ドクターマンはネオメカジャイガン格納庫にやってくる。
ドクターマン「(メイスン、ファラも、モンスターもジューノイド三獣士も敗れ去った。シルバにバルジオン…… ついに新帝国ギアは私1人になってしまった。だが、私は今世紀最高の頭脳を心のメカ人間科学者…… その頭脳の全てを告ぐことで、最高最先端の科学が作り上げた…… 最後のネオメカジャイガン・キングメガスの力を見せてやる……) 私に勝るものなど存在しないのだ!!」
ドクターマンがキングメガスに乗り込む。
シルバとともにネオグラードに潜入した修一は1人ネオグラードの残り、ドクターマンの姿を探していた…… |
ドクターマンの息子・蔭山秀一がドクターマンを探していると、通路にメカクローンたちが倒れていた。
秀一「あっ!」
秀一がキングメガスを発見。
ドクターマン「キングメガス、出撃!!」
キングメガスが飛び立つ。
秀一「ドクターマン!!」
キングメガスが地上に降り立つ。
ドクターマン「バイオ基地反応あり…… 地底ミサイル発射!!」
ミサイル地底がに潜る。
ピーボ「大変だ。地底ミサイルが向かってくる!」
南原「地底ミサイル!?」
ジュン「一体何よそれ!?」
基地内が爆発。
高杉「ドクターマン……」
ドクターマン「バイオマン! 貴様らの秘密基地を見つけたぞ……」
南原、ひかる「え?」
郷「何だと!?」
ドクターマン「バルジオンを研究して、バルジオンより遥に強力なバイオ粒子探知装置を作り上げたのだ…… ふっふっふ。ネオグラードのお返しをしてやる! 地底ミサイル発射!!」
地底ミサイルが地下の基地に命中。
郷「みんな行くぞ!」
一同「おう! バイオマン!!」
郷史郎、高杉真吾、南原竜太、矢吹ジュン、桂木ひかるが最後の変身を遂げる。
ピーボ「僕も行くよ。これが最後の戦いだからね」
レッド「よし、やろうぜ!」
レッドたちがバイオロボに乗り込む。
レッド「バイオロボ、発進!!」
ブルー「行くぞ!」
グリーン「おう!!」
ピーボ「みんな、行くぞ!!」
バイオロボが地上に降り立つ。
ドクターマン「キングメガスミサイル!!」
キングメガスの膝からミサイルが発射。バイオロボに命中。
ピンク「ああ……」
ブルー「あんなところからミサイル攻撃をするなんて……」
ドクターマン「はっは。キングメガスは全身が武器だ!」
ミサイル攻撃は続く。
一同「うわあっ!!」
ドクターマン「反バイオ粒子ビーム……」
キングメガスの手から反バイオ粒子ビームが発射。
ピンク「頭が割れそう……」
イエロー「わあっ!」
ピーボ「ううっ……」
ドクターマン「バルジオンより強力な反バイオ粒子エネルギーを開発したんだ…… 苦しめ苦しめ! 貴様らも終わりだ!!」
ビームが強力になる。
一同「うわああ……」
ピーボ「うわっ。僕を呼んでる……」
ピーボがバイオロボのパーツとなる。
バイオ粒子が上がる。
ピーボ「うわああっ!!」
レッド「ピーボ…… みんな頑張れ! バイオ粒子エネルギーが回復するぞ!!」
ピーボ「うおおっ!!」
グリーン「ピーボ、頑張ってくれ!!」
ブルー「頼むぞピーボ……」
バイオロボはパワーを取り戻す。
ドクターマン「おのれ…… キングメガスレーザー!!」
キングメガスレーザーがピーボに浴びせられ、コックピットが火花を散らす。
跪くバイオロボ。
ドクターマン「はは。バイオマン! 私の科学に太刀打ちできると思っているのか!!」
レッド「なんてすごい科学なんだ……」
グリーン「このままじゃ危ないぜ!!」
キングメガスの剣がバイオロボに斬りかかる。
レッド「ピーボ、最後の一線だ。もう1度頑張ってくれ!!」
グリーン「頼む!」
イエロー「ピーボ……」
ピーボ「そのつもりで来たんだぁ…… やるぞ!!」
ピーボは立ち上がって機械に乗り込む。
ピンク「ピーボ、頑張って……」
ブルー「ピーボ、頑張れ……」
ピーボ「うあああ!!」
レッド「バイオ粒子エネルギーが増えている! よし。バイオエネルギーを一気にスーパーメーザーに放出するんだ!! スーパーメーザー・バイオ粒子斬り!!」
バイオロボが猛ジャンプ。
レッド「スーパーメーザー・エネルギーチャージ!!」
バイオロボにバイオ粒子がチャージ。
レッド「スーパーメーザー・バイオ粒子斬り!!」
スーパーメーザーがキングメガスに斬りかかる。
コックピット内から火花が散る。
レッド「やったぞ! とどめだ!!」
とどめの一撃が炸裂。
ドクターマン「おのれバイオマン…… だがこのまま敗れ去るドクターマンではないぞ! キングメガスの爆発とともに、ネオグラードの反バイオ爆弾のスイッチが入る」
レッド「え?」
グリーン「何だって!?」
ドクターマン「あと1時間で、この地球はバイオ星のように木端微塵に吹き飛ぶのだ!! みんなを道連れにな……」
キングメガスからドクターマンの小型戦闘機が脱出。
大爆発最後のネオメカジャイガン、キングメガスは最後を遂げた。
ネオグラードでは、反バイオ爆弾のスイッチが入る。
秀一「一体何が起きたんだ!?」
戦闘機はネオグラードに向かっていた。
ドクターマン「バイオマンめ……」
バイオロボもネオグラードに向かっていた。
レッド「急げ! バイオロボ!! 反バイオ爆弾を止めなければ……」
グリーン「レッドワン! 時間がない!!」
ピーボ「急げ!!」
ドクターマンがネオグラードに帰還。
ふらつきながら席に座る。
バイオマンが氷山に到着。
そこにメカクローンが駆けつける。
レッド「ワン!!」
グリーン「ツー!!」
ブルー「スリー!!」
イエロー「フォー!!」
ピンク「ファイブ!!」
レッド「超電子!!」
一同「バイオマン!!」
バイオマンがメカクローンに挑む。
幾多の戦いを潜り抜けた5人に雑兵のメカクローンなど敵ではない。
拳、蹴りが次々にメカクローンを一掃する。
5人は壁を破ってネオグラードに侵入。
レッド「バイオソード!!」
レッドのバイオソードがメカクローンを撃ち抜く。
他の4人はメカクローンを落とす。
秀一がドクターマンの元に駆けつける。
秀一「ドクターマン!!」
ドクターマン「はははは。もうすぐだ…… もうすぐ、1発の爆弾が…… この地球を消滅させるのだ! ハッハッハ」
地球が爆発するイメージが浮かぶ。
ドクターマン「この地球を支配するのは誰か…… 世界最高の科学者は誰か…… 愚かな人間どもに、最後の証明をしてやるのだ……」
秀一「何だって!? やめてくれ! そんな恐ろしいこと…… 地球には何十億という人間が生きているんだぞ!?」
ドクターマン「私の偉大さがわからなかった、愚かな人間どもなど…… 滅んでも当然だ! 偉大な科学の復讐を受けるのだ……」
秀一「やめろ! やめてくれ父さん!!」
ドクターマン「誰だ……!?」
秀一「俺だよ。蔭山秀一!!」
ドクターマン「知らんな……」
秀一「父さんは、自分の子まで忘れてしまったのか!?」
爆発まであと9分しかない。
一方、バイオマンとメカクローンとの戦いが続いていた。
天井から反バイオ粒子ビームが放射。
ブルーとイエローのスーツが破れ、メカが砕け散る。
下からファラキャットが降り立つ。
レッド「ファラキャット!!」
ファラキャットがバイオマンに挑む。
ファラキャットの方が有利だった。
男性陣の剣がファラキャットを斬る。
レッド「でやあっ!!」
ファラキャット「ああっ!!」
グリーン、ブルー「おりゃあっ!!」
ファラキャット「ああっ……!」
イエロー、ピンク「ペアビーム!!」
ペアビームが炸裂。
ファラキャット「ああっ……」
ファラキャットはそのまま倒れ、大爆発。
バイオマンはようやくドクターマンの元に駆けつける。
レッド「秀一君! ドクターマン!! 反バイオ爆弾はどこだ!?」
秀一「駄目だ。父さんは……」
ブルー「時間がない。どうすれば……」
グリーン「梁塵回路をつけるんだ!!」
ドクターマン「私の体に、指1本でも触れてみろ…… この体は爆発するぞ」
グリーン「くっ……」
ピンク「どうしたらいいの!?」
秀一は懐から写真を取りだす。
秀一「見てくれ父さん! これを……」
写真には3人の家族が写っていた。
秀一「この赤ん坊が俺だよ。そしてこれが若い時の父さんと母さん!」
だがドクターマンは目をそらす。
秀一「そんな…… 父さんならプリンスを作った事件の時、姿を隠していた母さんが届けてくれた写真なんだよ!? よく見てくれよ!!」
ドクターマンが思い出しかける。
ピンク「ドクターマン!」
秀一「思い出してくれよ父さん……」
ドクターマンの目が閉じる。
爆発まであと1分を切った。
秀一「父さんは…… ドクターマンの跡継ぎとして、俺そっくりのプリンスを作ったんじゃないか! そして、俺が生きていることを知って会いたがった。まさか、そんな事まで忘れたわけじゃないだろう!?」
首を横に振るドクターマン。
秀一「父さんだって、子供が欲しかった時があったんだ!!」
ドクターマン「黙れ! 言うな……」
秀一「父さん…… 一度でいいから、俺の名前を呼んでくれ…… 父親らしく。それが、それが長い間…… 俺のたった1つの願いだったんだ!!」
レッド「ドクターマン! お前も最期だ…… せめて人の心を示してやってくれ!」
秀一「父さん……」
ピンク「あなたは、秀一君の父親なんでしょう!?」
ドクターマン「私は…… 地球で…… 最初にして最後の…… メカ人間だ…… 現代科学が…… 最先端に到達した…… 最高の科学者…… 偉大なるドクターマン……」
レッド「爆発するぞ!」
秀一「父さん! 父さん!!」
バイオマンと秀一が下がる。
ドクターマン「ああーーっ……」
ドクターマンが大爆発。
新帝国ギアは最期を遂げた。
秀一「父さん!!」
ブルー「レッドワン!」
テーブルから反バイオ爆弾がゆっくり出てくる。
レッド「反バイオ爆弾!」
グリーン「早く!!」
レッドがスイッチを押すとタイマーは14で止まった。
グリーン「止まったぞ!!」
レッド「これで地球は守られた……」
ブルー「やった……」
秀一「父さんは、メカ人間として死んだ…… でも、最期に…… 反バイオ爆弾のありかを教えてくれたんだ。そう信じたい……」
ブルー「そうだとも…… 秀一君!」
ネオグラードは雪に埋もれていった。
日本。
バイオドラゴンから郷たちとピーボが出てくる。
ひかる「ピーボ…… 本当に行っちゃうの!?」
ピーボ「うん。また、別の星を守らなくちゃならないんだ…… それがバイオ星人が、僕とバイオロボに託した使命なんだ!
郷「頑張ってくれよ。ピーボ!」
ピーボ「うん! 頑張るよ…… ちょっと寂しいけどな」
高杉「コラピーボ! そんなこと、言いっこなしだぜ!?」
ピーボ「ああ……」
南原「そうとも。ピーボはたくましくて、強いロボットになったよ……」
ピーボ「うん……」
ジュン「いつも私たちが応援してること、忘れないでね……」
秀一「僕もだぜ!」
ジュン「さよなら。ピーボ……」
ひかる「元気でね……」
ジュンとひかるがピーボにキスをする。
ピーボ「ぼ、僕どうしよう……」
高杉「ピーボ……」
南原と高杉がピーボの手にまた手を乗せる。
郷も手を合わせる。
郷「また会おうぜ!」
ピーボ「うん…… さよなら!」
郷たち「さよなら!」「さよなら!」「元気でな!」「ピーボ!!」
ピーボ「さようならー!!」
ピーボはバイオドラゴンに乗り込む。
ピーボ「バイオドラゴン、発進!!」
バイオドラゴンが浮上。
郷たち「ピーボ!」「ピーボ!!」「さようなら!!」「ありがとう!」
バイオドラゴンはすでに宇宙に出ていた。
ピーボ「さようなら。バイオマン…… さようなら。郷史郎・レッドワン…… 高杉真吾・グリーンツー…… 南原竜太・ブルースリー…… 矢吹ジュン・イエローフォー…… 桂木ひかる・ピンクファイブ…… そして大勢の地球の人たち。みんなすばらしい人たちばかりだった…… 僕は信じてるよ。この星は、いつまでも平和で美しいと…… 宇宙の青い、エメラルド……」
これからも、宇宙で語り継がれるであろう。 ピーボとバイオマンという勇者が、宇宙で1番美しい星・地球の危機を救ったことを。 しかし、バイオマンの正体を知る者は少ない…… 5人の若者は、歴史に名を留めることもなく、何処かへ立ち去って行った…… |
最終更新:2018年11月29日 19:49