が、俺にあの日を忘れさせない…… 俺を逃さない!」 ダービット「……」 デッド「でも嬉しかったよ、あんたのその気持ち。それに免じて、もう一度チャンスをあげるよ」 ダービット「やめろデッド! 俺はもうお前を……」 デッド「俺を倒せば、すべては収まる…… だから!」 ダービット「やめろぉ! デッドォ!!」 デッド「テックセッタ──!!」 デッドがテックセットし、テッカマンデッドとなる。ナターシャが慌てて席を立つ。 ゴリアテ「ナターシャ!?」 デッドが次々に攻撃を繰り出す。ダービットが必死にかわすが、生身では到底テッカマンにかなわない。 デッド「どうした、なぜテックセットしない!? どうして俺を殺してくれない!?」 ダービット「はぁ、はぁ……」 デッド「だったら…… だったら俺は、あんたを! 死ねぇぇ──っっ!!」 追い詰められたダービット目掛け、ランサーが振り下ろされる。 あわやと思われたとき、それを食い止めたのはナターシャ、テッカマンベスナーであった。 ダービット「ナターシャ!?」 ベスナー「ダービット、テックセットして!」 ダービット「俺は…… 俺は、俺は……」 ベスナー「ダービット、あなたが戸惑えば戸惑うだけ、みんな破滅に向かうのよ! デッドも…… 素体たちも」 ベスナーとデッドが宙を舞って戦いを繰り広げる。ブルーアース号もそれを支援する。 ダービット「俺は…… 俺はどうすればいい? 俺はぁ!?」 とある海岸。海水にまみれたDボゥイを、ユミが引き上げる。 ユミ「すごかったです、Dさん!」 Dボゥイ「君のおかげだ……」 ユミ「だけど、Dさん…… あのテッカマンは、ダービットさんの……」 Dボゥイ「大丈夫だ。ダービットも…… 彼も」 ユミ「……はい!」 プラハでは、デッドの攻撃の前に、ブルーアース号が墜落する。 ベスナー「みんな!?」 ベスナーも次第に、デッドに追い詰められる。 ダービット「やめろぉ!」 ベスナー「ダービット、テックセットして!」 ダービット「クッ……」 デッド「安心して、ダービット。俺にはこんなザコを殺す趣味はないよ」 ベスナー「その、ザコの父が…… あなたの故郷を、消したとしても?」 デッド「……!?」 ベスナー「私の父グリエフ・パブロチワは、軍参謀本部長。5年前、ここに反応弾を撃ち込む立案をしたのが、あの人よ! あなたの故郷をこの黒い土に変えたのも、あなたの運命を狂わせたのもすべて、私の父!」 ダービット「ナターシャ、やめろ!」 ベスナー「どう? それでも私は殺す価値のないザコかしら? (もう、こうするしか方法が……)」 デッド「クッ…… うぅ…… うわああぁぁ──っ!!」 ダービット「くっそぉぉ!! テックセッタ──っ!!」 デッド「死ねぇぇ──っ!!」 激昂と共に、デッドがベスナー目がけてランサーを振り上げるが、間一髪、ダービットがテッカマンゾマーとなってそれを防ぐ。 ゾマー「大丈夫か、ナターシャ!?」 ベスナー「えぇ……」 デッド「ようやくお出ましかい、ダービット。いや、テッカマンゾマー!」 墜落したブルーアース号からは、かろうじてゴリアテたちが脱出していた。 ゴリアテ「ダービット……」 アニタ「ゴリアテ、あれ!」 素体テッカマンたちが、すぐそばまでやって来ている。 ゴリアテ「来ちまったか……」 素体たちのプラハへの接近を、軍も感知していた。 「反乱分子、旧プラハ地区に侵入!」「レベル2Aから1Aへ、以後、司令部からの指示を待て」 ゾマー「デッド、俺はやっぱりお前と戦いたくはねぇ…… でも、このままじゃ!」 デッド「ダービット…… 頼むからその手で、俺を仲間たちのところへ連れてっておくれよ。同じプラハでの過去を持ったあんたになら俺は…… 俺は!」 ゾマー「くそぉっ!! すまねぇ、デッド!!」 デッド「うおぉぉ──っ!!」 2人が同時に大地を蹴って突進したそのとき、空の彼方から一陣の閃光が轟き、2人の間を裂く。 ベスナー「あれは……!?」 ゾマー「来てくれたか、やっぱり…… テッカマンブレード!!」 光の中から現れた勇姿は、テッカマンブレードであった。デッドは矛先をブレードに変え、突進する。 ゾマー「やめろデッド、デッドぉ!!」 ユミがゾマーを制する。 ゾマー「ユミ!?」 ユミ「大丈夫です、ダービットさん」 ゾマー「ユミ……?」 ユミ「すいません。Dさんには私が話してしまったんです。お2人のこと…… そしたらDさん『心配はいらない』って」 ゾマー「けど、ブレードの力もあいつには……」 ユミ「大丈夫です。Dさんに頼まれて、たっぷり特訓してたんですから!」 アニタ「なぁるほど、それで2人して消えてたってわけね」 ゴリアテ「あ~ぁ、それ聞いて一番喜ぶはずのヤツがこれだからな」 そばで気絶しているハヤト。 ハヤト「ユミ……ちゃん……」 デッド「何度戦おうとムダだぁ! あなたは俺には勝てやしない!」 ブレード「そんなに悲しいのか?」 デッド「何っ?」 ブレード「悲しみに溺れ、過去に溺れ…… それだけで生きていることを諦めるのか!?」 デッド「あんたに、あんたに何が分かる!? 黙れぇ!! 貴様に何が分かる!? 友も、仲間も、故郷すらなくした俺の気持ちがぁっ!!」 ブレードたちの戦いを傍観するユミやゾマーたちに、アニタたちが駆け寄る。 アニタ「何してんの!?」 ゴリアテ「ブレードを助けに行こうぜ!」 ユミ「待って下さい……」 容赦のないデッドの攻撃が、次々にブレードに炸裂する。 デッド「どうしたブレード? 偉そうな口を叩いてそのザマか? そんなに死にたいなら、とどめを刺してやる! 貴様もプラハの土になるがいい!」 ブレード「お前は勝てない!」 デッド「何っ!?」 ユミ「そう、Dさんは負けはしない。あの人が強いのは、技でも力でも何でもない…… 夢を追い、何としても生き延びようとすること。それがDさん最大の武器だから!」 ユミがテックセットしてテッカマンイーベルとなり、素体テッカマンたちの前に立ちふさがる。 ナターシャ「ユミ、何をする気!?」 素体たち「ジャマするな!」「あの人のところへ行くんだ!」 イーベル「同じテッカマンなのに…… 同じ人間なのに、どうしてちゃんとしないんです!? そんな人、私、キライです!!」 リアクターボルテッカを放つイーベル。ボルテッカが光の輪となって戦場を包み、素体たちは圧倒されて前進できない。 イーベル「何度倒されようと、決してあきらめず生き続ける…… それがあの人の強さ!」 ゾマー「生き延びる……強さ……」 アキ「そう…… そして生き続ける限り、ブレードにも、人類にも決して敗北はない!」 ブレード「だからこそ、俺は生き続ける! 俺がそう望む限り、俺は負けはしない! ボルテッカァァ──ッッ!!」 ボルテッカを放つブレード。だがデッドもボルテッカの構えをとる。 ゴリアテ「ま、まただ!」 アニタ「やられる……」 デッド「うぉ──っ、ボルテッカァァ──ッッ!!」」 イーベル「今です、Dさん!」 2つのボルテッカが激突。膨大なエネルギーを身にまとったまま、ブレードが宙を舞う。 デッド「何っ!?」 ブレード「うおおぉぉ──っっ!!」 ランサーを振るうブレードがボルテッカごとデッド目掛けて突撃── デッド「うわああ──っっ!?」 渾身のブレードの攻撃を喰らい、デッドがテックプラントに叩きつけられる。 動けなくなったデッドに、ブレードがランサーを突きつけ、一気に振り下ろす…… デッドの顔面を覆っていたフェイスガードが真っ二つになる。 ブレード「デッド。お前は今、死んだ」 デッド「えっ……?」 ブレード「プラハで心を忘れ、あがいていた魂は…… 今ここで消えた」 デッド「ブレード……」 ブレード「あとの命は、未来を生きろ」 ゾマー「デッドよ……」 ゾマーがデッドに手を差し伸べ、デッドがその手を握り返す。 ベスナー「もういいわ、ユミ」 イーベル「ナターシャさん……」 リアクターボルテッカを解除するイーベル。素体たちが引き揚げてゆく。 ベスナー「ユミ、お疲れ様」 イーベル「良かったぁ……」 アニタ「最悪の事態は避けられたようね」 ゴリアテ「あぁ……」 軍本部。 パブロチワ「撃て」 パブロチワ将軍の合図で、ついに反応弾が発射されてしまう。 アキ「あの子たちの…… そして私たちの未来、壊させはしない! ペガス・テックセッタ──!!」 アキがテッカマンとなり、反応弾を追う。イーベルたちも精神感応でそれを感知する。 一同「これは!?」「チーフ!」 ゾマー「みんな、チーフを助けるんだ!」 一同「ラーサ!」 イーベルたちよりも先に、デッドが宙へ舞う。 ゾマー「デッド!?」 デッド「任せてよ、俺に!」 単身、空の彼方へと飛び去っていくデッド。 ゾマー「デッド……」 大気圏外。地球へ落下していく反応弾に、デッドが対峙する。 デッド「ボルテッカァァ──ッッ!!」 空に巨大な光球が膨れ上がり、そして、消えてゆく。 ゾマー「デッドオォォ──ッッ!!」 そして、何日かが経ったある日。スペースナイツ本部に警報が鳴り響く。 「緊急事態、緊急事態、ジュピター宙域にラダム機動艦隊ワープアウト。テッカマンチーム、直ちに集合せよ!」 アキ「今回はあなたたちにとって、二度目のラダムとの接触…… 検討を祈ります」 一同「ラーサ!」 通信員「チーフ、何者かがラダムと接触。ラダム艦、次々と消滅していきます!」 ダービット「何だって!?」 アキ「これは!?」 ダービット「ま……まさか!?」 宇宙空間。 ラダムの艦艇が次々に爆発し、沈められてゆく。攻撃の主は、テッカマンデッド。 デッドをラダムの攻撃が狙う。しかし、そこへ駆けつけたゾマーたちの攻撃が、ラダムを撃破する。 ゾマー「生きていたんだな…… デッド」 親指を立てるデッド。ゾマーも頷いて応える。 ゾマー「行くぞ、みんな!!」 一同「ラーサ!!」 Dボウィとアキが見守る中、若き新生テッカマンたちが一丸となり、ラダムの大群に立ち向かってゆく── #center(){&big(){(終)}}
突如現れた謎の黒いテッカマンの前にテッカマンブレードは敗れ去り、重傷を負った。 そんな折、ダービットはデッド・エンドと名乗る美少年と出会い、奇妙な友情を暖めてゆく。 しかしデッドは、かつて素体テッカマンたちが大暴動を起こした事件「プラハの黒い9月」の生き残りであり、軍の強攻策で仲間が皆殺しにされたことから、軍を憎悪していた。 デッドこそがブレードを倒したテッカマン、テッカマンデッドの正体だった。 スペースナイツ本部の夜。 ユミの部屋の扉が開き、Dボゥイが包帯だらけの姿のままで現れる。 ユミ「……Dさん?」 Dボゥイが崩れ落ちそうになり、ユミが慌てて駆け寄る。 ユミ「Dさぁん!? だ、大丈夫ですか、Dさん……」 Dボウィ「ユミ…… 君に、頼みがある……」 ユミ「D……さん?」 スペースナイツ司令室。 チーフのアキのもとに、一同が集まる。 アニタ「ユミとDボゥイが消えたって!?」 ゴリアテ「まさか、敵前逃亡?」 ハヤト「そ、そんなぁ!? ユミちゃんたちに限って!」 ダービット「みんな、おかしくなっちまったのさ…… あいつが現れてから、みんな……」 #center(){|BGCOLOR(black):COLOR(white):CENTER:&br()&big(){&bold(){&i(){EPISODE-6&br()&br()&big(){DENGEROUS-BOYS}}}}&br()&br()|} ハヤトが海を見つめ、物思いにふける。 ハヤト (ユミちゃんとDボゥイが消えて、&ruby(ひとつき){一月}がたった。でも2人の行方は、未だにまったくわかっていない……) 本田が、ハヤトの隣りに経つ。 ハヤト「おやっさん?」 本田「ったく、どこでどうしてんだかなぁ」 ハヤト「えぇ……」 本田「逃げたかな?」 ハヤト「ユ、ユミちゃんは逃げたりしません、絶対に! 絶対に……戻って来ます。僕は、信じています……」 本田「だったらとことん信じてやりな」 ハヤト「え?」 本田「カッコ悪くたって、女々しいって言われたっていいじゃねぇか? 惚れて相手を待つってのは、男だろうと女だろうと恥ずかしいこっちゃねぇ」 ハヤト「おやっさん……!」 本田「なんてセリフ、お前さんの歳の頃に決められりゃ、俺ももう少しモテたんだろうがな」 ハヤト「おやっさん……」 本田「チーフが呼んでたぜ。早く行け」 ハヤト「ラーサ!」 ハヤトが元気を取り戻した様子で、駆け去っていく。 本田「俺も、とことん信じてんだぜ…… Dボゥイよぉ……」 スペースナイツ一同が、アキのもとに再度集結する。 ナターシャ「チーフ、何ですか? 緊急集合って」 ハヤト「ユミちゃんたちの居所がわかったんですか?」 アキ「いいえ。わかったのはユミたちではなく、テッカマンデッドの居所です。彼は、軍の管轄である旧プラハ市街に潜入、そこで軍が保管していたテックプラントを占拠したとのことです」 ナターシャ「プラハの、テックプラント……!」 ゴリアテ「ナターシャ……」 プラハを殲滅させたのはナターシャの父、連合軍パブロチワ参謀長。 アニタ「チーフ、なぜそんなところにテックプラントがあるんです?」 アキ「テッカマンデッドと戦ったあなたたちは、疑問を感じているはずです。なぜ彼が戦闘用テッカマンになったのか、なぜブレードをも超える戦闘力を持っていたのか…… それは、プラハのテックプラントが、我々人類の創った物ではないからです」 一同「えぇっ!?」 アキ「あれは10年前の[[第一次ラダム戦役>http://neoending.web.fc2.com/animeop/agyou/tkblade-op.htm]]において、Dボゥイたちをフォーマットしたラダムのシステムの生き残り…… 5年前の『プラハの黒い9月』においては狂気のテッカマンミハイルを創り出し、そして今、あのテッカマンデッドをも再び創り出してしまったのです」 アニタ「では…… 彼は何をしに、あそこに?」 ダービット「死に場所さ…… 今の奴は、てめぇの死に場所だけを求めてる。てめぇを殺し、プラハの土にしてくれる奴を探してる。だから奴はプラハに…… テックプラントを占拠すれば軍が動くと思って、奴は待ってるんだ。奴を恐れた軍がプラハを攻撃してくれるのを…… だから奴は」 ゴリアテ「やめろぉ! それ以上、それ以上プラハの話はするな!」 ナターシャ「構わないわ…… 私は」 ゴリアテ「ナターシャ!? け、けどよぉ、お前……?」 ナターシャ「ゴリアテ…… お願い」 アキ「プライベートな話題は後になさい。それよりも、これを」 壁面スクリーンにヨーロッパの地図が映し出され、あちこちに無数の光点が灯る。 ハヤト「チーフ、これは?」 アキ「タイムスケールは1秒12時間。テッカマンデッドの出現以来、素体テッカマンたちの起こした小規模な反乱の発生を示した図です。我々スペースナイツは、『プラハの黒い9月』で生き残った素体たちにとって、一種の抑止力として機能していました。ですが我々は、テッカマンデッドを倒すことはできなかった。あのブレードですら…… それを知った彼らは、再び反乱を起こそうとしているのです。テッカマンデッドという最強の力を味方にして! 彼らは今なお、デッドのいるプラハに向かっています。また、増え続ける彼らに対し、軍も強攻策を検討中とのこと」 ダービット「それじゃ、まるで……」 ナターシャ「『プラハの黒い9月』が…… 再び!?」 アキ「もう始まっているのです。そして、その先に待つものは……! 私はこれから軍に向かい、強攻策をとらないよう交渉して来ます。あなた方はプラハに通じる唯一のルート、第38軍用道路に待機、素体テッカマンたちの進行を食い止めなさい!」 一同「ラーサ!」 ブルーアース号がナターシャやダービットたちを乗せて、本部を飛び立つ。 ナターシャ「ブルーアース号、発進! (お願いします、チーフ…… 父を!)」 一方のアキは、オービタル・リング上の軍本部へ向かう。 アキ「スペースナイツ・チーフ、如月アキです。パブロチワ将軍に面会を」 プラハへ続く軍用路では、無数の素体テッカマンたちが行進している。 ナターシャ「レーダーに反応。素体たちのようよ」 ハヤト「どうする、ナターシャ?」 アニタ「降りるのかい?」 ダービット「ナターシャ…… このまま、プラハに向かってくれ」 軍本部でアキを迎えたのは、パブロチワ将軍ではない高官3人であった。 アキ「私は…… パブロチワ将軍に面会を求めたはずですが?」 一方の軍内部では、パブロチワ将軍の指揮のもと、プラハ攻撃の準備が着々と進む。 「反応弾セット完了!」「目標、プラハに固定!」 プラハの戦場跡で、デッド・エンドが待ち構えている。 ブルーアース号が到着し、ダービットが1人で降り立つ。 デッド「やっぱり…… 来ると思ってた」 ダービット「デッド。もう、やめないか?」 デッド「やめる?」 ダービット「もうすぐここは戦場になる。お前がいることで、素体たちは『プラハの黒い9月』をまた起こそうとしている!」 デッド「俺は…… 連中の思っているような者じゃない」 ダービット「周りはそう思ってはいない! 軍も、素体たちも、お前がブレードを倒したその瞬間から!」 ハヤト「素体集団、8千キロ地点に接近!」 ゴリアテ「ダービット…… 何モタモタしてんでい!」 アニタ「早くしないと、皆ここに……」 ナターシャ「待って! 信じよう…… もう少し」 ダービット「デッド…… 何もかも忘れて、俺たちのところに来ないか?」 デッド「フッ、そう言うと思ったよ」 ダービット「だったら……!」 デッド「無理だよ。そんなこと…… 忘れるなんてできやしない。うぅん、たとえ忘れようとしても、焼けついたこの黒い土が、俺にあの日を忘れさせない…… 俺を逃さない!」 ダービット「……」 デッド「でも嬉しかったよ、あんたのその気持ち。それに免じて、もう一度チャンスをあげるよ」 ダービット「やめろデッド! 俺はもうお前を……」 デッド「俺を倒せば、すべては収まる…… だから!」 ダービット「やめろぉ! デッドォ!!」 デッド「&bold(){テックセッタ──!!}」 デッドがテックセットし、テッカマンデッドとなる。 ナターシャが慌てて席を立つ。 ゴリアテ「ナターシャ!?」 デッドが次々に攻撃を繰り出す。 ダービットが必死にかわすが、生身では到底テッカマンにかなわない。 デッド「どうした、なぜテックセットしない!? どうして俺を殺してくれない!?」 ダービット「はぁ、はぁ……」 デッド「だったら…… だったら俺は、あんたを! 死ねぇぇ──っっ!!」 デッドがダービットを目がけ、ランサーを振り下ろす。 あわやと思われたとき、それを食い止めたのはナターシャ、テッカマンベスナーであった。 ダービット「ナターシャ!?」 ベスナー「ダービット、テックセットして!」 ダービット「俺は…… 俺は、俺は……」 ベスナー「ダービット、あなたが戸惑えば戸惑うだけ、みんな破滅に向かうのよ! デッドも…… 素体たちも」 ベスナーとデッドが、戦いを繰り広げる。 ダービット「俺は…… 俺はどうすればいい? 俺はぁ!?」 とある海岸。 海水にまみれたDボゥイを、ユミが引き上げる。 ユミ「すごかったです、Dさん!」 Dボゥイ「君のおかげだ……」 ユミ「だけど、Dさん…… あのテッカマンは、ダービットさんの……」 Dボゥイ「大丈夫だ。ダービットも…… 彼も」 ユミ「……はい!」 プラハでは、デッドの攻撃の前に、ブルーアース号が墜落する。 ベスナー「みんな!?」 ベスナーも次第に、デッドに追い詰められる。 ダービット「やめろぉ!」 ベスナー「ダービット、テックセットして!」 ダービット「クッ……」 デッド「安心して、ダービット。俺にはこんなザコを殺す趣味はないよ」 ベスナー「その、ザコの父が…… あなたの故郷を、消したとしても?」 デッド「……!?」 ベスナー「私の父グリエフ・パブロチワは、軍参謀本部長。5年前、ここに反応弾を撃ち込む立案をしたのが、あの人よ! あなたの故郷をこの黒い土に変えたのも、あなたの運命を狂わせたのもすべて、私の父!」 ダービット「ナターシャ、やめろ!」 ベスナー「どう? それでも私は殺す価値のないザコかしら? (もう、こうするしか方法が……)」 デッド「クッ…… うぅ…… うわああぁぁ──っ!!」 ダービット「くっそぉぉ!! &bold(){テックセッタ──っ!!}」 デッド「死ねぇぇ──っ!!」 デッドが激昂と共に、ベスナー目がけてランサーを振り上げる。 間一髪、ダービットがテッカマンゾマーとなってそれを防ぐ。 ゾマー「大丈夫か、ナターシャ!?」 ベスナー「えぇ……」 デッド「ようやくお出ましかい、ダービット。いや、テッカマンゾマー!」 ゴリアテたちは、墜落したブルーアース号から、かろうじて脱出している。 ゴリアテ「ダービット……」 アニタ「ゴリアテ、あれ!」 素体テッカマンたちが、すぐそばまでやって来ている。 ゴリアテ「来ちまったか……」 素体たちのプラハへの接近を、軍も感知している。 「反乱分子、旧プラハ地区に侵入!」「レベル2Aから1Aへ、以後、司令部からの指示を待て」 ゾマー「デッド、俺はやっぱりお前と戦いたくはねぇ…… でも、このままじゃ!」 デッド「ダービット…… 頼むからその手で、俺を仲間たちのところへ連れてっておくれよ。同じプラハでの過去を持ったあんたになら俺は…… 俺は!」 ゾマー「くそぉっ!! すまねぇ、デッド!!」 デッド「うおぉぉ──っ!!」 2人が同時に大地を蹴って突進する。 そのとき、空の彼方から一陣の閃光が轟き、2人の間を裂く。 ベスナー「あれは……!?」 ゾマー「来てくれたか、やっぱり…… テッカマンブレード!!」 光の中から現れた勇姿は、テッカマンブレードであった。 デッドは矛先をブレードに変え、突進する。 ゾマー「やめろデッド、デッドぉ!!」 ユミがゾマーを制する。 ゾマー「ユミ!?」 ユミ「大丈夫です、ダービットさん」 ゾマー「ユミ……?」 ユミ「すいません。Dさんには私が話してしまったんです。お2人のこと…… そしたらDさん『心配はいらない』って」 ゾマー「けど、ブレードの力もあいつには……」 ユミ「大丈夫です。Dさんに頼まれて、たっぷり特訓してたんですから!」 アニタ「なぁるほど、それで2人して消えてたってわけね」 ゴリアテ「あ~ぁ、それ聞いて一番喜ぶはずの奴がこれだからな」 ハヤトは、すぐそばで気絶している。 ハヤト「ユミ……ちゃん……」 デッド「何度戦おうと無駄だぁ! あなたは俺には勝てやしない!」 ブレード「そんなに悲しいのか?」 デッド「何っ?」 ブレード「悲しみに溺れ、過去に溺れ…… それだけで生きていることを諦めるのか!?」 デッド「あんたに、あんたに何が分かる!? 黙れぇ!! 貴様に何が分かる!? 友も、仲間も、故郷すらなくした俺の気持ちがぁっ!!」 ユミやゾマーたちは、ブレードたちの戦いを傍観している。 アニタたちが駆け寄る。 アニタ「何してんの!?」 ゴリアテ「ブレードを助けに行こうぜ!」 ユミ「待って下さい……」 ブレードを目がけて、容赦のないデッドの攻撃が炸裂する。 デッド「どうしたブレード? 偉そうな口を叩いてそのザマか? そんなに死にたいなら、とどめを刺してやる! 貴様もプラハの土になるがいい!」 ブレード「お前は勝てない!」 デッド「何っ!?」 ユミ「そう、Dさんは負けはしない。あの人が強いのは、技でも力でも何でもない…… 夢を追い、何としても生き延びようとすること。それがDさん最大の武器だから!」 ユミがテックセットしてテッカマンイーベルとなり、素体テッカマンたちの前に立ちふさがる。 ナターシャ「ユミ、何をする気!?」 素体たち「邪魔するな!」「あの人のところへ行くんだ!」 イーベル「同じテッカマンなのに…… 同じ人間なのに、どうしてちゃんとしないんです!? そんな人、私、嫌いです!!」 イーベルがリアクターボルテッカを放つ。 ボルテッカが光の輪となって戦場を包み、素体たちは圧倒されて前進できない。 イーベル「何度倒されようと、決してあきらめず生き続ける…… それがあの人の強さ!」 ゾマー「生き延びる……強さ……」 アキ「そう…… そして生き続ける限り、ブレードにも、人類にも決して敗北はない!」 ブレード「だからこそ、俺は生き続ける! 俺がそう望む限り、俺は負けはしない! &bold(){ボルテッカァァ──ッッ!!}」 ブレードがボルテッカを放つ。 だがデッドも、ボルテッカの構えをとる。 ゴリアテ「ま、まただ!」 アニタ「やられる……」 デッド「うぉ──っ、&bold(){ボルテッカァァ──ッッ!!}」 イーベル「今です、Dさん!」 2つのボルテッカが激突する。 ブレードが、その膨大なエネルギーを身にまとったまま、宙を舞う。 デッド「何っ!?」 ブレード「うおおぉぉ──っっ!!」 ブレードがランサーを振るい、ボルテッカごとデッド目掛けて突撃── デッド「うわああ──っっ!?」 ブレードの渾身の攻撃を喰らい、デッドがテックプラントに叩きつけられる。 動けなくなったデッドに、ブレードがランサーを突きつけ、一気に振り下ろす…… デッドの顔面を覆っていたフェイスガードが真っ二つになる。 ブレード「デッド。お前は今、死んだ」 デッド「えっ……?」 ブレード「プラハで心を忘れ、あがいていた魂は…… 今ここで消えた」 デッド「ブレード……」 ブレード「あとの命は、未来を生きろ」 ゾマー「デッドよ……」 ゾマーがデッドに手を差し伸べ、デッドがその手を握り返す。 ベスナー「もういいわ、ユミ」 イーベル「ナターシャさん……」 イーベルがリアクターボルテッカを解除する。 素体たちが引き揚げてゆく。 ベスナー「ユミ、お疲れ様」 イーベル「良かったぁ……」 アニタ「最悪の事態は避けられたようね」 ゴリアテ「あぁ……」 軍本部。 パブロチワ「撃て」 パブロチワ将軍の合図で、ついに反応弾が発射されてしまう。 アキ「あの子たちの…… そして私たちの未来、壊させはしない! ペガス・テックセッタ──!!」 アキがテッカマンとなり、反応弾を追う。 イーベルたちも精神感応で、それを感知する。 一同「これは!?」「チーフ!」 ゾマー「みんな、チーフを助けるんだ!」 一同「ラーサ!」 イーベルたちよりも先に、デッドが宙へ舞う。 ゾマー「デッド!?」 デッド「任せてよ、俺に!」 デッドが単身、空の彼方へと飛び去っていく。 ゾマー「デッド……」 大気圏外。 地球へ落下していく反応弾に、デッドが対峙する。 デッド「&bold(){ボルテッカァァ──ッッ!!}」 空に巨大な光球が膨れ上がり、そして、消えてゆく。 ゾマー「&bold(){デッドオォォ──ッッ!!}」 何日かが経ったある日。 スペースナイツ本部に警報が鳴り響く。 「緊急事態、緊急事態、ジュピター宙域にラダム機動艦隊ワープアウト。テッカマンチーム、直ちに集合せよ!」 アキ「今回はあなたたちにとって、二度目のラダムとの接触…… 検討を祈ります」 一同「ラーサ!」 通信員「チーフ、何者かがラダムと接触。ラダム艦、次々と消滅していきます!」 ダービット「何だって!?」 アキ「これは!?」 ダービット「ま……まさか!?」 宇宙空間。 ラダムの艦艇が次々に爆発し、沈められてゆく。 攻撃の主は、テッカマンデッド。 デッドをラダムの攻撃が狙う。 そこへ駆けつけたゾマーたちの攻撃が、ラダムを撃破する。 ゾマー「生きていたんだな…… デッド」 デッドが親指を立て、ゾマーも頷いて応える。 ゾマー「行くぞ、みんな!!」 一同「ラーサ!!」 Dボウィとアキが見守る中、若き新生テッカマンたちが一丸となり、ラダムの大群に立ち向かってゆく── #center(){&big(){(終)}}

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