アメリカ・マサチューセッツ州
アナウンサー「(英語) 天才少年ヒロキ・サワダ君はまだ10才ながらマサチューセッツ工科大学に通う大学院生です…… 皮膚や血液のデータからその人間の先祖を突き止めることもできる『DNA探査プログラム』を開発して私たちを驚かせたのは記憶に新しいところですが、現在、ヒロキ君の両親は2年前に離婚し、ヒロキ君は父親と別れ、教育熱心な母親に連れられ、アメリカに移住しました。シンドラー社長は母親も病死して天涯孤独な身の上となったヒロキ君の親代わりになりました」
ヒロキの部屋の隠しカメラがヒロキを撮っていた。
アナウンサー「(英語) 人工頭脳ノアズ・アークは人類史上最大の発明になるだろうと言われ、ヒロキ君は厳重なセキュリティの中に置かれています。普通の子供のように公園で遊ぶことも許されません…… ノアズ・アークとは旧約聖書に登場する『ノアの箱舟』のことです。紙は地上の堕落を伊勢映するために大洪水を起こすので」
ヒロキはテレビの電源を切り、ノアズ・アークを完成させる。
だが、後ろのカメラを見て何かを思い、エンターキーを押す。
警備室の警報が鳴る。
ガードマン「(英語) ボス! 彼の様子が変です。どうやら電話の一般回線データにプログラムのデータを!!」
トマス・シンドラーとボディーガードがエレベーターに乗る。
シンドラー((英語) ヒロキ、何をするつもりだ!?)
ヒロキのパソコンには「ノアズ・アーク出航」と書かれている。
ヒロキ「さようなら。僕の友達……」
シンドラー「(英語) 開けなさいヒロキ! 何をやってるんだ!?」
ヒロキはベランダに出て手すりを越える。
ヒロキ「僕も、ノアズ・アークみたいに飛べるかなぁ……」
ボディーガードは扉の椅子を破って入る。
シンドラー「(英語) ヒロキ! どこだヒロキ!?」
シンドラーはヒロキの靴を目にする。
シンドラー「ヒロキ!!」
ボディーガード「(英語) ボス! あれを!!」
ヒロキのパソコンには「ノアの箱舟」が出航されている映像が映し出される。
次に画面が切り替わり、「さようなら ヒロキ」と遺書のような内容が書かれていた。
最終更新:2015年08月02日 21:40